ぽあろの新婚****日目。
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夜、妻が風呂に入っている間に、 通販でかったカーテンに付け替える。 クラシック・プーの落ち着いた柄。
写真でみたより明るい色で、 部屋がぐんとさわやかに。 風呂上りの妻は、 コンタクトはずしているから、 あわててめがねを引っ張り出して。
なんだか違う部屋みたい。
ちょっと嬉しくて、ちょっと夜更かし、 そんな新婚536日目。
起きてみると、 やっぱりお弁当がおいてあった。 ありがたいなあ。
夕方、あわただしい合間をぬって、 弁当箱のふたをパカッ。 ゆっくり食べる時間がないから、と おにぎりにしてくれていて嬉々。 色とりどりのおかずにも嬉々。
そして、嬉々嬉々の極めつけは、 見覚えのあるパスタのサラダ。 挙式旅行のグアムみやげ、 ミッキーの形のパスタ。
嬉々嬉々のお礼に、 いつもより念入りな肩もみサービス。 はいはい、じっとして、 そんな新婚535日目。
迎えにきてもらっての帰り道。 明日はお弁当作るね、と妻が言う。 わーいわーい、と喜ぶ僕。
でもちょっと心配。 最近お疲れだし。 けれどそんな感じをまったく見せない妻。 安心するような、やっぱり心配なような。
テレビを見ているうちに、 妻はスースー眠りはじめた。 やっぱり疲れてるなあ。
コタツで寝るとまずいから揺り起こす。 あれ、寝ちゃってた、と妻はきょとん。 明日無理しなくていいよ、と耳元で。
あ、その目は意地でも作る気だな、 そんな新婚534日目。
今日は妻が休みだから、 午前中を使って二人で買い物。 電気屋さんへ行くから、 ついでに我が家の照明を総点検。 けっこう、きれかかってるねえ。
二人で電気屋さん、 蛍光灯やらランプやらを、 うんうんいいながら選ぶ。
オーブンレンジを見る。 最近はこんなに安いんだあ。 デザインに喜ぶ妻、 カタログに値段をメモる僕。
お昼ごはんは、デパートの駅弁かって。 そんな新婚533日目。
夜勤明けの妻は、 やっぱりとてもしんどそう。 心配だけど、僕は仕事。
夕方、仕事が終わって電話する。 元気な妻の声。 安心安心。
三人で焼肉やさん。 みんなちょっとお疲れ気味だから、 ばくばくたべちゃいましょう。
デザートは買って帰ったほうが安いからね、 そんな新婚532日目。
妻はやっぱり調子悪そう。 でも今日は夜勤だから。 がんばってね、と声かけて。
夜、今日は妻がいないから、 夜更かしし放題、なんだけど。 昨日と同じでなんだか身に入らない。 ベッドに潜って、あれこれ考える。
こういうとき、僕は何ができるんだろう。 夢の中で、看病してあげられるかな。 そう思ったとたん、すっと眠気が。
がんばって安眠しなくちゃ、 そんな新婚531日目。
最近調子の悪そうな妻。 夕方、携帯がなる。 休み時間にかけなおすと、 申し訳なさそうで、 でもなんだか辛そうで。
迎えにきてもらう。 少し元気が出たみたい。 それでもやっぱりしんどそう。
先に妻には寝てもらって、 一人別室でパソコンいじり、 でもなんだか身が入らないな。
週末はゆっくり過ごしたいね、 そんな新婚530日目。
晩ご飯が終わって、 お風呂の支度。 少しだけ夜更かししようか。
CD棚をがさごそがさごそ。 取り出したるは、CD5枚。 同じ曲なんだけどね。
ベッドの上でごろごろしながら、 5枚のクラシック、とっかえひっかえ。 あれがいいだの、これはどうだの。
秋の夜長、じゃないのにね、 そんな新婚529日目。
会社で残った単純作業。 終わらせるのにもうちょっと時間かかりそう。 もって帰っておいでよ、と電話の向こう。
まずはいつもの晩ご飯。 最近食欲増進キャンペーンの僕は、 がんばってばくばく。
妻と母が後片付けしている間に、 作業開始。 片付けの終わった二人が加わると、 あれよあれよと進んでいく。
日曜くらいにご馳走してもらわなきゃ、と二人。 焼肉でも何でもおごるよ、と僕。 焼肉、と聞いて作業に力の入る二人。
作業終了。 デザートのアイスクリームは僕がお持ちいたします。 テレビを眺めている間に、 くたびれた妻はスースー寝息。
おつかれさま、ありがとね。 起こさないように、聞こえないように耳元で、 そんな新婚528日目。
朝、妻がおきだす音。 半分寝たままの僕は、 時計は見ていないけれど、 なんとなくいつもより早い気がするなあ、 と思いながら再び眠る僕。
僕は僕で早めに家を出る。 と、家にいる母から電話。 弁当忘れてるよ、だって。
お弁当、作ってくれてたんだ。 それで早起きしてたんだ。
夕方、ちょっと休憩、 妻の弁当を広げる。 うわあうわあうわあ。 おかずいろいろ、健康志向、って感じ。
これが噂の「ラブワイフ弁当」だあ。
水筒もついてて感激、 お茶だと思って飲んだら、なんと。
野菜ジュースとはまた健康的だね、 そんな新婚527日目。
午前中に、ささいなことでけんか。 電話でたがいにごめんねを言って、 仕切りなおしの晩ご飯。
妻の必殺・ハンバーグライス。 手作りヨーグルトのデザートもついて、 まんぷくまんぞく。
おやすみなさいを言って、 二人の寝室へ。 さむい。さむすぎる。 あわてて暖房をつけて、 暖まるまでリビングに戻る。
おこたに並んで、 テレビながめて。
やっぱりこうでなくっちゃね、 そんな新婚526日目。
夕方までの仕事を終えて、 いつもより早めの夕食。 いつもより早めのパピコも食べたから、 いつもより早くやることなくなっちゃった。
明日の朝ご飯のパンを買うついでに、 妻とミニデートに出かける。 家の近所のゲーセンが閉まっているから、 これまた近所の本屋さん。 小雨の中を、相合傘で、 ちょっとあるいてセブンイレブン。
ミニデートが終わっても、 まだまだ寝るには早すぎる。 CDを鳴らしながら、 本を読んだり、カタログを見比べたり。
プーさんのカーテン、購入決定。 そんな新婚525日目。
帰りがけにふと気づく。 今日は妻が夜勤だ。 週に一度は夜勤なんだから、 いちいち寂しがっていられないけど、 夕食の食卓も、デザートのリビングも、 やっぱりちょっと物足りない。
母におやすみを言って、 二人の部屋へ。 パソコンいじったり、 ゲームやったり、 オリンピック見たり、 なんかやることがまとまってないなあ。
お風呂に入って、寝室へ。 一人、ベッドにもぐりこむ。 電気毛布つけてないや。 やっぱり、何か足りない。
結局、電気毛布なしで眠ってみる、 そんな新婚524日目。
お迎えにきてもらって、帰り道。 妻が嬉しそうに、話し出す。
お昼にケーキ食べてくれたんだね、ありがとう。
バレンタインにもらったんだもん、 当然じゃん。 なんていえなくて、ニコニコする僕。
簡単ケーキだから、 スポンジがちょっと違うんだけれど、 理屈ぬきにおいしいおいしい。 ともいえなくて、ニコニコする僕。
駐車場からは、おててつないで、 そんな新婚523日目。
バレンタインの昼下がり。 仕事に出かけようとする僕に、 妻が申し訳なさそうに、 しかもどこかもったいぶっているように、 チョコは夜でいい?と聞く。
いい?もなにも、 用意できてないんだろうから、 うんいいよ、と答える。
そうだよなあ、と 先にもらったプレゼントのキーホルダーを 握り締めながら思う。
いつも仕事で忙しいし、 休みの日はいつも一緒だし。 こっそりチョコ買うチャンスも少ないもんなあ。
夜。 台所から飛び出したのは、 妻の笑顔と、手作りケーキ。 チョコレートで、 ハートやらメッセージやら落書きやら。
母がとつぜん、 ウエディングケーキやってないよね、と笑う。 果物ナイフを二人で持って、 ケーキ入刀、つつがなく。
とびっきりのバレンタイン、笑顔ですぎていく、 そんな新婚522日目。
今夜は妻は、職場の仲間と飲み会。 母と二人での夕食。 妻がいないから、メインはシイタケ。
妻からメール。 二次会でカラオケだって。 しかも、家の近くのカラオケやさん。
二杯目のご飯をついでもらって、 納豆のパックを開けようとしていた手が止まる。 妻に電話。 ご飯と納豆を返品。 コートを羽織って、町に飛び出す。
徒歩で1分、走っても1分。 カラオケやさんの階段を駆け上がると、 窓の向こうにご機嫌の妻。
のどが枯れるまでうたうぞー、 そんな新婚521日目。
夕食が終わって、 いつものように、 デザートかじりながらのテレビ。
僕はリビングにノートパソコン持ち込んで、 ごそごそとHPをいじる。
文章打ち込んでいるときは、 これでも結構集中しちゃうから、 妻はとなりでじっとテレビを見てくれている。
ひとくぎり。ふぅー。 妻が画面をのぞきこむ。 ページをめくりながら、 笑ったり、喜んだり。
パソコンを閉じて、デザートの続き。 パピコ、けっこうとけてます、 そんな新婚520日目。
朝、夜勤明けの妻の帰りを待ちながら、 テレビ欄に目を通すと、 妻が見たがっていた「エルモ」の番組が。 あわててビデオ録画の準備。
このテープは何が入ってるんだっけ、と僕。 オリンピックの開会式だよ、と母。 続きに閉会式とるんだよね、と僕。 でも間に一つはさんでも足りるでしょ、と母。
結局「エルモ」は、 「開会式」と「閉会式」の間で保存版に。
くたびれ声で戻ってきた妻に、 わたわたわた、と駆け寄って。 エルモのビデオとってるよ、と報告。
ふたりそろってわたわたわた、 そんな新婚519日目。
今日は午後から妻が仕事、 僕はのんびりお休みの一日。 妻がお昼ご飯の準備を始める。 ラーメンラーメンうれしいな。
味噌と塩、どっちがいいかな、と妻。 スープはどんぶりに開けるから、 どっちも作ったらいいじゃん、と僕。 僕は味噌がいいな、というと、 妻は考えた挙句、じゃあ私も、だって。
具のいためは妻の仕事、 麺の茹ではまっかせなさい。
おいしいおいしいを連発して、 さあ今晩はがんばってね、 そんな新婚518日目。
新しいパソコンを車に積んで、 さっそうと家に帰る。 箱を見せて、妻がほぉー。 箱を開けて、妻がおぉー。
おまけでもらった、 スヌーピーの携帯置き。 それを見せると、 妻が一番よろこんだ。
なんとなく予想はついていたけどね、 そんな新婚517日目。
薬が少し効いたかな、 しんどいながらも何とか一日を切り抜けて。 家にかえると、僕のスリッパのとなりに、 見慣れないスリッパが一組。
妻が新しいの買ったんだな。 僕と母はもうこの冬のを買ってたのに、 妻だけきめられずに前の冬のだったし。
でもなんで、それが玄関にあるんだろう、 なんて思いながら自分のスリッパを履いてリビングへ。 そんな僕を見た妻と母がきょとん。
何で新しいスリッパはいてないの。
見ればふたりとも新しいスリッパを履いている。 今日ホームセンターで安かったんだ、と妻。 値段当ててごらん、と母。
履き心地よし、見た目よし。 安いというからには、と考えて、 680円、ブー。 420円、ブー。 んじゃニーキュッパ、ブー。
二人して得意げな笑み。 98円とはおそれいりました。
リビングの隅っこには、 今日洗濯していたばかりの妻のスリッパと、 2ヶ月でお役御免の母と僕のスリッパが。
足元が気持ちいいと、ご飯も美味しいや、 なんていったら怒られるかな、 そんな新婚516日目。
朝からなんとなく調子が悪い、 と思っていたら、どうやらカゼ。 いつもなら、仕事している間は平気なのに。
具合が悪くなると、 なぜだか食欲が出る僕。 心配する妻の目の前で、 いつもより余計に食べております。
一足先にベッドに。 うとうとしかかっているところで、 妻が風呂から出てくる音。 そおっと部屋に入ってきて、 そおっと明かりを暗くして、 そおっと寝支度する妻。
気遣いが嬉しいなあ。
僕が起きているのに気づいて、 あれこれ心配してくれる。 頭痛薬を一錠だけ飲んで、 あたたかくしておやすみなさい、 そんな新婚515日目。
仕事が休みの妻が、 せっせせっせとこしらえた、 今夜は特製キーマカレー。
前回の成功に味をしめて、 今回は餅も投入。 ちょっと不安げな僕。
餅、うまい! 大喜びの僕と母。 ちょっとふんぞり返る妻。
美味しさのあまり、 たくさん食べ過ぎて、 三人とも苦しがりながら、 それでもデザートはちゃんと食べる。
母の一発ギャグで、 苦しいお腹がもうたいへん、 そんな新婚514日目。
帰り道。 迎えにきた妻がちょっとブルー。 駐車場で、しばらくお話。
母から携帯に電話。 駐車場に車ついたの見えたから、 ご飯の支度してるのに、と催促。
こういうときに催促なんて、 ってちょっとむっとしている僕を、 なだめる妻にちょっと安心。
君を守る、なんて強いことはいえないけど、 いつでも君の味方だよ。 なんて考えながら階段を駆け上がる。
母の催促の理由判明、 今夜は釜揚げうどん。 ごめんごめん、と謝りながら、 やや伸びかけのうどんでもおいしいな。
夜はゆっくり、ネットつないでCD聞いて。 でも夜更かしはほどほどにね、 そんな新婚513日目。
お迎えに来てー、と妻に電話。 帰りにコンビニでアイスを買おうよ、と提案。
迎えにきてくれた妻が、 意味ありげにニコニコ。 車の中にすごいものがいる、と妻。
後部座席に乗っていたのは、 きのう成田で妻が買った、 でっかいイチゴのクッション。
来るときは助手席に乗せて、 ちゃんとシートベルトもしてたんだって。 でも僕がそれを見たら怒るかも知れないから、 後部座席に移したんだって。
そんなので怒ったりしないよお、 っていいながら、 イチゴを抱いて助手席に。
イチゴごと、シートベルトは無理でした、 そんな新婚512日目。
挙式旅行以来の、成田空港。 「うどん」を食べるためだけにわざわざ、 雨風の中のドライブ75分間。
相変わらず美味しい、第1ターミナルのうどん屋さん。 満足満足、でこの日は終わらなかった。
成田市内の大きな大きなショッピングモール。 人の多さにくたびれながらも、 店の多さに張り切る三人。
美味しいデザート屋を見つけてごきげん、 格安の毛布を見つけてうはうは。 節分の巻き寿司といわしも買って、 デザートにイタトマのシュークリームも買って。
帰りの車内、BGMは空港で買っておいた、 オザワのニューイヤーコンサート。 ワルツの調べの中、 母はうとうと、妻はすやすや。
それはそれでなんだか幸せな気がするのは、 この二人に鍛えられたからかもね、 そんな新婚511日目。
一週間の仕事が終わって、 妻に迎えに来てもらう。 待ってる間、そわそわそわそわ。
車の中で、明日の作戦。 三人の好きなCDを一枚づつ積んでいくことに。 赤信号の間、 頭の中で「ドライブ用CD」を検索。
ひらめいた。 この時間でも開いてるCD屋へ直行、 と僕が妻に提案。 オザワのニューイヤーを買おう。
でもでも、と妻。 お母さんが鍋の用意して待ってるよ。 今日は贅沢にふぐちりだって。
なぜそれを早く言わない、と僕。 ふぐちりならば話は別だ、 大至急自宅へ急行せよ、と指令。
明日のことより、今日のこと、 そんな新婚510日目。
夜勤明けの妻の帰りを待ちながら、 お昼ご飯の支度に余念のない僕。 今日のメニューは豪華二本立て、 半ラーメンと半チャーハン。
下ごしらえが終わったところへ、 妻が帰ってきた。 お腹ぺこぺこだって。
すばやい調理でいきまっせ、 と勢い込んで台所。 期待いっぱいの顔の妻。
あ、冷凍ご飯解凍してないや。
レンジがうんうん言ってる間、 テーブルでちょこっとおしゃべり、 そんな新婚509日目。
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