言の葉
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当時浪人をしていたボクは もちろん万年金欠症に罹っていたんだ 家からの仕送りは8万円 それでバイトもせずに暮らしていたんだっけ 部屋代が確か2万6000円だったから 差引5万4000円 これで食費から本代まで全てまかなっていたんだから 今では想像もできないような生活だった
食事をおごってくれるという甘言にのって ノコノコと新宿に出掛けたんだ
「何が食べたい?お姉さんはバイト代が入ったから 好きなものをおごってあげる!」
今でも好きなんだけど その当時なかなか食べられなかった ボクにとってのご馳走はトンカツだった 当時の国鉄新宿駅西口で待ち合わせたボクたちは 地下街をブラブラと歩きながら 店選びをしていたんだ
するとすぐにトンカツの和幸があって 迷わず店に入った 小さなすりこぎでゴマをすって食べるトンカツ 当時のボクにとっては夢見るようなご馳走だった ここで食べなきゃどうする!って勢いで キャベツも御飯もおかわりしてもう満腹
「このあとどうしたい?」って聞く彼女にボクは
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「そんな場所でいいの?」とあきれ顔の彼女は それでも気をとりなおしたように公園へとボクを誘った ↑ 押すと言葉がかわる投票釦
初めて大人の女性を感じたボクは ドキドキしてろくに口もきけないほど緊張していたんだ けど… 事実はこんな感じで進むの?って 自分でも驚くような展開がボクを待っていたんだ
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