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2005年06月30日(木) 胃が痛い

かずぴーの期末テスト5日前。

いろいろな思いがあるが、堂々巡りの末、辿り着く結論は
「いろんな人生がある。勉強がすべてではない。
 一番困るのは、自分がダメな奴だと、投げやりになることだ。」
なのだが。

自分の希望は、はっきりしているのに
それに向かって努力しない息子に
歯がゆい思いがして苛立つ。

かずぴーは、内部進学を強く希望しているが
内部進学するのには、もう少し頑張らないとダメなのだ。
このままでは、二学期になってから
行きたい、という本人と並んで担任の先生の前に座らされ
残念ですが無理です、と言われるハメになる。

いくら言ってもダメどころか
言えば言うほどダメなので
胃をキリキリさせながら、黙っているが
このままでは、私の具合が悪くなりそうだ。

そこでまた一巡。

彼の人生なのだから、言うべきことを言った後は見守るしかない。
学校は、いろいろあるさ。

私は○○学園あたりが、伸び伸びとして良さそうだと思っている。
入試も簡単そうだし。
そう、家庭教師センターの方に言うと。

「なんで○○なんですか?あそこは、日本一勉強をさせない学校だと思いますよ」
と言われて、ついでに
「僕はお薦めしませんね」
と付け加えられて、私は少々ムキになり
「お酒が体に合わないように、勉強が体に合わない子もいるかもしれないじゃないですか。
 そんな子に、○○学園は合うんじゃないですか?」
と言った。
そこまで言われては、さすがのお受験のプロも
「そう考えればそうかもしれませんが」と黙った。
『この母親じゃ、子どもの学力も伸びないだろう』と思われている気がした。

かずぴーが、頭が悪いとは思わない。
でも
勉強が嫌いなのだ。
本人が、その違いをわかってくれれば、と願う。



2005年06月25日(土) 母であることを休むには

プロの家庭教師さん来訪。
・・・こんなもんかも。
かかる費用を考えると、簡単に妥協はしたくないが
なにしろ、期末テストまで10日間というわがままな状況での依頼なので
今回は、様子見。
・・・様子見にしては、やっぱり高すぎるけど。

部活の方でも、関東大会出場を目前に控え
「勉強も大事だけど、部活と個々のテニススクールでも練習するように」
と言われており、期末テスト期間中も、特別に部活をするらしい。
一番の苦手の理科は、教科担任が部活の顧問でもあるので
理科の授業中にさえ
「かずぴーには、今度の大会こそガンバってもらわないと」と言われているらしい。
まさに試練の十日間だ。

あやぽんは、実は盗難のショックからそれほど簡単には立ち直っていなかったらしく
失ったノートに自分が書き込んだあれこれを思い出しては
喪失感と戦っている様子。
自分だけのノート、参考書より何より自分が頼りにしていたノート
一体誰が盗ったんだ!!!!!

そして私は、夢の中で泣いた。
悲しい涙ではなくて
幼い頃好きだった人たち、父の仕事仲間や優しくしてくれたおばさんに再会し
懐かしい切なさに泣いた。
あの人たちは、まだ生きているのだろうか。
いずれにしても、会うのは夢の中だけにしておいた方がいいだろう。

休息が必要かも。

そんなことを思っていた矢先、知人から電話。
「あなた、かずぴーくんのことが大変な時期だから
 家を十日もあけて、旅行するなんて無理よね?」

無理だ。

彼女のことは、以前に日記にも書いたが
家出を繰り返していたお嬢さんが、取りあえず今は家に落ち着いているらしい。
家をあけて旅行・・・か。
無理じゃないんだろうな、ほんとは。
ただ、できないだけで。



2005年06月22日(水) どろぼー

かずぴーの、家庭教師探しに奔走。
もう勉強なんて
どうでも良くはないが、それほどのことでもないのではないか
と、母は思い始めているが
かずぴーは非常に焦っているようで
焦っても何をしたら良いかわからないようなので
それではプロに、と、プロ家庭教師というのを頼むことにした。
そのつもりになって、周囲の人に聞いてみたら
案外、多くの人が利用しているらしい。
成績は、お金で買うものなのか。
頼むよ、プロ。

あやぽんが、予備校でとんでもない被害にあう。
英語のノートと参考書・教科書その他、英語の授業に必要なもの一式を
クリアケースごと、自習室で盗まれた。
盗んだ奴は論外だが、加えて
許せないのが、予備校の(担当窓口のアルバイト学生の)対応だ。
盗難届けを出したい、と言ったあやぽんに
そんなものを出しても意味がないと答え
捨てられる可能性もあるから、一両日ぐらいはゴミをチェックして欲しいと言ったら
そんなことはできない、と答え
挙げ句、教科書は改めて買えと言われたらしい。
取り戻すことのできない、お金では買えないものをどうにか諦めるというのに
山ほどある教科書を、3000円も出して買えというのか!

憤慨する私を尻目に
切り替えの上手な彼女は
「人のものを盗む奴なんて、きっと合格しないよ。
 だいたい、そんなことをするような奴は、私のノートを見ても理解できないと思うよ」
と言い、これをバネに頑張ると言う。
なんと前向きな。立派だよ、あやぽん。
でもね、やっぱり許せない。
犯人はともかく、大手予備校・代○ミの対応が、おかしすぎる。
盗られる方が悪い、そんなものはかまっていられない、みたいじゃないか。
自習室からトイレに行くのに、私物一式、毎度毎度持って行くのが当たり前か?
実際はそうかもしれないが、それを追認するようなことでいいのか、代ゼ○。
と、文句の電話をかけた。

テレビで兄弟喧嘩を見るより気分が悪かった。



2005年06月11日(土) 虹を見て、明るい未来を思う

かずぴーの試合を観に有明まで行く。

帰り道、台場で首都高に入り損ね
レインボーブリッジの一段下の橋を渡るはめに。
首都高はすぐ上を走っているのに、入れない。
首都高はすぐ横を走っているのに、入れない
そんなことを思いながら
気がつけば、芝浦ふ頭あたりをさまよい
『私は迷子』と何度も頭の中でつぶやきながら
増上寺と東京タワーを通り過ぎ
いつの間にか皇居のほとりに出て
国会議事堂を見た後、ようやく霞ヶ関で首都高に入る。
ほっ。

レインボーブリッジは渡り損ねたが
高速を下りるときに綺麗な虹を見た。


日没間際の太陽に照らされた、はっきりくっきりとした虹だった。
きっと、いいことがあるだろう。

今日の試合
かずぴ−は、大事なところで勝利に後一歩届かず
手に汗握る長時間戦に、私は思わず座り込みそうになったが
彼の精神力の成長を見て、負けはしたが良かったと思う。

チームは関東大会に進んだ。
本当に良かった。
再びチャンスをくれたチームメイトに感謝して
次は頑張れよ。



2005年06月09日(木) どこでどうしてそうなったのか

かずぴーのクラスでごたごたがあって
ごたごたと言うには、悲惨すぎる出来事かもしれなくて
私としてはなんとも形容しがたいが
「映画の『リリイ・シュシュのすべて』を思い出したよ」
と言うあやぽんの一言で、その映画を見るのはやめようと思う
そんな出来事だった。

14〜5歳の、特に男の子は
やり場のないエネルギーと、何かが上手くいかない焦燥感を
どう扱っていいかわからずに、ただただ持て余すに違いない。
やがては彼らも、たとえどんな理由があるにせよ
自分のしたことは全て、自分で責任を取らなければならなくなるのだから
その日のためにも、今はまだまだ大人の手助けが必要だと私は思う。
彼らを囲む大人達も、結局ちゃんとした大人じゃなくて
そのしわ寄せが、わかりやすい所に出ているだけだと
そんな風にも思う。

かずぴーも、決して、諸々が上手くいっているとは言えないが
テニスに没頭している分、体が疲れるからいいかもしれない。
「今度の大会が終わったら、しばらくテニス休もうかな。」
かずぴーにそう言われて、胸中がざわついた。



2005年06月07日(火) どこかにいる、きっといるはず!

なんともやるせない出来事が続いて
ちょっとぐらいは、いいこともあるのに
とても追いつかない。

なつかしソングはいい。
歌詞がとてもシンプルだ。
『悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
 この限りない むなしさの 救いは ないだろうか』
歌詞だけ書くと、なんともだが
淡々とした曲にのって
歌詞だけが切々と気持ちを表している感じが好きだ。

オムニパスCDなので
曲調が急に変わって
ぶるーらいとよっこーはまーの街の明かりが綺麗だとか
フランシーヌが3月30日にどうしたとか
白いブランコが揺れているとか
そうかと思うと
少年っぽい声のショーケンがおとぎ話のような恋を歌っていたり
奥村ちよは、妙にこびた歌い方で、あなた好みの女になりたいと歌う
共通点は、ただ同じ時代のヒット曲ということだけだが
それはそれで、またいい感じ。

あの時代の匂いが好きなのだ。
ませた子どもの私は
歌に歌われているオトナの世界に憧れた。
フォークソング=大学生=かっこいいオトナ、だった。

いつの間にか、憧れていたオトナの時期も過ぎ
歌のような愛や恋は、ただのメルヘンだと思う時期も過ぎ
大学生なんて、まだまだ子どもだと思うようになったのもかなり前のことで
とうとう、本当に自分の子どもが、その歳になろうとしている。

そして突然
私が探している恋人は
それなりに年齢を重ねてきた当時の大学生が
いまだ心の奥深いところに熱い思いを秘めつつ
どこかそんな自分を自嘲気味に見つめている
そんなふつうのおやじの中にいるかも、という気がした。
これもメルヘンか?



2005年06月01日(水) 夜明けが来るといい

へこみ具合が進み
ネットにて、なつかしものを検索。

小さいころ
長期出張中の父を千葉に訪ねた帰りに
東京湾で見た夜景が、サリーちゃんのお城のように見え
父と別れる寂しさが、幻想的な景色と混じり合い
幼いながらも、なんとも素敵な気分を味わった。
そのBGMが、由紀さおりさんの『夜明けのスキャット』。
実際にそのとき、ラジオから流れていたのか
それとも、私の頭の中だけに流れていたのかは不明。
今でも、あの曲を聴くと胸がキュンとなる。

つい先日も、あるテレビ番組で流れていたのが
どつぼ状態の心に痛いほど滲みわたり
ア○ゾンで検索し、懐かしソングオムニパスを購入。
40曲近く収録されている中で、聴きたい曲は10曲にも満たないが
ま、いっか。

振り返って、6〜7歳の頃の私を
ずいぶんと多感な幼女だったんだなぁと思う。
会ってみたい。



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