「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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先日、英語がよく出来るベトナム人の男の子と話しをしていた時のこと。「ネイティブのクラスで早口の英語を聞いているので、ついつい自分も早く話そうとしてしまう」という私を見て、彼はアメリカの人々が他者や社会に求めているものについて語りました。その内容が興味深かったのでここに記しておこうと思います。
「米国という国は色んな国から来た人々が集まって出来ており、多種多様な国だ。米国そのものの色が何色か、アメリカ人は何が好きなのか、本当に語れる人は居ない。この多種多様な国で、人々が求めていることは、他の人と同じようにできることではない。彼らが求めているもの,興味をそそられるものはユニークさだ」
この言葉を上記した私の言葉に当てはめると、私の場合は、私の目的は彼らと同じように話せるようになるのではない、ということなのです。私はもちろん彼らと同じようになろうと思うことはありませんが、少なくとも相手につられるように早口になっている自分が居たのです。時には、彼らと違う自分を無意識のうちに小さく見せようとしたことが合ったかもしれないのですから、本当に素敵な言葉を聞いたと思いました。
彼はまた、成長途中の私の英語について、2つの単語をリンクさせずに、一つ一つの発音やアクセントを丁寧に練習して少しずつ習得することだとアドバイスをしてくれました。彼いわく、それは遠回りのようであるけれど実は確実な方法なのだと。私からすると、それはまったく遠回りではなく、通って然るべき道なのだと思いました。
多くの人が何かの目的に向かって走り続ける社会では、<一つ一つ> を意識するだけで既に、ユニークさが出ているような気がします。これからもそんな私を大切にして生きていきましょう。
いよいよカリフォルニアにも秋がやってきました。私は暑い気候のほうが過ごしやすい体質ですが、この時期移り変わっていく木々の色や雲の変化を観察するのがとても好きです。ところで、秋は空や森の中だけにあるのではないのです。秋は時に、車を止めたアスファルトの上にも感じられるのです。そう、落ち葉さん。。。。
この時期、オレンジや赤に衣替えした落ち葉はその色合いから暖かさを醸しだしています。また、地面の落ち葉は夏の面影を残した太陽によってすっかり乾かされています。そうした落ち葉たちに足を降ろした時の靴底から伝わってくる感覚と、靴の重みで枯れ葉が否応なしに縮んでいく時のクシャッという音は私の五感に鋭く届くのです。
夜になるとまた別の楽しみがやってきます。そう、済んだ夜空に輝く星たち。夜風はいくらか冷たいけれど、まだまだ身が凍えるほどではなく、外に出て空を眺めるには快適な季節なのです。
そんなわけで私は秋の景色が大好きなのです。このようにして秋の景色を満喫しながら、身体も少しずつ冬支度をしているのでしょう。
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