stray notes

氷砂糖

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今もわたしは痛いのです。
2009年01月15日(木)

親の離婚を経験した人、すべてがそうではないとしても。わたしはいまだに傷が痛みます。もう結婚して、実家を離れているけれど。たとえば知人が、実家に帰るとお母さんがいて楽、という話をしていたときなどに。もちろん親ごさんを亡くされた人の痛みとは、質が違うとは思いますが……。愛し愛され、会いたくてももう会えない。会おうと思えば会える、この世にいてくれるならいいじゃないと言われたら。わたしは黙ってうつむきます。それでもわたしは痛いのです。好かれず、会いたいとも思えませんし、自分が先に死んだとしたら、葬式にもお墓にも来ないでほしいと思っているひとにすてられた、それだけのことだとしても。

年月が経っても。たとえ幾千人、幾万人の人が、親が離婚しても痛くなんてないよと言ったとしても。わたしはやはり痛いのです。そんなのおかしいよと言われても。普通、大人になったら平気でしょと言われても。痛みはなくならないのです。わたしは痛いままなのです。「痛くない」と思おうとしても、無理なくらいに痛いのです。

痛いのが普通になってしまって、痛くない状態がどういう感じかわからなくなっているのかもしれません。他に痛い場所ができても、この痛みが強すぎて、そちらへばかり感覚がいってるのかもしれません。自分の正確な状態は、自分でも把握しきれていません。

わかるのは、わたしが今も、痛いと感じていることだけです。



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