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言の葉
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2004年03月10日(水) 別れの瞬間-3


当時浪人をしていたボクは
もちろん万年金欠症に罹っていたんだ
家からの仕送りは8万円
それでバイトもせずに暮らしていたんだっけ
部屋代が確か2万6000円だったから
差引5万4000円
これで食費から本代まで全てまかなっていたんだから
今では想像もできないような生活だった

食事をおごってくれるという甘言にのって
ノコノコと新宿に出掛けたんだ

「何が食べたい?お姉さんはバイト代が入ったから
 好きなものをおごってあげる!」

今でも好きなんだけど
その当時なかなか食べられなかった
ボクにとってのご馳走はトンカツだった
当時の国鉄新宿駅西口で待ち合わせたボクたちは
地下街をブラブラと歩きながら
店選びをしていたんだ

するとすぐにトンカツの和幸があって
迷わず店に入った
小さなすりこぎでゴマをすって食べるトンカツ
当時のボクにとっては夢見るようなご馳走だった
ここで食べなきゃどうする!って勢いで
キャベツも御飯もおかわりしてもう満腹

「このあとどうしたい?」って聞く彼女にボクは




押すと言葉がかわる投票釦





押すと言葉がかわる投票釦


「そんな場所でいいの?」とあきれ顔の彼女は
それでも気をとりなおしたように公園へとボクを誘った



押すと言葉がかわる投票釦


初めて大人の女性を感じたボクは
ドキドキしてろくに口もきけないほど緊張していたんだ
けど…
事実はこんな感じで進むの?って
自分でも驚くような展開がボクを待っていたんだ



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