癒し系の先駆け、井川遥。 稲葉は決して嫌いじゃない。 いや、むしろ好きだったりします。 宮川大助・花子も良い味出してるよね。
それでも、宝くじのCMはやっぱり所ジョージが良いなあ。 所さんのいない宝くじ、まだ慣れません。
そんなわけで、今日はコマーシャルについて。
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リポビタンDのテレビコマーシャル。 何かのキャンペーンをやってるらしい。 ケインは相変わらず熱いです。
いや、ケインは別にどーでも良いんです。 稲葉が気になったのはCMの最後。
「詳しくは店頭で」のひと言。 これが稲葉の耳に妙に引っかかったのです。
どうですか、このフレーズ。 懐かしさを感じませんか?
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テレビCMの最後、今は「詳しくはWEBで」ってのが主流になってます。 「続きはホームページで」ってのもありますな。
これが稲葉はどーもスッキリしないんですよ。
インターネットも随分普及してきたと思いますけど、それでもやってない人はやってないわけです。 ネットできない人はできないんですね。 これを読んでくださってる方はネットできる方々ですけど。
稲葉もこうしてネット上で日記書いてます。 でもネットを「使いこなす」といったレベルではできてません。 そんな稲葉にしてみたら「詳しくはWEBで」なんて「アンタにゃ教えてやらないよ」って言われているみたいでさ。
詳細も続きもアレもコレも、全部WEBに持ってかないでくださいよ。 別にCMでちょっと見たモンの詳細なんて、なにもそんなにじっくり見たいわけじゃない。 でもちょっと見せて興味を持たせてアッチ側に持っていかれちゃうのは面白くない気がします。
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それがCM。 興味持たせてヤキモキさせる、そのためのCM。 それは分かってます。
ただ「WEBにおいで」ってのはネットに疎い稲葉にゃズルく感じるのです。 「店頭に来い」は直接的に購買に繋がるわけで良いかな、なんて。 ネットできようとできなかろうと、店には誰でも行けるからね。
それに店頭なら、店員さんと接してお話ができる。 WEBでとなると、機械越しで人との交わりがない。 その辺の冷たさも、どこか腑に落ちないのかもしれません。
さて、どうなんでしょう。 稲葉の考えは古いんでしょうか。 ネット上の日記で「WEBで」を訝しがるという矛盾も消化しきれないでいる稲葉。
まあ、そんなに難しく考えてるわけじゃないんです。 ただ、リポDのCMに「おっ」と思っただけ。
でも稲葉がリポDを買って飲むかはまったく別の問題。
ここしばらく、気温的には過ごしやすい日が続いています。 でもやはり曇天模様よりは底抜けに青い空のほうが夏らしくて気持ち良いですな。
底抜けな日の夜は寝苦しいもの。 でも明日もお仕事だからちゃんと寝なくちゃ。 でも暑くて眠れないんだよ。 たまに耳元に蚊も飛んでくるし。 ぶ〜ん、て。
あー、うっとーしー。
こんな時、ちょっとでも「寝なきゃ」なんて思ったらもう敵の思う壺なんですね。 敵って誰よ。
とにかく寝ようと思っちゃいけません。 だから稲葉、寝ようなんて考えなくしました。
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いつも寝ようかなと思う時間。 最近はここでDVDを取り出してます。
シティーボーイズやラーメンズとか、大好きなDVDを横になりながら観る。 今まで持ってたのをひと通り観ちゃったから、新たに購入。 1晩1枚のペースで、うちわなんかをふわふわさせながら観る。
寝苦しさにモゴモゴしていた時間が素敵に変わりました。 どうせ寝られないなら、この方がどれだけ有意義か知れません。
やがて舞台はカーテンコール。 日によっては空がうっすら明るかったりします。
そこまで行くと、稲葉の眠気も最高潮。 多少蒸し暑くたって、眠気の方がそれに勝る。 寝苦しさなんか感じる間もなく、楽しい気分のまま一気におやすみなさい。
翌朝の目覚めも悪くないですよ。 眠りってのは量も大切ですけれど、質も大事。
寝苦しさを笑いに変えてしまうのです。 今日も夜が楽しみだなあ。
海の日です。 横浜の港では打ち上げ花火のイベントがありました。
電車の中は浴衣美人がいっぱい。 華やかだなあ。 なんだ、ここですでに花火は満開じゃないか。
夏の風情、ばんさい。
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帰宅途中にどぉーんという音をイヤホン越しに聞きました。 笑顔で歌う宇多田ヒカルを休ませて、花火の音に聞き入ります。
駅近くの歩道橋、ここが港がばっちり見えるベストポジション。 いつもはさっさと家路に着くところ、今日は手すりに身を預けて中空を見つめます。 こうして帰路のさなかに花火が拝めるってのは横浜に住んでる者の特権ですな。 わざわざ浴衣着て遠出しなくても、もうそこに花火がある。
どぉーーん。 たまやぁー。
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見ているのは稲葉だけじゃありません。 ご近所の皆様で歩道橋の上はびっしり。
純粋に花火を見ている家族連れがある一方で、揃って空に携帯を向けている一団もありました。 携帯が普及し尽くした今では何てことない光景かもしれません。 でもちょっと冷静になると、機械を斜め上に必死に皆で掲げているって妙な画に思えます。
そんな小っちゃい画面に見入ってないで、もっと目の前のでっかい花火を満喫すればよいのに。 あっという間に終わっちゃうよ、もったいない。
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さて花火大会ってやつは終わりがなんとも曖昧なイベントです。
最後に派手な固め打ちがあって、なんとなく終わりは察せるんですが、それでも映画や芝居のようなハッキリとした終わりは存在しない。
終わったかな? と周りがそわそわしだします。 こういう時は女性の方が切り替えが早いんですね。 「あたしはもう終わったと見たね」と、なかなかお尻の上がらない旦那さんの腕をぐいぐい引っ張ってる。
稲葉なんかは未練たらしく次の1発を待ってたりします。 でも人だかりはどんどん減っていきます。 さみしい。 最後の1人になるのは嫌だから、稲葉もそろりそろりと退散。 聴覚を後方に残しつつ…。
花火って切ないなあ儚いなあ、でも綺麗だなあ。
おはようございます。 この日記の作者、稲葉 馨です。
『会長音頭』のタイトルで始まりました当日記『馨絵詞』。 本日付を持ちまして、5周年を迎えました。
目次上は2001年7月9日より始まりますが、これは後から付け加えた「はしがき」のようなものです。 7月10日が日記開設日となっています。
まる5年も続けられたのは、ご覧くださっている皆様のおかげであります。 ありがとうございます。 読んでますよって言われるの、本当に嬉しかったりするんですよ。 えへぇ。
ご来場者数ものべ24000人突破。 励みになります。
というわけでこの日記も6年目に突入します。 これまでと変わらぬご愛顧いただければこれに勝る喜びはありません。
今でこそブログやってる人も多いですけれどね。 「ブログ」なんて言葉が世に出てくるよりも前から書き続けていることに、稲葉は誇りを持っているのです。
今後とも精進いたします。 これからもよろしくお願いいたします。
2006年07月09日(日) |
しあわせの純白の満開のとき |
世辞や修辞の類の一切を抜きにして思いました。 女性のあんなに美しい様を、稲葉はこれまで見たことがない。
大学のひとつ下の後輩の結婚式に出席してきました。
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大学時代の彼女はいつも「ふにふに」してました。 そんな様子にとても癒され、また、ときに「大丈夫かなあ」と不安にもなったり。
稲葉が作・演出をした舞台で彼女に照明を担当してもらいました。 稲葉は音響も担当していたので、ブース内彼女と2人で仕事をしてました。
ブースとは、芝居に加える音や光を操作する所ね。 小劇場のブースってのは暑くて狭くて大変なんよ。
そういう所で、ふにふにした彼女の横顔を間近に見てたわけです。 はじめのうちこそ、そんな彼女に不安を覚えもしましたが、いつのまにか確かな信頼を持っていました。 ふにふにしながらも、芯があってとてもしっかりしている子でした。
良い奥さんになるんだろうなあ。
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花嫁は本当に美しいんですね。
女優さんやアイドルのウェディングドレス姿とはわけが違う。 あれは確かに美しいけれど、でもやっぱり芝居の中の衣装でしかなかった。 本当の花嫁の美しさは作り物のそれをはるかに上回ってました。
新郎新婦入場は稲葉のテーブルの目の前からでした。 ポッケにカメラを入れてましたけれど、ほとんど使えませんでした。 なんかね、使い捨てカメラなんかで撮っちゃいけないような気がして。 カメラを構えることなく、ただ拍手を捧げながら見ていました。
だから撮れた写真はやや遠目の数枚。 2次会で新婦が身軽な格好になってはじめて、間近で1枚撮れました。
彼女がひとつ遠くなってしまった感があって、そこは少し寂しい、正直。 でも旦那さんは良い人そうだし、何より彼女がとても素敵な笑顔を見せてくれていました。 そこはとても嬉しい、正直。
彼女達には素敵な日常を作り上げて満喫してほしいものです。 で、たまーにそれをおすそ分けしていただく感じで会えたら最高だな。
おめでとう。
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式の中、彼女のご両親様からも丁寧にご挨拶いただきました。 なんでもこの日記をご覧になっているようで。 ありがたいことです。
「うちのお母さん読んでますよ」と稲葉も学生だった頃に彼女から知らされたことがありました。 それを今でも読んでくださっている。 本当にありがたいことです。
実はこの日記、今日付けでまる5年経ちました。 6年目突入となります。 こういう話題の場でなんですが、今後ともよろしくお願いいたします。 へへ。
新郎新婦にはもちろん、ご両親様におかれましても、このたびはおめでとうございました。
2次会の終わりには雨にぽつぽつされましたが、式の途中に降らなかったは何よりでした。
結婚式の参列経験なんてほとんど無いけれど間違いなく言えます。 良い式でした。
人って、どこまでも幸せになっても良いんですね。
今日未明、北朝鮮ミサイル発射。
稲葉は有楽町の小さな喫茶店でのんびりとモーニングコーヒー。 蒸し暑かったけれど、アイスではなくあえてホットをゆっくりといただく。
雨から逃げるように足早に歩く丸の内OLとサラリーマン。 彼らを窓の下に見ながらコーヒーと一緒に注文した小さなお菓子をひと口。 店内には稲葉の他は、朝の散歩と思しきおじいちゃんとOL2人がいるだけ。
静かでゆっくりな時間。 コーヒーがとても美味しい。
外を走っていたサラリーマン風の男が、アイスコーヒー片手に飛び込んできた。 木の床に革靴の音が必要以上にけたたましい。
彼はカウンターの席に、しかし座るでなく立ったまま。 携帯を取り出して耳に当てる。
そして「外務省の△△課?」と切り出した。
お隣さんがミサイル飛ばして数時間。 外務省はてんてこ舞いのはず。 どうやら非常時なのは電話をかけている男も同じなようだ。 異常なまでの早口に加え、その大きな声は静かな店内に似つかわしくない。
「○○(社名と自分の名前)だけど△△課の☆☆課長に繋いでっ!」
やはり今回のことによるものか、普通ではないテンションと焦り様。 待たされている間に男はアイスコーヒーを一気にのどに流し込む。
結局課長には繋がらなかったようだ。 外出中なのか会議中なのか、事態の中で男の優先順位が低く扱われたのか。
男は電話をスーツにねじ込み、苛立ちを隠さず入ってきたときの勢いそのままに外へ飛び出した。
あっという間のこと。 しかしお店の中の雰囲気は完全にかき乱された。 その男にも事情があろうことは分かるけれど。
一呼吸置いて、稲葉もおじいちゃんもOLも、徐々に自分の時間と空間を取り戻していった。 まだコーヒーもお菓子も半分近く残っていたのは幸いだった。 静けさが戻ってきた。 喫茶店はやはりこうでなくては。
ミサイルは日本海に飛び込んだんだってね。 ここにも1発、派生して小さいのが飛んできたよ。
稲葉は稲葉なりに、北の暴挙に腹を立てている。
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