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言の葉
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2004年07月07日(水) 届かぬ想い-13


彼女と二人で初めて歩く
それはまで漠然と眺めていた
モノクロームな世界に
急に色彩がついたかのように
鮮やかに輝いていた

なぜか高校に向かうバス停で待ち合わせたボクたちは
まずは腹ごしらえをしようということで
当時この街で唯一美味しいといわれていた
インドカリー屋に向かった

この店はできたばかりで
それまでカレーといえば
ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎに豚肉という
コテッとしたカレーしか知らなかったボクたちに
とても辛いスープ様の中に
鶏肉がゴロっと入っていて
かけたカレーが全部御飯に染みこんでしまうという
全く違う世界を初めて教えてくれた

毎週土曜日に
ランチを食べに来ていたボクは
学校でもそのうまさを吹聴していて
是非一回食べてみたいという彼女のリクエストに
ようやく応えることができたんだ

「ホント、辛ーい」
「でしょー!」微笑むボク
「でも、美味しい」
「最初は辛いけど、だんだん癖になるんだよね」

冬というのに大汗かきながら
カレーをほおばる
カラダの中からポカポカと暖まってくると
それまでなんとなくぎこちなかった会話も
スムーズに流れ始めた

食べ終わって外に出ると
冬の冷たい空気が
ギュッとボクたちを包み込んだけど
中から暖かいものがわき上がってくるような気分に
ボクは酔いしれていた気がする




押すと言葉がかわる投票釦


その時のボクはきっと
まだ何も知らない愚かな子どもだったんだ


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