留学先での独り言

2008年05月30日(金) インディアナポリスで絶対行ってはいけないお店

午前中一つセミナーを聞いたものの、余り期待した内容で
なく、途中で退室。部屋に戻って少し休憩をした。午後は
自分の先生のシンポジウムがあったので、それに間に合う
ように会場へ。思ったより観客が少なくがっかりであった。
テーマがいわゆるスポーツ関連でないのと、金曜日の午後
ということで、少しずつ帰路につく人が出たためと思いた
いが。

夜は周りの配慮からかラボのメンバーで日本食料理屋さん
に行った。ダウンタウンの大きなところで、ホテルからも
近い。値段もかなり高めで期待したが、、、

アメリカに来て、というか値段と比較し生涯を通じてこれほど
ひどい物を食べたのは初めてだった。日本食レストランと
言っても日本語できる人いないし、シェフも日本人でないし、
普通のキャップかぶって手をそこに当ててるし、最悪だった。

日本食と言うと新鮮で健康的な分、値段がはるのが当たり前と
いう意識がこちらにはあるが、それを逆手にとったひどい商法。
日本政府がこちらのちゃんとした日本食料理店に推奨やらお墨
付きをつける、といって物議を醸したが、これだけひどい店に
入るとそれも必要と思われた。

インディアナポリスのダウンタウンにある、Mi●●doという
レストランです。絶対に行ってはいけません。ちらしで30ドル
とってあれは、いくら何でもひどすぎる。



2008年05月29日(木) ACSM総会@インディアナポリス、2日目

朝から早起きして、7時半すぎに会場に向かい登録。
そして自分のポスターを貼り付け、9時から10時半
まで発表を行いました。

出だしは不調ながらも、途中から人が流れてきて
何人の方から質問を受けました。もっとも医者の方
が多かったのか、こっちのメインの効果よりも
副作用についての質問が多く、それを言われると
実用は現時点では難しいかも、という歯切れの悪い
答えしか出来なかったのが残念でした。

無事発表も終了し、いくつかこちらで初めてお会い
出来た方を交えて食事に行きました。その後いく
つかの講演を聞いて、また食事へ。夜は自分の学校
の、インターナショナルのもの、そしてACSM南東部
のパーティに出席し、ひたすらしゃべってきました。

日本から来られた方はシャイなのか、ほとんど知ら
ない方としゃべらないけど、自分は流石に慣れてき
たのか、お友達のお友達と知り合うべく、中身のな
い話をたくさんしてきました。

もっとも1回話しただけでは、なかなかお互い覚え
られないのが玉に瑕ですけどね。



2008年05月28日(水) インディアナポリス着

昼過ぎにラボメイトのマットに迎えに来てもらい、シャーロット
空港へ。それから別々な便でインディアナポリスに向かいました。
ぼくは今回AAを使い、セントルイス経由でインディアナポリス。
セントルイスは5年前に遠征で行った所でしたが、空港は初めて。
小さくはないけど待ち時間にまともな食べ物を食べる所がなく、
唯一手軽なバーガーキングがあったけど、夜8時だというのにもう
売り切れ。仕方なく自分で持ってきた栄養バーを食べました。
しかし普通のコーラとかが3ドルは高すぎじゃない?空港の食事
施設改善を希望。

インディアナポリスは2度目です。以前ある大学のインタビューで
この空港を使いました。そこから別の場所に行ったので、ダウン
タウンは初めて。夜10時を過ぎて普通のバスがないこともあり、
乗り合いのタクシーを頼みました。

普通はバンとか普通の大型車とかが来るんだけど、なんと着たのは
リムジン。生まれて初めてリムジンに乗りました。中が広いこと。
また照明は変えられ、いろいろなものが完備。ダウンタウンまで
7マイルほどでしたが、もっと乗っていてよかったぐらい。二人で
25ドル、チップ入れて30ドルでした。

ホテルはオムニホテルだけど、なんと6人の合い部屋で最悪。
遅く来たので床に寝る羽目に。だったら寝袋盛ってくれば
よかったー。



2008年05月27日(火) 明日からインディアナポリス

あさって発表のポスターを医学部まで行ってプリントアウト
してきたのですが、1回目は失敗。何故か背景がよくないの
では?とのこと。折角透かしを入れてかっこよくしたのに。
泣く泣くそれをはずして印刷してみると、うまくいった。
Epson、頼むよ、透かしいれられるようにプリンタ作って
下さい。

でも良く見ると、スクールカラーのマルーンというか濃い赤
がうまく出てない。思いっきり茶色。でもまた印刷すると
なると1時間程度かかるので、もう直すのやめた。全く思い
通りにいかないものだ。

しかしポスター作って学会の発表ってすごく久しぶり。あの
時は白黒で、プリントアウトした紙を順番にべたべた貼って
たなぁ。それに比べてプリンタの進歩で一枚の紙にどーんと
載せることが出来る。パワポのお陰でもあるが、これはこれ
ですごいこと。

後は円滑に発表が出来ればいいかな。自分の発表は29日、
午前9時から10時半です。301 skeletal muscle physiology
の所でプレゼン番号は1766です。ACSMの総会に参加される方
でお時間がある方、お立ち寄り下さると嬉しいです。また
日記は日曜日までお休みとなります。



2008年05月26日(月) メモリアルデーBBQ

今日はアメリカに来て9度目のメモリアルデー。でも
未だに何がメモリアルなんだかわからん。ということ
で調べてみると、戦没者追悼記念日ですか。特にアメ
リカの為に戦い亡くなった軍人を追悼する日だとか。

日本でこういう日を作ったら、中国、韓国がものすご
く抗議するだろうけど、何故アメリカには抗議がない
んだろう?(それともあるのか?)個人的には戦争と
は個人の意思ではなく国家(もしくは政府)の意思で
あり、入隊した個人的な理由は何であれ、私を滅して
国に命を捧げた人に対して国民が追悼するのは当然か
と思う。戦争がいい悪いとかいったレベルではない。

さてそのメモリアルデーですが、街は休みでもうちの
ラボは普通の日。普通にラボに行って仕事してきまし
た。木曜日発表のポスターを見せ、かなりの訂正が
入ったものの、無事OKをもらえて終了。あとは明日
印刷するのみです。よかったー。

帰ろうとして外に出ると、何故か隣のラボの連中が日向
ぼっこしながらBBQしてました。「お前も食べてけよ」
と言ってくれたので、言葉に甘えてみんなで食事。
勝手に建物からテーブル、椅子を持ち出し、誰かがどこ
からかBBQセットを裏庭に持ち込み、何故かメモリアルデー
にBBQ。でも全然悪くなかったです。ご馳走様!



2008年05月25日(日) リラックスしよう日曜日

朝からのんびりすることにしました。洗濯して、掃除
して、ジムで走りに行って。流しに貯まっていた洗い物
を片付け、お風呂場も磨いて。さらに今学期取った授業
のノートやプリントアウトをバインダーにまとめて、
床に散らかっているものを減らしました。

かなりすっきり。誰かに見せて褒めてもらいたいぐらい
なのですが、残念ながらいません(笑)。

さらに夕方お散歩しました。自分のアパートの周りを
1周。暑くなく、湿気もそれほどでもなく、空も青く、
緑がきれいで。心地のいいものでした。

日曜日夜恒例となりつつある、鍋も作りました。簡単
でおいしく、片付けも比較的簡単。日本人はこういう
ものを良く考えたものです。

今週学会なので、自分の発表にまつわる内容の文献でも
読んでおこうと思います。あぁ風が入ってきていい夜だ。
寝ちゃいそう。



2008年05月24日(土) 床屋、失敗

昨日とはうって変わり、気候は過ごしやすかった。願い
が通じたのか?

日本人学校に行った後、来週学会発表もあるしきれいに
しておこうと思って床屋に行った。いつも通りのところ
だが、特に指名をしないので毎回人がちがう。今回の
人は、、、はずれだった。なんで人前に出るときにこう
なるかなぁ。

その後、家に帰るやいろいろと整理をした。春学期が
終わったので、すぐに使わないノートやプリントアウト
をバインダにまとめた。またスキャンするなり、捨てる
なりして場所を確保しないとな。

物だけはすぐ増えるのにお金は増えないこのごろ。



2008年05月23日(金) コースワーク終了へ

夜になってますが、まだ気温が高いです。ネットで確認すると
81F、つまり28度とかです。冷房入れるかどうかの瀬戸際。で
ももうちょっと我慢しないと、夏を越えられなさそうだし。
でもまだ5月だよぅ。

先日上司と話し合い、コースワークをほぼ終了することに
しました。コースワークとは授業のこと。つまりPh.Dの学生と
して授業を取るのは来学期が最後、そして人生でいよいよ最後
ということになります。それで夏にcomprehensive testという
要は総合テストを受けて、研究だけに勤しめるかどうかを判断
されるわけです。

この学科の場合1年次終了時にqualification examと呼ばれる
資格試験があり、それは会場で受ける本格的な3,4時間のテスト
なんですが(実際の時間は忘れた)、今回の総合テストは全く
趣向が違います。自分の専門でない分野でトピックを選び、
1ヶ月かけて文献などを調べて研究費申請をするかのように提案
を行い、その内容を3人の試験官に質疑応答を受けながら妥当か
どうか審査されるものです。これで通るといざ実際の自分の
論文のプロポーザルへ移れるわけです。

まだ先は長いし大変だけど、道筋が立てられただけでも喜ばし
いことです。Ph.Dのプログラムに入ってから約2年経ったけど、
同期のほかの2人は辞めてしまって、生き残っているのは自分
だけになってしまいました。頑張れる所まで頑張って結果を
出せればいいなぁ、と本当に思っています。



2008年05月22日(木) サウスカロライナ州コロンビアで感じること

昨日からヒューストンにあるベイラー大学からお客様を
迎えて動物実験の仕方を教えてる。もちろん自分が教え
るのではなくて、上司が教えるんだけど、自分も勉強と
アシスタントのために参加。

ablationという主要の筋肉を切って、余り使わない筋肉
に負荷をかけさせる手術の仕方を教えてました。手術後
またねずみが普通に生活できないといけないし、傷もな
るべくなくして負担を小さくしないといけないので、た
だ眠らせて筋肉をとってはい、おしまいとは大違い。ぼ
くは相変わらず麻酔打って、患部の毛を沿って消毒、手
術後にまた消毒して、生理食塩水を打って、痛め止めの
注射打って、最後眠りから覚めるのを待つ、という看護
婦さんの役目でした。

さて実は訪問された方、中国人の女性の方でした。母国
でお医者さんをしてたそうですが、アメリカに来て研究
を始めたとのこと。しかし4年アメリカにいるわりには
失礼ですが英語が得意でなくて、大変だろうなぁと人事
ながら心配しました。もっとも彼女のここでの上司も
中国人なので中国語を使ってるとか。恐るべし。

で彼女が言った言葉で印象的だったのは、コロンビアは
ヒューストンと比べて緑が多く、空気が澄んでいるとの
こと。とてもさわやかだと言ってました。自分の上司も
実は7年弱ポスドクでヒューストンに住んだのですが、
彼もコロンビアに来た時、同じことを感じたとのこと。
よくも悪くも自然が残っているということでしょう。

ぼくは東京と比べてこっちは空が高く、澄んでいると
感じます。青色が青らしい。こっちに戻ってくるといつ
も気がつくことで、あぁアメリカに戻ってきたと実感
させてくれます。



2008年05月21日(水) ロケーションフリートラブル対応

実はここ数週間、日本で設置してきたロケーションフリー
という機械が機能せず、日本のテレビが観れなかった。
こっち側で設定を変えたわけでもなく、ネットワーク側
に障害があったわけでもなく、かと言って日本側で誰か
が何かをいじったわけでもなく、どうして急にみれなく
なったか非常に不思議であった。

一応こっちのPC側のセキュリティーソフトを調べたり、
システムの復元を使ってレジストリをバックデイトし
たりしたんだけど、全くで無反応。仕方なく親にお願い
して向こう側の設定を教えてもらって、再度サーバー
の再設定。それでも繋がらなかった。

どうやら原因は向こう側のネットワークに物理的にアク
セスできていないように思えたので、もう一度親に頼ん
でルータとサーバーの電源を入れなおしてもらった。何
が起きたかわからないけど、この操作で直るというのが
よくあったから。

結果、問題なくまた見れるようになりました。サーバー
がくさかったかな。なんらかの拍子でポートが閉じてい
たのかも知れない。

しかしソニーのサポートサイト全くでもってだめだな。
パソコンのサポートもひどいけど、この製品はもっとひどい。



2008年05月20日(火) 大雨というか夕立

8時半すぎにラボを出て家に帰ろうとすると、大雨が
降っていた。おまけに雷も。どうみても夕立。走っ
て駐車場まで行ったが、そこまででもびしょ濡れ。

アパートに戻る途中も前がほとんど見えないくらい
雨が降っていた。ワイパー全快。しかし余り効果な
かったので、ゆっくりゆっくりと走った。

もう夏ですかね。道端の水溜りもすごかった。

ラボミーティングがあったんだけど、延々と2時間。
長すぎた。お陰でやりたいことが出来ず。明日から
はねずみの手術が始まるし、ポスターは作らないと
いけないし。

それでも締めきり迫ってきりきりしているより
ましかな。



2008年05月19日(月) 祝、春学期終える

大変遅らばせながら、ぼくも春学期を終わることが
出来ました。今日無事最後のテイクホームの試験を
提出出来たからです。今学期は今まで以上にペーパー
を書いた学期でした。しかし今日上司が不在だった
ので、普段ラボにいる時間に宿題をやっていたとい
うのは内緒です。

いやぁ、少しすっきりした。

夕方にこれまた上司がコーチをしている市のサッカー
クラブのお手伝いをしてきました。各学年ごとに
選手を選抜するためのトライアウトが今日から始ま
ったんだけど、ぼくとジムは垂直飛びと3コーン
シャトルの計測をしました。単純な測定で誰もがや
ったことがあるかと思ったんだけど、結構みんな
知らないんだよね。いちいち説明するのにちょっと
疲れました。

今日は早めに寝ます。おやすみなさい。



2008年05月18日(日) 異色の経歴?

20日が期限のテイクホームテストでうんうん一日中
頭を悩ませていた。以前の日記を読み起こしたが、
ここの所週末完全1日休んでいる日がない。これを
終わらせても、来週の週末は学会発表のポスター
でうんうん言ってるだろうし。再来週の学会発表後
の日曜日まで待つしかないか。

日本でも話題になっているかも知れないが、ゴルフ
のプロツアー(PGA)で今田が優勝した。ある記事の
見出しに「異色の経歴、ツアー初Vの今田」と書いて
ある。(記事)まぁ14歳でゴルフのために渡米とい
うのは珍しいのかも知れないけど、こっちからすると
アメリカで育ってアメリカの大学でゴルフをし、そし
てアメリカのツアーで優勝したのならつとめて自然か
なぁと思う。異色と書くのなら、大学卒業後サラリー
マンやったとか、KJ Choiみたいに重量挙げからそれ
じゃ金にならないからゴルフやった、とかの方が語感
にあう気がするんだけど。

今回日本ツアーで優勝した訳ではないし、ゴルフの
本場でもまれたんだから、むしろ本格派だと思うの
ですが、どうでしょう。



2008年05月17日(土) 日本人学校、授業参観日

今日の日本人学校は授業参観日であった。授業内容に
査定があるわけではないが、親御さんとしてはお金
を払い、また休日にも関わらず遠くから子供の送り
迎えをしているのだから、気になるのは必然のこと。

とはいえこちらとしては特別やり方を変えるわけで
もなく、緊張するわけでもなく、いつも通りやるだ
けなのであるが、生徒はそうはいかない。借りてき
た猫状態になる。

いつもは騒がしい生徒も親が来るや「シーン」。
まじめに教科書を開け、質問に答えてくれる。むし
ろこっちが調子が狂ってしまう。気持ち悪いという
か。

さらに興味深いのが意外と見学に来てくれている親御
さんが授業を聞いてくれていること。説明した後に
アイコンタクトを送ると、一番頷いたり目線を合わせ
てくれるのは親御さんたちだったりする。今日はさら
にメモを取ってくれる方もいた。うーん、そこまで
されなくても。

どこでも子供に対する親の気遣いは相当なようだ。



2008年05月16日(金) 生検2

昨日に引き続き生検をやった。でも今日は一人だけ。
彼が終わると、講師として来てくれた先生がセミナー
で話をしてくれた。面白い内容で全く眠くならず非常
に有意義でした。しゃべり方もうまかったかな。

でその後早速昨日、今日採取したサンプルを切って
みました。人間のものを切るのは初めてだけど、細か
い肉片となっては動物と一緒。ただねずみのそれとは
違い筋肉全体ではないので方向がわかりにくい。また
生検やった人も初めての人ばかりだったのでサンプル
そのもの完全ではない。そんなことで少しばかりいつ
もより時間がかかったが、それでもどうにかうまく
切れた。

部屋に戻ると金曜の5時を過ぎたというのに、先生も
ポスドクの人も残ってる。どうやら自分のサンプルが
見たいらしい。仕方ないのでH&Eで染色することにした。
早く帰ろうと思ったのになぁ。で40分ぐらいで染色終了。
先生とか今まで散々いろいろな細胞切片を見てきたはず
なのに、異常なまでの興奮とともに自分の筋肉をしげし
げ見てた。

大丈夫、筋ジストロフィーやら萎縮やら変な細胞束は
見られませんでしたよ。



2008年05月15日(木) 生検というもの

今日はアパラチアン州立大学の先生がやってきて、
biopsy(バイオプシー、生検)のやり方を教えてくれま
した。うちの先生の一人が筋ジストロフィーの研究をし
ていて、彼もそれをやって実際の人間の筋肉のサンプルを
採りたかったから。普段動物を対象にした実験しかしたこと
のない自分にとって、人間から筋肉のサンプルをとるという
のはある意味刺激的で、勿論見学に行きました。

被験者には仰向けに寝てもらい、患部の毛をそった後、
アルコールで消毒。Vastus lateralisという脚の筋肉
の位置を確認後、まずは皮下に麻酔。ツベルクリンの
注射みたいに針を入れた後、皮を上に少し引っ張る感
じで針を上向きにし、麻酔を注入します。麻酔が入った
所は小さな水ぶくれみたいになります。これで皮膚の
感覚がなくなったのを確認した後、今度は深部へ注射
を打ちます。さっきは斜めに注射器を入れたけど、今度
は直角に近い角度で注射器をいれ(しかも針全部)、
奥から少しずつ手前に向かって麻酔を入れます。聞いて
いると痛そうだけど痛みはなく、被験者は話せるし、
笑ってその様子を見ている人もいます。そうそうこの時
にベータダインで患部となる部分を何度も消毒します。

これが終わると今度はメスでサンプルを取る所を切り
ます。だいたい2〜3センチぐらいですかね、傷は。こ
の時血がそれなりに出るのでガーゼでその度に圧迫し
ます。で最後に生検針を入れて筋肉のサンプルを取り
ます。見た目結構深く入れますが(3〜4センチぐらい?)
患者は何かが当たっている、といった感覚ぐらいで
全く痛みはありません。でその採ったサンプルをアルミ
ホイルに包んで液体窒素に入れて冷凍し保存するわけです。
患部はSteri-stripという、アスレティックトレーナー
にはおなじみのバンドエイドみたいので閉じておしまい。
長く書いたけど、実際は15分から20分ぐらいの行程です。

結局4,5人のサンプルを採ったかな、今日は。自分の上司
もとってもらって、何故か明日ぼくが彼の筋肉を薄く切っ
て染色して、彼の筋肉の状態の一部を報告します。

脂肪ばっかりだったして。



2008年05月14日(水) 妙なことで励まされ

春学期が終わった、と書いたけど、自分の中では実は
まだ終わってません。というのはまだ来週火曜日提出
のテイクホームの試験が残ってるからです。従って
残念ながら今も家に帰ってはその課題に取り組む毎日
です。今晩も例に漏れず。

今回の課題はウイルスです。「ウイルス」と普通に
グーグルすると、最近はコンピュータウイルスが最初
に出てきてしまうんだけど、自分がやっているのはも
ちろん人間や動物、植物に巣をくうウイルスのことで
す。

皆さんも恐らくご存知の通り、ウイルスは自分でたん
ぱく質を作る構造を持ってません。寄生してそのホス
トにDNAやらRNAを注入してたんぱく質を作らせて、さ
んざん働かせたあげく、そのホストを破壊しては他に
乗り移っていく悪い奴です。こういう人、社会でもい
ますけど。

それでもその機能を吟味すると、よく出来てるなぁと
感心してしまいます。ウイルスや癌細胞が免疫機構を
欺いて生き残る様はまさに「生きる=生物」というこ
とを実感させてくれます。

自分も小さな失敗でくよくよしてる場合じゃない、と
ウイルスに励ましてもらっている感じがしてきて、妙
な気分になります。でもがんばろ。



2008年05月13日(火) 棚卸し

学校はMay semesterという5月だけの学期が始まったが
もちろん開講される授業はほとんどなく、学校はがら
ーんとしてる。お陰で駐車に困ることはなく、快適。
今日帰ろうとして9時前に駐車場に行ったら、自分以外
の車は広ーい駐車場で2台だけだった。

これがまた秋学期が始まると大変なことになるんだけど、
それまではこの快適さを堪能しよう。

今日は冷凍庫と格闘。何せ長い間、日本語で言う棚卸を
してなかったので、あるだろうと言われる必要なサンプル
が見つからない。先生は昔だれだれがやったからあるはず
だ、と言うけどそれを知ってる人はもう卒業していないし、
かと言ってないと自分が実験出来ない。仕方なく、気が遠く
なるようなサンプル探しの旅、第一弾を今日やった。

結果、1つの大きな冷凍庫を探したけど、目的のものは
出てきませんでした。ただ、棚一つ一つ何があるか書き
とめたので、ラボの今後の運用には役立つと思いますけど。

明日は別な冷凍庫だな。



2008年05月12日(月) アメリカの景気対策が自分にも

銀行に電話してようやくオンラインバンキングにまた
サインイン出来るようになりました。で残高照会をし
てみると、確かにIRS(要は税務管理部)から振込みが。

そう、ブッシュさんが決めた景気対策でお小遣いが
送られてました!(初めて彼をさんづけした)

ということではないですが、早速使いました。車の
内側のパネルを交換しました。車の運転に影響が
あるわけではないけど、これで運転席側の窓の開閉が
スムーズになり、また外れにくくなるとのこと。副産物
ですが、外見もきれいになりました。車も喜んでくれて
ることでしょう。

ラボでは夏をどう過ごすか先生と話しました。論文書き
第一報目を見据えて、今あるデータを元にどういう補足
実験をし、どういう目的をもって書いていくかなどなど。

で、途中で眠くなってしまいました。まだぼくには難し
かったみたい。さらにその前に終えなきゃいけないこと
もあったんだけど、先生が熱くなっていたので言い出せ
ませんでした。

明日かな、この続きは。



2008年05月11日(日) 掘り出し物頂戴しました

昨晩はゆっくりしてしまったので、今日は朝から必要なこと
をした。まず身体がなまっているのを痛感したので、昼食前
にジムで走りに行った。1ヶ月以上さぼったせいもあるが、
鉛のように身体が重い。しかもシャワーを浴びる前に自分を
鏡で見ると確かに腰周りがおっさんになってきたように見える。
これではいかんとあらためて今後は運動の時間をとることを
決意する。でも誰か一緒にやってくれませんかね?

昼食でうどんを食べた後、ごみを捨てに行くとテレビ台を捨て
に来た人たちと遭遇。この時期大学の卒業に伴い、アパートを
出る人が多く、大きくて持っていけないものは捨てていく人が
少なくない。売りゃいいのにと思うが、そんな時間もないんだ
ろう。かつて自分もカウチやランプ、お皿やスプーン、フォーク
などを捨てたしね、引越しの時に。

でまるでハイエナのようだが全く汚れてないし、作りもしっかり
してるし、問題なさそうなので再利用することにした。もちろん
捨てた彼らが見えなくなるのを見計らって後に。濡れた布で周り
を拭いたら見た目も新品同様。立派なテレビ台を手に入れた。
非常にラッキー。

その後夕方1週間の買い物にでかけ、野菜を買い込み、夜はまた
鍋にした。鶏肉を程ほどに、野菜をたくさん。豆腐もたくさん。
おいしく食べられた。デザートは大好きなスタバのアイス。
これも食べ過ぎないように気をつけながらも賞味した。おいしー。

勉強は余りしなかったが、いい日曜日だったと思う。
でも明日からまたがんばろうかなっと。



2008年05月10日(土) 学校の周りにリムジンを見かけるとき?

今日は何箇所かでリムジンを見ました。さて何故で
でしょう?ちっちっちっ。

この学校でPh.Dを取得された方の卒業式があったか
らです。アメリカだと大學を卒業するだけでも家族
によっては一大事です。家族全員がドレスアップし
て息子、娘の晴れ姿を見に来ます。大学に入ること
より大学を卒業することに意義があるので、こうな
るんでしょう。そういえば入学式ってこっちには
ないですしね。

それがPh.Dならなおさらでしょう。きっと1日貸しき
って正装で会場入り、記念写真を撮った後にはどこ
かで食事でもするのでしょう。こういうとっておき
のときにリムジンを借りて移動するんだと推測します。

自分も卒業出来る暁には、最後ぐらいこの位盛大に
やりたいものです。あー、でもそれまでにはがんば
らないと。



2008年05月09日(金) ティーチングアシスタントからの卒業?

やっとこさで今週も金曜日。でもまた1週間が終わる
んだよね。今週は何が出来たかと自問自答。

自分の上司が無事研究資金をとれたようだ。R01とか
言う奴で、向こう3年、額にして最低5,000万とか。
で自分がその研究者リストに入っているらしく、恐ら
く卒業まで先生が自分のstipend(お給料)を払って
くれるとのこと。ということで実質TAからようやく足を
洗えるということらしい。

別に教えることが嫌なわけではないけど、実験して
データ出さないと卒業出来ないからね。まぁ今度は
もっと結果が求められるけど仕方ないでしょ。

とほっとしながらジムとぺちゃぺちゃ話してると
先生がやってきて

「夏はお前らに(A&Pの)講義をいくつか担当させるぞ」

ラボの授業から開放されても、今度は講義ですか。
まぁレジュメには書けますけど。



2008年05月08日(木) ブッシュの景気浮揚対策で自分にもお金が?!

家に着いて自分の郵便ポストを開けると1通のお知らせ
が。IRS?もしかして税金申告間違ってた?と思って恐
る恐る開けると、なんと自分も景気浮揚対策でお金が
もらえる、とのお知らせ。満額じゃないけどね。

いやぁ、アメリカって素晴らしい(こういう時だけ)。

日本でもっと税金払ってたけど、不景気でもこんなこ
となかったもんね。どこかで減額されるよりも、お金
もらった方が実感わくし、使う気になるもんね。

でもよく見たら税金還元の際の自分の口座にこれも
振り込まれるとのこと。なんだ小切手じゃないのか。

もしかしたら振り込まれてるかもって思って、早速
ネットへ。オンラインバンキングで振込みを確認しよう
と思って。でも困った、何故かセキュリティーがかか
ってるぞ。質問の内容も以前自分で答えを入れたのかも
知れないけど、思い出せない。

結局ログインできなかった。うぅー。
明日銀行に電話しなきゃ。お金入ってるのかなぁ。



2008年05月07日(水) 大学院生 = 作家

最近暑くなってきたためか、アイスの消費量も増えています。
お気に入りのアイスはスターバックスの「Classic Coffee」
です。1 Quart (946ml)をスーパーで買ってくるんだけど、
一週間持たないんだよね。食べすぎかも。

わずか1日半で仕上げたあるペーパー、昨日だしたけど今日
先生から返答があって「Looks great」。ということで書き
直しなく通ったみたい。よかった。

大学院生、しかも博士課程の院生となると、はっきり言って
物書きと一緒。いつも何らの課題を持って調べながら一方で
何か書く。ひたすらいろいろなテーマについて書く。今学期
はどれだけ書いたんだろう?

内容は専門的とは言え書き手にわかりやすいように、無駄を
省きながらも論理は的確に。いつも流れを考えながらどう
やって自分のメッセージを相手に伝えるかに気を使う。この
作業を物書きと言わなかったらなんて言おうか。

まぁ研究費申請書はまさに会社で言う稟議書だけどね。
もっと文才があったらなぁ。



2008年05月06日(火) 学期の終りが近づいて

今日はいろいろとあった1日だった。

まず朝、日曜日に判明した突発的なペーパーを力技で
ねじ伏せた。内容がいいとは思わないが、かといって
やってなくもない、と言ったもの。お互いのミス
コミュニケーションが発端で起きた問題だが、生徒で
話す限り先生はそんなこと一言も言ってない。でも
かといってこの課題を提出しないと彼も成績のつけよ
うがないから、言ったことにしてそのクラスの今学期
を終わらせることでお互い同意した。なんとも先生思
いの生徒たちである。しかし我ながら2日でよく終えら
れたなと思う。今回もがんばった、がんばった。

で少し遅れてラボに行くと、机に写真と手紙がたくさ
んおいてあった。良く見ると先日折り紙を教えた小学生
からのお礼であった。何より心がこもっていて非常に
幸せな気分になれた。

午後ずっと、ラボを教えている解剖生理学の期末試験
があった。3時間試験官のあと、採点。珍回答にも
助けられどうにか今日中で全てを終えることが出来た。
これで5期目のTAのお仕事が全て終了。お疲れ様でした。

残りはテイクホームの試験が一つ、さっさと片付けたいな。



2008年05月05日(月) 取っていた教科書を売る

今日も夕方というか晩、ペーパーがあるので早めに
家に帰ろうとして窓の外を見ると、雨。スコールと
いうか、夕立というか、どちらにせよ集中豪雨があ
り、足止めを食いました。1時間ほど待って帰宅し
た時には、所々に大きな水溜りがあったぐらいです。
夏が確実に来ている感じです。

さて学期末と言うと、いらない教科書を売る時期で
す。アメリカではいらない(というか取っておけば
いいのだが)教科書を本屋が買い取ってくれるシス
テムがあります。もっとも買った金額に比べれば
かなり少なく、その割には次の学期にどうどうと
また高額でその本が売られてるのですけどね。
だから教科書を扱える本屋は儲かってるはず。

で自分は教科書を今学期買っていないんだけど、
以前買ってとっておいてやはりいらないものを
処分してみようと試みました。もう1年以上たった
のでだめかなぁと恐る恐る持って行ったんだけど
2冊のうち1冊を無事売ることが出来ました。小額
だけどそれでも家においてたら0円なので、かなり
いい気分になりました。

必要ないもので売れそうなもの、ないかな?



2008年05月04日(日) 筋肉痛

あっ、昨日ゴルフをしただけなのに、お尻の裏辺り
に軽い筋肉痛が。やばいなぁ、おれ。もっと運動し
よう。

USCが試験期間中で土曜日も試験をやっていたため、
日本人補習校は今日でした。折角の日曜日なのに
たくさんのお父さん、お母さんが子供の送り迎え
に。お疲れ様です。

その後睡眠が足りなかったのか、昼寝をしてしまった。
しかも3時間弱。ようねたなぁ。ちょっと運動するだ
けでこんなに睡眠がとれるとは。

夜になって慌てて宿題を。でも宿題の趣旨がわから
ず、頓挫中。どうしよう、今更ながら先生に質問を
しようか。「質問はなんですか」って。

うーん。



2008年05月03日(土) 気分転換の日

今日は気分転換をすると決めたので、朝からここ
2週間で散らかった部屋を整理し、掃除機をかけ
ました。さらに完全な衣替えも行い、ここ数年
着ず、さらに汚れが目立ってきているものは思い
切って雑巾化、もしくは捨てることにしました。
これで収納でダンボール2箱分が空き、普段外に
出ているものですぐには使わないものを収納へ。

かなりすっきりしたかな。

その後、今年初の芝刈りに行ってきました。英語
で言うとゴルフです。全く打ってなかったので
不安だったけど、やってみると意外にも球当たり
ました。まぁボギーを維持するのにひぃひぃで
バーディは9ホールで全くなかったけど、木々
を見て散歩しながら、たまに主に金属で出来た
棒を振ることが出来て爽快でした。

家についたらすぐシャワーと思ったけど、風呂場
が汚なく見えたのでまた掃除。きれいにしてシャワー
を浴び、自分もすっきり。

明日からの意欲が少しは湧いたかな。



2008年05月02日(金) お疲れ様でした

文献発表のためほぼ徹夜となってしまった今朝。
結構やっていったけど、内容理解に乏しかった
のか、途中から炎上気味だった。人に英語で
説明するってやっぱり難しいよね。

とはいえ怒涛の一週間が終わりました。今週は
疲労困憊なので早めに寝ることにします。

明日はゆっくりしよう。



2008年05月01日(木) 先生はつらいよ、第何弾だっけ?

今日から5月に入りました。早いものです。

テイクホームの試験を採点し終えて、安全なネット上
(学校のサーバ上でセキュリティがかかってる)で本
人に通知したんだけど、思ったより点が低かったのか
「何で私の点はこんなに低いの?」というメールが。

テイクホームは時間たくさんだし、何でも参照出来る
代わりに採点基準が厳しい。求めていることは全て
書いて欲しいし、正確さも高いものを要求してる。
今回は設問ごとに細かい採点基準を求めたし、これは
やっても認めません、というのもテスト上に書いてい
た。1週間もあったし、その間いつでも質問下さいと
して、実際かなりの質問があったが、それには全部タ
イムリーに応えた。だから残念だけど曖昧なもの、
遠からず近からずの答えには必要な分の減点を与えた。

ということで残念ながらいただいたメイルには全て
の説明をつけて、今回の点数はこうなったと説明。
これで納得して欲しいのだが。

本来なら気前良く点をあげれば好かれるんだろうが、
逆に本当に時間をかけて正確な答案を書いた人の価値
を下げるのも不公平でしょ?

嫌われ役も心情的にはつらいこともあるんですよ、
わかって。


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