日英双語育児日記
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スーパーで、子供たちが、ヨーグルトを買いたい、という。四個パック200円くらいの、フルーツの入ったもの。
「ひとつだけなら買ってもいい」というと、案の定、TとSは、別の四個パックを選んで、これがいい、と譲らない。
Tは、いちごヨーグルト二つとブルーベリー二つのセット。Sはブルーベリー四つのセット。
「どっちかひとつに決められるんだったら、買う。そうじゃなかったら、どっちも買わない」といって、いったん、それぞれが自分の小さな子供用トローリーに入れていたヨーグルトを棚に戻す。
もちろん、TもSも、また、棚から自分の欲しいものを自分のトローリーに入れる。「Tはこっちがいいの!」「Sはこっちがいいの!」「けんかするんやったら、どっちもかわへんよ!」ヨーグルト棚の前で言い合う私たちは、みなさんの迷惑。
やがて、やはりTのほうが、年の功というのか、Sを「説得」にかかる。「S、みてみぃ。こっちは、ストロベリーも、ブルーベリーも、どっちもあるで。」しかしSは「S、ストローベリーはいらん!ブルーベリーがいいの!」
私は最初は、Tをあきらめさせようと思っていたのだが、Tが説得工作を始めたので、そちらに加勢することにした。「ほら、S、こっち(四個ともブルーベリーのもの)とこっち(二個だけがブルーベリーのもの)は、いっしょやで。どっちも、ブルーベリーってかいてあるよ」などと、パッケージを指しながら説明する。
やがて、Sの心が傾いてきたようなので、すかさず、Tに「Tのほうにするから、Sに持たしてやってね」と言うと、いいよ、という。Sは、Tが選んだヨーグルトを自分のかごにいれてご機嫌。
これにて一件落着。
お金を払って、駐車場で、車に乗り込みながら「TもSもいい子だったねぇ、ちゃんと、ヨーグルトのこと、けんかせずに決められて、すごかったね」というと、Tが「おかあさんのおかげだよ」と言ったので、びっくりした。「おかげ」だなんて、まあ、そんな言葉をどこで覚えたのでしょうか、というかんじ。
それにしても、実際は、スーパーのなかで、子供用トローリーを押したがる子供たちに「走ったらあかん!」「ぶつかったらあかんよ!」「ぶつかったらいたいから気をつけて!」「走ったらあかんよ!」と二秒ごとに言っていたうるさい私(だいたい、あんなもの、子供の気をひくためにおいておかないで欲しいわ)。ヨーグルト騒動だって、かなり消耗したので、さすがに、これじゃあいかんと思い、ちょっと取り繕うつもりで「いい子だったね」といったのに、おかあさんのおかげ、なんて言われてしまった。わはは。
Top ten reasons Geek make good fathersというブログを、夫がプリントアウトして見せてくれた。
ふうむ。2番のゲームはごめんやけど、あとは、まあいいか。確かに、レゴ、いっぱいあります、うちに。しかし、夫よ、きみはgeekだったのか?
いいお天気なので、荒れ放題になっていた庭を掃除。年末、外回り(門やフェンスより外側の、道からよく見える部分)は、さすがに片付けたのだが、内側は時間がなかったので。
Sは、寒いとすぐ中に入ってしまったが、Tが枯れていたプランターの土を空けたり、落ち葉、枯れ草を拾ったり、立ち枯れの植木鉢の植物を引っこ抜いたりと、手伝ってくれる。寒いから、と大人用の大きな軍手をつけて、指部分を余らせながらも、なかなか器用に。
私が、もう要らないと思って、鉢の土ごと空けてしまったレモンバームを、お父さんがクッキングに使うから、とまた鉢に戻したりと、大活躍。
「たいまはどうする?」というので、え?大麻なんかうちの庭にはないで?と思うと、指しているのは、タイム。thymeの日本語を考えるのに、最後に母音をつけるときに、「タイム」とせずに「タイマ」とした模様。
後から起きてきた夫が、私が珍しく庭に出ているので驚いた様子。いやいや、ちょっと仕事のきりがついたので(というか、きりがついたことにして、次に進むことにしたので)、この週末はなんか機嫌がいいだけです。
Hot cross buns Hot cross buns One a penny, two a penny Hot cross buns. マザーグースの歌にもあるホットクロスバンズを、夫と子供たちが午後作ってくれた。十字の模様のついた干し葡萄入った菓子パンで、こんなかんじ。
If you have no daughters Give them to your sons. One a penny two a penny Hot cross buns.
おいしい〜♪
今日保育園の参観日で、Tのクラスでは、自分の子供のいいところを親が一言ずつ言うことになって(子供もいっしょの場で)、私はTについて「好奇心が旺盛なところ」と言ったのだけれど、本当は、いろいろおいしいものをおとうさんと一緒に作ってくれるところが、一番いいところかも。
Sのクラスでは、椅子とりゲームをしていた。Sくん、なかなか楽しそうににこにこ笑いながら参加していて、最後四人まで残っていた。
ホットクロスバンズができるのを待ちながら、ホットカーペットの上でごろごろと篠田節子などを読み返しつつ、時々うつらうつらうたたねの、幸せな土曜の午後であった。
十日ほど前に百人一首を買った。
T、Sと一緒に坊主めくりをしている。とくにTは坊主めくりが気に入ったようで、気が向くと一日に三回、四回とする。ごそっと札が出入りするのも楽しいらしい。
二人でも楽しいし、Sが途中で出たり入ったりしても、滞りなく続けられる。
Sは、一回目は喜んでやるのだが、大体、二回目の途中で、もーおちまい、と出て行ってしまう。でも、それでも、最初にやり初めときには、坊主で持ち札を手放す、というのが嫌だったり、とった札を人に見せようとしなかったりで大変だったのだが、何回かやっているうちに、ルールに従ってできるようになった。
カルタのほうは無理だろうと思っていたのだが、Tが、買ってきた日に、どうしてもやる、という。ので、「ぜったい、Tにあhできひんよ、じゃあ、いっかいやってみぃ」(こわ)と、札を並べて下の句だけ読んでやった。そうしたら、たまたま、一枚目を、Tが私より先に見つけたのだ!ちょうど、ひらがなに興味をもちはじめたところで、いろいろ読むのが楽しいところなので、ひらがなだらけの札に親しみを覚えているのかもしれない。
私は、下の句から読むのでお茶を濁していたのだけれど、その後、実家にいったときに、おじいちゃんが数枚、上の句から節をつけて読んでくれた。
そんなわけで、どうせならと家でも上の句から読むことにした。もちろん、100枚全部はとてもとてもできない。今日はバラで100枚並べておいて、最初の20枚くらい取った。
20枚といっても、Tがとつとつと読んで、私がとるのと、私が読んでTが取るのと、合計でようやく、というところだけれど。
Tが取るときには、私が読んだあと、どのへんにあるか探してやって、見つかったら、このへんにあるよーと範囲指定して、そのあたりを集中的にTが探す、というもの。
一行目は、人の名前だから、二行目から。でも、じっじが書いてある(取り札に書いてある)のは、四行目から、などと説明しているうちに、一応の仕組みはわかってきたよう。ときどき、二行目にまだ詠み手の名前が続いていたりして「か、ん、ぱ、く」などと言っていたが。
「む、ら、さ、め、の」なんてせっかくゆっくり読んでくれるのに、なかなか、取れません。
それにしても、子供と百人一首ごっこができるようになるとは思ってもみませんでした。
2006年01月18日(水) |
このふたりがおかしい |
文字が少しずつ読めるようになって、実はいろいろなところに、何か書いてあったのだということに気が付き始めたT。
TRUMPTONというタイトルのDVD本体に、タイトルが書いてあるのを見て、t,r,u,m,t,o,nと音価を小声で自分に確認してから、「みてー。ここにtrumptonってかいてある」という。
しばらくして、「これ、ほんとは、trumptonなのにtrumptonってかいたる」と不満そう。「どこがおかしいの?」「ほら、t,r,u,m,p,t,o,nって書いてあるでしょ」と音価を読み上げる。「このふたりがおかしい」とtとrを指していう。しかし、母にはどこがおかしいのかわかりませんでした。
自分が認識している音は、/t/と/r/が続いたものよりも、もっと連続した音だということか?
アルファベットの音価読み(フォニックス)をここ数週間くらいの間に大体覚えたようなかんじ。直観的に思うに、平仮名の認識が、アルファベットの音価読みも助けているような気がする。
2006年01月15日(日) |
ひざ掛け毛布とばんそうこ |
買い物に行った家電量販店Mで、抽選券を三枚もらった。子供たちに、やらせたところ、Tが、「くまのプーさんのひざかけ」四等賞を当てた。びっくり。
これどうするの?というので、「ひざかけ。リビングルームで椅子に座ったときにひざにかけるの」と教える。
帰り道で寄ったおばあちゃん宅で、包みを開けてみて、おばあちゃんに見せる。わあ、いいなあ、ちょうだい、と言われて、まじめな顔で、ひしと抱え込む。
帰宅後さっそく、部屋のコーナーにおいてあるお気に入りの大きな椅子に座って、ひざかけをひろげていた。
Sは、六等賞のばんそうこ。「これSの〜」と言っている。
朝、子ども二人が大人の寝室にとことこやってきてベッドに潜り込み、ふざけだした。しばらくすると、それにもあきて、起きよう、という。休みの日なので、起床時間を少しでも遅らせようと、Tにしりとり、を提案。
初めてだったが、ルールはすぐわかったようだった。
おかしかった点がいくつか。
・「ん」でおわったら負け、というと、側で聞いていたDが、Why?という。英語では、綴り字でつなげていく同種の言葉遊びがあるが、もちろん、nで終わっても次に続ければいいので。(どこで勝ち負けが決まるか、そもそも勝ち負けがあるのかどうか、聞きそびれた)
・わたしが「ちず」というと「ず・・・ず・・・ず・・」と「ず」で始まる言葉を探してたTが「Zip!」と言ったこと。
・英語でもやってみようということで、綴り字ベースでなく、音ベースでやってみる。ただ、そうすると、曖昧母音で終わったときが、次の語が探しにくい。強勢のない母音で始まる語をつなげればいいのだろう、と理屈は立つけれど、実際のところ、この種の言葉遊びで、曖昧母音を音として取り上げるのは、筋違いという気もする。
保育園でとんど焼き。昨日先生が、注連縄など、「おうちにあったらもってきて」と言ったのを、「もっていかなきゃ!」とはりきって受け止めたTでした。
我が家は飾っていない、というと、じゃあ、作ろう、と言い出し。
たまたま昨日はついでがあって、実家に寄ったので、実家の注連縄飾りを貰い受けました。Tは「おかあさんが、おばあちゃんにたのんで」と恥ずかしそうだったのだけれど、「おばあちゃんは、Tがたのんだほうが、くれると思うよ。おかあさんがたのんでも、くれないかも」と言い、Tから頼ませました。
さて、Sは、今朝登園してみて、自分のクラスにも注連縄を持ってきているひとがいて「あ、Tといっしょや〜」と気づいた様子。「Sのは、Tのお部屋にある、あれだよ」と苦し紛れにいいましたが、「でも、Sのないやん」とだまされません。幸い、ほとんどこだわりはなく、すぐ他の事に気が散ってしまいました。
でも、来年は家でもちゃんと注連縄飾りをしよう、と思た母でした。それで、実家からももらってきたら、二つになるし。
ん、でも、とんど焼きのために注連縄飾るって、本末顛倒だよ。
肝心のとんど焼きは、たのしかったよう。Tも、Sも、おもちや、ほしがきなどもたくさんたべたそうです。
Sの好きな遊びは「おかいものごっこ」。
家のなかの他の部屋を、お店に見立てて、「○○(スーパーの名)いってきま〜す。」といって、足で床を蹴って進む小さな車にのって、「お買い物」に行き、駐車場に車をとめて、お買い物をし、また、車で戻ってきて「△△買ってきたよ」という。
「なに、かってきてほしい?」と出かける前に聞くので、「コーヒー」だの「イチゴ」だのお願いすると、「はい、どうぞ」買ってきてくれる。ときには、Dに向かってCoffee is empty.などと言って、品切れの旨伝えていることもある。
なかったのは、なんでも「エンプティ」なのである。
ときどき行く家の近くの焼肉屋のサービス券が冷蔵庫に貼ってあるので、それを見ながらTと会話。
私「また、やきにくやさん、いこうね」 T「うん、いついく?」 私「えーと、二月」 T「えー、なんで」 私「発表会があるでしょう、二月に。発表会でがんばれたら、 焼肉たべにいこうか」 T「えー(くびを横に振る)」 私「そうだね、がんばれなくてもいこか」 T「うん」 私「がんばれても、がんばれなくてもいこか」 T「うん。・・・・ほんとは、T、がんばれるんだけど、もし、がんばれないときもあるから」
クリスマス会では、私たち両親が前のほうにいるのが目に入って、すっかり緊張して楽器演奏どころではなくなってしまったTであった。そうだ、そうだ。冗談でも、変な約束してはいけない、と反省。
今朝、話の流れで、今度は、おとうさんとおかあさんと、見えないところにいるからね、と言ったら、うん、と嬉しそうにうなずいたあと、「でも、ほかのひとも、たくさんいるから・・・」と心配そう。どうも、秋の運動会以来、本番苦手、のよう。
ところで、じつは、私は二月の発表会は、週末なのに出勤の見込み。残念。去年は、Tは練習はしていたものの、本番前に入院し、私も付き添って病院にいた。DがSの発表を見に行った。なかなか、縁がない。
Tは数日前から、字を書く簡単な練習帳を始めている。
私自身は、職務上の下心から、自由放任でほうっておいて、子供がどのようなプロセスで言語や読み書き能力を見につけていくのか、観察したい、という思いが強かったのだが、保育園の同じクラスの他の子供たちが、お絵描きの時間に字を書いたりするのを見たりするにつけ、やはり、段々、そうもいかないか、という気になってきたところ。(これは、絵や、音楽などについても言えることで、段々、習い事を始めた子供や、子供の個性による得意不得意が見えてきたというところか)
Dは私のような下心はないので、実は、これまでにも、日本語や英語、数字の練習帳を買ってきていた。D母は、積極的に、英語の読み書きや数の練習帳を送ってきていたし。
数日前にひらがな練習ノートを始めた。今日は二回目。実は、先日絵の具で絵を描いているときに、筆をきちんと持てていたので、ああ、これなら鉛筆も持てるかも、と思ったのであった。
始めてみて、実は、まだTは、線を引くときに、手を紙につけずに紙から浮かせて、手首で筆記具を支えて書いていたのだ、ということがわかった。「手をつけて」線を引く練習などをする。
ひらがなにあきると、英語のアルファベットの書き方を少しやったり。 英語もひらがなも、練習帳自体はよくできていて、少し進むと、シールを貼って、モチベーションを高める用に成っている。
それにしても。 ああ。子供の「おべんきょう」につきあうのは、かなりたいへん。字を書けるようになりたい気持ちの強さと、あれこれ言われたくない、自分で思うようにやりたい気持ちの強さとの両方の相手をしなければならない。二時間近くあきずにやり続けるところを見ると、本人は楽しいのだろう。
Sは、最初、「Sも〜」とやりたがって、Tの別の類似のノートに書きこんでいたが、しばらくするとあきて、他の遊びを始めていた。
それにしても、あらためて、子供の(本当の)勉強の相手をしている知人 に頭が下がる。
「ハリー・ポッター」シリーズ第六巻の日本語タイトルが『ハリー・ポッターと謎のプリンス』に決定したと出版元が発表したと、新聞に載っていた。
「ハリー・ポッターと混血のプリンス(仮)」という広告がしばらく前から書店にも貼ってあったりしたので、気になっていたところ。
原作者との交渉に時間がかかったのか、日本国内の反応を様子見していたのか。部外者には知る由もないが、コンケツはいかんよ、コンケツは、と思っていたので、とりあえず、ほっとする。
かといって、「ハーフのプリンス」ではタイトルの格調に欠けるというところか。
私の語感としては、ハーフをダブルに言い換える、というところまで踏み込むつもりはなく、ハーフという語も自分から使うという気にもならないが、それでも、一応、許容範囲です。
ともあれ、謎の王子、ときましたか。
ハリー・ポッターは第一巻を読んだきりで映画も見ていないのに、タイトルだけにあれこれ言うのはよろしくないか、とも思いつつ・・・一応、社会的影響力もある人気作品だからね。
年末年始は、Tがカルタにめざめたので、「のりものかるた」「あいうえおかるた」「ことわざかるた」にあけくれた。実家でも、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、いとこ皆につきあってもらって、ごきげんでかるたとりをしていたTであった。
どうやら、ひらがなはほぼ読めるようになった模様。ときどき、「Tが読む〜」と言って、読む役をやりたがるが、まだぽつりぽつりとなので、しばらくそばに私がついていて教えてやったり。
Sが、「Sが読む〜」といいはるときには、私がそばについていて、小声で呼んでやるのを、Sが繰り返す、というパターン。これじゃ、かるたにはなりません・・・
正月休みは大晦日から元旦の夜まで実家に帰った以外は、二日、三日と家にいたので、いろいろ室内遊びをする。
その一環として、画用紙をきって、アルファベットかるたを作ったりもした。壁にはってあるアルファベット表の単語を使って、読み札は、TやDが考えたのを私が書いた。
正月休みに絵の具を買ってきて、いろいろと絵を描いて遊んだ。
私自身は、「図工」「美術」は苦手科目で、学校を出てから絵の具なんて触った事がなかったのだが。なんとなく、Tにもう少し、家で絵を描く機会を与えたほうがいいような気がしていたので。ちょっとTにもお絵描き苦手意識があるように思えたので。
私も、TとSと一緒に、絵を描いた。Dの父母が、Dの実家付近の風景画をコースターとマットにしたもの(市販品)をクリスマスに送ってくれたので、それを模写した。
Tは初めのうちは、色をまぜたり、重ね塗りしたりすることに興味が集中していたが、三日日目には、私が描いている風景画模写を見て、自分も、グラニーのうちの近くの運河の景色を描き始めた。それが、それなりにうまく描けたので、大分気をよくしたT。ちょっと自信もついたかも。
Sは、マイペースで、いろいろな色を並べたり、筆をぽんぽんと紙に叩きつけるようにしたりと、なかなか楽しんでいた。
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