気まぐれ日記
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2003年11月03日(月) 無料ペーパー配布

 札幌のイベントにて配布する予定。うふふ。いえ、見てもおもしろくないかもしんない。
 
 「俺、魔王に頼まれて探し物をしてたんだ。そしたら偶然、フレクアの母さんがもっていたんだよ」
 「それが、眠らせていたものか?」
 「ああ、俺にはそれが見えたんだ。そうなればおびき寄せることができる。ある程度意識をもった魔力ってやつだな、あれは」
 「意識を持った魔力?」
 「俺が勝手にそう思っただけだが、あの魔王があんまり説明しないとこみると、やばいもんだろうなあ。でよ、俺はそれを取り込んで、体のほうは眠っちまったってとこだ」
 「なるほどのう……」
 「でも、逃げないようにつかんでいたんだよ。意識はな。奴が遅いから逃がしちまった」
 「ちゃんと、捕まえましたよ」
 と、声だけがする。
 「魔王! 出て来い」
 やれやれ、と少年は現れた。長い銀髪のかわいい顔した少年である。その本性を知るのはこの中ではブロードしかいない。
 「捕まえたってどういうことだよ、見えないじゃねえの?」
 「あなたが触れることにより、一時的に見えるようになりました。意外なこともありますね」
 「でよ、それ、相当やばくねえ?」
 「ええ、まあ、確かに……」
 少し、たじろぐ少年。
 「おい、魔王。世の管理人なんだろ? わかる部分だけでいいから教えろ。もしかしたら、クレンムのあの村の件も、その魔力のせいじゃねえのか?」
 「ううっ」
 どうやら図星らしく、更にたじろぐ少年。
 「それが、どんなものか、説明が欲しいのう、魔王」
 「あう……。わかりました。こうなったらバルクさんたちにも協力していただきます」
 少年は開き直った。


草うららか |MAIL

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