Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ガラパゴス ダーウィンの大冒険
今週の水曜日、11月3日にTBS毎日系で「地球の夢、生命の夢、ダーウィンの大冒険」という歴史紀行番組が放映されます。 関東(TBS)の放映時間は21:00〜22:54。 詳細はこちらのホームページを。 http://www.tbs.co.jp/darwinsp/
ダーウィンといえばガラパゴス、ゾウガメも、ウミイグアナも、コバネウも登場します。 女性誌「FRAU」の今月号に、この番組のレポーターを務めた雨宮塔子さんの記事があり、この記事にはあの、追加映像でマチュリン先生とにらめっこしていたカツオドリのグラビアもありました。 それと、マチュリンがアケロン号を見つけた時の光景と全く同じ場所のグラビアも。 M&Cファンには必見のようです。
Kさん、情報ありがとうございました。
2004年10月31日(日)
キャスティング・スレッド
先日、「dangerous shoals」というオーブリー&マチュリンサイトを開いていらっしゃる まつもとゆりこさんから、海外のオブライアン・フォーラムには「キャスティング・スレッド」なるコーナーがあるというお話を教えていただきました。
こちらです。 http://www.io.com/gibbonsb/sag.html
解説を読んでいただくとおわかりの通り、これはオブライアン・フォーラムのメーリングリストを通じて行われたキャスティングで、最初の投票は映画化決定以前の10年ほど前のもののようです。 ボールド(太字)のものは、1996年にFOX社が映画化権を買収した後に挙がってきた俳優名だそうです。 ラッセル・クロウの名前もポール・ベタニーの名前もありませんが、投票締め切りは1997年で「グラディエーター」以前、全般的に名前の挙がっている役者さんの年齢が高いのも、むべなるかなと思います。
このページ、スクロールしていくと、役者さんたちのリストが出てきます。 anti-suggestion(この人はダメ)とか、joke(冗談です)などというのもあり、苦笑します。 役者さんだけではなく、ビル・クリントン元大統領などもジャック・オーブリー候補に挙がっているようですが。
有名どころでいくと、オーブリーの候補は、アルバート・フィニー、チャールトン・ヘストン(オブライアン自身がイメージだと語っている)、ダニエル・デイ・ルイス、ジェラール・ドバルデュー(カエル野郎=フランス人なのにいいのかしら?)、ハリソン・フォード、ジェフ・ブリッジス、ケネス・ブラナー、リーアム・ニーソン、メル・ギブスン、ロバート・レッドフォード、ショーン・コネリー、トム・クルーズ、トム・ハンクス。
あれあれ?と思うのは、ジャック候補の中に、ブレード・ランナーのルトガー・ハウアーと、ショーン・ビーンの名前が挙がっていること。 こういうワイルドなイメージのジャックも、ありなんでしょうか?
マチュリン候補の有名どころは、アラン・リックマン、アンソニー・ホプキンス、ベン・キングスレー(え?)、ダニエル・ディ・ルイス、デレク・ジャコビ、ドナルド・サザランド、ダスティン・ホフマン、ガブリエル・バーン、ゲイリ−・オールドマン、イアン・ホルム、ジェレミー・アイアンズ、ジェレミー・ブレット、ジョン・ハート、ジョン・マルコビッチ、ジョナサン・プライス、ケネス・ブラナー、メル・ギブスン、ピーター・オトゥール、レイフ・ファインズ、リチャード・ハリス、ローワン・アトキンソン、ティム・ロス、トム・クルーズ、トム・ハクス。
オーブリー、マチュリン双方に名前が挙がっているのは、ダニエル・ディ・ルイス、ケネス・ブラナー、メル・ギブスン、トム・クルーズ、トム・ハンクスの4人。
やっぱり10年前の投票ですから、役者さんの年齢が上ですね。
その他主要キャストについてもキャスティング投票が行われていますが、 コワイのはキリック。 アンソニー・ホプキンス、マーロン・ブランド、レイ・ウィンストン(キング・アーサーのボーズですよ)ですって。艦長大変。
あとですね、プリングスにショーン・ビーンって投票した方がいらっしゃるんですけど、なんとかしていただけませんか。反乱起きても知りません私。
クロンフォート郷にヒュー・グラント、う〜む、これは…。
サー・ジョセフ・ブレインについては、まつもとさんの「dangerous shoals」で特集を組んでいらっしゃるので、そちらをご覧くださいませ。
さて、今年は2004年、このオブライアン・フォーラムの投票から7年が経過しています。 そこで、提案なのですが、このHPを見てくださっている皆さまのご協力を得て、現時点での私たちのキャスティング候補を考えてみる…といのはいかがでしょうか? 対象は翻訳が出ている1〜4巻と10巻。 ソフィー、ダイアナ、ディロン、キャニング、クロンファート、などなど考えてみてくださいませ。
ただし、このガン・ルーム スレッドを見てもおわかりの通り、無制限に投票を受け付けると、役者さんの年齢がばらつき、大変なことになります。 マチュリンのドナルド・サザランドなどは、もちろん97年当時(「スペース・カウボーイ」とか)のサザランドではなく、70年代の「針の眼」や「鷲が舞い降りた」のスパイのイメージでしょう。
そこで今回は投票を二つに分けます。
1.映画「M&C」を基本に置いたキャスティング オーブリー=ラッセル・クロウ、マチュリン=ポール・ベタニー、キリック=ディビット・スレルファル、ボンデン=ビリー・ボイド、プリングス=ジェイムズ・ダーシー 以上は決定の上で、これ以外のキャストを考えてください。
2.制限なし やっぱりジャックはこの人がいいとか、スティーブンは昔のドナルド・サザランド…というのも可です。 ただし、昔若かった人(サザランドのような場合)を投票する時は、この作品の何の役のイメージということをを付記してください。
また、ハリウッドの有名どころ以外の役者さん(英国のTVドラマで主に活躍している俳優さんなどを上げる場合)は、必ず解説を加えてください。 ハリウッドの脇役級の役者さん、日本での公開作品がミニシアターのみの役者さんの場合も同様にお願いします。
左下の「郵便船」をクリックしますとメールフォームが開きますので、そちらからお願いいたします。 締め切りは休み明けの11月4日。 よろしくお願いいたします。
2004年10月30日(土)
サプライズ号、サンディエゴ海事博物館へ
アメリカ西海岸サンディゴ市の地方新聞によると、サンディエゴ海事博物館は、映画「マスター・アンド・コマンダー」の撮影に使用されたレプリカ・フリゲート艦サプライズ号を、20世紀FOX社から買い取り、博物館の常設展示に加えることになりました。 これにより、現在11月までとなっていた同博物館でのサプライズ号の一般公開は延長されることになります。
ニュースソースはこちら http://www.signonsandiego.com/news/metro/20041021-9999-1m21surprise.html
博物館は、買収契約の詳細を明かにしていませんが、この契約には「将来、FOX社が映画製作にこの帆船を使用する場合、博物館はその使用に同意する」条項が含まれることを、博物館は認めています。 というわけで、このニュースからわかることは、 20世紀FOX社はマスター・アンド・コマンダーの続編製作を諦めてはいないが、それは1年以内というような直近の話ではない。 ということのようです。
海事博物館のあるサンディゴ市はメキシコ国境に近い、アメリカ海軍の軍港として有名な町です。ロサンゼルスから列車で約2時間。 サンディエゴ海事博物館は、現役で航海できる帆船としては世界で最も古い1863年建造の横帆船スター・オブ・インディア号を所有し、帆船専門のメンテナンスチームを抱え維持管理をしています。 サプライズ号の今後を考えると、現時点では最善の落ち着き先ではないかと思われます。 博物館はサプライズ号のメンテンナスを行い、2007年までには航海可能な状態に持っていきたいと発表しています。
この2007年というのはあくまでも、今後情勢に変化のなかった場合に博物館が考えているタイムテーブルであり、それ以前にFOX社が何らかの使用を決定をした場合には変更になる可能性も否定できません。
サンディエゴ博物館のHP http://www.sdmaritime.com/
このHPを見ていくと、博物館はスター・オブ・インディア号の他にもスクーナー船などを所有し、スクーナーでは一日体験航海なども行われていることがわかります。 サプライズ号+体験航海でサンディエゴを訪れてみるのも良いかもしれません。 なお、現在サプライズ号の中に展示されている映画撮影中の小道具や衣装などは、11月以降も引き続き展示されるとのことです。
うーん。どうなるんでしょうねぇ?続編。 とりあえず、まだ希望はあるということのようですが。
ラッセル・クロウの次作「ユーカリプトス」の撮影開始は来年2月まで延びたようです。 ヒロインのエレン役にニコール・キッドマンが来るのでは?というもっぱらの噂です。 そのために脚本をいま書き換えているのだとか。 ジェフリー・ラッシュ+ラッセル・クロウ+ニコール・キッドマン う〜ん、豪華。 オーストラリアの人間国宝、夢の共演ってことでしょうか? そう言えばこの映画、「ロード・オブ・ザ・リング」のエルフ王エルロンド様ことヒューゴー・ウィービングも出演するそうです。
2004年10月24日(日)
野上隼夫氏原画展、横浜で開催
横浜の日本郵船歴史博物館で11月28日まで、ハヤカワ文庫NVから出版されているボライソー・シリーズ15巻以降の表紙画等を描かれている野上隼夫氏の海洋画展が開催されています。 野上氏は近現代の艦船も数多く描かれており、18-19世紀の帆船画がどの程度展示されているかはわかりませんが、横浜に行かれたら是非足を延ばされることをおすすめします。
日本郵船歴史博物館のHP http://www.nykline.co.jp/rekishi/index.htm
海洋画と言えば、9月にオーダーしていたジェフ・ハントの画集がようやく届きました。ハントは、オーブリー&マチュリン原作の表紙画で有名な英国の海洋画家です。 21ポンド(4,200円)と高価ですが、それだけのことはあると思います。 文庫やペーパーバックの小さな画面ではなく、大版で見る海洋画はやはり迫力がありますが、それ以上に私が感激したのは、繊細な光線を見事に描き出した空と海でした。
9月末にハヤカワ文庫から出たジュリアン・ストックウィンのキッド3巻「快速カッター発進」の表紙にしても、文庫のあの小さな画面ではとらえきれない、夕陽を映して煌めく海面の小さな波や、水平線から除々に色を変えていく空の美しさに、ため息がでます。
パトリック・オブライアンの表紙画からは、2巻「勅任艦長への航海」4巻「攻略せよ!要衝モーリシャス」7巻「The Surgeon's Mate」11巻「The Reverse of the Medal」12巻「The Letter of Marque」18巻「The Commodore」19巻「The Hundred Days」20巻「Blue at the Mizzen」が紹介されていますが、これだけではなく、ハントがオブライアンに触発されて描いた表紙以外のオーブリーの指揮艦、表紙用の別バージョンスケッチなども見ることができて、ファンには必見です。 個人的には、9巻の表紙画である月光のマルタ島・グランドハーバーを見ることが出来なかったのがとても残念なのですが。
オブライアン以外にも、ネルソンの旗艦ビクトリー号を初めとする同時代の有名な艦船を主題とした海洋画、19世紀の快速帆船、アメリカズ・カップのレーシング・ヨット、20世紀の英米艦艇が紹介されています。 拾いものだと思ったのは、ダドリ・ポープの「The Black Ship」(未訳:18世紀末の有名な反乱事件を描いたノンフィクション)の表紙画(フリゲート艦ハーマイオニー号)があったことでしょうか?
基本的に、ジェフ・ハントの海洋画は色彩が明るいですね。やはりターナーの国…と言ってしまうと色眼鏡かもしれませんが、基本的にはあの淡い色彩です。 これは、英国のあのどんよりとした空と鉛色の海からすると何やら不思議で、それはジャックが航海しているのは一部の巻を除いては紺碧の地中海だったり、南太平洋だったりするのですから、正しいことではあるのですが。 日本でむかし徳間書店から出ていた頃のオーブリー&マチュリン・シリーズの表紙は、生頼範義氏でしたが、こちらは逆に、色彩がいかにもヨーロッパで暗かったんですよね。出航直後の英仏海峡とおぼしき絵が多くて。
これってやっぱり、出版社にしてみれば読者の夢をさそう計略なのでしょうか? どんよりした天気の毎日を暮らすヨーロッパの読者は、明るい南の海の表紙につい本を手にとり、逆にヨーロッパよりは緯度が低く明るい色彩の海を見慣れた日本人向けには、暗いヨーロッパの色で異国情調を誘う…というか。
これは以前にも書きましたが、私、生頼氏の描かれる海と空も大好きなので、このジェフ・ハントのような生頼氏の画集を是非日本でも出版していただきたい…と願うものです。
2004年10月23日(土)
海王丸座礁
今年10個目の上陸台風は、最悪の被害を残して去っていきました。 皆様のところはいかがだったでしょうか?
今回の台風では富山で海王丸が座礁しニュースでも報道されました。 乗組員の方は全員無事に救助されとのことで、まずは一安心ですが、船体の損傷が心配されます。 翌日、海洋小説系のネットをまわって、やれやれやっぱり?と思ったのは、皆さん、最初に思うことは同じ…なのですね。つまり、
マストが鋼鉄だと座礁しても倒れないものだ。
いやその、私もこれ一番に思ったんですよ。 200年前の海洋小説だと、座礁するとまずマストは折れて倒れることになっているので。 木造帆船ですから致し方のないことなのですが。
ところが海王丸のマストは無事だったでしょう? 索具類も一部切れてましたけど、主要なところは無事で. さすが鋼鉄のマストとワイヤーロープは違うって思いました。 …っていったい何を言ってるんでしょうね。この現代に生きている人なのに、本当に困ったもの。 こと帆船に関する限り、私の常識は200年前なのです。
でも逆に、鋼鉄の船ですから、木造帆船とは異なり、船倉に積まれた予備の木材を使って浅瀬で修理…というわけにはいかないでしょう。 できるだけ早く損傷を修理し、また海に帰れるよう祈りたいと思います。
2004年10月22日(金)
2005年春夏パリ・コレクション
本日のタイトルを見て、「はてサイトを間違ったか?」とお考えの貴方。 間違いはありません。ここは「マスター・アンド・コマンダー」と海洋歴史小説のサイトです。
「2005年春夏のパリ・コレクションは、クロウ/ネルソン・テイスト」という記事が英国のテレグラフ紙に載りました。 http://www.telegraph.co.uk/fashion/main.jhtml?xml=/fashion/2004/10/11/efparisround.xml&sSheet=/fashion/2004/10/11/ixfashion.html
これによりますと、来年の春夏コレクションのムード、はスイート(sweet)といよりswashbuckling。ナポレオンとネルソン…ラッセル・クロウとマスター・アンド・コマンダーの香り、バレンシアガとヴィヴィアン・ウェストウッドを見るとよくわかる…なのだそうで。
swashbucklingというのは、威厳と訳すとちょっと意味が違うか、ちょっと否定的な意味を持った威厳なんですけど.。見栄とか空威張り…と言ってしまうとあんまりなので、今ちょっと適切な日本語を思いつかないのですが。
バレンシアガのコレクションはこちらのページで見ることができます。 http://www.balenciaga.com/show_ss05.html
ページを繰っていただくとおわかりと思いますが、なんとなく…M&Cテイストというのはわかりますね。 軍服のイメージを活かしたスーツとか。
ヴィヴィアン・ウェストウッドは現時点ではネットに上がっていなかったのですが、詳しい方に教えていただいたところによると、来年の1月頃には日本の取扱店にも入ってくるかもしれない…とのこと。 でももちろん、パリコレですから、お値段はとんでもなくお高いそうです。 (この手の世界にはとんと疎い私に、いろいろと教えてくださったお二人のSさん、ありがとうございました。)
でも面白いなぁと思うのは、バレンシアガのスーツ・デザインのもとは、これ礼装ではなくて航海用の通常軍服ですよね。
映画を見ていてお気づきだと思うのですが、彼らの軍服には礼装用と通常用がありまして、金モールとか襟の返しとかが異なります。艦長室や士官室での招待ディナー(例えムシを見て馬鹿な駄洒落を言っていても、あれはフォーマルな晩餐会)や儀式(水葬など)の際に艦長や士官たちが着ているのは礼装です。(軍服についてはページ左の「映画を楽しむために」から「士官の制服」をご参照ください。)
礼装用はキラキラで派手なのですが、通常用はストイックで、でもそのストイックなところをスーツに活かしているのがポイントなのかしら? でもいくら元は通常用軍服ですと言っても、やっぱりこのスーツ、普通のオフィスで着るには大胆…TVのニュースキャスター向け…だったら良いかもしれないけれど。 ま、そうでもないと手が届かないスーツ…らしいです。お値段的にも。
2004年10月17日(日)
最近の「M&C」関連情報
相変わらず続編については情報なしの「M&C」ですが、最近の関連周辺情報など。
まずはラッセル・クロウの次作、2005年公開映画について。 先日撮影が終了したロン・ハワード監督の「シンデレラ・マン」、全米公開は2005年6月とのことです。
引き続きクロウはこの10月からオーストラリア映画「ユーカリプトス」の撮影に入りますが、こちらの公開予定は2005年12月(暫定)。 内容については、日本の映画情報サイトにも上がってきていますが、原作はMurray Bailの小説「Eucalyptus」。 オーストラリア・ニューサウスウェールズ西部、多種多様のユーカリの木を植えている男ホランドが、愛娘エレンの結婚相手に課した条件は、87種類のユーカリの木を見分けられる男であること。 だがそこに、次から次へと木の名前を言い当てる見知らぬ男、ケーブが現れる。 ホランドにジェフリー・ラッシュ、ケーブにラッセル・クロウ、エレンは未定。
「ユーカリプトス」以後の予定については、現時点で確定しているものはありません。 噂の「ダ・ヴィンチ・コード」についても、現時点では未定。 主役ロバート・ラングドンの候補には、クロウの他にジョージ・クルーニーが上がっているようですが、作者のダン・ブラウンはラングドンを「ハリソン・フォードのような」と形容しているそうですね。 というわけでハリソン・フォードも候補に残っているものの、フォードの次の仕事(The Wrong Element)はもう決まっていて共演相手はポール・ベタニーです(笑)。こちらの撮影スタートもこの10月。 ダ・ヴィンチ・コード情報はこちらから:http://www.sundayherald.com/45128
この他では、クロウ自身がメガホンをとって、監督に挑戦するというニュースが出回っています。 プロデューサーをつとめるのは「レイン・マン」のマーク・ジョンソン。 ジョンソンは今、ニュージランド・オークランド市で「ナルニア国ものがたり:ライオンと魔女」の撮影中ですが、クロウ監督作品について「来年にとりかかれれば良いと願っているが、現時点では何時スタートになるか全く決まっていない」と答えています。
クロウが監督として映画化しようとしているのはJohn Hepworthの「The Long Green Shore」第二次大戦のオーストラリア陸軍のニューギニア掃討作戦を題材にしたもの。 この監督情報については下記から: http://www.smh.com.au/articles/2004/09/24/1095961827022.html?oneclick=true
これはかなり厳しい映画になりそうですね。 ニューギニアで生残った日本兵の方のお話(聞き書き)を読んだことがありますが、心底寒くなる経験で、これが実話だと思うと言葉を失います。 例えこれが日本人ではなかったとしても、他のどんな国の人でも、あの再現を映像で見るのは、正直辛いところです。 原作「The Long Green Shore」の紹介文を読んでも、著者の訴えたいことは戦争のむなしさにあるようですし、どのような形にせよ、基本的にはシリアスな作品になるのではないでしょうか?
原作関連では先週末、未完に終わった「オーブリー&マチュリン」21巻がアメリカで発売になりました。 「21」というタイトルのこの作品、欧米のネット上のフォーラムでは盛り上がっていますが、申し訳ありませんが私は、自身のねたばれを避けるため、「Spoiler!(ねたバレ!)」警告のついた書き込みは読んでおりません。 でもこの21巻目、売れ行きは好調のようですよ。 「It's out of my town!」というタイトルの書き込みは、発売日に本屋に行ったのに、他の人に買われてしまい、町中の本屋をまわっても手に入らなかった…という気の毒な方のもの。 7月の「モーリシャス…」発売の時、夜の8時で最後の1セットだった私は、あまり他人事とは思えない。あぁでも…「町中で売り切れ」って、こういう英語表現になるのか…と一つ勉強させていただきましたよ…でもこれ、自分の英作文では使いたくないけど。
アマゾン・ジャパンではこの「21」まだ予約受付中になっていますが、全米発売から1週間たってますから、この週末日本でも、洋書店まで行けば店頭に並んでいるかもしれません。
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台風が近づいてきています。 東京はまだ雨のみですが(午前11:00現在)、これから風も強くなるのでしょう。
先ほど、雨の合間をぬって、縮帆をすませてきました。 …って、車庫のクルマのカバーがばたばたしないように三カ所で縛り付けたのと、庭の棚に乗っている父の盆栽のうち、丈の高い5鉢を家の中に取り込んで、残りを地面におろしただけですが。
バッテンダウン(batten down:艙口を当て木で密封する。ホーン岬の前にサプライズ号でもやってました)まではやらなくてもいいだろうと思っています。 このバッテンダウン、映画で聞いていると「バッテンダン」って聞こえるんですよね。で、実際にばってんの形に木を打ち付けているじゃないですか…ばってんだからバッテンダン?とか、我ながらくだらないと思いつつも笑って見ています(ムシとどっちが高級か?)
今年は家で留守番しなければいけないので、鈴鹿F1日本グランプリに行けないのですが、この台風では予選どうなるのでしょう…と思っていたら明日に順延だそうですね。 うわーっ。1日で予選・決勝? ドライバー大変、整備も大変、放映する世界各国のTV局も大変。
去年でごひいきドライバーも引退してしまったし、今年はいいや…と思っていたところが、突然ひとつ前のグランプリから別のごひいきが復活してしまい、行けない私は東京で口惜しい思いをしています。 私のごひいきさんはJacqueというスペルのジャック・ヴィルヌーブ(フランス系カナダ人)。 でもこのHPでのジャックはJack Aubreyのことだから、気をつけて話をしなければなりません。 ちなみにJacqueはトラファルガー海戦のフランス側提督ヴィルヌーブの子孫というわけではありません。
台風が来ている時に、何を暢気なことを言ってるんだかと怒られそう。 予想進路上にお住まいの皆様>十分な準備と早めの避難で、最少の被害ですみますように。
2004年10月09日(土)
「シャープ」を探してプレスギャングに当たる
今週、海洋系の別の掲示板で、ナポレオン戦争時代の陸軍さんを主人公にした歴史冒険ドラマ「シャープ」シリーズ続編製作に関する情報を教えていただきました。 Iさん>情報を教えていただきありがとうございました。
書き込みに驚いた私は、この情報のウラをとるべく、いろいろ検索してまわり、そちらの掲示板には書き込みしておりましたが、この件、この場を借りてまとめてみたいと思います。 掲示板のオーナーTさん>その節は書き込みをさせていただきありがとうございました。
「シャープ・シリーズ」というのは、ナポレオン戦争の半島戦争を舞台にしたバーナード・コーンウェルの歴史冒険小説。 原作小説は日本でも光人社からハードカバーで翻訳されていましたたが、「シャープ」の名を広く一般に広めたのは、英国の民放ITVでドラマ化されたこと。 ドラマプレミアという2時間の長時間ドラマ枠で、主演は「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミア役で知られるショーン・ビーン。ただしボロミアから10年前の1993年の話。 このドラマは英国では大変好評で、シャープはショーン・ビーンの当たり役となりました。 原作では1809年〜15年に当たる全14話(TVオリジナル脚本1話を含む)が、1993年〜97年の4年をかけて次々ドラマ化放映されました。
ちなみにこのシャープの好評をうけて、ITVが狙った2匹目のドジョウが同じ時代が舞台の「ホーンブロワー」。 同じくドラマプレミア枠で、こちらは翌1998年から放映されています。
話戻って今回の再ドラマ化ですが、いろいろ調べ回ったところ、現在2つの可能性があるようです。 一つめは英国テレグラフ紙の2004年7月16日の記事。 http://www.compleatseanbean.com/rumour-sharpe2004.html
この記事自体は、「モース警部シリーズ」(日本でもNHKBSで放映)の続編が、新たにITVで製作されるというものですが、これに加え、ITVが現在「シャープ」の続編製作を計画し、ショーン・ビーンと交渉しているという情報が紹介されています。 この計画が進展した場合、シャープの新作はインドを舞台とした作品となり、TVドラマまたは映画となる、とのこと。
さらにこの記事を引用・紹介した方のコメントとして、現時点では何も本決定ではないこと。 もしこの新作が実現するとすれば、それはコーンウェルの原作によるものではなくオリジナル脚本で、舞台は1820年代のインドになる予定と記されています。
ところが、さらに検索していたところ、このようなページにぶつかりました。 http://www.picturepalace.com/development/index.html
こちらはどうも、制作関連会社のHPのようですね。現在計画進展中のプロジェクトを紹介していますが、この「CINEMA」の中に「Sharpe's Tiger」があります。 ところが、「Sharpe's Tiger」というのは、TV放映されたシリーズより10年近く前の、1799年から始まる物語なんですね。
う〜ん。これをちょっと…いま…映画化するのは…、ムリがありすぎませんか? リチャード・シャープは1777年生まれです(ジャックの7才年下、ホーンブロワーより1才年下)。 TVドラマ化された最初の作品「Sharpe's Rifles」は1809年ですから、シャープ32才の設定で、当時ショーン・ビーンは33-4才、これは全く問題ないんです。 でもあれから10年たってしまっているのに、ここで1799年…シャープ22才の話っていうのは、そりゃあ…いくら…なんでも…ムリが…ありすぎ。 1820年代の話なら、シャープも40代だから、まぁ年齢相応…という世間の常識がリチャード・シャープという男に通用できるかどうはさておいても…とりあえずは22才よりはムリがない。
もう少し確かな情報なないものかしら?と思って、ITVのプレスレリースなどものぞいてみたのですが、こちらは放映が決定しないと公表されないようですね。 今年の秋のスペシャル・ドラマ情報のみで、計画中のドラマについてはまだ発表されていないようです。
ITVプレスレリース「秋の特番」 http://www.itv.com/page.asp?partID=1184 ところでこのプレスレリースなんですけど、面白いものを発見してしまいました。
「FACTUAL」のところをご注目。 ITV1秋のノンフィクション・エンタティメント「Press Gannged:強制徴募されて」。 2チームが強制徴募されて、19世紀の帆船に放り込まれて海に出され、1ヶ月もの長期航海に耐える…という。
これ…娯楽番組なんですか? あまり笑いごとではないような気もするのですが。 それに1ヶ月もの長期航海…とかあるけど、当時の実際は半年とか1年とかなので、1ヶ月だったらジプラルタル往復がせいぜいだと思うけれども。 でもちょっと見てみたい。
英国在住でこのHPを読んでいらっしゃる皆様。放映はITV1だそうでございます。 もう放送されてしまったか、まだなのかもわかりませんが、こういう内容だとやはり10月21日のトラファルガー記念日あたりの可能性が強いかもしれません。
2004年10月08日(金)
ローズ号の運命・サプライズ号の運命
映画「マスター・アンド・コマンダー」でサプライズ号を「演じた」のは、同時代のフリゲート艦の復元船で、セイル・トレーニング・シップとしてロード・アイランドを母港にアメリカ東海岸で活躍していたローズ号でした。
ローズ号が20世紀FOX社に売却され、サプライズ号に改装された後も、ローズ号の関係者はいつか、役目を終えた復元船がローズ号に戻り、自分たちのもとに帰ってくる日を待っていました。 ローズ号財団(H.M.S.Rose Foundation)では、ローズ号が西海岸のサンディエゴに旅立ち、セイル・トレーニング活動を停止した後も、The Rose Newsletterというニューズレターを定期的に発行し、ローズ号の様子を伝えていました。
今年9月発行のニューズレター最新号が、ネットにupされていたので内容をご紹介します。
「M&C」の撮影終了後、アメリカ西海岸サンディエゴの海事博物館にFOX社から貸し出されているローズ号の将来について、3つの可能性が考えられてきた。 1.FOX社が他の映画会社に転売する。 2.セイル・トレーニング団体に売却。ローズ号は生来の使命に戻り、一般の人に海での冒険の道を開く。 3.将来が未決定のまま、海事博物館との賃貸借契約が延長される。
だが、サンディエゴ海事博物館の複数の情報筋によると、博物館側の要望をFOX社が了承、ローズ号はサプライズ号として引き続きサンディエゴに留まり、またの日が訪れるまで、もしくは残りの余生をこの地で終わることが、ほぼ決定した模様だ。 ただし、この契約はまだ最終調印には至っておらず、いっさいの公式発表はなされていない。
もしここで、セイル・トレーニング団体に売却が決定していたら、それはもう確実に「M&C続編の目はない」ということだったのです。 その意味では、オーブリー&マチュリン・シリーズ・ファンとしては、ほっと胸をなでおろしているのですが、 ただ素直に喜べないのは、ローズ号関係者の気持ちもわからないではない…ので。
ローズ号が「生来の使命に戻り」の英語は「return to her true calling」、「余生をこの地で終わる」は「San Diego will be the home for ROSE(now Surprise), possibly the remainder of her days」なのです。 風を受け波を切って活き活きと帆走っていた往年のローズ号への愛情と、無念の思いがにじみ出る文章ではありませんか。
とりあえず…、11月以降もサンディエゴの海事博物館に行けば、映画用に改装されたサプライズ号の見学は出来るようです。 アメリカ西海岸…ロサンゼルス近辺に旅行される方は、ちょっとサンディエゴまで、足を延ばされてみてはいかがでしょう?
2004年10月03日(日)
2005年6月の「13 Gun Salute」
9月29日は、ネルソン提督の246回目のお誕生日。 来年2005年のトラファルガー海戦200年記念行事を主催する「Sea Britain 2005」(英国立海事博物館、政府観光局、ナショナル・トラスト、英国ヨット協会などで設立した組織)は、記念すべきこの日に、2005年記念行事の一部をマスコミに発表しました。
9月29日付けのBBCニュースは下記のように伝えています。 http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/3700262.stm
これによると、記念行事は2005年6月のオープニング・セレモニーから始まりますが、この開会セレモニー、なんとネルソンに扮した俳優がH.M.S.ピックルに座乗してストランドのサマセット・ハウスまでテムズ川をさかのぼり、途中、倫敦塔の対岸に係留されたH.M.S.ベルファストから13発の礼砲を受けるというもの。
この時はやはり、タワー・ブリッジ(有名な跳開橋)は開くのでしょうね。 H.M.S.ピックル(BBCニュースの写真にもなっている復元船)のオリジナルは、1800年にポーツマスで建造されたスクーナーですが、1805年10月21日のトラファルガー海戦の直後に現地をいち早く出発し、英国に第一報を伝えた急使船として有名です。 当時、ジプラルタルから英南部デボン州の海港プリマスまでは14日、プリマスからロンドンまでは昼夜兼行で2日かかり、トラファルガーの勝利を英国政府が知ったのは、海戦の16日後のことだったそうです。
このピックル号は実はボライソーの23巻「聖十字旗のもとに」501ページに登場します。プリマスに帰港したリチャード・ボライソーが、ピックル号に便乗してファルマスまで帰ってくるというエピソード。 このピックル号は、作者アレクサンダー・ケント氏の説明によれば、あの1805年のピックル号の筈なんですけど、今回ピックル号について調べていたら、これはありえないことがわかってしまいました。ボライソーの23巻は1814年の話なのですが、実はかの有名なピックル号は1808年にスペインのカディス沖で座礁しているのだそうで。 ま…でも堅い話は無し。ケント氏がここでリチャードをピックル号に乗せたのは読者サービス(?)のつもりだったのでしょう。 おかげで私たちも、このBBCニュースの小さな写真から、艦上のリチャードを想像するという楽しみができましたし。
ついでですので、リチャードをだしにして(すみません、ボライソー提督>)もう一つ説明してしまうと… 提督への礼砲について。 ボライソー22巻の最終章、やはりリチャードが故郷のファルマスに帰ってくるシーンですが、479ページ。 ボライソー家の執事のファーガスンと、レディー・キャサリンが、屋敷内でセント・モーズ砲台の礼砲を耳にします。 礼砲の数を数えていたファーガスンは、「17発でさ、奥さん!提督の礼砲、あれは間違いなくそれでさ」と言うのですが、彼がなぜ間違いなくそれ…つまり、これはリチャードの帰還…だと耳で聞いただけでわかったかというと、礼砲が17発だったからなのです。
礼砲は、軍艦が入港する際、これを迎える港の砲台または艦船が、入港してくる相手の最高指揮官に敬意を表するもの。 礼砲の数は相手の位によって決まっており、海軍大将は17発。 当時の海軍に提督(海軍少将以上)は125人いましたが、海軍大将は61人(Brian LAVERY"Nelson's Navy"P,94)、こんな時期にファルマスに帰ってくる海軍大将はそうはいないと考えたファーガスンは、「これは海軍大将リチャード・ボライソーの帰還に間違いない」と考えたもの。
オーブリー&マチュリン・シリーズ13巻の原題は「The Thirteen Gun Salute」ですが、これを直訳すると「13発の礼砲」。 13発は海軍少将への礼砲なので、このタイトルを見るだけで、この13巻には何らかの形で海軍少将がかかわってくるのだろうな…と想像します。
それで言うと、ネルソンは中将ですから、今回、H.M.S.ベルファストからの礼砲は13発ではなくて、15発では?…と思って、詳しい方におたずねしてみたところ、13発は少将への礼砲の他に、国旗への礼砲の意味もあるので、こちらではないか?…とのこと。 ピックル号に乗っているのは、ネルソン役の俳優だから、中将ではなくてやはり国旗では?…というご意見なのですが。 ところで「ネルソン役の俳優」って誰になるのでしょうね?
ちなみに、ベルファスト号というのはテムズ川に係留、一般公開されている第二次大戦時代の巡洋艦です。ドイツの戦艦シャルンホルスト撃沈に重要な役割を果たしたことで有名。 何処かで読んだのですが、映画「M&C」でホラム役を演じたリー・イングルビーのお祖父さまは、海軍時代にこのベルファストに勤務していらしたとか。ちょっと調べてみましたら、ベルファストってムルマンスク向け援ソ船団の巡洋艦だったんですね。酷寒の北の海でさぞかし大変だったことでしょう。
2004年10月02日(土)
メールをありがとうございました
航海続行とupしましたところ、何人かの方から続行お祝いのメールを頂戴してしまいました。 まとめて御礼になってしまい恐縮ですが、ありがとうございました。 ご期待に添えるよう努力したいと思っておりますが、私ひとりではどうにもならないものもありますので。 情報日記の価値は、なんと言っても情報にこそあるのですが、M&C関連は現在停滞していて、あまり威勢の良いニュースがありません。 もっとも今週は、「Sea Britain 2005」やら何やら小ネタがこちゃこちゃありまして、週末の更新は大忙しです。 それでもこのような小魚の大漁、そう頻繁にあるものではありません。今後もこの調子…と思ったら、それは、たぶん、大きな、間違い。
さて、10月以降は多少はプライベートな映画や小説の話も…と思いながら、どういう感じにしようかしら?と頭をひねっています。 私は常日頃、ぱっと見は冷静そうな映画評を書いてますが、一皮めくると根はかなりみぃはぁですし。 おそらく友人たちはこのHPを見て「やだわー、まじめっこぶりっ子しちゃって」と毎回苦笑していることでしょう。 でもここは仲間うちではなく、一般向けに情報を発信している(…つもり)ですし、老若男女がご覧になることを考えると、あまりみぃはぁ全開も問題かと。
このHPの文章は語り言葉ですが、一応は業務用モードというか、職場の一般外線電話対応モードのつもりです。…時々ボロが出ていますが。 もっとも実際の電話対応の場合は、電話口で相手が明らかに年長の方だとわかった場合、さらに丁寧口調に切り替えますので、その基準で行くと、このHPではご年配の方に対しては少々失礼な口調になってしまっていると思います。 でもこれを、日本航空の機内アナウンス・レベル(笑)にまであげてしまうと堅苦しくなってしまうので、この程度のモードで続けて行こうと思っています。 ご年配の方には失礼を続けてしまいますが、お許しくださいますよう。
敬語の複雑な日本語って難しいですねぇ。 そういえば、M&Cの日本語吹き替えを聞いていて、私が一つだけ気になってしまうこと、 候補生の艦長に対する敬語が足りない。 もちろんきちんと敬語にはなっているのですが、そのレベルが会社で言えば、「一般社員の直属上司対応レベル」なのですね。 艦長というのは、全乗組員の運命を握る最高指揮官なので、直属上司ではなくて、「社長・重役対応レベル」の敬語でないといけないのではないかと…たとえジャックが如何に親しみやすい性格をしていたとしても。 英語では敬語が少ないとは言いますが、それでもカラミーやブレイクニーは、最近ではよほど畏まっていないと使わないような丁寧さで艦長にお尋ねをしていますし、航海長の言い回しも驚くほど丁寧なものです。 早川書房や至誠堂などの翻訳では、そのあたりはきちんと区別されていますし、高橋先生が監修された字幕では最大限の努力がなされているように思います。 字幕は字数制限がありますから、これはなかなり大変だったのではないでしょうか? 「ロード・オブ・ザ・リング」など見ていると、字幕と吹き替えで敬語のレベルが全く違う(吹き替えのほうが丁寧です)ので、この違いがよくわかります。
2004年10月01日(金)
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