どこかにないもんかしら、とぼんやり考えている。
一年間を振り返ってみれば、「うまくいっていた」なんて胸をはっていえる時期が無いのに気付く。むしろ、「地獄を見てきました」という方が近い。 (もちろん、世の中もっと大変な思いをされている方はたくさんいらっしゃいますし、私のこのことなんてまだまだ甘っちょろいのだと思いますが、それでも私なりに大変だった、という感じで)
幸せだった、とは言えなくて、それが悲しくもある。 もしかしたら不幸せに近いのかも知れないけど、自分の選んだ道だから後悔はしない。(ようにしたい。)
私の目標は、いつかこのことを「過去のことだ」と笑えるようになること。
彼の、隣で。
「そんな辛い時期もあったね」と。
あの時別れていればよかったのか、と今でも自問するけれど。
彼を思い知らせるためにはそうするべきだったと思うけれど、あの時はそれが出来なかった、とも思う。仕方なかったと。
結局、私が彼を好きなうちは、何をしたってこうするしかないのだ。 泣きながらそれでも前を向いて、彼の手をつなぎ歩いていくしか。
最初はよたよた歩きだったり、うまくバランスがとれなくて転んだり、道に迷ったり時には手を離されたりしたけれど。
もう一度、「せーの」で歩き出そうとしている私達を。
私自身が、認めてあげなければ、と思う。
幸せでは無かったけど、不幸でも無かった。 それなりに、幸せを感じる瞬間は、あったはずだ。
「不幸せ」に近いけど、「不幸」ではない。そんな一年。
今度こそ、「幸せ」を目指して歩いていきたい。
そのためには、いつまでも私が泣いてちゃダメだ。 だけどどうしたら、泣かずに済むのだろう。
幸せになる方法は、泣かないこと。 泣かないでいる方法は、思い出さないこと。
つまり、幸せになる方法は、思い出さないこと。 忘れるのではなくて、思い出さないこと。
…で、どうしたら、思い出さずに済むのだろう。
「忘れたい」と思うのは逃げだと、彼を見て思ってしまう11月。
あれから、1年とちょっと。
これからまた、始めていく。
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