矛盾スルニモ程ガアル
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2003年11月20日(木) 「大丈夫?」の一言で。

気分が悪い。



ずっと、悪い。






大喧嘩をしてから1週間ほど逢えなくて、そんな間にフラバは募り、ついに耐え切れなくなって忙しさピークの彼に逢いに行って。


午前3時までには帰ってくる筈が、実際に彼が帰ってきたのは午前6時だったけど、ぐうぐう寝てたので関係ない鍵を開ける音で目を覚まし、単純に逢えたのが嬉しくて「お帰りなさーい」と言って飛びついた。(ら、向かいのアパートの人に丸ごと目撃されてショック。)


忙しいからそんな時間になる訳で、無理を言って逢いに来て申し訳ないと思っていたら、「遅くなってごめん」と彼がすぐに謝ってくれて、すごくすごく嬉しかった。

私のことを考えてくれている。それだけで、何故かすごく安定する。


彼にたくさん抱かれて、かまってもらって、私はたくさん幸せになって、とても気持ちが落ち着いたのかそれから数日間フラバはほとんど起きなかった。



その代わりに、妙な気分の悪さに気付くようになった。




吐きそうな類いの気分の悪さだ。それが変に恒常的につきまとう。




フラバが起きないのはきっと安定してきている証拠なのだろうけれど、全然起きないわけじゃなくて、何と言うか起きかけで収まってしまう。
その気持ちの行き場がなくて、それがなんとも気持ち悪い。

多分、この気分の悪さはこのことが原因なのではないかと思う。




泣きたいのに泣けない、というか、泣きそうなのに泣かない。


フラバが起きると浮気(二股)を思い出すし辛いけど、「泣けない」今、「泣く」という行為は気持ちを発散するとても素晴らしい手段だったのだなと思う。
今は、辛くないのに辛い。


よく分からない、変な感じ。



それでも確かに気分は悪くて。


彼に「気分が悪くて落ち着かない。明日会いに行ってもいい?」
と、メールをした。


返って来たメールには、
「件名:大丈夫?
 本文:いいよ。」

と、あった。




その、「大丈夫?」の一言で。



すっと、何かが楽になるのを感じる。



こんなに精神的に依存していてはいけないのかも知れない。

いつか、本気で自分を支えられなくなった時が怖いと思う。

彼に頼りかかっては共倒れになる。

そう思うけれど、自分だって予想していなかったダメージの大きさに今はびっくりしているさなかで。


あの喧嘩の後、彼の態度が少しまた変わって、ちょっとだけまるで壊れ物を扱うように心配してくれるので、単純な私はそれが少し嬉しい。
自分でもびっくりしているダメージだから、少しの間、それに甘えてもいいと思いたい。




こんなに簡単に髪の毛が抜けることも、気分が悪くなることも、記憶に障害が出ることも、私は知らなかった。

精神的なことが、こんなに身体や脳に影響してくるなんて。



そして何より、身体や脳に影響するほど、私が精神的にショックを受けているだなんて。



弱くはなりたくないと思っていた。
たくさんの弱さを見てきて、自分はそうはならずにいようと。

「自分は強い」と思う必要がないぐらいには自分は強いと思っていたのか。
強さは意識したことは無かった。


今、思うに弱くも強くもない気がする私は。


自分の意外な脆さを発見して、本当にびっくりしている。







「大丈夫?」と言われれば落ち着く。

私のことを、考えてくれていることが分かれば落ち着く。






「大丈夫?」と。




一生心配しつづけて欲しいのだろうか、私は。


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