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言の葉
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2004年03月12日(金) 別れの瞬間-4


この時ボクは18歳
高校の同級生を見渡せば
学年に数人は経験者がいたけど
クラスに2〜3人だった

カップルのメッカ
そして覗きのメッカとして
全国的に名を馳せていた新宿西口公園は
木がうっそうと繁り
本当にいたるところでアベックが痴態を繰り広げていたんだ

「あっ、あそこ」
小声で彼女がつぶやく
そこではベンチに座った男女が
熱烈なキスをしている

ほんのところどころにしかない街灯の灯りの片隅で
膝の上に女性を乗せてスカートの中に手を入れたり
中にはなにやら怪しげに動いている影も…
生まれて初めて見る光景にボクたちは
交わす言葉も少なくなり
なんとなくひっそりと歩き回った




押すと言葉がかわる投票釦


生まれて初めてのそれは
小説で読むような甘美なものでもなんでもなく
ただ「あぁ、こんな感じなんだ」ってアタマの中を
グルグルと意識が回るようなそんな感じだった

いつの間にか抱き合った二人は
キスをしては目を見つめ合い
またくちづけをする
そんな風にしてどれくらい時間がたっただろうか…



押すと言葉がかわる投票釦


心臓が破裂するんじゃないかって思うくらい
ドキドキしながら
「うん。今度ね」って答えると



押すと言葉がかわる投票釦


一瞬虚をつかれたような気分になったボクは
呆然としてしまった
そして彼女の目を見つめてうなずき
手を握ると駅へと向かった
新たな時間が待つであろうボクの部屋へと…

ほんの数時間前には想像だにしなかった展開が
ボクを待っていたんだって
山手線に乗りながらボンヤリと考えていたんだ



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