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言の葉
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2004年03月17日(水) 別れの瞬間-8


それから毎日彼女はボクの部屋を訪れた
朝起きて大学に行く前に電話がかかってきて
「今日は○時に行くよ」といった感じで
予定を伝えてきたっけ

学校からボクの部屋に直行して
毎日お土産
それはヒマな授業中にルーズ・リーフ一杯に書かれた
ボクへの手紙
ヒマな授業への愚痴とボクとしたいことの計画
そして彼女の将来に対する夢
これが毎日びっしりと届いて
一生懸命読むボクの横で
彼女は微笑みながら眺めていたんだ

不思議と一緒に食事した記憶がない
いつもボクの部屋でコーヒーのマグカップを
抱えていた姿しか思い出せないんだ

そんな毎日が2週間ほど続くと
ボクは何かにイライラしてきた
予備校に一日も行ってない自分に?
そしてバイトも何も放りだして
ボクの部屋に入り浸る彼女に?

初めてデートして2週間に一日足らないその日
彼女は暗い顔をして部屋に来た




押すと言葉がかわる投票釦


それから相手に対する愚痴や
自分も一応彼女だから彼を支えなくてはいけないっていう話を
ポツリポツリと繰り返す



押すと言葉がかわる投票釦


ボクは自分のイライラの原因が
その時初めてわかった気がした
お互いに彼、彼女持ちでありながら
密会する日々

現実を直視しないで
夢を語りあうってことに
強烈な違和感を感じていたんだ



押すと言葉がかわる投票釦


やっと言葉を振り絞ったボクの頬に
涙が流れていったんだ
何が悲しくて
何がつらいかなんて
なにも知らなかった癖に…





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