umityanの日記
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2010年04月12日(月) |
都会と酒に目が舞う。 |
早、四月も三分の一を過ぎた。僕はやっと、旅日記から解放されて、日々、労働にいそしんでいる。四月は行事が多い。すべて、仕事がらみだ。収入にはならないが、毎年、恒例の仕事である。
そんな中、のび太君と、僕こと、ジャイアンは友人の娘の結婚式へ参列した。久しぶりにネクタイを締めて、黒のスーツで出席だ。電車に揺られること一時間弱。降り立った駅は、中都会にふさわしく、人でごった返していた。ぎこちなく歩きながら、めまいを感じた。田舎から急に都会へ出ると、いつもそうだ。やはり、ジャイアンには田舎が似合っているようだ。
それはともかく、タクシー乗り場まで急いだ。車で10分くらいの所にあるホテルが会場。町並みは昔見た風景とはすっかり様相を異にしている。まるで生き物のように、町も進化している。いや、むしろ退廃と言った方がいいかもしれない。都会の進化について行けない僕にはそう感じられるのだろう。
ホテルは、かなりの高級クラス。その日は六組の結婚披露宴が予定されていた。僕たちは目指す会場へと赴いた。受付で、祝儀袋を渡し、席を確認。一番前列のVIP対応の席。大物でもないのに、その計らいにはちょっとびっくりだ。
ともあれ、花嫁とは、のび太君を通して知り合い、何度か一緒に酒を飲んだことがあった。実に愉快な娘で、ケラケラと良く笑う。車で町を走っていたとき、彼女の車とすれ違ったことがあった。僕は気がつかなかったが、突然、「○○ちゃん」と、窓越しに声を掛けられた。誰だろうと思って横を向くと、なんと彼女だ。危なくてしょうがないなあーーと思えど、彼女の屈託のない笑顔には好感が持てる。花婿もそこが気にいったのだろう。
僕たちは式の進行に気を配りながら、フランス料理に舌鼓を打った。ベトナムでビールをひっくりかえした苦い経験があるので、今回はきわめて慎重にフォーク、ナイフを操った。とはいえ、途中からビールを焼酎に切り替えたため、酔うこと常のごとし。ここで目が回っちゃー台無しだ。冷静に、冷静に。
最近の結婚式は、仲人もたてず、きわめてシンプルだ。余興の歌とてない。ケーキカットと、キャンドルサービス、花束贈呈と、スライドでの生い立ち披露がメインだ。挨拶もほんの数十分で終わり、そく乾杯。まあ、これでいいのだろう。花嫁は例によって、三回のお化粧直し。孫にも衣装とはこのことか?。それぞれに美しかった。もちろん衣装のみならずだ。
二時間半の予定時間は、瞬く間に過ぎた。帰り際、見送りで並んでいる両家に挨拶をした。なんと、僕、ジャイアンは、事もあろうに、「花嫁さんとは、飲み友達でした」と言ってしまった。後で、のび太君から、「あれはまずいよ」とたしなめられた。後で、冷静に考えてみると、確かにまずかったかもしれない。でもまあー、これも愛嬌だぜ。
ちなみに、五月にはもう一回、結婚式がある。ブルガリアから来ている友人が日本人女性と結婚する。いわゆる、今ばやりの国際結婚。日本をこよなく愛する彼は、これまた飲み友達。数年前に知り合い、正月には我が家へ呼んで、料理をついばんだ。日本語が達者なので会話に不自由はない。式から参列して欲しいとのこと。まあ、おめでたごとだ。やむを得まい。
てなわけで、四月、五月は大忙し。ああ、あーーつ、どこか静かな所へ行きたいなあーーと思えど、時間と金がない。あるものと言えば、ストレスのない体のみ。これだけが僕の財産だ。すべからく乗り切らなくちゃーー。
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