矛盾スルニモ程ガアル
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2020年08月17日(月) 気付けて良かった。

こんばんは、ぼむでございます。


昨日、あれだけ書きましたが。


今日はですね、会社を休みまして。


自分の心と向き合ったり、あとネットで何かヒントになるようなことが書いてないかなーと検索してました。


すると。



夫婦カウンセラーさんの記事がヒット。



色々な、主に夫婦関係の修復(……)の記事があったのですが、そこに、「結婚生活を続ける極意は、相手の幸せを考えること。献身」とありました。



それで、ふっと考えたんです。


「私、彼がどうなったら幸せかって、考えてたかな?」



って。



何か、漠然と「私がそっちに行けば幸せでしょう」みたいなことしか思ってなかったかも、って。




そして、別居を切り出して欲しいと彼に言ったものの、考えてみれば直前まで「結婚生活が不安だ。うまくやっていけるか不安だ」って言われていて、そんな状態で彼が別居を切り出せる筈ないよな、と。



私は彼に、「私と結婚したらこんなにハッピーな生活が待ってるよ」って示せてたかな、って。


絶対それは示せてなかったよな。


それで、彼にとっての幸せを考えたときに、

「もしかして、あれだけ「俺は会わなくても平気。連絡取らなくても平気」とか言ってるけど、実は妻にそばにいて欲しい人なんじゃないかな。パートでも共働きでもいいよ、とか嘯いてるけど、本当は専業主婦かパート程度に留めて、家にいて欲しい人なんじゃないかな。」

って、思い当たったんです。



そりゃあ私だって、経済的な心配がなければ専業主婦も厭いませんが。

というか、本当に都会にいて文化的な生活が出来るメリットを除けば、私が仕事を続けたい理由って経済以外にはないんですよね。


そもそも社会性が無いし人に興味が無いので、職場での人のつながりが楽しい、とかもないですし。


パートになるならなるで、自分の時間が持てて、読みたい本も読めていいかもなあ、とかも思ったりします。



それで、「あれ、そういえば私たち、結婚とか妊娠出産とか言いながら、具体的に金銭的にはいくらかかって、それをどうやってクリアしていって、とか、いつ頃私が仕事を辞めてとか、そんな具体的な話を全然していないな」とも気付いたんです。



この時点で、「99%、彼が別居を切り出していることはないな。むしろ、昨日は全然考えてなかったけど、彼から別れを言い出されることもあるかも」と思いました。



そして、「私はどうしたいか」を考えたときに、「彼が別居を切り出してない、って聞いてから、まずはこの『将来の具体的な話をちゃんとしよう』と切り出してみよう。お互いのなりたい将来像、家庭、そういうものをちゃんと書き出してみて、譲れないものがあってそれが結婚できない理由にあたるなら仕方ない。お互いの希望をすり合わせてみて、それでも別居が言えないならそれも仕方ない。だけどまずは、話をしてみよう」と思いました。



そんなことが整理できてから迎えた、夕方の電話。



「どこか落ち着いたところで話して欲しいな」という私に、元々考えていてくれたみたいで、帰り道の電話にはせずに、どこかの駐車場に車を停めて話してくれました。



私「あなたから切り出して欲しいな」


彼「うん……。色々考えてて、お盆の間も考えたんだけど、昨日、別居は切り出せなかった。ごめん。それで、今更こんなことを言って申し訳ないんだけど……別れたい」


私「うん、分かった。(色々感情を感じていたおかげで、冷静に聞けました)」


彼「ごめん……」


私「別れたい理由を、聞かせてくれる? 私が別居を切り出して欲しいって言ったのがきっかけで、自分の本心に気付いた感じ?」


彼「いや……。どっちかっていうとそれまでに色々考えてたってのが大きいかな。愚痴を言いたいかどうかとかの話もそうだし、こっちにぼむが来て幸せになれるかどうかとか。正直、ぼむがきつくて、それを聞く俺もきつくてみたいな感じになるんじゃないかって。うまくいく未来が見えない」


私「うん」



ここで、「分かったごめんね今までありがとう」という風に、今までの私だったら引き下がっていたかも知れません。


ですが折角自分の思いを棚卸しして、自分の感情や「こうしたらどうかな」と思ったアイデアがあるのだから、それは全部伝えよう、と思いました。


自分の感情を感じること。それをそのまま伝えて、素直に、本音でぶつかること。


それをやって、それでも彼が別れたいと言うのであれば、納得して引こうと思いました。



私「あのね、私考えたんだけどね。もしかしてあなたは、妻と同居したいし、家にいて欲しい人なのかなって。会わなくても平気っていうけど、全然本心はそうじゃないのかなって。あなたにとっての幸せは、妻が家にいて自分の帰りを待っててくれる生活なのかなって。共働きだと、どうしても相手の都合と自分の都合が合わない時もあるし、休みとかもすれ違ったりするしね。ご両親が共働きで寂しかったとか、そういう影響もあるのかなって。どう?」


彼「うん……そうかも……。出張で半年家を空けたりもするけど、それでも地元に家はあって欲しいというか」


私「うん。それでね、私、あなたがどうなったら幸せかなって、ちゃんと考えてなかったって思ったの。会わなくても平気っていうから、じゃあ別居でいいじゃんってなったけど、そもそも一緒にいたいっていう本音を、あなたが言えてないよね。そこを私も、薄々なんとなく「この人はそうは言ってるけど本当は一緒にいたいタイプの人なんじゃないかな」って思ってたけど、掘り下げられてなかった。

あなたがちゃんと本音で話していて、それで別れたいなら仕方ないけど……。将来の具体的な話とかも出来てないし、お互いがどうなったら幸せかとか、そういう話も出来てなかったなって。

私は確かに田舎暮らしは向いてないけど、じゃあ都会で一人で生きていくのが自分の幸せかって言ったら、そうじゃないなってのも思うよ。どっちが自分のベースかっていうと、信頼できるパートナーと居られる方が重要というか、自分のベースに近いと思う。

だからまずは、具体的なパターンを書いてみたらどうかって思ったの。子供いない場合、いる場合、すぐに仕事を辞める場合、数年経って辞める場合……。私だって本当は、大きなお腹になってきたのを毎日見て欲しいし、今動いた! とかやりたいし」


彼「うん……(涙声)」


私「あなたは、私を幸せに出来ないかも知れないって思って別れたい、って言ったのだとしたら(彼、うんうんと同意)、それが、私の都合のいい解釈かも知れないけど、本心から別れたいんじゃないんだとしたら(ここでも同意)、私と別れたいって理由が、私と気が合わないとか、一緒にいても楽しくないとか、私じゃ安らげない、とかじゃないんだとしたら……。本当は、私と一緒にいたいんだって、思ってもいい?」


彼「うん(涙)ぼむと一緒にいて、楽しいし、気が合わないなんてことないよ(涙)」


私「ありがとう(涙)なんかね、私が隣でニコニコ笑ってるイメージが出来ればいいんだろうなって。そのためには、あなたがあなたの地元で私にどんな暮らしをして欲しいのか、具体的に教えて欲しいなって思ったの。例えば年に何回親戚の集まりがあって、お盆と年末年始にいつ頃何人くらい集まって、それには出て欲しいとか。田植えも本当は手伝って欲しいとか。私は田植えとか大嫌いだけど、前言ったように、それを本当に感謝してくれるんなら、頑張ってやるよ。その代わり、私の自由も認めて欲しいし。

だから、いつ頃仕事を辞めて、とか、どれだけお金が必要かとか、具体的に書いてみない? 年表みたいにして」



彼「うん。そうしよう。次の土曜日に話そう」


私「ありがとう」


彼「こちらこそ、ありがとう」



……そんな感じで、電話を終えました。



総括。







危なかった



この、棚卸しの時間が無かったら多分「別居を切り出せないなんて私のことを本当には想ってないんだ! 私を大事にしてない! ないがしろにしてる!」って責めて終わりにしていた可能性がある。



本当に、気付けて良かったです……。



もうAさんのとこに行ってしまえば楽なのかなとか、絶対その方が家事は期待されないし、AさんはAさんで気も合うし、DINKSでしかも都会に住めるし、まあ老後はAさんの地元に行ったとしても、それはギリ許せる範囲だし……とも考えたのですが、やっぱり、Bさんの優しさとか、ずっと向き合い続けてくれるところとか、あとセックスが上手いところとか(本音)、諸々を考えて比較したときに、何となくやっぱり別れたくないなあ、と。


どうしても、Aさんのネックは向き合ってくれないところ、なんですよね……。彼の生い立ちを考えたら仕方ない部分もあるのですが、それでも、対話が出来ない人と一緒にいるのは辛いなあと。


例えば、Aさんに「私のことを馬鹿にしないで、例え冗談でも貶めないで」と伝えて、それで本気で変わろうとしてくれるかなあ、というのが五分五分というか。


彼はそうやって相手のことを貶める言い方をして相手を自分から逃げないようにコントロールしてきたと思うので、いきなりそれを変えるのは難しいだろうな、とか。


今更あの乱暴なセックスに戻れるかなあ、とか。(おい)



けどまあ、やっぱり対話です、対話。



自分の成長に重きを置く、ってのがフクロウの性質らしく。


対話出来ない人とは成長出来ないですもんね……。



何か、今回の件でまた一つ、成長できたような気がします。



凄いな。



「この人となら、人生を楽しいって思えそう」

「この人となら、成長出来る」



って思った私の勘は、やっぱり間違ってなかった。




だって凄い成長してないですか。(自分で言う)


昨日過去日記とかも見返してたんですが、随分見捨てられ不安も減ったなあ、と。



「どうせ私は選ばれない」という思考から、「彼が私を選ばないのならば、それは二人の相性が合わなかっただけだ」という考えになっていることに気付いたんです。



ずーっとずーっと、この見捨てられ不安に悩まされてきたのに。



頑張ってきた結果だなあ……(しみじみ)。




好きなアーティストさんが、不倫否定派と聞いてショックな今日この頃だったのですが。


けど、例えそのアーティストさんに良く思われないことだったとしても、いつか彼の隣に行けた時に、「私は自分の選択に誇りを持っています」と言えるようになる、って思いました。


だってこれだけ変わることが出来た恋愛なんですもの、誰に批判されても、関係ないなって。


今日やっと自信を持てるようになった気がします。


そして、「嫁と話し合ったけど、嫁があまり話してくれなくて、イラっとした」と彼が言っていたことも思い出し。


彼の中で嫁に対して無意識に押さえつけてた不満や苛立ちも、これから感じられるようになっていくといいな、と思いました。



そういうのって、「不倫しない」「秩序を守る」「相手を傷つける行為をしない」みたいなのより、よっぽど大事だと、私は感じてしまいます。


「相手を傷つける行為はしない」は、あくまでも相手が自分に誠実であったときに、それに対して自分も誠実でありたいと思えば、守ればいいだけの話で。


本当はレスにすることで嫁が先に彼を裏切っていて、勿論それが不満なら離婚すればいいのですけれど、不満を不満だと感じられない人もいるんだよってことかなと。


それが、私との不倫(今は、と言いたい……)を通して自分の感情を感じられるようになって、本当は嫌だったんだと気付いて離婚するなら、それはとても誠実な行為だと思うのです。



思うのですが、世間様に理解はされないだろうなあ。



そもそも、そこまで自分の感情を感じられてない人がいるって、自分の感情を感じることが出来る人にとっては信じられないだろうし。




だけどこっちが真実です。



私は真実を大事にするフクロウなので、最近、それ(真実や真理や本質)は私が分かっていればいいことなのかな、とも思ったりします。






とにかく、今日は。




頑張ったし、頑張って良かった……。気づけて良かった。

そんな一日となりました。


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