日英双語育児日記
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書き物生活締め切り前佳境!ということで、なにかと煮詰まっている昨今、保育園のお迎えの後は、自分の気分転換も兼ねて、近くのスーパー銭湯に子供を連れていってきました。くつろぐ。
男の子二人だけれど、四歳半、二歳だと、まだ女湯でもOKかな、と思っていますが。でも、どんどん大きくなるからね。あんまり長くはないな、きっと。やっと下のオムツが外れたところなので、この秋冬はせっせとでかけようっと。
2005年09月29日(木) |
rightは3で右は2 |
rightが右で、leftが左、ということを確認中のT。
「なんで、右と左は2と3なのに、right とleftは3なん?」と尋ねる。 なんのことを言っているのかと聞くと、rightは /ra/, /i/, /t/の三つで、「右」は「み」と「ぎ」の二つなのだとか。
/ra/, /i/, /t/という音の区切り方が、日本語に影響されているけれども子音は英語的。
「/ra/はアーでしょ? /i/は何?」、と尋ねるので, i(アイ)と答えると、「/ra/, /i/, /t/は、アーアイティーだね」と言うので、うーん、と答えに屈する。「gh>も入るから、になんの」と言ってみるものの、口頭だと混乱するだけだなぁ。やはり綴字改革か?
2005年09月25日(日) |
DNB オンライン無料サービス |
今日までですが、イギリスの『国民伝記事典』DNB(Dictionary of National Biography)のオンライン版が無料でお試しできるようです。DNBサイトのここ。一周年記念だとか。
イギリス時間の25日までらしい。
自宅では3ヶ月50ポンドの契約を随時更新しています。職場と自宅に前の版のCD-ROM版はあり、近隣某図書館に新しい版の書籍版も入っているようですが、オンラインの便利さに慣れると、手放せません・・。
もうちょっと安いといいのですが、これくらいなら必要な人は個人契約をする価格設定でしょうか。ブリタニカの轍を踏まず、がんばって欲しいものです。
Sが大分話せるようになってきたので、TとSのあいだで口げんかが成り立つようになってきた。
T:痛い〜 S:S、いたい〜 T:S、いたくないの、Tがいたいの S:S、いたかった T:S、いたくなかった、Tがいたかった! S:いたかった T:いたくない!
そもそも、最初はなにが痛かったのか。特に叩き合っていたわけでもなく、不明。争点は、あくまでも、どちらが痛かったか、という言葉上の認定にあるもよう。
日曜大工で机を作っているDから木切れをもらったTが、二つをTの形に組み合わせて、「みて〜、T!」と言っている。「Hは、もうひとつ要るの」なども。
そういえば、このあいだ読んでいた資料で、ある小学校教師の読み書き教育実践例として、「古い石板の枠を使って、IやLやHの字を組み合わせて作って教える」というのがありました。例によって、十九世紀イングランドの話ですが。
夫のもとにDIY の神様降臨。
懸案であった、自分の仕事用デスクを作っています。 以前、作業部屋にしていた部屋は、もう子供寝室になっているので、庭で作業。子供達も、よろこんで手伝っています。
つきがかなり丸いので、Tがよろこんでいる。
「おつきさまのうたしってる?こんなんだよ」と言って、うーさぎうさぎ、なにみてはねる、の歌を歌ってやる。
聞いていたSが、ちがう〜。うさぎはぴょんのうたあんの!となにやら不服そう。ごめん、私は、そのうた知らんねん・・・
2005年09月13日(火) |
グラニーの心配(2) |
子供に読み書きを教える最良の方法について紹介したいいウェブサイトがあるから、見てみなさい、とイギリスのグラニーからメールにて指示。
サイト教えてくださるより、絵本の一冊でも送って下さいな〜、と思っていたら、ポストには読み書き教育初歩を兼ねたトーマスの雑誌が、どさっと届きました。
漢字・かなの読み書きを身につける国で生まれ育っている身としては、たかが英語の読み書きくらいで、何をそんなにあわてふためいているのか実感としてよくわかりませんが。とにかく、かなり心配なようです。
ちなみに今私が読んでいるのは、明治維新のころのロンドンで、同じような心配をして、なんとかせねばと粉骨砕身していたイギリス人たちの記録です。
2005年09月12日(月) |
せんきょ、さんきゅー |
日曜日は、近くの小学校まで子供と一緒に歩いて投票に行ってきました。
私「せんきょ、いこか」 S「さんきゅ〜」 私「さんきゅーちがうの、せんきょ」 S「さんきゅ〜」
そんなわけで、せんきょ、さんきゅ〜、せんきょ、さんきゅ〜とじゃれながら行って参りました。
午前中夫と子どもたちが、外回りの掃除草抜きをしている間に、デュラムセモリナと普通の強力粉を半々で混ぜ、卵、オリーブオイル、塩少々で、捏ねて、寝かせておきました。いつもは、パスタ打ちは夫任せなのだが、今日は、庭仕事をしているので、私がかわりに。
正午ごろ家に入ってきて、シャワーを浴びた夫と子どもが、パスタマシーン(手動式製麺機)で、伸ばして切って幅広麺タリアッテレ(英語発音でタグリアテリと言っているけれど)を作りました。
そのあいだに、オリーブオイルととガーリックと塩でズッキーニとバジル(バジルたくさん、おすそわけありがとう〜使いましたよ!)をいためて、モツァレラチーズをあわせておくのが私の仕事で。
麺切り工程の夫が子どもたちに、製麺機のハンドルを回し続けるように、Keep on turning! Keep on turning! Keep on turning, turn! turn! turn!と声をかけたり、Tが細いほうの麺を作りたがるのを、先週は細い麺にしたから、今週は太いほうだと説得したり("I want this one!" "No, we did that one last time,so we do this one today!" "No, I want this!" "Either you help and do this one, or you don't help!")、Sが、薄く延ばす前にとにかく麺切りをしたがるのを、だめ、だめ、最初は伸ばさなきゃだめ、それがいやなら手伝えないよー("You have to make it flat first, otherwise you cannot help!")、などと止めたり、大きな声で指示を出しながら、粉まみれになって作業を続けるのを、私はカウンター越しにやにやしながら聞きながら、ソースを作っていました。
できたパスタをさっとゆでて、ソースとあわせて、できあがり。
おいしかった。わいわいと楽しかった。
なんだか、わざと家族ごっこをしているような気がする風景でした。何年もたってから、あのころは、みんなで週末の昼ごはん、パスタ作って食べたね、と思い出す場面が思い浮かぶような、そんな風景。
2005年09月10日(土) |
きのう、きょう、あした |
Dが昨日会社帰りに買ってきた電気機器を、今朝開けて使おうとしているTに、「それ、お父さんが買ってきたの?していい、っていってた?」とたずねると、Tいわく。
「きのう、あしたする、っていってた」
「今日」は「昨日」からみた「明日」、ということがわかるようになっている。ついこの間まで、このあたりの時間表現がうまく使えなかったようだけれど。
日常的にはすっかり日本語ベースに戻ったS。
ただ、手持ちの表現が絶対的に限られているので、私相手にもいきなり英語の文が入ってくる。
朝、Tが眠そうにソファでぐずぐずしているのをみて、 Maybe T-kun tired. (いや、実は熱を出しているのは、Sで、Tは元気なんですが・・)
キウィ食べる?というと、真剣なかおで、キウィを指差して、なにやら繰り返すので、え?え?と何度か聞き返すと、 This kiwi skin tough. Have to peel. 皮が硬いから剥かないと、ということを言っている。
高いところにあるDVDをとってほしくて Give me Postman Pat DVD. とってやると、「これ、おなじや〜」
Nの字。 Tが最初に覚えたのは大文字。
次にしばらくしてから小文字のnをみて、「このhみたいなのなに?」。
それから今日はnで縦棒が突き出ていない活字を見て、「このuの反対になったのなに?」。
そういえば、uは数日前に、「magnetみたいなん、なに?」と聞いていた。
エス、エス、イー、ジェーってなに?とTがいうので、何?と見せてもらうと、Postman Patの本で、JESSと書いてあるところ。「ジェー、イー、エス、エスで、ジ、エ、ス」と教える。
まだ右から読むのか左から読むのか、わかっていないらしくて、デジタル体温計の数字を右から読んだりしている。
36.8というのを、ハチ、ロク、サンというので、サン、ロク、ハチで、サンジュウロクテンハチと教えると、次にスーパーに行ったとき、348円(だったかなんだったかそのくらいの値段)のものを、サンジュウヨンテンハチと読んでいた。・・・ちなみにそれはゆで卵カッターで、百円ショップにあるんではないかと思って、買っていないのでありました。おばあちゃんのところにあるので、うちにも欲しがっているのだけれど、どうせ買っても使わないし。
2005年09月06日(火) |
おかあさんの、ばーか |
何ヶ月前からTは、私の言ったことしたことが気に入らないときに、「おかあさんの、ばーか」と毒づくことがある。初めは、それと同時に叩いたり、つねったりしてたのだけれど、それはきつく叱られるので、最近は、言葉だけが多い。
おかげで、Sもときどき「おかあちゃんの、ばーか」
最初は「おかあさん、かしこいもーん。ばかじゃないもーん。そんなん言わんといて!」などと余裕で相手していたのだが、段々「ばばあ」「じじい」なども、試しに使ってみる、というかんじで、口にするようになったので、「保育園で使うのは知らんけど、うちではそんな言葉使わんといて!」と言い渡す。(いや、保育園でもだめか?ま、いいや)
それにしても、ふと、気づいたのだが、あんた、関西の子やろ、「あーほー」とちゃうん?なんで、「ばーか」なん?妙に生意気に聞こえるのはそのせいか?
機関車メービスのおもちゃを手に、なにやら、自分でお話を作りながら一人遊びしているTに、「メービスって男の子?女の子?」とたずねると、え、なにいいだすの?というかんじで、こちらをみて、「メービスはエンジン(=機関車)なの」という。
「ビデオではheっていってる?sheっていってる?」とたずねるが、うーん、と考え込んでしまった。
トーマスは男の子でしょう。ジェームズも男の子でしょう、などと、もう少しメジャーな機関車の話をして、でも、エリザベスは女の子だよねー、ビデオでもsheっていってるよね。などと私のほうからいってみる。
「メービスはどっちかなー、シーっていってる?」というと、T「うん、Mavissss, Mavissss,sssss,ssssss、だからシーかも」などといったりして、やはりぴんときていないようだった。Mavisという音のなかに、sheかheかの手がかりが内在的にあるかと思っているよう。
いや、メービスは本当に女の子なんですが。
「アニーとクララベルは?」(トーマスの客車)というと、最初は、「アニーはおとこのこで、クララベルはおんなのこ」と言ったが、「やっぱりクララベルもおとこのこかな?」と言い出したりしていた。ビデオでも、声色が変わったり、日本語吹き替えのほうは声優も女性だったりするし、アニー、クララベルや、ヘンリエッタ(トービーの客車)あたりは、「おんなのこ」と認識しているかと思っていたので、ちょっと意外。
保育園のお友達が「おとこのこ」か「おんなのこ」かどちらかだということ、また、おかあさん、おばあちゃん、グラニーなど、身近な大人の女性が「おんなのこ」だということもわかっているよう。
でも、無生物の性や、また、それが代名詞の選択にまで関わっているところは無意識にも気づいていないようであった。グラニーのことをheと言及していたのを、なんどかDにsheと直されてから、sheを使うようになっていたけれど、まだ抽象化、一般化はしていない模様。
2005年09月02日(金) |
グランパはイングランド |
Sが今朝言っていたこと。
グランパはEngland、グラニーもEngland、Sは日本now、おかあさんも、ここにいんなー、Tもここにいんなー。
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