ぽあろの新婚＊＊＊＊日目。
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仕事中、携帯が震える。
妻からのメールかな、とおもったけど、
それにしては震える時間が長い。
休憩時間までは電話に出られないから、
ちょっと心配しながら仕事を続ける。
携帯を見ると、やっぱり妻から電話。
かけてみたけど、妻は出ない。
家に確認したけど、家にはかかってないから、
緊急の電話ではなさそう。
帰り道に、妻からかかってきた。
仕事がとっても大変だったらしい。
今やっと一区切りついたんだって。
病院は急に慌しくなることがあるから。
明日のお昼、新メニューを作ってあげるよ、
と僕が言うと、
やっと妻の声に元気が戻った。
新メニューは、今日の僕の昼ご飯、
これで二日連続確定だけど、まあいいか、
そんな新婚５０８日目。
午前中の用事を片付けて、
帰り道に妻に電話。
お昼ご飯に連れ出す。
二人で来るのはめっちゃめっちゃ久しぶりの、
ファミリーレストラン。
付き合ってたころはこういう所ばかりだったよね。
似たようなメニューを注文して、
代わるがわるドリンクバーに行って。
なんだかデートみたい。
お食事終わって、僕は仕事へ。
家の駐車場で妻と別れて、出発、
と思わせておいて、
階段を駆け上がる妻の背中をずっと見る。
よおし、今日もがんばりますか、
そんな新婚５０７日目。
あしたは妻がお休み。
お迎えに来てくれた妻の車も、
どこかうきうきしているような。
次の日曜はみんなお休み。
妻のうきうきの新車で、
どこかドライブ行こうね、とか。
僕の車、最近出番少ないなあ。
会社の駐車場におきざりになって。
家の駐車場、
うきうきの新車の中から、
うきうき夫婦が出てきたよ、
そんな新婚５０６日目。
ＰＣと向き合っての仕事。
目が重いような、頭が重いような。
ちょっとぐったり気分の夕方。
胸ポケットで、震えるマナーモード。
妻からのメール。
「満月だよ！」
窓へ駆け寄ってみる。
空に、まん丸お月様。
当たり前のことに気づかせてくれる、
そんな妻に感謝感謝、
そしてまたまた惚れ直し。
迎えに来てもらっての帰り道は、
ちょこっとだけお月見デートに、
そんな新婚５０５日目。
思ったより少し早く、仕事が終わる。
日曜日の臨時勤務とはいえ、ちょっと嬉しい。
会社の駐車場で、妻に電話。
私も今帰る途中だよ、と妻。
それじゃあ家でね、と僕。
別々の道を、同じ目的地へ走るんだなあ。
どっちが先につくのかなあ。
家の駐車場、
妻の軽自動車が「よっこいしょ」ってバックしていた。
車を降りて、一緒に階段を上がる。
うわ、なんか、すげーうれしいぞー、
って叫びたく気持ちを抑えた分、
顔がほころんじゃうんだよね。
デザートは、今日もやっぱりパピコでした、
そんな新婚５０４日目。
いつも行くドラッグストアで集めていた、
ポイントカードが変身した、パスタポット。
年末に交換したのに、使う機会がなくて、
今夜、妻が封印をとく。
ぐらぐら煮え立つお湯の中で、
パスタがどんどん沈んでいく。
仕事から帰ったばかりの僕は、
着替えることも忘れて、
コートのまんまでそれを眺める。
いよいよ出来上がり、
ここからは時間との勝負。
妻と二人で麺を皿に分ける。
妻のソース、カンペキ。
誉めると照れるのがまたまたまたぁ。
これで火傷しなかったら最高だったのにな、
なんて指をさすりながら思ってみる、
そんな新婚５０３日目。
朝からあまり調子よくなくて、
リビングのコタツでだらだら。
母は味噌汁を作り間違ったらしく、
ブルー入ったまんまだらだら。
そこへ夜勤明けの妻が元気に帰宅、
朝食の作り直しに張り切る張り切る。
ブルーが解けかかった母に、
シフォンケーキ食べに行こう、と
泣いている子供をあやすかのように。
正義のヒーロー登場だね、
そんな新婚５０２日目。
カゼをぶり返したみたいで、
昨日寝る前に薬を飲んだから、
寝起きの僕はいつも以上にぼやぼや。
妻が例の「ネギ餅」を作ってくれる。
今日は妻は当直だから、
今のうちにおしゃべりしなくちゃ。
でも二人とも少し朝寝したから、
やらなきゃいけないことがいろいろあって。
二人して出かけ支度しながら、
わざわざ「中川家」のビデオを流して見たり。
昨日でまた一区切りついたけれど、
相変わらずいつも通りでうれしいな、
そんな新婚５０１日目。
仕事前にちょっと、おもちゃ屋さん。
我が家に新しい、ぬいぐるみ仲間を探す。
今日は僕だけが知ってる、特別な日。
一緒になってからの日数なんて、
いちいちカウントしないけれど、
この日記のおかげで、
ちゃんと「キリ番」はゲットできる。
立派そうに包装してやってください、
と店員さんに頼む。
ぬいぐるみ、銀の袋にくるまってる。
えー、なんだろなんだろ、と
妻が頭を抱える。
答えられなかったら申し訳ない、とでも
言いたそうな顔でうなってる。
見てるうちにこっちが申し訳なくなってきて、
今日が何の日かを教えると、
妻の表情が一気に晴れた。
ぬいぐるみのユニコーン、
虹色のたてがみが僕らに幸せ運んでくれるよね、
そんな新婚５００日目。
お迎えオネガイ、の電話をする。
会社でじっと待つのもつまんないから、
近くのコンビニを指定。
コンビニまでの夜道を一人。
車屋さんにひっそり並ぶ新車を見ながら。
うちの車のほうがやっぱいいなあ、とうなずいてみる。
コンビニに先についたのは僕。
どうせすぐに来るだろう、と
例の場所で待ち構える。
駆け込むように、妻の姿。
さあて、今日はどのアイスにしようか、
そんな新婚４９９日目。
妻に迎えに来てもらっての、帰り道。
とってもくたびれて、
とってもねむたくて。
でも今夜は聞きたい音楽があるんだ、というと、
じゃあ一緒に聞こう、と妻が言う。
ふと頭に浮かんだ、クラシック。
意味もなく急に聞きたくなると、
妻に付き合ってもらって、
寝室でＣＤラジカセを鳴らす。
今日は妻もくたびれてるから悪いかな、
なんて思いながら湯船の中で口ずさむ。
だんだんのってきて、
両手でパチャパチャリズムを取って。
そのうち一心不乱になってるところへ、
心配になったか妻が見に来た。
照れを隠してバシャバシャバシャ、
そんな新婚４９８日目。
スキー疲れのはずの妻、
でも移動中ずっと寝ていたらしく、
朝から元気元気。
母が仕事だから、
久々に二人きりでお出かけ。
妻の新車を僕が運転して、土浦へ。
こういうときに限って、
妙に運転マナーが良くなる僕。
恋人のころに一度来たお店。
３人で来たこともあったっけ。
おいしいお昼を食べながら、
デートみたいだね、と妻が笑う。
デートでいいじゃん、と僕が笑う。
お手洗いから出てきた妻が、興奮気味。
とってもオシャレなお手洗いなんだって。
さっそく僕もお手洗いへ。
家建てるときはこういう風にしたいねえ、
と二人で盛り上がる。
盛り上がりついでに、
買うものもない家具屋めぐりへ、
そんな新婚４９７日目。
妻は早朝から日帰りスキー。
携帯へのメールには、
「みなさんのおかげです」なんて書いてある。
一緒になってから、
自由に遊べてなかったなあ、
結構遠慮させちゃってたなあ、
とちょっと反省。
夜、お風呂と電気毛布を温めて、
妻の帰還を待つ。
僕に出来る、せいいっぱい。
僕にしか出来ない、せいいっぱい。
明日は休みだから、
近くの温泉に連れて行ってあげよう。
これも僕にしか出来ないことだもんね、
と一人うなずいてみる。
深夜、元気な妻のただいま。
飛び出す僕。
土産話をしようとする妻を制して、
お風呂にゆっくり入りなよ、
明日は温泉にでもいこうよ。
まくし立てる僕に、
ちょっと申し訳なさそうな妻。
そっか、新潟の温泉は良かったですか、
そんな新婚４９６日目。
明日、妻がスキーへいく。
朝４時起きとか言っていたから、
先に寝ていていいよ、と電話しておく。
結局、妻が迎えにきてくれる。
ありがとう、といいながら、
ちょっと心配になってあれこれ聞く。
先にご飯は食べたらしい。
じゃあ家に着いたらすぐ寝るんだよ、と僕。
家に着いて。
今夜のおかずはみそおでん。
とってもおいしいから、
もう少し食べたらどう、と母がいうと、
妻がすっ飛んできた。
遠足の前の日の子供みたいに、
はしゃいで眠れない妻。
何で僕もはしゃいでるんだろ、
そんな新婚４９５日目。
夜勤明けの妻を待つ。
いつもの時間になってもまだ。
お腹すかせてるだろうから、
チャーハンの用意だけして待つ。
台所には、ネギとチャーシューが、
刻まれて小皿の上。
お腹減ったなあ。
２人前いっぺんに作ると失敗するから、
とかなんとか自分に言い訳をして、
とりあえず自分の分だけ作る。
これが２人前でなくて良かった、
といいたくなるような出来。
体調悪いと、ご飯もおいしくないのかなあ。
それにしても遅いなあ。
半量残った小皿にラップをかけて、
そんな新婚４９４日目。
二人の朝ご飯は、
昨日テレビで見た「ネギ餅」。
妻の実家でもらってきたネギがいっぱいあるから、
遠慮なくざくざく切って、お皿に敷きつめる。
お餅は水に浸しておいて、
ネギの敷かれたお皿に並べる。
あとはラップ、レンジ、チーン。
さっき二人で買ってきたカツブシをかけて、
お醤油たらして、いただきます。
あれ、これ新婚日記だよね、
そんな新婚４９３日目。
仕事が片付く。
今日はお迎えにきてもらう約束だったから、
カエルコールじゃなくて、カエリタイヨコール。
まだかなまだかな、と思いながら、
事務所の窓から外を見る。
左サイドがべっこんべっこんにへこんだ、
白いカローラをまちわびて。
あ。
昨日新車が来たんだった。
下を見ると、ダイハツマックスが、
まだかなまだかな、と待っている。
暖房も効いていていい感じ、
そんな新婚４９２日目。
朝から妻が落ち着かない。
軽だけど、新車がやってくる。
ご立派な車がやたら多い駐車場に、
ころころと新車がやってきて。
ちょこんとぴかぴかの軽自動車、
説明をあれこれ聞いている妻。
ベランダから見下ろす僕と母。
バイヤーさんとさよならして、
うちに戻ってくる妻に向かって、
二人ならんで万歳三唱。
さっそく新車でお買い物、
ピングーのミラーが僕からのお祝い。
夕方になって。
買い物に走りまくったもんだから、
晩御飯の用意が間に合わない、だって。
心配ご無用、新車祝いの外食だあ。
新規開拓のおでんと焼き鳥のお店、
三人そろって大満足。
壁にかかれてある「人生も焼き鳥も間が大事」
って言葉を見て、
夫婦も「間」が大事よねえ、
と母が自分を指差して笑う。
「間」じゃなくて「外側」じゃん、といいながら、
こっそり感謝もしとこうか、
そんな新婚４９１日目。
久々の仕事は、
妙にテンション高くて、
一気にくたびれて。
妻に迎えに来てもらう。
助手席に乗ると、また疲れは吹っ飛んで、
いろいろおしゃべりして、駐車場。
車を降りたとたんにくたびれて。
それでも元気、今年は違うぞ。
年末年始で、初めて体重を増やせたね。
体重計に乗って、
嬉しくなって妻を大声で呼ぶ、
そんな新婚８４６日目。
年をまたいで、あわてて着替えて。
前の家の近所にある神社へ初詣。
付き合い始めるより前に、
二人でここへ初詣にきたんだよね。
小さな神社、三人で並んで。
二礼、二拍手、そして一礼。
帰り道、お願い事を話し合う。
家内安全、家内安全、家内安全。
ありゃ、みんな同じだ、と僕が言うと、
宝くじもお願いしたよ、と妻。
５円でそれは欲張りなんじゃないかな。
ともあれ、今年も仲良くね、
そんな新婚４７８日目。
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