馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年04月28日(木) 列車事故とキヨスク

JR福知山線の列車事故ですが、とうとう死者が100人を超えました。
事故のあった日はお休みでしたので、一日中ニュースを見ていました。

   ◆

ところで、稲葉はいつも電車では真ん中あたりの車両に乗っています。
改札の位置や、乗り換えに便利だからという、ありきたりな理由で。
危険度が低いから、なんて理由はかけらもありません。

だから比較ができないんですが、あの事故以降、先頭車両に乗る人ってのはやっぱり減ったんでしょうか。

橋から落ちるとか山崩れに遭うとかなら別ですが、脱線・衝突といった類の事故であるなら前方の方が危ないのは確かですね。
もちろん普段はまったく考えないことです。
習慣・すいてるから・乗り継ぎに便利だから・前方の景色を見たいから……など、何気なく先頭車両に乗ってる人も多いわけです。
そこに「だが危ない」が加わる。

完全につぶれた車両の映像は毎日電車に乗っている者にとって非常にインパクトのあるものでした (1両目はマンションに突っ込んでしまったために見にくく、実際にインパクトを最も与えたのはマンションに巻きついた2両目でした)。
そんなわけで、事故後も前方の車両に乗る人はいるものの、やっぱり一抹の不安を抱く人は少なからずいると思います。

   ◆

ここで稲葉が気になったのはホームの売店。
キヨスク。
新聞が売られていて、店頭には注目記事の見出しだけが大きく張り出されています。
「ゴジラ大爆発」とか「竹中大臣火だるま」とか。

そこに 「1・2両目の惨状見えた」 ってのがあったんですよ。

これ、ねえ。
これから電車に乗る人たちが見るんです。
ホームの中央付近のキヨスクならまだ良いんですけれどね。
たまにホームの端にキヨスクがあることもあるでしょう。
ホームの端……つまり1・2両目に乗る人たちの目に入る。
いたずらに不安を掻き立てたりしませんかねえ。

もちろん「習慣」ってのは物凄く強いモノで、毎日その電車を使っている人のほとんどは、そんな記事なんて気にもかけずにいつもの車両に乗り込むわけです。
その新聞を買って、デカイ見出しを広げたまま寝ちゃったりもするわけです。

だからそんなに気にすることは無いんですけど、それでももう少し気を使ってもらっても良かったかなーとは思います。

   ◆

そういえば。
稲葉は西武池袋線で池袋に行くときだけは先頭車両に乗り込むことに気付きました。
やっぱり乗り継ぎの都合で。
事故が起こってからは乗る機会がありませんでした。
今度乗るとき、寝ないでちょっと周りを見てみようかしら。

たぶん、いつもとほとんど変わらないんでしょうけどね。

ともかく、あのような事故はもう起こってほしくないのであります。



2005年04月24日(日) 一周忌

母方の祖母の1周忌法要でした。
とても気持ちの良いお天気。

喪服着た一族が揃います。
「もう1年経つんですねえ」
「本当に早いもので」
みたいな会話。

稲葉はあまり時間は感じていませんでした。
早いとも思わず。
かといって長いとも思わず。
1年か、まあ、こんなもんだろ、みたいな。

お寺での焼香。
場所を変えて会食。
そして解散。

   ◆

今は長男(稲葉の伯父ですね)が住む、祖母の家へ。
仏壇に線香を添えます。

その家の近くに、昨年葬儀を行った会場があります。
車で通る際にちょっと見ました。
今日も式が1つ入っているようです。

1年前、事務的になりきれず、親族の誰よりも泣いていた新人さんがいました。
彼は今も元気に働いているかしら。

その近くに喫茶店がありました。
幼い頃からずっとあったお店。
祖母の家に行くたびに前を通って、なんとなく見ていた喫茶店。
一度も入ったことはないけれど。
でも景色としてはとても大切だったお店。

その喫茶店がつぶれていました。
看板もメニューも取り外されて、ドアの向こうはがらんどう。
窓ガラスには埃がこびり付いています。

白い看板が消えたお店を見て初めて、1年という時間を感じました。
祖母が亡くなって1年。
やっぱり、時間はそれなりに流れていたんですね。



2005年04月18日(月) 身近な地雷〜危険水位

まだ午前中。
太陽が心地良い。
さて今日も頑張って働こう。

その前にトイレでションベンだ。
スッキリさせて頑張って働こう。

というわけで、ズボンのチャックを下ろしてトランクスをごそごそ。

でも、なかなかオチンチンが出てこない。
オチンチンを出すべき穴がどうしても見つからない。
あれ?

身体の方はすっかり「放尿モード」になってるわけです。
このままではオチンチンより先にオシッコが出てきてしまう。
もうすぐ25歳になろうかという男子にとって、そういう不名誉な事態は避けたい。
稲葉、勤務前から大ピンチ。

結局、トランクスの腰まわり、つまりゴムの部分をがっと下ろして用を足しました。
最悪の事態は回避されました。
ふーう。

そうです。
前後が逆だったんですね。

油断できませんね。
毎日の生活がスリリング。



2005年04月11日(月) 今年も桜雨

今年は無いかなーと思ってましたけど、やっぱり来ちゃいましたね。
桜咲く中の雨。
いけませんいけません。

バイトの先輩が、稲葉の大学の後輩になりました。
彼女が入ったのは大学院で、厳密には稲葉とは違うんですが、通う校舎は一緒。
思い切り楽しみながら学んでください。

   ◆

バイト先の劇場が入っているビルの中のお店。
こんなプレートがかかってる。

「第二種大規模小売店舗」

なんてこたぁ無いプレートなんです。
でも「大規模な小売り」ってのが妙に頭に引っかかるんですね。
もちろん意味は承知してるんですけど。

大規模な小売り…
左脳をなんとなくムズムズさせながら、今日も職場に入る稲葉です。



2005年04月06日(水) 鈴木さんとか佐藤さんとか山田さん

バイトの同僚がこんなこと言ってました。
「笑子ちゃんと同じクラスに同じ苗字の子がいたらかわいそうだね」
ちなみに、同僚の中に笑子ちゃんという子はいないんですけどね。
でも、ああ、なるほど。

同じクラスに、たとえば稲葉笑子さんと稲葉浩子さんがいた場合、「稲葉(笑)」「稲葉(浩)」と表記されます。
浩子さんはともかく、笑子さんはどうでしょうね。
真剣な場面でも(笑)が付けられちゃう。
サブカル誌のインタビュー記事みたいですね。

課題未提出者の張り出しに「稲葉(笑)」なんて書かれてる。
お前はちゃんと反省してるのか! とか理不尽に怒られそうですね。

あと、めったに無い名前だと思いますけど「仮奈ちゃん」もまた悲惨ですね。

そんなわけで、クラス編制の時期の先生たち、少しだけ気を使ってくれると良いですね。

もうすぐ学校が始まりますね。
うまい具合に桜も満開。

良い感じです。


 < 過去  もくじ  未来 >


稲葉 馨

My追加