⊂離ればなれ⊃
2002年12月22日(日)

冬休み突入。
ライブ参加など、季節毎にしか会えない友達と会えます。
ライブがあるから。
そんなん友達って言えるか?
知り合いで充分かも。
上辺だけ浚うと濃いから、友達かな。
ああ、ライブ友達っていう種類に振り分けれればヨイ。

此の所、逆に眠ってばかりの番が来た。
不眠の反動で眠いのかは知らない。
眠りのバランスがとれないから、放っておいたら駄目なのかな。
病院の予約、とって無い。
先生も受け付けのひとも忙しそうで、忙しさを電話の向こうに感じると。
どうしても電話を早く切ってしまう。
師走の魔。

今日はせめて、雨だけ降らないで。
傘を持っていないあたしは出掛けれないから。


⊂歪み雲⊃
2002年12月14日(土)

もうすぐ電車が出る時間。
腕の裂けた部分がドキドキしてる。
痛いドキドキではなくて、擦り傷に消毒を塗った時に浄化されるような感覚のドキドキ。
同じクラスに居る腕切りのコがあたしに、手首に出来た縦の亀裂を見せた。
彼女はあたしに腕を切るなと言っていたけれど、何故に自分はそうしているのだろう。
病院に言ったら縫わなきゃ駄目だと言われたそうだ。
何故に自分で傷をつくっておきながら、病院に行ったり痛いと言ったりするのか理解出来なかった。
馬鹿みたい。
傷を見せられあたしがそう、と言うと不意に眉をしかめた。
どんな言葉を期待していたのか、あたしには分からない。
あたしは何故に、自分で自分を傷めては駄目なのか分からない。
みんなは止めるけれど、何故に血は出ちゃいけないだろう。
故意に怪我をしていくのは悪いことなの。
じゃぁどういうのが普通かな。
タトゥーもピアスも許されるのに、何故いけない。
あのコは腕切りをいけない事だと思ってながらもそうしているのなら、きっと何かの犯罪者と同じ。
ひともあたしを傷つける、だからあたしもあたしを傷つける。
肉体と魂なら、どちらの方が大切なのだろうか。


⊂フラジャイル⊃
2002年12月11日(水)

目に見える優しさを、怖いと思った日。

去年の夏、出会ったばかりの友達から『儚げ』だと言われた。
彼女はあたしよりも、ひとまわり年上で。
それでいてそんな風じゃなく、何処かとても魅力的なひとだった。
彼女から、居なくなるんじゃないかと思って怖い、と心配されて、
それは彼女だけじゃなく、回りの友達からも、気に掛けられていた。
挙げ句、親からは。
透明人間みたいで暗くなると何処に居るのか見えない、だとか。
気配しか感じれなくて猫かと思った、とまで言われた。
あたしはあたしで、すべて遠い気がしていた。
今、去年の夏を思い出すと白くて白くて消えそうに見える。
心の弱さは身体をも透かせ、太陽の光りが貫通して影さえ落ちないあたしだった。
まるで何も思い出せないくらい、白い膜で覆われている。
そういえば、そのコも、ぜんぜん会わなくなっちゃったな。
彼女の書く文章は、とても安心出来て大好きだった。
今年の初めに会ったきりだ。
元気かな。

また前髪を切った。
あとの髪は高校を卒業する時に、それから成人式まで伸ばそうと決めた。
そう話したら『成人式まで生きるんだ』って言われた、誰にだったか忘れたけど。
あぁ、生きるのかなぁ、と思って、生きるんだけれど。
生きる事が継ぎ足され剥がされてこう在る事は正しくないかなあ、って考えて。
考えてる端で、たくさん関係の無い言葉が生まれて。
あたしは曲の詩を描きたくなっていつも、紙を拡げたまま朝を迎えた。
それは此れからの出来事。
日記が終わったら真っ白の紙を拡げて、気を散らしながらうたう為に詩を描いて。
うたう為に曲を造る。

でもちょっと眠い。


⊂あおいかみなり⊃
2002年12月10日(火)

吹雪の夜は犬が死ぬ。
青い雷に空へと連れていかれました。

あまりにも矛盾してばかりの自分に苛立った。
成長のしない、幼稚な考え。
あたしはあたし、と孤立したのはいいものの。
思った以上にひとと離れ、不安になる。
ひととの距離を一定に保とうと、近過ぎても遠過ぎても良くはないからと。
何時も言葉や表情を気にして、きちんと間を置きながら楽しんだ。
でも楽しいことは心を踏み外し、ひとりになってから。
暴走をした自分を咎めて、膚を掻いた。
それからもあたしの心は冷静で、楽しくなると時間で冷めるようになった。
ふと頭の中身が冷えて、ひととの距離を意識する。
そして自分に戻り憂鬱が来て、またすべて遠い気がするように。
頭の中の膜が白濃く世界を遠ざける。

偶にあたしは失明していて、目の神経に脳味噌が幻覚を送り込んでいるんじゃないかと思う。
あぁ、幻覚なら目は必要無いか。
頭が幻覚を造り出してるようで、バスに揺られても、すべては向こう側の事に感じる。
ぜんぶ何なのか解らなくなり混乱して、息が詰まって何故か泣きそうになる。
泣いても意味がないと知っていながら、あたしは矛盾を繰り返した。


⊂ひらひら⊃
2002年12月09日(月)

雪が降った。
目が覚めて、喉が乾いて、
頭が痛くなるくらいつめたく冷えたお茶を思い切り飲んだ後。
近くの道路から水を轢く音が聞こえてて。
良く続く雨だなぁ、なんて思って、
もう一度ベッドに入る前、ふとカーテンを開いた。
雪だ、って反射的にベランダに飛び出して、そのあと周りを気にした。
眠る前なんて少し前くらいだけど、
地元のコらが雪降った、って云ってメールを寄越したから。
羨ましくて、宇都宮に帰りたかった。
東京は雪降らないと思ってたから、返したメールで願いが叶った気分です。
嬉しくて日記を書こうにも、此処しかないからって、
ようやっと日記の中に、ログインした、昨日もしたけど書かないで終わった。

この日記を更新することを、ずっと躊躇っていた。
もうヤダ、もう死ぬ、と思ってあの日、書いた後から。
ずっと暫く、諦めることの白い余韻が頭の中に響いていて。
余分なお薬なんて、何処にも残っていないし。
ひたすら赤い傷で腕を埋めて行くことしか出来なかった。
此処をずっと辞めようと思っていて。
でも届いたメールを読んでまた、あたしは自分でさえ自分が何処に居るのか、
全く見据えれて居ないと思って、死んでしまうことがこわいと思った。
死ぬ時は、ちゃんと気持ちも持って逝きたい。
はっきりはしないけど、少しだけ理解は貰った。
体調を整える為に、来年1年間は休学しようか、とか考えてみた。
取り敢えず、1年だけはクリアにしようと思って、久々に土曜日の授業にも出た。
今はいまだけに必死になろうと、いつも思うのに。
心の中の何処かが、何処にもいけないように、掴まれているみたいだった。
足が繋がれているんじゃなく、きっと此処はもう天井でだから凄く窮屈に思えてた。
限界だって感じてた。
でもあれから死ぬほど考えて、あたしは辞めたくなかったし辞めれないと思った。
ぜんぶ残したまんまだったし、学校に行かなかったとしても、続けたいものは変わらない。
自分が選んで、ひとりで決めて、ちゃんと決めて行くといって。
でもそんなの曖昧で、当然のように上京して、学校に通い始めたけれど。
自分で決めた事を、すっかり忘れて、病気に気を取られ過ぎて、すべてが当然のようだった。
今からでも選択筋はたくさんある。
最後まで、また毎年、気持ちが同じ事の繰り返しだろうと。
自分で決めた事は、最後までやる。

そう云えば今日は病院だ。
傘持ってないけど、いけるかな。



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由弥 [御手紙]