気まぐれ日記
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| 2003年11月04日(火) |
すっごい偶然なんですが |
カルミアはツツジ科の植物で観賞用、さらに全体に毒性がある、といことです。そうだったんだあ。
「僕にもわかりませんが……」 魔王は話し始める。 「目に見えない魔力が暴れているんです」 「普通見えねえだろ。魔力は」 すかさず、バルクが言った。そんな彼をアニムは放っておいてよい、と言って話を続けさせた。 「ブロードさんの言うように、ある程度意思を持った魔力と言えるでしょうね。この世界の管理人は僕だけなんで、一人でその魔力の回収作業しろって言われたんですけど、さすがに一人では見えないものの回収はできませんから、彼に協力していただいているんですよ」 「まだ、原因不明なのか……」 「ブロードさんが触れたことによって一時的でも魔力が見えるようになったんですが、その能力がリュレイミアさんにもあるみたいなんで……あなた方にも協力をお願いしたい」 「どうする? バルク?」 「ルイがいいって言ったらいいんじゃねえの?」 「では、伝えておいてください。さすがに、今直接本人にはいえないので、じゃあ」 魔王が去った。その場で消える。同時に、フレクアが入ってきた。 「あ、魔法使いさん! よかった、目が覚めたんですね」 彼女は駆け寄って、ブロードの手を両手で包むように握った。 「ああ、君のお母さんのほうは?」 「大丈夫です。私の妹か弟も無事です」 「よかったな」 じゃあ、俺はこれで、と言いかけた彼を制してフレクアが言った。 「今夜はぜひ、お礼させてください。あなたは、この国の王妃を救った方なんですから。それに今日は叔父様も帰ってこられたのですから、ご馳走ですよ」 フレクアは手を離さずに言う。ブロードはうなずいた。そうでないと、彼女は解放してくれなさそうだったからだ。
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