井ノ本的
 written by 井ノ本R
 
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2003年07月14日(月) 誕生日なのです

毎度どうも。井ノ本です。

えーと実は今日は誕生日です。
7月14日。
久米宏と同じ。
微妙。

誕生日つうといつも思い出すのがスイカ。
我が家では「誕生日にはなんでも好きなものを晩御飯にリクエストできる」というよくわからん不文律がありました。
当時中1くらいだったわたしは思いつきで
「スイカ食べたい。まるごとモリモリいっちゃいたい」
といいました。
そしてそのまま忘れてました。

で、当日の晩御飯。
わたしの席にはスイカ。
しかも
半個まるまる。
他のひとはうなぎとかなのに。
わたしは言いました。
えっおかあさんわたしの晩御飯これだけなの?
母は言いました。
うん。
他のひとはうなぎとかなのに。
うなだれつつ食卓塩をぶっかけるわたくし。
そして気がつくわたくし。

当時の我が家には「出されたものは必ず残さず完食すべし」という鉄の掟があったのでした。

つまりわたくしはスイカ1/2個をその場で食べつくさねばならず。

食べましたよ。
ええ。
泣きながら。
最後のほう味とかわかんなくなりましたよ。
瓜食ってんだかなに食ってんだかってなもんです。
しくしくいいながらスイカと戦うわたくし。
そんなわたくしを見ながら父が一言。

「願いなんてものは叶っちまえばつまらんもんだろ」

父の顔は「どうだ俺って今見せ場だろ」といわんばかりに輝いていました。

生まれて初めてツッコむ気力も失せた日。
それが自分の誕生日つうのもなんというかまあ味わい深いものです。

ちなみにそのスイカはちゃんと食べました。
空になったスイカをそのまま捨てるのは悔しかったので使い道を考えました。
そりゃ考えました。
しかし思いつかないまま結局被ってみたり風呂で湯桶代わりにしてみました。

体中瓜くさくなって自分で自分が香ばしかったのも今となってはいいネタなので元が取れた気分です。

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