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言の葉 DiaryINDEX|past|will
押すと言葉がかわる投票釦 それを見た瞬間 ボクの中で何かが違うって思ったんだ それまで別に二人の間には何の感情的波風もなく 一緒にいると楽しい時間だけが過ぎていってた 少なくともボクはそう思っていたし またボク自身 自分はごく普通の浪人生以外の何者でもないと思っていた この紙ナプキンはもちろん 松任谷由実の歌に出てくる事をマネしたものなんだけど それは別れた女性が昔を思い出している話で 決してハッピーなものでもなんでもない 彼女は本当にボクをみているのだろうか? ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 「やっぱり歌と同じですごく書きにくかったわ」と 微笑みながら語る彼女が空恐ろしくなってきたんだ そして一方的に「別れ」を宣言してしまったわけだけど 彼女は泣きながらボクに詰め寄った 「まだ何もしてないじゃない」 「約束したあの場所に行こうよ」 「彼とは別れるから私と付き合おう」 ぐらぐらと揺れる自分の心 なんとか踏ん張って「別れ」るしかない 二人の状況を説明し続けるボク そう 二人で時間を共有しあうようになって以来 ボクは何もしていなかった 生活と呼べるものはなにも ただ流されていただけなんだ 目的である受験も何も 目の前にあるいろんなものに目をつぶって そういう自分にガマンできなくなってしまった ただそれだけのことだったんだけど それは彼女には絶対理解できないことだったんだと思う そうして2時間ほど 二人で泣いたり激しくいいあったり 黙り込んだり抱き合ったり ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 思い返せば そこから始まった場所 そこに還るってことなんだって思って うなずいたボクは そこでこれから起こることなんて 予想もしてなかった 7558
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