言の葉
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始発駅のホームへは エスカレータを利用して昇っていく 日本のものよりも幅広で 大人3人が並んでもゆったりしていられる 上まで昇りきってホームに降り立つと 満面の笑みを浮かべたクルーたちが出迎えてくれる 1年ぶりにあった彼は 果たしてボクたちを憶えていてくれるだろうか そんな心配は杞憂だったと 思わず恥ずかしくなるくらいフレンドリーだった
ホームの一角に設けられた チェックインカウンターでも 1年ぶりの再会を喜び合う挨拶をかわし その後方にしつらえられた待合い席で コーヒーを楽しむ
待合い席といっても テントにテーブルと椅子を準備した 大変カジュアルな場所 昨年はホテルの一室で待っていたけど どちらかというとこちらの方が開放感があって 気分はいい
「今日の列車には日本人がもう一組いるよ」と 耳打ちしてくれたスチュアードの後ろ姿を眺めながら 団体ツアーでもなく乗り込んでくる日本人がいるなんて 珍しいなって考えていた
やがてチェックインしてきたのは どんな関係なのか?って想像も難しい 40代女性、30代後半の男性、20代後半の女性という組み合わせ
今思い出すと 初めて会った瞬間だったんだよね お互い少し気まずそうに黙礼をかわしたんだ
それがキミだったんだ
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