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2001年08月27日(月)
バスバブルの伝説

■8月27日(月)

オーストラリアと言えば約10年たった今でも思い出しては笑える話があります。ここまで来ると”伝説”ですね、もう。今年息子1号が参加したオーストラリア研修が始まったばかりの頃のこと、出発を数日後に控えた研修のスタッフである某団体メンバー数人がそろって旅行に必要なグッズなど買いに出かけたそうです。

そして”Body Shop”があったので色々見ていると身長180cm以上、体重約100kgで毛むくじゃらだが気のいいナイスガイ、”しょうごちゃん”(仮名)がその毛の生えた太い指で小さなボトルをつまみ上げて一緒にいた”Ki−ちゃん”に聞いたそうです。
「あんだやこらー?」(なんですか?これは)
それはバスバブルでした。
「そらーよ、風呂さ入れっと泡がぶぐぶぐ出でくったよー。外国えいがで見だこどあっぺ?」(それはね、風呂に入れると泡が出て来るんですよ。外国映画で見たことあるでしょう?)
Ki−ちゃんがそう説明すると
「おー、なるほど!」と納得。しょうごちゃん(仮名)は早速買って家で試してみたそうです。

そしていよいよ中学生20人を引率してオーストラリア。ホテルにチェックインしてすぐの出来事。しょうごちゃん(仮名)はKi−ちゃんと一緒の部屋になりました。

「おう、きよし(仮名)先に風呂はいるぞ」(面倒なので以降標準語に変換済み)そういってバスルームに入ったしょうごちゃん(仮名)。
「おーい!きよしー!お湯がでねえぞ!」と騒いでいる。
Ki−ちゃんがお湯の出し方を説明しに行ってふと見るとバスバブルがあったので「バスバブルだ。この前説明したヤツね。」そう言うと「おう、わかってるわかってる。」としょうごちゃん(仮名)

しばらくして風呂から出てきたしょうごちゃん(仮名)はこう言いました。「ああさっぱりした。きよしー、オーストラリアの泡はすごい泡立ちがいいぞ!1本全部入れちゃったけどまだもう2本あるからおまえも試してみろよ。」

すぐにKi−ちゃんもバスルームに。
バスバブルを入れようと小さな容器を手に取るとバスバブルは1本だけであとはシャンプーとリンスでした。しかもバスバブルは全く手つかず、3本あるって言ったのに変だな?と思ったKi−ちゃんがよく見てみると、シャンプーのボトルがすっかり空になっていたのでした。シャンプー丸ごと泡立てて入ってしまったのです。

もっとも、しょうごちゃん(仮名)は全身毛むくじゃらなのでまあ、シャンプーでも良かったかな?・・・と。
しょうごちゃん(仮名)の伝説はまだまだ続きます。



2001年08月24日(金)
オーストラリアのかほり

■8月24日(金)

エサくれよ〜


息子1号(中3)がオーストラリアから帰ってきました。某団体の事業のオーストラリア研修に参加したのです。実は去年も応募したのですが、抽選に漏れてしまったのでした。で、今年はバッチリ!
1週間の日程は、行き帰りの2日間の他3日間のホームステイとハイスクールへの1日体験入学、そして1日だけグレートバリアリーフに遊びに行くという内容。ホームステイ先の家庭にはハイスクール生のお兄さんと妹がいて、しょうゆ味のチャーハン作ってあげたり一緒にポケモン見たりしていろいろと面白かったみたいです。
私も40才前まではここの団体のメンバーで、実際にこのオーストラリア研修にも5回ほど行っています。いろいろと経験させてもらいました。
私的にはバンジージャンプが・・・。というか、あまりにインパクトの強い体験だったのでオーストラリアの思い出と言えばバンジージャンプしかないという感じではありますが。
息子1号、帰ってきて開口一番「オーストラリアって風っていうか、空気のにおいが甘い。」なんて言ってました。私もまさにそう感じました。あ!想い出した。オーストラリアのバスのにおいって好きだーーー!でも、コアラは臭かったです。それとカンガルーのしっぽってすごく堅い。



2001年08月21日(火)
炊飯器の無い生活

■8月21日(火)

めし


いろいろと不自由なサバイバル生活を送る我が家でありますが、ペッパーミルよりも重要な家電製品、日本人として最重要家電機器と言っても過言ではない物がまだ我が家には不足しているのです。それは、炊飯器。

というわけで、写真のように毎日普通の鍋で炊いているのです。
住み始めた初日、お米はあるけど炊飯器がないという現実に直面した私たち、すぐさま緊急対策家族会議が開かれました。

私「あちゃー、どうするべ?」
妻「そうだ、Sちゃん(息子2号)この前家庭科の時間にお鍋でご飯炊いたって言ったよね?」
2号「炊けるよー!」

以上、対策会議終了。

早速息子2号がランドセルから出してきた家庭科の教科書を見ながらご飯を炊きます。とぎ終わった米は以下の手順と時間配分で炊くのです。

1 吸水させる。(30分以上)
2 点火し、ふっとうまで強火にする。(5〜7分)
3 ふっとうしたら、中火にする。(7〜8分)
4 水が引いたら弱火にする。(12〜15分)
5 消火し蒸らす。(10分)
6 しゃもじで軽くまぜ、かわいたふきんをかけて、ふたをしておく。

開隆堂出版株式会社 発行
「小学校 わたしたちの家庭科6」より引用

そんなわけで、今まで20日間ほど毎日鍋でご飯を炊いている我が家です。
写真で黒や黄色っぽい粒が見えるのは失敗したわけではありません。ウチではご飯炊くときにアワとかヒエとか麦とか胡麻などの雑穀類を混ぜて炊くので、それです。

妻たかちゃんも腕を上げてお焦げの具合なんか絶妙!



2001年08月19日(日)
靴の踵とペッパーミル

■8月19日(日)

シェー!


ところで、屋上に風呂とキッチンを作って先月30日から店に住み始めた私たちなんですが、仕事の合間に少しづつ引っ越しを継続中。いつ終わるのか?
そんなわけで、いろいろと不自由を克服しながらのサバイバル生活。そんな数々の不自由のひとつが毎日の料理に使う胡椒。胡椒の粒はあるのですが、ペッパーミルをまだ買ってないのでした。
で、どうしていたかというと、ふきんに胡椒の粒を包んでキッチンの柱のところでアイスクリーム用のでっかいスプーンをガンガン打ち付けて砕くのです。
ミスタービーンは新聞に挟んだ胡椒を靴のかかとでひっぱたいていましたが、アレにインスパイアされたというわけです。
キッチンと言っても壁は外壁材のALCがむき出しだし、柱や梁は鉄骨むき出し、床はコンクリート打ちっ放しにガーデニング用の木のブロックを敷き詰めたもの、というハード仕様なので何かをこわしたり砕いたりするにはいろいろな場所が使えて良いのです。特に鉄骨は便利ですよ。ただ、ものすごい音がしますが・・・。
1ヶ月近くそうやって胡椒を砕いていたんですが困ったことが2つ。ひとつは粗挽きしかできないということ。もうひとつはふきんが破れてしょうがないということ。
で、ついに買いました、ペッパーミル。ネットを探したら良さそうなのが見つかったのです。歯の部分はあのプジョー製!おフランスのプジョーざんす。シェー!!って、感じです。
そして本体は木製、ケヤキ素材。ケヤキって粋じゃないですか〜!だって御神輿の素材と同じだぜ、てやんでぇ、べらぼうめ!おととい来やがれ!って意味もなく叫びたいくらい粋だ。気に入った!というわけです。
早速胡椒を入れて挽いてミル。
・・・カンドーである。すばらしく軽い手応え、挽いた胡椒の均一なこと!ふわっと広がる香ばしい香り。(悶絶)
と言うわけで胡椒を今まで靴のカカトでひっぱたいていた方はこちらですぐさまGETをお勧めします。


2001年08月17日(金)
「千と千尋の神隠し」

■8月17日(金)

千と千尋


 夏休みに入ってから店が忙しくて子供達をどこにもつれてってあげられなかったので、せめて映画でもということで・・・、というパターンが毎年繰り返されている我が家なんですが、(去年の日記にも同じような・・・)今年も案の定ということで、映画に行ってきましたよ〜。
 夏休み、新作映画がぞくぞく公開というわけですが、やっぱしここは「千と千尋の神隠し」は是非見たい、どうしても見たい、何が何でも見たい!ということで出かけたのでした。
 映画の前にはお約束のたこ焼きを!是非とも・・・という感じで15分の焼き上がり待ち時間をたこ焼き屋のレジ前でモバイルギア開いて祭のレポートを書きつつ過ごしたのでした。
 あつあつのたこ焼きを食べ終わる頃には丁度上映時間が迫ってくるわけで、この辺の時間の使い方は素晴らしいものがありますね。(ただのワンパターンともいいますが)
 ゲームセンター2階のこじんまりとした映画館は今日もがら空き。前から3列目の真ん中に陣取ります。お客さんは数えるほどしかいません。やっぱり田舎は良いワー。しかも最終上映は大人が1000円の日だったのでその点でも大満足です。
 さて肝心の映画ですが、(ネタバレはしません)あえて内容以外では、とにかく映像がメチャクチャきれい!カメラで撮影された物より下手したらリアリティーがあるかも知れません。
3Dで描かれた立体物を2Dに撮り直してアニメーションにしている部分も何カ所かあるらしいですが、それが”石像”はわかるとしても、”水”までわざわざ3Dで描くというのがビックリです。水の立体感!それと透明感!素晴らしいです。あと、建物のデザインと色使いですね!舞台は日本なんですが日本もアジアの一部なんだなって妙な部分で気付かされたりして、それは使われている音楽の効果にもよるところが多いとは思うんですが、日本であって日本でないような。現代であって現代でないような。そんな不思議な世界を体験できる映画です。
 久々にもう一度劇場で見たいと思った映画でした。



2001年08月13日(月)
八重垣神社祇園祭レポート3

■8月13日(月)
八日市場祇園祭レポートのつづき。
今回は8月5日のこと。

■8月5日(日)
明けて5日はものすごいいい天気。前日と違って朝の集合時間はゆっくりなのでたすかる。
それでも朝8時店を開店と同時に足袋や雪駄やシャツや褌のお客さんが!すみませんがもっと前もって買っていただけるとありがたいのですが・・・。いえ、当日でも良いんですよ。でも、当日だと品切れの物が出てきたり混みあったりしますので、ね、ね。

というわけでレジをやっていて集合時間に遅刻。今日のスタイルは自らデザインした町内揃いのシャツ&股引。白地にグレーでレンガ柄、そこに「福」「ふくとみ」などの文字がちりばめてあるデザイン。さわやか系である。それに私のデザインの町内半纏硫化染め黒地にグレーの線で特大のレンガ総柄の半纏だ。背中には「福富」と籠文字で大紋が入る。完全に私に”お任せ”であったので、自分が着たい色やデザインで好き勝手に作ってしまったが、町内のみんなの反応も良くホッとした。愛用の手拭いをきりりとかぶって、帯には笛を刺している。足元は普通の白足袋に雪駄。白足袋を履いていると雪駄の鼻緒が痛くならないし、たまに囃子を抜けて神輿を担ぐときはぱっと雪駄を脱いで帯に挟み白足袋で担ぐと非常にいい具合なのだ。

ちょっと担ぎ手の集まりがわるかったが年番町が遅れるわけに行かないので出発。30分程で全町内の集合場所である小学校に到着。10町内の約20基の神輿が勢揃い。小学校のグラウンドは人であふれかえっている。

午前10時、出発のセレモニーのあと、いよいよ連合渡御のはじまりだ。沿道の家々では大きな樽やたらいやバケツに水を用意してあるいは水道のホースを伸ばして神輿の到着を待ちかまえている。お囃子に乗って神輿が来るとバケツでザバザバ水を掛けるのである。真夏の日差しは絶好調で照りつけ、大量の水が宙を舞う。あるところでは大型トラックの荷台一杯に水が用意され、褌姿のお兄ちゃん達が嬉しそうに力一杯水を掛けてくれたり・・・。取材のテレビ局も毎年のことなのでカメラや機材の防水対策は万全だ。ついでのことながら私の携帯が防水仕様なのはもちろん祭を意識してのことである。

囃子のリズムが参加者の全身を支配するかのように繰り返される。もう、大熱狂、トランス状態である。囃子にしても自分たちの”音”で人々を”熱狂させている”のがわかるので、笛も太鼓も魂を込めて演奏するのだ。そんな状態のまま夜の11時頃まで太鼓を鳴らし笛を吹き神輿を担ぎまくるのである。

途中に数カ所ある休憩場所ではもちろんビールやジュースやミネラルウォーターが無料で配られ、おにぎりや焼き鳥、唐揚げがふるまわれるのだ。ちなみに1日で我が町内で消費したおにぎりは2000個。

まったくお祭り最高!である。



2001年08月11日(土)
八重垣神社祇園祭レポート2

八日市場祇園祭レポートのつづきです。



■8月4日(土)2

山車自体は明治13年に作られた物で2階の柱には龍の彫刻があったりしてなかなか風情がある。それを2トンの低床ロングのトラックにセットアップしてあるのだ。

4日はものすごくいい天気。ご祝儀をくれた家に領収書を配るもの、半紙に書き出したご祝儀の披露の紙を山車の左右に貼る者、お礼の言葉をのべる放送車。みんなのために飲み物や食べ物を運んだり配ったりする物。町内のほぼ全戸の人間が総出でフル回転である。炎天下走り回らなくてもよいとはいえ、囃子担当の我々は熱気が渦巻く山車1階で、延々と夕方まで演奏を続けるのである。暑さで2〜3人ダウン。意識はもうろうとしてきてだんだん口数も少なくなってくるのだ。そんな苦行のような山車巡行も午後4時終了。

最後の「しまいさんぎり」が終わると30分ほどでもう次の出し物、女神輿連合徒御の集合時間である。

午後4時30分。笛を下座用から神輿用に取り替える。

若頭長が拍子木を2回打ち鳴らすと囃子が始まり神輿が上がるのだ。八日市場の祭は囃子のリズムがまさに神輿の動きとシンクロしていて、その一体感といったら麻薬的な快感がある。1度ハマったら2度と抜けられない。女性ばかりが担いだ真新しい神輿は連合徒御の集合場所に向かって元気よく練り歩き始めた。

集合場所の旧道には10町内のウチの8町内の女神輿が集結。男性は囃子と神輿の警護に徹するのだ。

とにかく通りは人・ひと・人・・・。

八日市場の祇園祭の特徴は参加者の年齢層が若いということ。女神輿も例外ではないのだ。

囃子のリズムに徐々にハマりこむ。囃子も神輿も取り巻きもみんなノリノリである。あとで聞いた話だが、中に六尺褌姿の若い女の子が自分のお尻をピシャピシャ叩きながら大騒ぎしていたそうだ。見たかった。

そんな調子で夜の10時の終了時間までめいっぱい祭を楽しんだのだ。こんな風に祭の一日目は終わった。

明日はいよいよメインの連合徒御の日だ。


(つづく)




2001年08月10日(金)
八重垣神社祇園祭レポート1


八日市場市民にとってのまさにメインイベントの八重垣神社祇園祭(やえがきじんじゃぎおんさい)が終わって今日で5日が過ぎました。来年の祇園祭まであと350日を切ったというわけです。よっしゃぁ!
ここらで私の眼を通した今年の祭をざっとご紹介しましょう。


■8月4日(土)
今年はウチの町内が10年に1度の「年番町」。普段の年には無い行事もたくさん控えているわけです。
朝3時起床。子供達も起こして眠い目をこすりつつ軽く朝食。外はまだ暗い。というか、3時っていつも寝る時間?夕べ寝たのは1時をまわっていたので約2時間の睡眠。
子供達と妻は鯉口シャツに祭股引、町内の半纏を着て足元は雪駄履き。私は揃いの浴衣に黒の絽の羽織を羽織って白足袋に雪駄。私は「世話人」という役員なのです。
4時、神社に到着。すると、今年の「天狗」の那智君も丁度到着。天狗の衣裳の入った箱を持って石段を登る。神社の提灯と10町内の提灯に明かりを灯し、しばらく待っているとだんだんと人が集まってくる。私の最初の仕事は式典で奏でられる「奏楽」の衣裳を囃子連から選抜の5名に着付けること。それと先ほどの天狗の衣裳も!
そこへ妻到着。2人がかりで手分けして着付け終了。
午前5時、記念写真を全員で撮影。
続いて神社神輿の組立が本殿前で始まる。
午前6時、本殿内で式典開始。羽織を着た総勢100名の10町内の役員が本殿内におさまり、儀式は始まる。
神社神輿にご神体が入りはじめの儀式は終了。
午前6時、神輿宮出し。
約20CMの高下駄を履いた身長2mオーバーの天狗を先頭に役員・囃子・神社神輿・町内神輿の順で町内徒御を約2時間30分。一旦神社神輿を戻してから私は速攻で家へ帰り、着替え。今度は囃子連の鯉口に同柄の股引を履き、町内半纏を羽織って帯を貝の口に締め、笛の袋を腰にさして雪駄をつっかけ、町内の会館へ向かう。今度はお囃子と日舞の山車巡航なのだ。
午前9時、山車出発。
猛暑の中2階建ての山車の1階部分に膝をつき合わせて詰まって乗ってゆっくりと移動しつつ下座(げざ)演奏。要所要所で止まっては山車2階では踊りの披露。そうやって夕方までご祝儀あつめなのである。膝を折り曲げ、限られたスペースで演奏を繰り返す。エコノミー症候群になりそうなほどである。いや、マジで。

(つづく)