ほのかな白に沿う澪(みお)
いのちを産み
いのちの芥と膿を飲み込む
哀愁誘うみなもと
‘どこにでもいる’人間が
中身を抜き替えても
別のタイプの
‘どこにでもいる’人間
になるだけ
夜の静寂（しじま）の中
微かにあげる悲鳴を
聞き逃さないでください
あなたにしか
助けを請えないのだから
呼捨てにされし我が名をもう一度呟いてみる くすぐったいよ
もう二度と触れられずとも 記憶を頼りに生きていく 独り ヒトリ
幾度目の朝だろう 逢えぬ夢を結ぶ必要があるのかと問う
忘れてしまうほど昔
同じ言葉を
聞いた気がする
忘れてしまう前に
言ってほしかった
気持ちが消えてしまう前に
もう一度確かめたかった
疲れた顔してるね
何があったか知らないけれど
明日も笑ってくれたら
私も笑う
口説かれることに慣れてしまっては
口説くときに不便だ
どこにいるのかも分からず
分からないほうが
安心できる
罪の意識がありながらやったことは
許されないのでしょうか
許したいと思う気持ちはギゼンなのか
許せないと思うのは…？
神さま
私はあの人の罪を許しますから
どうか私の罪をお許しください
これって自分のためじゃん
星屑のように散らばるあなたへの想いをひとり掻き集めよう
揺らぎ 霞み 遠くなる
叶わぬことも
諦めることも
わかっていたと思いたい
貴方のコエも
イキヅカイも
マバタキの瞬間さえ
私は知っている
けれど私は
貴方のシンオンまで知りたい
閉めきった部屋の中で
泣いてるこども
出られない 出たくない
手をとって欲しいと
待っているだけ
忘れたフリしてるね
その優しさが
私をえぐりとる
とても贅沢な痛み
泡沫の幸せを思い込む
大変なこと
わざわざしなくても良いよね
ラクしたいって
誰でも思うじゃん
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