Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
コランタン号の航海(2)巻発売
昨年10月28日の日記でご紹介した新書館ウィングスコミックスの2巻が2月25日に発売になります。
コランタン号の航海(2) 山田睦月(原作 大木えりか) 新書館Wing コミックス A5版 530円+税 ISBN:978-4-403-61893-2
詳しくは新書館ホームページhttp://www.shinshokan.co.jp/comic/w/w_index.htmlより「2月の新刊」をクリック。
マスト上のマードック海尉とハンズワース君と、ホレイシアが表紙のめじるし。
通して読むと、よく出来た話だなぁと思います。 ブルターニュの伝説のみならず当時の社会情勢といった背景もよく織り込まれていて。
もうしばらくすると本誌の方で第二部スタートになるとのことですので、期待しております…というより、私は早くまた彼らに会いたいです。楽しみにしています、大木さま>山田さま>
2008年02月24日(日)
当時の英ポンドの価値は?
公私とも多忙で、先週は失礼いたしました。 年度末まっただ中で、今週もあまり余裕はないのですが、米国オブライアン・フォーラム(掲示板)で話題になっていた面白いサイトを紹介します。
歴史小説を読んでいると、このお金の価値はどの程度だろう?と考えることがあります。 オブライアン・フォーラムにもその質問を投げかけたアメリカ人がいて、 「オーブリー&マチュリン・シリーズに当時の英国の通貨単位が出てくるが、実際のところどの程度の価値のものなのか?」 という質問を掲示板に投げたのです。
幾つかの応えが寄せられたのですが、その中に一つ面白いサイト…というか日本人の私たちにも使えるサイトがありまして。 Relative Value.com Exchange Rate
米ドルと各国通貨の換算レートが調べられるサイトです。 日本円については1916年以降しかありませんが、英ポンドについては、1791年から調べることができます。
まぁあくまで米ドルとの換算ですから、もし私たちが英ポンドとの換算を調べようとしたら一度米ドルを経由しなければなりませんが。 もっとも20世紀の初めにはまだ途上国だった日本の円はまだ弱くて、とんでもない金額になるかもしれません。
そのあたりも含めて、当時の物価も考慮に入れて米ドルと英ポンドを比較できるのがこのサイト Measuring Worth.com Relative Value UK Pound ただしこれはあくまで米ドルとの比較なので、日本との比較はできません。
さて、昨日から映画「エリザベス・ゴールデンエイジ」が封切になっています。 試写会に行かれた方のお話によると、CGですが、アルマダ(無敵艦隊)の海戦シーンがあるようですね。 いずれにせよ、サー・ウォルター・ローリーがクラブ・オーウェンなので、私は興味津々ですが、 ただこの年度末ではとても余裕がなくて… 私の仕事に少し余裕ができるのは1ヶ月後の3月14日以降なのですが、それまで果たして上映が続いているのでしょうか? ラッセル・クロウが久々に刑事役の「アメリカン・ギャングスター」や、戦時中の上海を舞台にした「ラスト・コーション」も見に行きたいのですが、時期が時期だけにどうにもなりません。
2008年02月17日(日)
エンデュアランス号の航海 in 2008
12月16日の、レパード号と同じ目に遭った船の話を覚えていらっしゃいますか? 氷山に衝突して沈んだ米国の客船、海底に沈んだこの船体が英国の調査艦によって発見された…というニュースで、米国のオブライアン・フォーラム(掲示板)が盛り上がっていたのですが、
あらら!と思ったのは、この英国の調査艦が、H.M.S.Enduranceだったことでした。 Antarctica. HMS Endurance finds sunken Little Red Ship, MV Explorer http://www.wwnorton.com/cgi-bin/ceilidh.exe/pob/forum/?C350e5a913KHc-6603-526-07.htm
海洋ドラマ・ファンなら「あ!」とお思いでしょう? そう、NHKでも放映されたケネス・ブラナーの「シャクルトン」に由来の、あのエンデュアランス号です。 ドラマ「シャクルトン」については、2004年9月29日の記事をご参照ください。
シャクルトンが南極探検時に指揮したエンデュアランス号は海軍の艦ではありませんが、英国海軍はその後、シャクルトンに敬意を表して、南極海のパトロール艦をエンデュアランス号と名付けました。 現在のH.M.S.Enduranceは2代目の砕氷船で1991年から就役しているとのこと。
実はエンデュアランス号には独自のホームページがあるようです。艦長ブログなるものも読むことができます。 H.M.S.Endurance http://www.visitandlearn.co.uk/default.aspx 現在のエンデュアランス号は環境調査船としての役割も果たしており、人々の環境問題への関心を深めるため、このようなホームページを開いているとのこと。
2008年02月03日(日)
|