xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2003年02月28日(金)

贅沢な不安

 素敵な週末.仕事で午前様の25時.
 お互いに引っ越し準備があるので今週末は恋人の不在が.私が長期出張で本土からいなかった時以外は,こんなことはなかったハズだ.それなりに距離のあるところに住んでいるのだが,恋人の根性が毎週の逢瀬を実現させていた.
 まあそれも,あと一月でなくなるのだ.
 一緒に生活する事への不安は当然の顔をして存在するが,それもまた贅沢な不安.


 仕事も退職までに終わりそうだ.頑張ろう.


2003年02月27日(木)

季節到来

 お別れはいつもどこか切ない.
 ただ,多分,どこかでふと思い出して,自分のなかのどこかで気にしていたりするのかもしれないと思ってみたり.


 春が来る.


2003年02月25日(火)

矛盾と薄氷

 仕事やる気薄,である.
 チカラ入れて吐き出してしまうけれども,本当に本当にやる気が出ない.辞めると決めた途端にここまでの気分になるものなのかと,少し驚く.この数年間はいったい何だったんだ,というくらいに,もう研究に携わる気はなくなっている.
 辞意を伝えるまでは,それでもさすがに出したかった論文のことやこの御時世に折角雇って頂けた職なのに,という思いがあった.これまでしてきた事を思い出して,やっぱりどうしようと思い悩んだ.これでも一応,大学生の頃からそこそこではあったけれど(そしてそこそこだったからこういう結果なのだが)勉強してきたのに.好きだと思ったからこそ,やってきたのに.
 一度決めたら落ち着いてしまう.決断したら迷わない.
 そうしたらもう,仕事を辞めたくて仕方なくなっているのである.


 別に,働くこと自体は辞めたくはないのだけれど仕事をしたくない.凄まじい矛盾である.
 以前のことだが,恋人にその点を突かれて言葉を失ってしまった.まさにその通りで,私は矛盾の渦のど真ん中にいるようだ.もう自分が何を考えているんだかわからなくて笑ってしまう.どこがどう妙なのか,一応理解しているので本当におかしい.
 でも,なんとなくは分かっている.
 贅沢な私は,働く人間ではありたいのだ.お金を稼いでこられる人間になりたいだけなのだ.そうなのだけれど,仕事を実際に始めてみると自分があまりにも使えなくてイヤになる.いわゆる「学生気分」の人間で嫌気がさすのだ.まだ,一つの職しか経験がないのではっきりとは言えないのだけれど.


 恋人も家族も,心配するのは体調のことだ.
 そんなに弱いわけでもないと思うのだけれど,さすがにここまでアピールしてきただけあって当然ながら心配される.恋人は真剣に,働かなくていいと言う.
 さすがに医者ではないので,心配ないよー問題ないよーとは言えないし,特に問題ないかなと思っていたら実はアナタ大問題ですよの事態になることがあるのも知っているので,まあ何にも言えない.会社を辞めたら医者に行くだけだ.
 でもそれで問題なかったら,職を探そう.
 ここまでハイレベルの能力を要求される職場(しかも肉体労働付き)でなければ,そうそう壊れることもないと思うのだ.


 とりあえず,あと一月.
 このやる気は薄氷の状態で,どうか仕事を終わらせられますように.



2003年02月21日(金)

浮遊した日々を

 やはり熱を出した.
 昨日はなんとなくなんとなく出勤したくなくて頭痛もあって…としていたら熱が出た.今日はさすがに通常通りの出勤をしたけれども,午後から熱が出たようだ.風邪の症状はないので確実に普段の微熱である.
 ぼやっとしながら肉体労働.何も深く考えることなく作業ができるのはいいことだ.失敗しないように注意深くしていれば,何の問題もない.親指の薄皮が少し切れていたけれど,それくらいだ.そんなもの,傷ですらない.

 会社において,今の私はうっすらと周囲を拒絶しているような気がする.自分のことであるのに曖昧な表現だけれど,なんというか,別になんということはないのだけれども面倒なのだ.特に報告事項などがない限り,私は黙々と作業部屋で肉体労働している.
 ある意味ヒッキーだなあと思わなくはないのだが,まあ作業は進むのでそのままだ.
 デスクワークは特にない.辞める直前には出てくるのだが,現時点では今の作業を進める方が先だろうと判断.帰り際などに,ちゃちゃっとメールを書いて,それでお終いである.


 なんとなく,浮遊している.ふよふよと淡々と毎日を過ごしている.
 研究職を辞めると決めた途端に,私はすっぱりとこの仕事や研究に携わっていた数年間に対する執着をなくしたように思う.かけた時間なども惜しくはない.苦労も多かったけれど,色々なモノを得ているのだから.回り道して気づいただけだ.
 忙しいことに充実感を感じられる人間ではない.ただ乾燥していくだけだ.ただこれまでは,忙しくしていないと色々なことを誤魔化せなかったから.見ないフリして,ないことにして.
 もっとゆったり.もっとゆっくり.
 私は日々を味わいたい.


 といっても.
 健康体であることがちゃんとわかったら,職は探そう.
 ある程度の刺激は欲しい.何より稼げる人になりたい.
 まずは健康.そして生活を.


2003年02月19日(水)

過去の女

 ふと,この数年間を思い返すことがある.
 本当にその瞬間は隙間をぬって「ふと」私の前に現れる.もう一年以上たった光景.さすがに輪郭がぼやけてきている.
 怒濤のような数年間.


 奴のシアワセを心から祈っていることは本当だ.それは研究の成功だけでなく,できたらそれを支える日常でのシアワセを含めて,ずっとずっと,私達の関係が終わるより前から祈っていた.
 ただそれとは裏返した部分に,全く等量でもって願わずにはいられなかったように思う.
 現在でも,とは思わない.ただ,過去の女の中で一番だったと思い出して欲しい.そう願っていた.それは今も同じような気がする.
 さすがにもう,言葉にはしないけれども.


2003年02月17日(月)

理由と方法

 さて,どうやって生活していったらいいものだろうか.
 恋人は,特に働かなくていいと言う.勿論,私自身の「働きたい」という希望があるなるならそれでいいと言うし,何より彼の収入だけで生活していくのが厳しかったら働くしかない.しかし,生活できるなら特に働かなくていいそうだ.働きだして再びカラダを壊しても仕方ないし,私の性格が働く方に向いていないと思う,と彼は理由を述べる.
 性格.
 このことを指摘されるといつも落ち込む.
 元来の部分もあるだろうし成長過程で形成されてきた部分もあるが,私自身,自分の性格が社会人に向いていないと何度思ったことだろう.偉そうなことを考えたりしているけれど,実際には私はとても使えない人間だ.
 その部分をなおしていこうと退職までの数週間を頑張れるなら,再就職はいいと思う.できると思う.けれど,その部分をそのままにしてただあてもなく働きたいと言うのは,問題解決にならないし,また同じ事を繰り返すだけになると思う.
 彼の言うことは的を射ている.ど真ん中すぎて痛いくらいだ.


 働きたい理由は?
 自分の性格の理由と改善策は?

 考えていくしかないのだろうけれど.


2003年02月12日(水)

仕事とプライベート

 週末は楽しく不動産屋巡りである.
 先日,私の両親に恋人を紹介し,同時に結婚の了承を頂くという慌ただしさで第一段階をクリアした.第二段階である恋人の御両親に御挨拶が待っているけれど,その隙間を縫って激しく賃貸物件を探している.
 不動産屋をネットで探してかつ歩いて飛び込んで探している.今のところ100点満点中80点の物件があるので安心感はあるのだが,やはり恋人には希望があるし,私にだって欲というものはあるもので.幾つかの条件を兼ね備えた安めの物件を探して東奔西走.会社も半休とってみたりしている.この(二人とも)忙しい最中に.
 こういうのは巡り会いなので,どうなるかは分からない.私がしばらく働かないので,どうしても高い物件には決められないというのもある.愛の巣なものでございますので,それなりにいいところが見つかるといいなあとは思う.80点があるだけで既に,とてもラッキーなのだし.


 休日がない状態なので,少しカラダが参っている.再来月からは毎日が日曜日状態とはいえ,それまでにカラダを壊すわけにもいかないのでちょっと微妙.
 現時点ではこれまでの自分の考えを全てうっちゃってプライベート(結婚準備)を最優先事項にしているけれど,退職までに持っている仕事を終わらせることは義務なのだからとにかく終わらせなければならない.今までは基本的に一人だったから,迷惑かけるわけにいかないからプライベートを捨てちゃえばいいやと考えていたしそうしてきたけれど,今はそうではないわけで.義務も大事な事も両方こなさないとならないわけで.
 同じようなスケジュールをこなし,加えて私以上にずっと責任のある仕事をしている恋人なら,とにかく両方をこなしてみせるだろう.半休をとった後には(そして前にも),その分の仕事をどんなに遅くなっても終わらせる.これまでの私には削る体力がないのでどちらかを選ぶしかなかったけれど,あと少しなのだからとにかくやろう.

 風邪が治ったので,これはよしとする.このままの状態で春までいこう.


2003年02月03日(月)

愛の逃避行

 金曜の夜から今朝までの東京放浪.恋人も私も軽くなった財布を抱えて,駅のホームでそれぞれの職場へ向かって別れた.なんというか,無茶ができるお年頃なもので.
 これから一月,仕事とプライベートで休み無し.春を迎える準備に突入する.


 忙しく短い2月が始まった.



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