stray notes

氷砂糖

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関係性が消えるということ。
2010年12月20日(月)

仕事でペアを組んでいた、とても人柄のよい同僚が退職してしまった。自分より仕事ができるので、安心して頼りにできたし、フォローやサポートがあって心強かったし、何より自分が人に教えたり人を育てたりは大変苦手なので、「うわーこれからどうしよう……」という感じだ(とりあえず、できることをするしかないのだけれど)。

そしてぼんやり思ったのは。わたしは彼女といるととても居心地が良かったし、彼女の雰囲気がとても好きだったけれど、職場を離れたら、付き合いは自然と消えていくんだろうな、ということ。気が合うとか、趣味が合うとかいうわけではなく、単に仕事をしていただけだから。同僚という関係性が消えたら、人間関係が持続する気はほとんどしない(させようという気もあまりない)。

発想がすぐこういうルートをたどりたがるのは、わたしの臆病かつ怠惰な性格と。あと、母が家を出てしまった影響もあるのだと思う。家にいた間は、母娘としての関係性があったけれど。家を出た彼女に数回会ったとき、なんだか母親という気がしなくて、距離の取り方に困ったから。先天的にも後天的にも、形のある関係性内でしか動けない性質なのだと思う。

それでも。9か月、大人で人間のできた彼女のそばで働けたことは、ありがたかったなーと思う。もちろん、彼女がわたしをどう思っているかはわからないけれど。彼女の内心がどうあれ、過ごしやすかったのは事実だから。



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