「積もる塵にひそむ零へ反芻するスピリチュアル」

強く信じているものの一つとして、SPIRITUAL。潜在意識です。
「願いは何度も声に出して願え」というのは多分、言霊に載せて放出される潜在意識。
ニンゲンの脳がちょびっとしか解明されていないから、ヒトの精神には何が眠っているか解らないと思う。わたしはその未だ見えぬ部分に興味と魅力を感じる。
祈りという、呪と同色の意識。願う事に比べれば何だかささやかな響き。比べ、願いはそこに無いものを引き出す権能を持っている気がする。
運、不運、それもある。きっと平等ではない。でも、叶えるのはやはり自分の願いの強さ。ま、願っているだけというのはダメですがね。

この日記という場所で自分に対して長らく言い聞かせているのも、そういう理由。こうなりたい。こうありたい。ただ、言い聞かせている。何時か、意識せず自然にそう在れるように。

書道を習っていた時に先生が言っていた事を今になってよく思い出す。綺麗に書こうと意識しないと字はどんどん綺麗じゃなくなっていくから、常に綺麗に書こうと思いなさい。ヒトも同じ。堕落していくのは簡単で。呵責が無ければ垂直落下。
強い人間なんてそうそう居ません。それでもこうありたいと願う心こそが貴重だと思っているし、そういう人に触れるとパワーを貰える。良い刺激を与えて貰える。

ニンゲンはもっと精神内部で進化出来ると信じているのです。

「妄想日記」

勝手に恋人と思つてゐる存在が有る。
わたくしが事ある毎にさう告げると彼は少し迷惑さうな顔をなさり、
「ボクはたれにもしばられないのさ」と、焦点すらさだまらぬ瞳で空を見る。

彼は彼を愉しませるもの以外、何も映さない瞳を持つてゐる。
その大変美しい、硝子のやうな瞳にはわたくしすら映す事がなひ。
わたくしが彼の愉楽となる刹那のみ、映る事が叶ふのである。

まるで王子様のやうな華麗な容姿。
それでいてサヴァイバルな冒険精神を持ちあわせた類稀なる純粋。
そんな事を思わせる。

あなたの考えていることが何ひとつ解らなひ。解らなひのです。
確認出来ぬ想ひへの焦燥か。時折、わたくしはとても不安になる。
思い余つてその背中、切なくキユツと抱き締めてみても、するりと躱された冷たひ余韻が指先に残るだけ。

「アイなんかにしばられないのさ」
わたくしを哀れむやうに見る硝子。自由に生きるふたつのいのちに、枷はいらぬと諭される。
さうでした、さうでしたね。
「溺愛、カッコわるい」
溺愛などしてはならぬきまり。
びらうどの花の上に転がりあそぶ、その自由を奪ふものがこの想ひなら永久にこのかひなを戒めませう。

だからせめて愉楽が尽きる刻には、わたくしの胸で睡つてほしい。
一輪の月響る、今宵も肖像をぢつと眺めてゐます。



  たまくんやで。



あなたの考えてゐる事が何ひとつ解らなひのです。
何せ、あなたの頭の中にはお花畑が咲いてゐる。

「水準」

例えば、己の一部分に坐する醜悪な欠片を文字として吐き出してしまった時、わたしは己の魂を己で汚している。他からどう見えるなどはあまり考えなくとも後でじぶんが赦せなくなる。

数多、宇宙のように散らばる思想。数え切れないたくさんの言葉。特別ええかっこしたいわけではないけど、腹を立てて憤りを書き殴ったとしたらその相手の水準まで自分を下げている事になる。いやだね。今まで多くの人がやさしく教えてくれた事。いつも忘れてしまうのはそういう事。忘れてはいけないね。

「ライフ追想とイノセント開闢と」

元々、短命だった。
其処で何も偽っていないにしろ、其処にあるものを残らず抱きしめようとして自分のこころと言葉を火で炙った。わたしの上に圧し掛かるわたしの重さ。長く維持出来ないなと感じていた。
終わらせたいわけではなかったけれど、終わらせなければならなかった。それはきっと煙草のようなもので。

惜しむ。本当はそんなものではなかったのかも知れない。わたしもあの場所も。
嫉妬があった。憎しみがあった。想いがあった。ニンゲンが居た。泣けるほどあたたかいニンゲンの複数のこころがあった。それがわたしを無責任で我侭に居させてくれた。

色々な理由付けをしたけれど、本当はもっと別の理由が多方面にあって。
色々な理屈付けをしたけれど、本当はただ大切なものが大切でなくなっていく感触を自分の中で味わいたくなかっただけで。誰かの瞳の中で変形してゆくものを見せたくなかっただけで。輝きを輝きのまま殺したかった。永遠とは瞬間。そういうものだと信じたから。

『なのにあなたが拘ったのは"ピーク"だった』
そうかも知れなかった。



わたしの中で散在したものがゆっくりと再融合されればよいと思う。その上で長く時間を紡げればいいと思う。多くを見失い、見棄て、見限ってしまった敬愛。どんな状況に於いてもそれを無くして、わたしは人と繋がれない。譬え見えるものが変わってしまっていても、たかがそんなものかと呟けない。

こちら側の世界でもこの世界でも確かな自分で居たいと思う。そうしなければ繰り返すだけ。
だから、あなたがあなたの望む道を進んでいくように、わたしがイノセントを求める限り、この場所は存在するのでしょう。

「マテリアル・スマイル」

誰かの笑顔。その穢れのない様に時々こころを引き攣らせる。
誰かの笑い顔。向けられたささやかな感情の感触に泣きたくなる時がある。
それは自分の此処に、それと対等のモノが無いと実感するからか。

ニンゲンはどんなに無表情でいようとしても、心がそれを許さない。
「ツクリワライ」と「笑顔」の判別などつかない筈もなく。それならばわたしのスマイルはどんな素材で生まれているのか、どんなふうに映っているのか。
思い出したい。わたしのマテリアル・スマイル。

「日記」

今日は日曜日だったので、(曇り空ビューチフルサンデー)
とても行きたかった隣町の薔薇園へ行き、(町内会ご婦人方主催の無料バザー付き)
そこでたいやきとたこやきを食し、(甘い辛いそれでいい)
あと一週間早く来れれば薔薇も綺麗に咲いてただろうにねーとか話しながら帰りにカラオケに、わたくしお得意の無理強いをして行きました。(乗り気ではない人を半ば人さらいな感じで強引に)
カラオケは本当に久し振りで、ボックスの作法も忘れてしまうほどでした。
いけません。いけませんね。人間、カラオケに行かなくなったら終りデス。

自分の持ち歌もすっかり忘却しており、わたしがいつも歌う歌ってナニ?とヒトに訊いてみたり。勿論、最新の曲についていけてるはずもなく、突如わたくし素敵えぬ携帯の今の着メロでもある、レディヘのCREEPなどをACOになった気分で歌いながら、最終はこれまた久し振りにわたくしのモチネタでもあるNOKKOの歌真似の練習を投げ遣り気味に致しました。
地声とNOKKO。結びつかぬ。だのに歌ともなるとどっかから声が出るものですなあ。己でも不思議。「MOON」が得意です。

一番好きな「ONE MORE KISS」と「NERVOUS BUT GLAMOROUS」がいつもどうしても上手く歌えないのでそれを練習していたらなんかちょいと切ない記憶が蘇る。
高校の時、大学の時、輝ける青春時代。そんな時に彼女が居る人ばかり好きになっていた気がする。不倫でもないのにひたすら日陰の身。それ以外に彼氏として付き合ったのは別れたら絶対ストーカーになるようなタイプの大変嫉妬深い男ばかりな気が。

ろくな恋愛人生歩めてない気がしてきた。
ははは、はは、ははは‥まあいいや。

「ヒトの裏側」

それをいつも最後に見てしまうのはきっと、きみもわたしも在るべき境界線をぶち壊してしまいその上、距離感がわからず素手で触ろうとしてしまうからだ。

信用していたり好きだった人を嫌う時って一方的のような気もするけど実は自分の心も同じくらい引っ掻いているよ。だから血が流れる。仲良しだった分、痛いね。

ひとたび愛を抱けば残らず理解したいと思う。全ては無理だから出来る限り。自分の大切にしまってある部分とリンクする魂を熱心に捜してしまうあまり、深く深く関わってしまう。そうしているうちに決定的なずれが生じ、良かれ悪かれ誰も知らないその人の裏を見てしまう。ああ、でも裏の顔なんて言ってもそれがその人にとってもしかしたら核なのかも知れないし。ただこちらが知らなかっただけで、都合良く勝手に「裏」なんて決めたのかも。

愛って異性同姓関係無くあるもので、種類にしても多種多様。でもそれは少なくとも、無理矢理自分の基準に押し込めようとするのとは違うと思う。人間は別物。似ていても同じではない。でも理解は出来る。

鈍感なフリをして飲み込むものがどんなに苦くて熱いものなのか、わたしもよく知っているよ。傷付くけど怖がる必要は無いのだと思う。一人でも着飾らない自分を愛し、理解してくれる人が居れば、傷は必ず快愎するから。

「自由が背負うもの」

わたしは躯があまり強い方ではないので多分、人より多くサプリを取っている。
ローズヒップとか、クロレラとか、ヘム鉄、カルシウムに…なんだっけ。飲み物も気を付けていて、ミネラルウォーターか市販のお茶あたり。

調整する感覺。でも、知らぬ間に悪いものが蓄積されていくのは厭なので、科学薬品には出来る限り頼りたくない。とは言っても某D○○のように、超楽観的な売れたらよいぞ低コスト低品質の商品が蔓延し信頼出来るものというのは少ない。だからわたしはいつも化粧品にしてもサプリにしても己を実験台にして、その反応に任せる。

直ぐに体調を崩す虚弱体質。精神力が勝負の由縁。
「躯を凄く気遣ってるんだね」と言われるけれど、決してそうではない。
野菜をあまり食べない。煙草も結構な本数を吸う。運動不足。自由気侭に躯にいい事を一つもしていない。だから必要。埋めるものが。補うものが。

いつまでも女として存在する。そういうきまりを自ら作っている。
自由である為の苦痛。煙草やめればいいだけの話。野菜食べればいいだけの話。
でもわたしはこのままで、求めるわたしになってゆける術を見つけたい。
どうしてもそれはダメ、と感じた時は潔く変える覚悟はあるけれど、今は今に甘えてる。

フリーとフリーダムの違い。それはきっと背負うものがあるのとないのと。
わたしが手にしたいのはきっとフリーダムの方なんだろうな。

「題名なきとりとめなき5/6の巻」

『自分の感性と慾望に忠実に生きることは、私にとって大切なこと』 叶恭子。
お姉さま、わたしもそう思います。すいかのように巨大なそのお胸は偽物だとしても善い事を云う方だと思うのです。女性にしてはめずらしく。

ただひたすらにぼうーっとしていても相手にも時間は流れている。多分、待っている方と待たせている方では流れる時間の速度や内容が違う。

何にせよ、自分の為にやってる事だ。自分を揺さぶっていたい。
なかなか熱い衝動というものは湧かないもの。それでも『ココニハナニモナイ』に飲み込まれたくはない。いつも感情の稜線を見つめ、その中で第三者として自分と対話していたい。

支離滅裂万歳。

「これが僕の望んだ世界だ。」

戻らない時間を愛する行為はまるで屍の花を愛でるようだ。
それが不毛だと気付いたのは何時だったか。時間を取り戻したいとは思わない。この諦めの悪い人間が不思議とその時は己なりのベストを尽くしたと、幾つかのifを見ずにいる。巧く忘れられない記憶の数々。死神に甘く抱擁されるよう、虚ろに過去に甘やかされて何時までも留まろうとさえした。
幾つも淘汰してきた路を振り返っては其処に痛みが無い事を確認し、行くライフ。
慎重に選んだ分、手に有るものへはせめて揺るがぬ誇りを。
それが今に存在する強さでもあり、其処にどんなに美しく咲き誇る花苑があろうと、棄てた先の有する未来など多分どうでもいい。

本当のサヨナラを言った後で目覚める世界がある。
「これが僕の望んだ世界だ」
何度も頷く。そして眼の前に広がる世界の中に立つ自分を認識する。
「正しさを祈りながら」




「Title of mine」

今でも、サヨナラという言葉がどうしようもなく苦手だ。
言ってしまえばそれきり何もかもそこで終ってしまう。二度と、名前を呼ぶ事すら無いのだと。もういいよと思うひとには難なく吐けるコトバなのに。突きつけられた時は眼の前を塞がれる。自分でそうやって仕向けた事でも身勝手に嫌がる。
だから何時も差出す、或いは返すのは「GOOD LUCK」
これがわたしの、わたしなりの訣れの言葉。

痛い想いをしないように、こころに入れるという事を極力避けてきた。冷笑を浮かべていれば、壁を造っていれば痛くない。
孤独でいい。孤独がいい。誰も解らなくていい。誰も居なくていい。失う時、痛いから。治癒しない傷に血を流し続けるから。依存しないように生きてきた。依存の強い人間だから。自分の幸福すら自分で決められない、曖昧な生き方しかしていないから。他人の言葉に耳も貸さず、思い込む事で遣り過ごそうとした。

要らないんです。要らないんです。信じるという事が怖いんです。
わたしが今まで築き上げたものは何だっけ?痛くないように、その為だけのもの?

「Title of mine」
BUMP OF CHICKENの歌ですね。聴いた時は泣きました。
何でここまで、完全に見透かされ鋭く切り込まれているのかと恥ずかしくもなりました。今も、何時までもやわらかい痛みを与えてくれるスペシャルな歌です。
藤君が「自分を歌った歌」だとファンの方が言っていました。それならわたしと藤君は同じ部分があるのかも知れません。


人に触れていたいと思う事を恥じて
嗚咽さえも噛み殺して
よくもまぁ それを誇りと呼んだもんだ あぁ
BUMP OF CHICKEN「Title of mine」



「鎖鑰」

空濛とした世界で正しさの基準を手探っている。
見失わないように。ただ、自分を。
こころの中で禊を繰り返す。見落とさないように。ただ、自分を。
不純物を取り除いたソリッド。自分が自分で在るという事。
冒涜など誰に出来る筈もない。
いまもわたしにとりつく呪のような歪んだ執着。
まるでわたしに成り変わろうとさえしているような、
見えるもの全て盗み尽くそうとするような不気味な視線。
閉ざした扉を叩き続ける音を背中で聴いて、漸く安堵の溜息を落とせる。
それから世界を確認する。ピュアな愉しみを見つけ出す。
だから、わたしはわたしの世界を護る。


「春の憂鬱」

淨化できない。やる気なし。何にもこころが躍らない。うつろ。
ここ最近、自分でも変だなと思っていたこのどうやっても振り払えない感覺。
ふっと浮き上がっても凄い勢いで元の場所に沈んでしまう。
分からないのは原因。
いつもはそれを把握していたから浮き上がれる事が朧にも見えていた。

そっかーなーんだー。これは春の憂鬱かー。気付かなかった。
知らずに引っ掻いていた部分。
この陽気な温度に掠傷すら乾かず、じゅくじゅくしているのかなあ。
勝手に沈み、勝手に浮き上がるわたし。
けれど、今回は何故か浮き上がれる気がしないのは気の所以か。

overwhelming melancholy.
痛いという感覺が無いだけに、少しヤヴァめですか。
夏が近付けば、一掃される事を願いつつ、己の健闘を祈る。




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