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「ユージニア」恩田陸 2005年03月20日(日) ある夏に起きた、名家の大量毒殺事件。一家の中でひとりだけ生き残った盲目の美少女。 さらに数年後、事件の関係者の証言を元に書かれた「忘れられた祝祭」という本。 それからさらに年月を経て、再び関係者の記憶が語られる。あの夏、何が起きたのか? 章ごとに語り手が変わって、ひとつの事件をうかびあがらせていく手法は「Q&A」「夏の名残りの薔薇」を思い出させます。それぞれの人物の観察力、人生観などはいかにも恩田さんて感じで、おもしろかった。それぞれが隠している感情というのが、生々しくて共感してしまいます。 なにより全体の雰囲気がすごくいい。神秘的な人物の描き方もいい。ドキドキしながら読み進められます。 ただ、ラストはいつになく意味がわからなかったんですが…。 えーと、でもおもしろかったです(笑) 彼女の本はほんとに読み終わるのが惜しい…。 装丁も凝っていておもしろい本です。 ★★★☆ |