下郎 - 2010年12月26日(日) 雑誌がフラゲできないものか、と思い、近所の書店を廻ってみたが、徒労だった。ま、そもそも近所の未来屋書店東松本店とTSUTAYA.東松本店は、どっちも書店とは認めたくないものだからな、僕自身にとっては。『長野美少女図鑑』も無かったし・・。「HAGEROU」で検索すると8400件も引っかかるのか、すげーな。 ... 菊の湯 - 2010年12月25日(土) 普段通っているのよりも、こっちのほうが、京都で慣れ親しんだ手垢にまみれた銭湯の雰囲気。薬湯の浴槽で柚子湯をやっているようなのだが、木綿手拭いを縫製して仕立てた手製の巾着袋みたいなのに、何やら、柚子の皮のみたいな手触りの物体が入って、濁りきった浴槽の底深くに沈んでいる。効能というよりは御利益に近い。 ... 彦摩呂チーム - 2010年12月24日(金) 二次利用申請者の窓口(閑職)をやっている。「テレビ東京で番組の制作をしている者なんですが・・」という電話が、週に一度はかかってくる。というより、テレビ業界ではテレ東以外からの依頼はない。当然、僕はテレ東と聞けば好意的になりますよ。 この業務自体は、会社に一銭の利益ももたらさないので、暇なときにやっとくから、気長に待ってろや、的な応対が求められているわけで。 本日、申請者からFAXで届いた企画書みたら、出演者欄に、れいなと愛佳。ありえない速さで一瞬で承認出した。 ... ぽっちゃり女性は好きなんです、本当は - 2010年12月23日(木) 休業日であるものの、近所のサイゼリアに出勤して三時間に亘る校正作業。 隣で沈鬱な病気の話題を喋り続ける窶れた中年女性二人の口から、矢鱈に、僕の出身地周辺の地名やらがとび出すので、やや焦る。 よく謂われる、「全然」のあとに否定文を伴わない用法については、明治期の文章にその実例があったりして、現代語における肯定文脈での使用を誤りだとして斥けるのは謬見であることは以前から関知しておりましたが、校正していると往々にして目にする「ミラノ風ドリアの方お持ちいたしました」のような「何某の方(ほう)」という用法ね、僕は不自然な表現だと思って排除しておりました。丁寧表現の意味合いでの使用が多いと思うんですが、何と言うか、個人的に嫌いな女芸人の店員ネタとかで耳にすると腹立たしいんです。けれどもさっき、徳田秋声の文章を読んでいたら、矢張り、こうゆう表現はあるんだな、と。気になって調べてみれば、これは辞書での意味は、対象を曖昧にするぼかし表現というものらしい。僕の思い違いで「何某の方」という言葉遣い自体は厳然として存在するのであって、これを丁寧表現の心算で用いると不用意なバイト敬語になるのだそうな。つまり、使うべき必要の無いところで使用することが問題なわけなのね。 ... 飼い殺し - 2010年12月20日(月) 一ヶ月間働いてみて、導かれる結論は、僕には独立してフリーになるしか道がない、という諦め。まァ、しかし、これは全然、現実的といえるような状況では無いわけだが。何か、そのための糧になるようなことでもあればいいんだけれども、実務のなかで学べることが極端に少ないよなぁ。よくもまぁ正社員に給料払って、そんな作業させてるな、て感じだ。 ... 幻想四次の - 2010年12月18日(土) 夜更けの「大月」から下り列車の「小淵沢」ゆきに乗る。殆ど、跳び乗るに近く。上りホームに快速の「東京」ゆきが停車していた。もう、眩いばかりにキラキラ輝いていた、気がした。 ボックスシートに悠々と独りで座れるような列車に乗るのは、いつ以来だろう?「甲府」で忘年会帰りの上機嫌な会社員たちが賑やかに乗り込んできても、決して空いている僕の向いや隣の座席には座ろうとしない、田舎の間合いだよな。 終着の「小淵沢」に到着するときの車内放送が「本日の小海線の運転はすべて終了しております」と流れたのは、胸に響いた。 その小海線発着ホームから、「松本」ゆきに乗り換える。昼間ならば、立場川橋梁とか実家の近所が見えるだろうけれども、ほぼ暗黒。 「上諏訪」の構内放送で「本日下り最終列車です」と流れていた。あぁ、僕は終電に乗っていたのか。さみしいな、何か寂しいよな。終電に乗って、ゆき着く先が終着駅。中原香織の「銀河鉄道の夜」は名曲だよな。 ... モーニングさせて - 2010年12月14日(火) 電車で出勤する。駅に行くまでの乗合バスを含めた、交通機関の運行時刻が実に中途半端で困る。上り線が二駅先で西と東に分岐しているので、夫々の行き先の列車が10分おきに走っているかと思えば、次発まで30分待たないといけなかったりもする。定時に間に合うような乗継で出勤すると、普段よりも45分早く勤務先に着いてしまう。無論、鍵はかかっているし、新入りの僕に開錠する術など無いのである。近所に喫茶店でもあれば暫く暇潰しなぞできようものの、そんな気の利いたものは欠片も見当たらない。いちばん近い24時間営業の店がラーメン屋だというのが、人を馬鹿にしていると思う。 ... 陰鬱 - 2010年12月13日(月) 一体、松本に住まう人間が長野を腐すのは何なのだろう。 山雅とパルセイロの対立へと結ばれているのは余所目に見ていて実に好ましいが。 どっちにしたって、こんな人を寄せ付けぬような寒冷地は碌でも無い。外でひっきりなく寒風が吹き荒んでいて、建具を軋らせたりするのが何とも言えず、疎ましい。 ... 性慾的生活 - 2010年12月11日(土) 下宿に光回線が開通した。無料期間が過ぎれば解約して構わない、とのことで同時加入の割引が適用されるためTVと電話にも併せて加入する。実際、いまの下宿にはTVも電話も無いのである。 とりあえず初日にやったことは、某同人ファイル販売サイトで、梶山弘画伯の触手画集をDLしたこと。当時の僕はプレイした経験すらないのだけれども、購入していたエロゲー雑誌に載っていた『淫獣幻夢』の画像は衝撃だった。どうやら僕には一生忘れられない画のようだ。全体に、氏の描く触手画は、絶望的な状況で犯されてる好に何とも言えぬ瑞々しさが漂っている。異種交配の猟奇性も不思議なほどすんなり見られるというか、破壊的病的禁忌的反社会性嫌悪感の方面とは上手に一線を引いている。描かれている好には、身悶えながらも決して萎れたりすることのない底知れぬ生命感が宿っている気がする。 ... ティキィ ティキィ ティキィ - 2010年12月03日(金) 食料品店の会計に列んでいる時、不図、買い物客の乳母車に載せられた小児が目にはいった。嬰児というよりは、もう可成り、小型の人間としての諸相が造形されているであろう年齢に見受けられた。しかし、その外見は、いつぞやの猿山で見た山猿に殆ど違わなかった。僕はそれが、この眼前の小児にのみ特異な現象だとは思えず、不気味な気持ちがした。 ... 桜の湯 - 2010年12月02日(木) 銭湯に行くと、隣りで、聞こえるか、聞こえないか、の微かな声で、しかしはっきりした意志の漲った表情で独白を続ける掟ポルシェ似の男がいた。脈絡の解らないことをぶツぶツ喋ってる電波な奴かと思ったら、使っている湯がこっちにひょいとかかった時には済まなそうに詫びてくるような、意外に好いひとだった。そのご仁とは別に「フランケンシュタイン対地底怪獣」のような男がいる。あんまし、見かける機会は多くない。背中に生えた体毛の具合なんか、見事なものである。加藤智大(被告)のような男も時折目撃する。何となく、嫌味な雰囲気がある。 ...
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