雲間の朝日に想うこと


< 真剣な相談には答えられませんか >


何度もお前に逢う事で、
俺の心境はだいぶ変化して来た。
そろそろ二人の間には、
楽しい時間だけでなく真剣な時間も必要だ。

けれどもアイツの気持ちの中は、
まだ楽しい時間が優先らしい。




悩みの対象が女性だったら、
俺は悩む事も許されないのか・・・

どんなに必要な友達でも、
それが女性と言うだけでお前は拒絶するのか・・・


 「そうやってあんまりメールするな」


あるのは「他の女に連絡を取るな」という、
お前の感情だけ。

相談した俺の気持ちも、
それに対する答えも、
お前の眼中にない。



俺にとってお前は、
信頼できる相談相手になりつつあるけれど、
お前にとって俺は、
俺は楽しく遊べる彼氏のままですか?

俺の悩みを支える事は、
唯一お前に許されている事だと想えないのか?





確かに二人でいられる時間は少ない。
二人だけの時間を味わいたい気持ちもわかる。

けれども、
お互い貴重な時間だからこそ、
こういう悩みを聞いてくれても良いのではないか・・・


何のための彼女なのか、
最近わからなくなることが多い。


2001年08月29日(水)


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< 許されない恋が育っていますか >


数週間前に初めて逢った。
たった一度しか逢っていない。

それなのに・・・

貴女に惹かれ始めているのは、
気のせいじゃない。
貴女の声に高鳴るこの胸は、
気のせいじゃない。



本当に好きな人と雰囲気が似ていた。

貴女に好意を持ったのは、
そんな事が理由だったはずなのに。

いつの間にか違う感情が芽生えている。



貴女の母性本能をくすぐっていますか?

そんな風に言われたのは、
俺にとって初めて。

不思議な感覚に酔いながら、
それがどんな意味を持っているのか考える。



貴女を他人と投影して見ていたはずなのに、
今は貴女自身を見始めています。


2001年08月27日(月)


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< 本当に心配していただけだろうか >


台風で大荒れの天気。

少し心配になって、
本当に好きな人に電話をした。

旦那の影に怯えながらも、
どうしても彼女を驚かせてみたかったから、
いきなり電話をかけてみた。



最初はびっくりして警戒したけれど、
俺だとわかると堰を切ったように話し始める。

舌っ足らずの可愛いしゃべり方・・・
久々に聞く大好きな声。


人恋しかったんだろうか?
それとも二人の距離が近くなっているからだろうか?

前より彼女は楽しそう。



なかなか機会が訪れないけれど、
俺の街に遊びに来たいと言う彼女。

 「俺を食べに来るの?」

なんて冗談にも、

 「えへへ、食べちゃって良いの?」

と答えて来る。

俺がいつでも良いと答えても、
そんな事など本気にしちゃいないんだろう。

それでも良い。




ついさっき電話したお前との話を、
全部忘れるほど楽しい時間。


またお前を裏切ってるな・・・。


2001年08月22日(水)


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< 何故恐れを抱くのだろうか >


お前がみんなに話している、
俺との想い出。

思いもよらない人から聞かされた事実は、
お前がそれを人に話しているという証拠。


お前に惚れられているのは、
きっと間違いないと思っているけれど・・・

そんな事までこの子に話していた事が、
大きな驚き。


悪い気はしない反面、
少々怖い。


2001年08月20日(月)


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< 素直になれれば楽ですか >


冗談混じりの友人の一言なのに、
しっかり動揺している自分がわかる。

まるで奥歯に挟まったように、
昨日からこの言葉が取れてくれない。


 「私はあなたに女として見られてないもん・・・」



彼女はどんなつもりで、
この気持ちを俺に言ったんだろう。

彼女の言葉の意味を、
きっと俺は理解できていない。



 ちょっとした弱音か?

 俺に今までと違う感情を持ち始めたのか?

 自暴自棄?

 それとも・・・




女として見ていないわけじゃない。

けれどあんたも、
俺を男として見ていないでしょう?


どっちも恋愛に関しては受け身・・・

性別は違うけれど、
性格はかなり似ているらしい。

お互い同じ匂いを感じる分だけ、
お互い慎重になっている。

本音をぶつけるのが微妙に怖い。



それをお互いわかっているはずだから・・・

余計にさっきの言葉を、
彼女が俺に言った理由がわからない。


2001年08月19日(日)


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< 行動の積み重ねが大切に想えませんか >


話が弾むわけじゃないけれど・・・
むしろ会話に詰まっている事の方が多い気がするけれど・・・

俺は気を使わずに会える友人。

急に声をかけたのに、
近くまで会いに来てくれた。


俺の揺れている気持ちを察していても、
例えそうではなくても、
会いに来てくれたと言う事実が、
何事にも代え難い。




お前にはない行動力。

お盆休みもほとんど交流がなくて、
彼女はややふてくされ気味。

そうは言いつつ・・・

必死に彼を支えて、
自分の出来る事で応援している。



この子に迷惑かけるの嫌だから、
会っている事は内緒にしているけれど・・・

怒ってばかりで何も見ようとしないお前に、
真っ先に見せてやりたい。


2001年08月18日(土)


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< 報復のつもりですか >


俺に少しだけ時間の余裕が出来たのに、
お前と時間を合わせられない。

メールに返事が来ない日が続き、
お前の行動がわからずに、
心が荒んでくる。


けれども・・・

俺がこれだけお前を求めていても、
お前は構わず出かけるらしい。




爆発寸前。


世の中はお盆真っ盛り。

普段自分の周囲にいるはずの人間は、
ほとんど現れず静かな日々。

近所のお店もお盆休み。



 お前はこんなにまで、
 察する事が出来ない人間だった?



気付いているのは俺だけ。

寂しさと怒りがこれ以上濃縮したら、
本当に暴走が始まる事を。



誰かと盆踊りでも覗きに行っても、
それでも良いのか?


2001年08月13日(月)


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< 別れは切なかったですか >


数日間行動を共にしたあの人に、
別れの挨拶・・・


 「また来るね!」


俺がそう言った時の、
あの人の目があまりに寂しそうで、
思わず抱きしめたい衝動に駆られた。


 「お見送りのキスは、弟にはできないよ〜」


雰囲気を察してあの人が言ったのは、
俺の雰囲気が弟に似ているからじゃなくて、
彼女が張った非常線なのか?


俺の都合の良い解釈を肯定するかのように、
携帯メールのいつものやりとりが、
別れてすぐに始まっている・・・



中途半端だけれど心地良さだけは抜群。

そんな関係なら、
続けても良いんですね?


2001年08月07日(火)


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< 信じるに値しませんか >


さっきまでは、
確かに狭い空間に並べられた荷物だった。

今更それが異性だと気付いて、
急に寝付けなくなる。


 ふと伝わってくる暖かさと寝息。
 確かに目の前にある寝顔。

 無意識に浮かぶ本当に好きな人・・・





今朝になって送ったメールには、
はぐらかしの返事しか来なかったね。


 「これがあなただったら良かったな・・・」
 「今思いついた?思い出してくれてありがとう」




そんな事ない。
いつも想ってる。

その証拠に、

お前より先に浮かぶのは、
本当に好きなあなたの顔・・・


2001年08月04日(土)


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< いつもより離れる気がしますか >


やり場のない感情を振りかざしたまま、
携帯を睨み付けている俺。

甲板で波に揺られながら、
肌寒いやませを受けて気を鎮める。



さっきまで繋がっていた携帯が、
突然ぷつりと切れた。
アンテナは既に、
一本も立たなくなった。


最初は当然のように、
朝までの別れを覚悟していた。
けれども・・・
下手にアンテナが立ってしまった。

だからこそ、
急にお前と繋がる糸を切られた感じがして、
余計に寂しさがつのる。




イカ釣漁船の明かりで照らされた暗闇の海・・・
絶える事のない波飛沫の音・・・


ついさっきまでは、
高揚感を鎮める優しい綿だった物。


今は眩しく、
今はうるさい。



いつも離れているけれど、
それでもどこかに出掛ける時は、
妙にアイツが恋しいらしい。

お前の温もりから離れてしまった気がして、
不安になる。



旅先はアンテナが立つんだろうか・・・


2001年08月02日(木)


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