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「癒されて生きる―女性生命科学者の心の旅路」柳澤桂子 2005年03月21日(月) タイトルがちょっと恥ずかしいんですが(笑)前半は宗教めいたところが多くてついていけないかなと思いましたが、後半は生命科学者である柳澤さんらしい切り口で生きることについて語られていてよかったです。 ・人はどのように「生きがい」というものを感じるのかの分析。 ・「内面的に能動的であるというのは、そのひとにあたえられた才能や能力を生きいきと表現できる状態である。(中略)一輪の花のもつ美しさを自己の内部に深く経験することのできるひとのなかで進行している精神的な過程は、何も生産しはしないが、創造的である。(中略)鋭い感性をもつひとによって受け取られた対象物は、そのひとの心のなかで励起され、表現されて、ほかのひとびとやものにも活力をあたえるのである。」 創造的であることが評価されがちな世界だが、そうではないのではないかという点が興味深い。というか、励まされる。 ・躁鬱病をわずらう女性の医学者の話。「博士は、どんなにひどい鬱状態にあるときも、「この世に生まれてこなければよかった」と思ったことは一度もないし、子供を産むまいと思ったこともないことを強調する。生まれてくる子供が自分とおなじ遺伝病をもっていても、産みたい。」 驚かされた。なぜ、そう思えるんだろうか? ・安楽死と尊厳死と介護の問題。近い将来自分が直面するかもしれない(今のところその予定はないけども)問題。 -------------------- この本とは直接は関係ないのだけど、常々思うこと。 「ゲームばかりしていると人を殺してもなんとも思わない人間に育つ」 「老人と一緒に暮らしていないと死の重みがわからない人間に育つ」 そういう短絡的な思考の方が問題だと思う。 |