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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
平戸と鹿児島とライプツィヒのイベント

台風も去り、サンファンバウティスタ号の出航400年記念は、秋晴れに恵まれそうでなによりです。

さて、今年400周年なのは実はサンファンバウティスタ号だけではない…ということを、恥ずかしながら、昨日初めて知りました。

私はツイッターをやっていないので、英国大使館のツイートフォローも出来ていないのですが、英国に縁の深い方のまとめツイートブログから、

駐日英国大使・総領事のツイート
https://twitter.com/UKAmbTim

というものがあることを知り、ここに、今週末の2つの英国関係のイベントが紹介されているのを今日になって知りました。

平戸英国商館設置400周年イベント
http://www.hiradouk400.com/

薩英戦争150年イベント
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=51094

英国王ジェームズ1世からの贈物に対し、徳川家康が平戸に英国商館の開館を許したのは1613年のことだそうです。
このあたりの詳しい事情は上記400周年HPの「歴史の紹介」ページ
http://www.hiradouk400.com/?page_id=36

また今年は薩英戦争から150年にあたり(そういえば、150年前は1863年こと文久3年だった)、薩摩ではこの関係のイベントも開かれているとのこと。
薩英戦争については、私が英国のポーツマスの海軍博物館を見学した20年前には、「Japanese War」としてこの薩英戦争(1863年)と、長州藩による馬関砲撃(1864年)をとりまとめた展示がありましたが、今はどうなっているでしょう?

この情報ブログは、ついつい海外ニュースを見てしまうので、日本国内の重要イベントをとりこぼしてしまいます。
私も最近、親の介護とか家のことがいろいろあって、以前ほど自分のことに時間をさけなくなっています。ここも時々更新がぬけるかもしれませんが、必ずほそぼそとは続けていきますので、たまに更新がぬけてもお見捨てなく1〜2週間待ってくださいませね。

艦ではないのだけれど、ナポレオン戦争関係ではこの様な記事は先週きっちりチェックしていたのですが、

「ライプチヒの戦い」を再現、ドイツで200周年記念イベント
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE99L01V20131022

現在のドイツ(当時は王国や公国や自治都市に分かれ統一国家はありませんでしたが)は、この戦いでナポレオンをしりぞけたので、ドイツ圏の方にはワーテルローより重要なイベントかもしれません。


2013年10月27日(日)
サンファンバウティスタ号出帆400周年

来週の月曜日10月28日は、伊達領の月の浦(宮城県石巻市)からサン・ファン・バウティスタ号が出航してちょうど400年の記念の日あたります。

28日に石巻市では400年記念行事が行われますが、この日は月曜日なので、お勤めのある方も出席しやすいイベントとしては、前日の27日(日)の前夜祭が。

「慶長使節出帆400年記念前夜祭」開催
http://santjuan.exblog.jp/21304898/

また津波で一階部分に被害を受け閉館していた併設ミュージアムですが、11月3日に再開館します。
サンファン館再開館
http://www.santjuan.or.jp/

石巻へは東北新幹線の古川駅からローカル線の乗換で石巻まで一本。仙石線はまだ全通していませんが、石巻線直通を利用すれば新幹線からの一回乗換で行くことができます。
仙台から石巻行の高速バスも便利です。

石巻名物の牡蠣の水揚げも再開されました。牡蠣の美味しい季節です。
サン・ファン館見学は、復興のお手伝いにもなるのではないでしょうか。


2013年10月20日(日)
トム・クランシーのこと

先々週、トム・クランシーの訃報がでていました。
「レッド・オクトーバー」の作者と紹介され、やはりあの第一作がいちばん強烈だったのだなと。でも彼が開拓した「ハイテク軍事スリラー」という分野は、その後の冒険小説や国際謀略小説の流れを変えたと思います。

訃報紹介のヤフーの記事(日本語)にリンクが貼ってあったニューヨークタイムスの追悼文が最も印象的でしたが、当日しか記事がよめないようになっいるので、残念ながらご紹介できません。
今週号のTIMEはまだ店頭にあるでしょうか? コリン・パウエルが追悼文を寄稿しています。「トムは実際の装備にもとづいて小説を描いていた。彼の小説はすべて、実際に発生しうる可能性のあることであった(couldの仮定法)」という部分が印象的でした。

私は当時フレデリック・フォーサイスなどの国際謀略小説をよく手にとっていたので、その流れでクランシーも読んだという感じでしょうか? 海洋小説だという認識はなかったんです。
主人公のライアンはCIAであんな仕事をしながら、家では良き夫、マイホームパパというのがカルチャーショックでしたね。日本だと公務員は滅私奉公みたいな価値観が多いから、あれがアメリカの家族の価値観だから大統領選にも家族全員(奥さんも子供も)出てくるのねと妙に納得した記憶が。

再読して驚いたのですが、「愛国者のゲーム」でライアンの家族がIRAに襲われた時に「今まで米国本土は外国からのテロを経験したことがない」というようなセリフが出てきます。1980年代はそういうセリフもありえた時代だったのだなぁ今や昔の物語になってしまいます。


2013年10月14日(月)
コンランタン号の航海 第5話更新

先月は更新がなかったコランタン号の航海「フィドラーズ・グリーン」ですが、今月は第5話が更新されています。

コランタン号の航海「フィドラーズ・グリーン」
http://www.shinshokan.com/webwings/title05.html
上記ページから「最新話を読む」をクリック。

当時の英国の宣教師と現地の文化のギャップ、これを文化的には第三者である私たちの視点から見るところが面白いかな…と。
なかなか謎がとけていきません。次号を待つのみ。


2013年10月06日(日)