[PR] 外国為替証拠金取引 言の葉
言の葉
DiaryINDEXpastwill


2004年07月08日(木) 届かぬ想い-14


向かった先は
あるデパートの催事場で行われている
人形展だった

ボクはもちろんそんな人形に興味などなく
彼女の斜め後ろを歩きながら
魅入られたように人形を見つめる彼女で
そっと盗み見ていた

不意に叔母の言葉が蘇る
「お母さんも昔からキレイって評判だったから
 その子もべっぴんでしょー?
 アンタは面食いなんじゃない?」

自分の容姿を物心ついた時から
憎んでいたボクは
面食いなんだろうか?
自分でそう思ったことは実は一度もない

実際「キレイだな」って感じると
どうも自分とは縁のない存在だって思ってしまって
「カワイイ」という気持ちのほうが
自分にしっくりくる

しかも容姿よりも相手の精神性に惹かれることのほうが
圧倒的に強く
自分で「キレイ」だって思いこんでいる人に限って
顔の「相」が
実は「貧相」であったり「下品」であったり
「いやしさ」を感じてしまうんだ

そういう人はいくら「キレイ」に
自分をつくりあげていても
決して惹かれることがない

「器」は所詮「器」でしかなく
中身とは別モノであり
言葉は「器」ではなく中身が語るものだから
その人の感じることや考えることは
言葉でしか理解できないから

確かにその時彼女を
「カワイイ」と感じていたんだけど
それは彼女が醸し出す世界を
ボクが「好き」になっていたから

そしてそれは大抵の人にいえると思うんだけど
「あばたもエクボ」という言葉が示すように
「好き」という感情は
欠点すら美点に変えてしまう力があるんだ

だからボクはつくられた美しさ
いや意識された美しさよりも
屈託のない笑顔に惹かれるんだ

人形を見つめる彼女の
周囲を忘れた無防備な喜びの表情に
みとれていたんだ




押すと言葉がかわる投票釦


そんなコトに
突然はにかむキミだから「好き」なんだ
ボクはそうキミに伝えたいって心から思いながら
曖昧な微笑みを彼女に返した




10793


My追加
DiaryINDEXpastwill

My追加
tk |MAIL極ウマ エンピツユニオン