気まぐれ日記
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さっきまで探してました。なくても見えるんですが、ないとはっきりしないので。あほみたく探してました。見つかってよかった。 ずっと前、ガートルードのレシピの最終巻を読んだと書きましたが、実はまだ続巻があり、5巻で最終巻でした。
「そういえば、ルイは?」 と、アニムがフレクアに聞いた。 「ルイお姉様なら、まだお風呂です。好きなんですね」 「長いからな」 バルクはルイの風呂好きを知っている。もっともアニムは、それくらいが普通だと言うが。 「しばらくたったら戻ってきます。案内はラナに任せてありますから。では、夕食時間までごゆっくりとお過ごしください」 フレクアは、私は準備があるからと言ってどこかに言ってしまった。バルクたちは、部屋に戻って休憩することにした。 「これからするべきことは……」 と、アニム。それを傍観するように眺めているブロード。そしてバルクは頬杖をついてベッドに転がっている。レトはなにがなんだかよくわからなかったが、とりあえず話に参加しようとしている。 「まず、ビアソーイダ国王からザック=ルハーンの情報を引き出してもらう。そしてレトの妹を助ける。それが終わったら、魔王の依頼に移ろう。ただ働きだがの」 「俺は、魔王から指示があったからそっちに行くわ。行き先は、今度はフォーランズだってよ」 面倒くさそうに彼は、ソファーにもたれかかった。 「……あの、さっき何て言った?」 レトが聞いた。 「ああ? フォーランズに行くって言ったけど?」 「いや、その前」 「魔王か?」 「まさか、あんたたち、カルストラを知っているのか?」 「なんで、お前が知ってんだよ」 逆にブロードが聞く。 「俺たちは、魔王に安全な住処を探してもらっている。人間が怖いからな。俺は逃げ足が速いし、人間慣れしてるけどよ。女子供は近寄りたくないってくらいだからな」 レトは、少し低い声で言った。 「……そうか、お互い苦労するのう」 「あんた、エルフだもんな。最初は信じられなかったけどにおいでわかるよ。人間の多いとこをよく旅してんな」 「せざるをえない状況でな」 アニムはそれから話を変えて、言う。 「さ、少し寝るか。夕飯になったら迎えが来るだろう」
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