パリからスペインのマドリード空港までは、2時間余りの旅になる。 夜のフライトだが、空港は煌煌と照らされた照明でとても美しい。やはりパリは何でも絵になるようだ。 ひとたび地面を離れると、暗闇の中となってしまうのだが、オートパイロットシステムにより安全確実に目的地まで行くことができる。
離陸して上昇を開始すると、美しい街の明かりがおとぎの国のようにきらめいている。しかし残念なことに、カメラに収めた画像は、暗い中での撮影だったのですべてはげしくピンボケになってしまった。 今回の旅行で、この美しき光景を撮ることができなかったのは重ね重ね残念である。それくらい思わず目を見張る情景だったのだが。
少し小雨がぱらついていたのか、ウインドウには時折雨粒のようなものがくっついてくる。そういえばヨーロッパは傘を忘れるべからずと言われていたような気がする。
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2005年02月27日(日) |
シャルル・ド・ゴール空港 |
フランスでは、国に貢献した人の名前を、こういった公共物に冠する習慣があるようだ。 着陸した、パリのシャルル・ド・ゴール空港もそうだ。そういえばアメリカのニューヨークには、ジョン・F・ケネディ空港がある。日本ではどうかな。
シャルル・ド・ゴール空港といえば、真っ先に思い浮かべてしまうのが、史上初めてのコンコルド墜落事故である。 この事故はとてもショッキングだった。世界中の人が、テレビニュースで墜落するコンコルドを目の当たりにしたのだ。 離陸滑走をはじめた「コンコルド」の機体後方から炎が出ていることを管制官がパイロットに連絡したが、すでにV1速度に達していたため、離陸中止をすることができなかった。そのまま離陸して、近くのル・ブールジェ空港にたどり着こうとしたが、数分後には操縦不能となり、非情にも墜落してしまった。
この事故で、ついに「コンコルド」は姿を消してしまった。もう、あの雄姿を見ることはできない。 どの滑走路から離陸したのかは知らないが、それにしても、その空港に今到着したのだと思うと複雑な気持ちである。
しかし、そんなことを思うまもなく、すぐに次の搭乗手続きのため移動を開始した。この後すぐにスペインに向けて飛び立つのだ。夜の空港だが、外は煌々と明かりがついている。空港内は当然昼夜なく明るい。
しばしのトイレ休憩時間にパン、ケーキの売店があったので立ち寄ってみた。見るからにおいしそうだ。ケーキをここで買うわけにもいかないので、ちょっとこってり系のパンをひとつ買ってみた。黒人の店員さんにこれこれと指差して、袋に入れてもらった。なにやらしゃべっているが、ちんぷんかんぷん。ノーノーとジェスチャーで、わからない旨を伝えた。お金もユーロを使うのははじめてだ。適当に出して必要分だけ取ってもらった。
〜つづく〜
かなり近づいてきた。もうすぐフランスだ。
なにやら聞いたことのある国名が出ている。
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ブレーメンはひょっとして「ブレーメンの音楽隊か・・・」
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もうじき、もうじきだ。
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おお、これがフランスか。あたりは牧草地帯のようだ。
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この家並みがヨーロッパか。
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巨大な「パリ・シャルル・ドゴール空港」に無事着陸。そして延々と空港内を目的のターミナルまで、車のごとく走り回る。
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バスに乗っての移動だ。
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〜つづく〜
空路としては中部あたりから日本海に抜け、ロシア方面に向かっている。 地球儀で見ないと感覚がわからないのだが、かなり北のほうからヨーロッパに向かっているようだ。
目の前のモニターには時々刻々航跡が映し出されている。他の人は映画やニュースを見ているようだが、ただ一人、異国の上空を飛び越えていることに優越感を感じているのがおかしい。
外の景色を眺めたいのだが、窓のシェードを閉めるようアナウンスがあったようで、そのため機内は薄暗くなって、お休みタイムに入っていった。 それでも時折、スッとシェードを上にずらして外を確認しながら、シャッター・チャンスはないかうかがった。
雲の切れ間から、白く雪に覆われたモンゴルなのかどうかわからない国を見ると、不思議な気分になるものだ。
ああ、それにしても長い旅になった。少し眠る必要があるのだが、気分的に落ち着かない。シートから立ち上がって飲み物を調達にいくのだが、横ふたりに席をどけてもらわなければいけないのが大変だ。
〜つづく〜
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そうこうするうちに機内食が出てきた。200人近い人たちに配るわけだから大変だろうが、それでもスタッフがけっこういるためか、ほどなく手元に届いた。メニューは2種類あり、どちらがよいかを聞いてくるのだが、「チキン」とか「ビーフ」とか単語を言うだけになってしまう。飲み物はアルコールを含めて4、5種類あるのだが、欲しいものをどう伝えてよいかわからない。そのへんは、旅慣れた人たちは手際よくふるまっている。 けっきょく白ワインをもらうことにした。それも指差して、スチュワーデスがこれかな?という仕草に、うんうんというジェスチャー。ああ、嘆かわしい・・・。
狭いシートにはさまれながら、スプーン、フォーク類を落とさないよう気を使って食することになる。このテリヤキ・チキンはご飯といっしょのパックに入っていて、いまいち見た目はどうかなという感じだったが、これがなかなかおいしい。日本人向けの味付けにしているのかどうかはわからないが、甘味があって食がすすむ。まあ、「テリヤキ」というもの自体、日本にしかないのかもしれないが。
普段は食事をするときにアルコールを飲むことはほとんどないが、今回ばかりは車に乗るわけでもないし、食事ごとにあれこれとリクエストすることになる。
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航跡は前席の目の前にあるスクリーンから確認することができる。関西国際空港を離陸すると、ぐるっと一回りしてふたたび空港の上を通り過ぎていった。 あれれと思ったが、空港が下に見える。さて、これは離陸して数分しかたっていないのでおそらく伊丹空港だろう。 そして日本を縦断するような形で長野方面に向かうのである。
瀬戸内では暖かい毎日が続いているが、やはり中部のあたりにくると雪が目立ってきた。このへんは南アルプスと称されるあたりかよくわからないが、切り立った山肌をみるとその険しさが伝わってくる。平野も一面が雪に覆われている。
機内アナウンスで、右手方向に富士山が見えると伝えている。皆どっと席を立って移動しているが、さりとて大のおじさんが子供のように我先にと走り寄るわけにもいかない。じっと我慢である。
それにしてもどういう空路でフランスまで行くのか見当がつかない。行く先の事前学習もできていないのだから、行き方などまったくわからないのだ。この様子だとどうも北のほうから西に向かうのだろうということぐらいしかわからない。ロシアの上空を通るのか、少しばかり心が躍る。空の上とはいえ、異国の地に赴くような心境になる。
昨年の台湾がはじめての海外渡航だったが、それでも同じアジアの地、何かしらそんなに緊張感というものはなかった。しかし今回は全く異郷の地なのだ。そういう心境はフランスのパリ・ドゴール空港の着陸進入に入ってから、思う存分浸ることができたのである。
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このツアーの便はエールフランスだが、スチュワーデスには日本人もいる。日本航空との共同運航というアナウンスがあったが、この時間の便では、行きはほとんど日本人だからそういうこともあるのだろう。 フランスの人は日本人と違ってとても明るい。仕草ひとつとってもユーモアがあるし、話し掛ける言葉はわからないが、なんとなく心が打ち解けるようだ。見知らぬ日本人のように構えることがない。
そのうち離陸準備が整い、タキシングに入った。それにしても離陸を待つ旅客機の多いこと、これぞ数珠繋ぎの典型である。それこそ前も後ろもくっつくように滑走路に向けて動いている。 前の機が飛び立ったのだろう、私たちの機も主滑走路に入るとブレーキングをしてスロットルを前いっぱいに倒したようだ。キューンというジェットの唸りとともに機はするすると滑り出した。 少し大型の機体になるとそうなのかはわからないが、どうも加速時に受けるGが物足りない。離陸も知らぬうちにふわっと浮いてしまっている。
機はあっという間に上空に上っていった。
〜つづく〜
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しかしそれにしてもこのスーツケースの重さは並ではない。 家で計ると17Kgあったが、どうも飛行機での重量制限は20Kgのようだ。添乗員からは、渡航先での重さ制限はかなりきびしいと聞かされ、いろいろと工夫をしなければならない事態になってくるのだが、それはあとで記すことにする。
まあ、行きの飛行機で重量制限にかかることはまずないから、行きはよいよいということだろう。 登場手続きでは最初に並び、席順を窓側にしてもらうよう要求した。外の風景をカメラにおさめなければいけないからだが、遅く並ぶとこれができなくなる可能性がある。ひとまず第一のステップは無事通過したわけだ。
そして手荷物を持って搭乗に向かった。機体はエール・フランスのボーイング777。なかなか最新式の機体であるが、なにせエコノミークラスの席のためとても窮屈だ。手荷物をひとつ持ってはきたが、手元に置くわけにはいかない。とりあえず必要と思われるグッズを取り出して、前の席の袋に放り込んだ。
まずはカメラ。本命の「ディマージュA200」、そして以前から使い慣れているカシオ製「エクセリウム」。これがなければ旅行の意味が半減してしまうのである。「ディマージュA200」は何を言おう、今回のために購入したのだから。それも発売直後のゲットである。じつはあとになって、これのマニュアルを持ってこなかったことに後悔するはめになるのだが。
続いてエプソン製ポータブル・ストレージ「P2000」。これは画像を見ることができるハードディスク付きのデータ保存グッズである。カメラで撮りためたデータをポータブル・ストレージに移しかえて、カメラ側を空にしながら次々に写真を撮り続けていくことができるという優れものである。これも今回のために購入したものだ。これはあとになって結構、活躍することになる。
〜つづく〜
出発ロビーにはすでに各県からの人たちが集まっていた。
旅行会社の添乗員は私と同年代だが、ヨーロッパの渡航は200数十回を数えるという。こういう仕事では、ほとんどがサラリーマンでいう出張という日々を過ごすことになるのだろう。 まあ、好きでやる仕事であれば、どんな環境であろうが関係ないのが人間というものだ。
集合時刻になると全員が集まった。いろいろと注意事項を聞きながら、遠いヨーロッパのガイドブックで見た情景を頭に思い描いていた。 ふと現実に戻ると、さっそくお金をユーロに換金しなければいけない。皆がトイレ休憩の間に、同じフロアにある泉州銀行に行った。 すでに電話で換金する旨を連絡していたので、多くの行列をすり抜けて真っ先に済ませることができた。 これらは、事務局のMさんの事前情報のおかげである。
こうして一連の事務が終わると、いよいよ登場受付の時刻となった。
〜つづく〜
岡山を朝6時にバスにて出発だ。
中林淳眞先生の奥様がお見送りに来られた。今回のツアーは奥様の太極拳の関係の方もおられる。 当日までどのようなメンバーかは知らなかったが、青森、宮城、そして福岡と全国レベルでの参加である。まあだいたいご年配の方が多い。一般サラリーマンでは、そう簡単に10日以上の休暇は取れないのだから。
そういう私は一般サラリーマンだが、幸い日頃の行ないがよいのか、良い上司に恵まれたこともあって、そういうことならと快く送り出してくれた。 なんでもそうだが、意に沿ってくれれば、仕事でもプライベートでも意欲が沸くというものだ。
こうしてバスは関西国際空港に向けて走り出した。 途中ふたりを拾って、出張で通りなれた山陽自動車道を突っ走った。関西国際空港といえば、海に浮かぶ人口島である。長い橋が終わりに近づくと、ターミナルに駐機している旅客機が目に飛び込んでくる。
その昔、それも20年以上前の新婚旅行で、はじめて飛行機に乗ったときの感動を思い出す。伊丹空港での巨大な垂直尾翼を目にしたときの驚きは今もって忘れない。
〜つづく〜
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2005年02月18日(金) |
旅の準備から・その2 |
写真整理中ではあるが、ほどほどにしておいて、旅行の準備について。
今回の旅行の事務局として、いろいろとお世話をしてくださったMさんより送られてきた準備のための「豆知識」に目を通してみた。 それによるとヨーロッパのホテルでは、スリッパ、歯ブラシなどはこちらで準備する必要があるようだ。ドライヤーが気になったのでMさんに電話を入れて聞いてみた。 ない可能性があるので、持って行ったほうが安心とのこと。
海外、とりわけヨーロッパでは電圧が220Vなので日本のものは使用できない。そこで海外用を購入しなければいけない。これはインターネットで3,000円ほどで調達できた。
しかし、このドライヤー、まだ一度も電気を通していない。使っていないのである。泊まったホテルにはすべてドライヤーなどは完備していた。
これ以外にも使わなかったグッズはいろいろとある。帰国してから、妻にまたまた馬鹿にされてしまったわけである。
〜つづく〜
2005年02月17日(木) |
画像ファイル管理ソフト |
2600枚の画像を整理するには、ファイルを管理するソフトのご厄介にならなければ時間がいくらあっても足りない。
使用したソフトはふたつ。ひとつは『デジカメの達人』というもので、数種類のソフトがセットになっているものだ。日記に載せる画像の編集もこれでやっている。しかし、今回使用したファイルを整理するソフトは、購入以来はじめての利用となる。 もうひとつは、インターネットからダウンロードした『オリンパス・スタジオ』で、30日の試用ができる。製品版と同じ物が1ヶ月使えるならこれにこしたことはない。
なぜふたつもソフトを使用したかというと、どんなソフトでもそうだが、一長一短があるのだ。たとえば、『デジカメの達人』では、画像の一覧性はよいのだが、仕分けをするとなるとドラッグなどをして移動コピーをする必要がある。その点、オリンパスでは、画像ひとつひとつに仕分け用のマークをつけることができる。これであとからマーク毎にまとめることができるのだ。しかし、画像の一覧性はあまりよくない。 ふたつのソフトを立ち上げておいて、『デジカメの達人』で画像確認しながら、『オリンパス・スタジオ』で仕分けをするという具合である。
もうひとつ仕分けで必要なのは、インッデックスという小さな画像で一覧できるようにしたものを印刷できるかどうか。どのソフトにもこの機能はあるが、『オリンパス・スタジオ』では簡単に大きさを変更して見やすくしたインデックスを印刷することができる。 さっそく600枚分のインデックスを印刷してみた。A4の用紙に30枚の写真が入るように設定をしてみた。ひとつずつの写真のファイル名も印刷されてくる。とりあえず仕分け用だから白黒印刷で十分である。枚数にすると20数枚になった。
そういえばフィルムでのプリントでも、今はこのインデックスが付いてくるようだ。やはり便利なことに違いはない。 中林先生用のものと、プリントをして送ってあげたい人が二人ほどいる。ペンでこのインデックスにマーキングをしていけば、さらに焼き増しをいくらすればよいか一目瞭然というわけだ。100枚程度ならインターネットからデータをアップロードして発注すればよいし、翌々日には出来上がったものが届く。少しは手続きに慣れたので、前ほど時間はかからないだろう。フジカラープリントのショップでは割引クーポンが付いてきているので,このショップで焼き増しをしようかなということになる。
インターネットからプリントに出しておいた写真が到着した。
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これには比較の意味で、ふたつのショップに出した。 ひとつは600枚もあるのでさすがにデータのアップロードは断念した。600枚分ともなると1ギガバイトを優に超えるので、光ファイバーケーブルを使用したインターネットでなければ送ることは無理だろう。 もうひとつは140枚ほどで、いわゆる焼き増しのためプリントしたのだが、こちらはちまちまとアップロードをした。3時間半かかったというものだ。こちらのショップは{特急」でお願いすれば、午後2時までにデータを到着させると翌日には宅急便で送られてくる。通常の送料は200円だが、これが380円になる。それでも安い。当然「特急」にしたところ、先に出しておいた600枚と同じ日に送られてきた。
さっそく梱包を解いて中身のチェックである。 さすが600枚ともなると、ボリュームがある。写真の束は四つだが、ブロックになっている。いわゆる写真の「かたまり」状態だ。 ヨーロッパは色彩が豊かだ。写真としてはあまりできはよくないのだが、それでも天候に恵まれたことも合って、写真がきらめいている。思わず拡大写真にしようと思った。セレクトして額にでも入れてみれば、また一段と輝くに違いない。
肝心の品質は、若干の湾曲はあるが合格レベルと判断した。印画紙は銀塩写真と同じものなのでデジカメか一般のフィルムカメラかはわからない。画素数の影響もLサイズにおいてはまったく関係ない。逆にショップでは、「Lサイズにプリントするのであれば画素数を落としてください」との説明があるくらいだ。 今回の2社の品質比べでは、次のようになった。
<最初に600枚を出したショップ> ・色は少し暗めであるが、深い色に感じる。 ・印画紙はどこのものかわからないが、裏に写真のファイル名が印刷されている。 ・プリント面の光沢は問題ないが、もうひとつのショップに比べるとわずかにつるつる感は少ないか。
<焼き増しに出したショップ> ・色は明るめ。その分、軽い感じになっている。 ・フジフィルムの印画紙を使用。以前に町の写真屋さんに出したものと同じだった。 ・プリント面の光沢は問題なし。
これらはふたつを比較してはじめてわかるもので、わずかの差でしかない。どちらも問題なしということであり、どちらに出してもいいのだが、料金の支払い方法に違いがある。600枚のほうはカード決済ができるが、焼き増しのほうは代引きかコンビニ支払いとなっている。私としてはカード決済のほうが簡単で好きだ。別の理由もあるが。
2005年02月13日(日) |
日記再開(写真をプリントする) |
やっとヨーロッパ旅行の写真2,600枚を整理した。
けっきょく、使える写真は約600枚であった。とにかくこれを写真にしなければいけない。じつはこの写真を心待ちにしておられる方がいるのだ。しかし、日々の忙しさにかまけて整理も遅れ、さらにプリントするとなるとなおさらである。
600枚となるとプリント代もばかにならない。町の写真屋さんにすぐに出そうとも考えたが、インターネットによるオンライン注文というものもある。じつは以前に利用したことがあるのだ。 ハワイアンの忘年会だったと思うが、70枚ほどをプリントした。品質はどうかというと、これがどうかだった。プリントそのものは印画紙を使用した銀塩写真と同じなのだが、どうもロール紙の関係か、するめの「あぶり」のごとく、かまぼこ状に巻いているのだ。これではいかにも安くあげましたと言わんばかりの様相を呈していた。
今回もその心配はあるのだが、ごまんとあるインターネットでのプリントショップの中から、フジフィルムのものを使用しているショップに出してみた。料金はどこもだいたい町の写真屋さんの半額である。600枚ともなるとこれは大きい。
手続き自体はむずかしくないのだが、データはインターネットを介して送るため、それなりの時間がかかる。途中でエラーが出ることも考えなくてはいけない。
一枚が2MBもある今回の写真は、はっきりって相当に骨が折れた。とにかく時間がかかるのだ。途中で疲れて眠ってしまったこともあるが、送り終えた時は3時間半を過ぎていた。 コニカミノルタの「ディマージュA200」は最新の800万画素だからデータも馬鹿でかくなるわけだ。実際は、Lサイズにプリントするのだから、不必要な大容量となるのだが、ひょっとしていいのがあれば拡大をして額に入れて飾ってみたいとも思ったりする。
こうしてやっとプリントまでこぎつけることができたわけである。 さっそく明日には到着する旨のメールが届いた。
「するめ」かどうか、開けての楽しみだ・・・。
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