2003年09月03日(水) 資生堂はFSPの反省をマジョリカマジョルカにいかせて…るのかなあ(後)
よしんば〜であったとしても。井ノ本です。
昨日の続き。 FSPというセルフブランドを撤退させ代わってマジョリカマジョルカなる新規ブランドを投入した資生堂。 井ノ本はFSPが好きだったのでマジョリカマジョルカに期待しつつもすぐブランドを変える資生堂に不信感を抱きながら商品を見に行きました。
で。 見てみたんですが。
うーーーーーーーーーーん………
結論。 FSPはFSPであった。 以上。
いやもうほんとにそうとしか…。
FSPと比べてマジョリカマジョルカのよい点って値段くらいじゃないかな… 品質はまあだいたい変わらんでしょう。同じメーカーだし。
私自身がFSP好きだったので多少贔屓目にはなっているかもしれませんが、 FSPはブランドコンセプト自体は悪くなかったと思います。 今となっては公式サイトもないので説明がおっつかないのですが、 デザイン・ネーミング・色出しともにかなりしゃれていました。 商品のデザイナーさんはFSPでTDC賞をとりましたし。 「天才的お化粧道具」と名乗っていただけあって、一般的なセルフものにない遊び心とモノのよさが共存していてセルフものにしてはかなりよくできていたと思います。 ただ宣伝不足っていうのと値段がセルフにしては高いというのが響いたのではないかと。 色だしがいい=工夫しないと難しい色に見える。 だから使い方を宣伝すべきだったんでしょうねきっと。 最初から「使い方はあなた次第」ではキビしかったのかも。 熱狂的なファンはいたのですがファンであっても化粧品は1月1個使い切るようなものじゃないですし。 セルフものは数売らなきゃいけませんから、半端に高級っぽくしたのが失敗だったのではないかと思います。
で、マジョリカマジョルカ。 FSPはモノはよかったと言いました。 なのでその「モノのよさ」を踏まえつつFSPでの失敗をいかした宣伝活動をし、かつ価格を下げればよいのではないかと思います。 宣伝活動は今のところうまくいっているのではないでしょうか。 実際回ってみた範囲ではCMで推している赤のリキッドアイライナー(一般的には難しい色です。決して売れ筋ではない)が軒並み入荷待ちになってましたし。 価格もかなり抑えめになりました。 これはほんとえらいです。口紅とか1800円だったのが800円だし。 買いやすいってのは重要。 しかしモノがなあ… 「あなたが願えばすべてはかなう」っていうコンセプトはFSP「天才的お化粧道具」をほぼ踏襲しているんでしょう。 商品名のつけかたも似てはいる。 でも。 マジョリカマジョルカは微妙に安っぽいんですよね… デザインとかとくに。 FSPがクールなイメージだったからかファンシーなんだよな。 このへんは趣味の問題かもしれませんが実際使い勝手もいまいちらしく。 うーん。 安めの値段で遊び心がある化粧品っていうブランド自体はなくしてほしくないんですけど、 実際買いたいものがあんまないんだよなー…マジョリカマジョルカ。 願いたくとも願いがないつーか。 うーん。 この違和感がわたしだけであればいいんですが。
でも資生堂さん今度はちゃんとブランド育ててやってくださいよ… FSPの二の舞だけは勘弁してください。 でもってもっといいモノ出してください… そしたらリピーターも出てブランドが根付きますよ…
資生堂にそれを求めるのは無理なのかちらやっぱり
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FSPの商品デザイン http://www.tdctokyo.org/awards/award00/00nonmembronze.html
マジョリカマジョルカ http://www.shiseido.co.jp/mj/html/index.htm |
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