Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
POBウィークエンド2011
最近めっきりイベントづいている英国ポーツマスの海軍博物館ですが、 例年9月に開催されていた「パトリック・オブライアン・ウィークエンド」今年は3月11日(金)〜13日(日)の開催です。
3月11日(金)はビクトリー号の下層砲列甲板での正餐。 12日(土)は「パトリック・オブライアンの人となりについて」「ネルソン時代の海軍軍医の仕事について」の二つの講演の後、今年は同じハンプシャー州内にあるジェーン・オースティン博物館(Jane Austin's House Museum)の見学が新たにプログラムに加わりました。 13日(日)はビクトリー号の見学の後、「ネルソン時代の海兵隊について」の講演と、オブライアン作品の挿画を担当したジェフ・ハントの講演を聴き、プログラムは終了です。
プログラムの参加費は475ポンド、ビクトリー号での正餐のみの参加の場合は150ポンド。 毎年、参加費が高いなぁと思うのですが、今年は円高ですからチャンスでしょうか? ただし、上記参加費に宿泊費および往復の航空券代は含まれません。 我こそはと思わん方は下記のパンフレット及び予約フォームをご参照ください。
パンフレットおよび予約フォーム(英語) http://www.ecomags.co.uk/patrickobrian/eMagFiles/source/NMRN_POB_rev3b.pdf
でも私、思うんですけど、 3月のポーツマスの、ビクトリー号の下層砲列甲板ってかなり寒いのでは? 例年は9月ですから快適かと思われますが、今年は3月に正餐…これドレスコードは如何に? もっともその震え上がりそうな経験もまた、彼らの時代を偲ぶよすがかもしれませんが。
2011年01月30日(日)
海軍博物館でジョージ王朝風お見合いイベント
Old Salt Blogに紹介されていた素敵な英国地方紙の記事のご紹介です。 英国ポーツマスの新聞に、海軍博物館での古式ゆかしいspeed datingイベントがとりあげられています。 speed dating??? 「英辞郎」で引くと、「お見合いパーティー、合コン」との訳が。
インターネットで愛をさがし、恋文の替わりにテキスト・メッセージを送るこの時代に、海軍博物館と王国海軍はジョージ王朝時代のお見合いパーティー・イベントを企画している。
開催日時は2月12日(土)19:30〜、会場はポーツマス・ヒストリック・ドックヤード海軍博物館内のネルソン・ギャラリー。 3時間半のイベントで参加費は30ポンド、参加希望者は予約申込が必要。 当日はドレスアップの上、ジョージ王朝風のマスク(仮面)着用のこと。 さらなる詳細、および参加申込先は下記の記事をご参照ください。
Unlucky in love? Try speed dating Nelson-style! http://www.portsmouth.co.uk/people/Unlucky-in-love-Try-speed.6695097.jp
別に参加者は海軍さんに限るとは書かれていないようです。 まぁその、記事の冒頭にある通り、今はネット時代なので、ジョージ王朝時代と異なり上陸時にしか女性と知り合う機会がない…というわけではありませんし、今は英国海軍には女性水兵もいらっしゃいますし、 海軍が本気で音頭をとって婚活、というよりはイベントの一つといったノリのようですが、 いやでも海軍博物館、なかなかイキなイベントを企画するじゃありませんか?
日本でも「坂の上の雲」風お見合いパーティー(坂の上の雲第7回8回参照:女性は女学生スタイルのこと)とか、洋館で開催してみたら面白いかもしれませんね。
2011年01月23日(日)
ビクトリー号の新たな敵
緊縮予算で、財政再建に取り組んでいるイギリスの新政権ですが、 予算縮減と仕分けの波は、ついにビクトリー号にも。
乾ドックに保存されている建造から245年を経たビクトリー号も、寄る年波には勝てず、というより、本来海面で浮力を得ていたものが長年乾ドックに置かれたことで、自重を支えきれず、船体構造部に大規模な補修が必要な状態になっています。 ハーディー艦長のキャビンも雨漏りが深刻、索具類にも劣化がめだち、観光客の上にリギンが落下する恐れがあるので、今年のうちに甲板の一部は公開禁止となるそうです。 そんな危機的状況が、1月8日のテレグラフ紙に紹介されています。
HMS Victory rotting and being pulled apart under its own weight http://www.telegraph.co.uk/earth/environment/archaeology/8247770/HMS-Victory-rotting-and-being-pulled-apart-under-its-own-weight.html
しかし、緊縮予算を打ち出す政府予算には補修費配分の予定がない…どころか、艦の維持管理と運営を、海軍から財団もしくは民間会社に移行する、ビクトリー号はいわゆる「仕分け対象」となっているのだそうです。
これに対して海軍は反発、年間35万人が見学におとずれるビクトリー号は、歴史と栄光のシンボルとして海軍のPRに貢献していると反論しています。 元第一海軍卿で参謀本部長をつとめたボイス卿は、ビクトリーがそのままの姿で残ることが重要だと述べています。 国防省の広報官は「現在我々はビクトリー号の補修費捻出および将来の保存について幾つかの対策案を検討しているが、ビクトリー号を売却するという選択肢は存在しない。ビクトリー号はあくまで就役艦でありつづける」とコメントしているようです。
1941年のドイツ空軍の空襲にも耐えた彼女(ビクトリー号)はあらたな敵と戦うことになる…と新聞は述べているのですが、 赤字国債を発行しながら予算規模を拡大する国の将来に不安を抱える身としては、財政再建を着実にこなしていく英国政府はたのもしくうつるものなのですが、それがビクトリー号の敵となるとは、…世の中は難しいものだとつくづく思います。
2011年01月16日(日)
ザ・ロープ帆船模型展
毎年1月恒例開催の「ザ・ロープ帆船模型展」、今年は会場が銀座の伊東屋から有楽町の東京交通会館に変わります。
第36回ザ・ロープ帆船模型展 日時:2011年1月16日(日)〜22日(土) 開催時間:1月16日(日)13:00〜19:00 1月17日(月)〜22日(土)10:00〜19:00 初日16日の開場は午後1時です。ご注意ください。
場所:東京交通会館 地下1階ゴールドサロン (東京都千代田区有楽町2-10-1) 会場となる交通会館は、東京都民にはパスポートを申請に行く建物として知られていますが、 JR有楽町の駅を銀座側に出た目の前、一階に三省堂書店のある四角い白いビルです。
詳細は下記ザ・ロープのHPを、 http://www.geocities.jp/therope1204/index.htm トップページにリンクしています。 左側の「目次」の「第36回展と会場案内」をクリックすると、会場への交通案内や地図など詳細なページにたどりつきます。 JRの他、東京メトロ有楽町線、丸の内線でもアクセス可能です。
2011年01月09日(日)
アメイジング・グレイス公開
明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。
今年の期待は、何と言ってもヨアン・グリフィス主演「アメイジング・グレイス」の公開ですね。 下記サイトで予告編ももう見ることができます。
アメイジング・グレイス公式サイト(日本語) http://www.amazing-movie.jp/ ヨアンの老け役も見られますよ(笑)。
両親が高齢になりいろいろと手を貸さねばならなくなって、以前より自分の時間がとりにくくなってしまいました。 サイトの更新など思うにまかせられない時があると思いますが、できる範囲でできる限りの情報をご紹介し続けたいと思いますので本年も宜しくお願いいたします。
2011年01月01日(土)
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