北野勇作。 『ザリガニマン』

むうう・・・・・
この表紙は一体。
まるで仮面ライダーじゃん!
それを目ざとく見つけたおこちゃまたちが、毎日口々に責めたてる。
「おかあさん、ザリガニマン読んだ?」
「おかあさん、どんな話だった?」
・・・ううっ、まだ途中なのよ。←難しいのでなかなか進まない
「じゃあ、そこまでのあらすじは?感想は?」
・・・じゃかあっしいっ、まだ最初なのっ!

というわけで、読了。
最近ずーっとずーっとSFは読んでいなかっただけに、
ワタシの頭はそうとう堅頭竜化していたらしい。
いったいどこまでが現実で、どこまでが夢?
どこまでが人間でどこまでがザリガニなの?
もわもわもわ〜と煙に巻かれて終わってしまった。ああ。

やっぱし、「かめくん」を読まなけりゃあ。
2002年06月27日(木)
★今邑彩。 『よもつひらさか』

「よもつひらさか」とは一体なんだろう?
他にも目にする機会があったりもして、ずっと疑問に思っていたが、
それはこの短編集の最後の一編「よもつひらさか」で解かれる
・・・怖いぞ。
ミステリ、というよりはホラー的な要素がうまい、このひとならでは
の味付けで、夏に読むにはいいかもだ。
途中で先が見えてしまうこともないではなかったが、12の短編は
どれも質が高くてはずれがない。
このひとは、もっと高く評価されていいと思う。

あーでも天井のしみの話は怖いよう・・・・
鏡の話も怖いし。これでまた鏡が夜見られない。
2002年06月26日(水)
図書館へGO!

今回は、なんと借りる時に
「○○と××は返していただけましたか?」と図書館の人に言われた。
両方とも、2週間で読みきれなくて延長してはもらったが、ちゃんと
先々週に来たときに返した、と思う。
すると、図書館の人は書棚に探しにいった。
・・・・ちょい不安?
いつもたくさん借りているので、記憶が曖昧になることも多く、
借りたときは覚えていても、2週間たって返すとき「はて何冊借りたの
だったか」と考え込んでしまうことも多いからだ。
いつも延長しているから、ちょっとばかし居心地も悪い。
しかも、土曜日の図書館の列は長い。
他人の目が痛い・・・・うっ、ワタシはちゃんと返したんだよう、
みんな信じて〜〜というオーラをさりげに出すが。
結局、うまくコンピュータ処理できていなかったらしく、その二冊は
無事書棚から見つかり、ほっとした。あーよかった。
それでも、やっぱり大量に借りてしまうのは・・・・もうサガだね。

「象と耳鳴り」←探していた恩田本
「閉ざされた夏」←またもや若竹本
「黄色い目をした猫の幸せ」←薬屋シリーズ二冊目をやっと見つける
「ザリガニマン」←本当はかめくんが読みたかった
「岡山キャンプブック」←そろそろデビュー
「伊東家も知らない裏技100連発」←もう読んだけど、けっこう使えるのもある
「低インシュリンダイエット」←ジョークよジョーク!(墓穴)

2002年06月24日(月)
コミック。 『DNAは苦悩する』もんでんあきこ

このコミック、探していた。
いや、探していたとはちょっと違うな・・・昔どこかで読んで、
すごく良かったのだけど、どこに収録されているかわからなくて、
タイトルも忘れてしまっていた。
それが、リニューアル収録されたのが店頭に平積みになっており、
たまたま手にとって裏を見ると、覚えのあるあらすじ!
・・・・即買い。

シリーズ2巻完結だが、読みながら何度も涙があふれた。
子どもがいると、みょーに涙もろくなったような気がする・・・・
いっぱいいっぱい、素敵な言葉があった。
人間とか、夫婦とか、親子とか、なぜか懐かしいのに、そこから
遠く離れていくワタシたちへの優しい問いかけ。
特に子どもを持つお母さんにぜひ読んでもらいたい1冊。
2002年06月20日(木)
月刊ガラかめ。最終巻。

おおー、ついにコミックスに追いついてしまったぞ
(そりゃそうや、いつかわ追いつくわ)。
最終巻は、月影先生による紅天女の上演と、まや&真澄様の
魂のふれあい(?)。
疑問もなきにしもあらず、だが(なんで源造さんがあんなに
素晴らしい演技ができるのか〜とか)、とりあえずコミックに
追いついたと言うことでよしとするか・・・・しかしこれからどうなる?
今後の展開については、ちょびっと扉風のイラストがあった。
ほんの少し先の展開を見せてはくれたが・・・
えーっ・・・真澄様・・・・としか言えない(笑)。

余談だが、この月刊本には毎回過去の短編ホラー物がおまけで
ついてくる。最終巻の今回は、なんと「白い影法師」!!
これは、子どもの頃にとってもココロ深く影を落とした作品で、
2度とあの恐ろしい絵を見たくない、と思ったワタシは、なんと
買ってすぐにセロテープで、その部分だけ貼ってしまった。
・・・・ほんまに怖がりなんやもん。

あー、それにしても早く続き書いてくれ〜〜〜
2002年06月19日(水)
★恩田陸。 『ドミノ』

最近サッカーにかまけていて、あまり本を読んでいない(苦笑)。
だが、今回の図書館本は結構期待している。がんばれワタシ!!
つうか、返却は今週の土曜日なんだよう・・・・

さて、恩田さんの作品はもういくつ目だろうか?
なんとはなく恩田イメージ、というものがふんわりとココロの中に
出来つつあるのだが・・・・うーん、しいていえば月の光か。
もちろんまだ読んでいないのもたくさんあるから、一概には言えないが。
だがしかし、この『ドミノ』はまったく全然違う。
早い展開と次々起こる事件にスピード感、このたくさんの人たちが
ひとつの方向に進んで行く偶然という名の必然の面白さ。
これだけの人物の輪がつながって行く過程が、妙に笑えるし楽しい。
まさにこれこそ、「ドミノ」である。
あー、こんな作品もかくひとだったのか〜。
最後の偶然は、ちょっと強引かなとも思うが、その後に待ち構えて
いるであろう未来は、ただのどたばたで終わらない引き締め感。
どどど、どうなるのだ〜〜!

2002年06月17日(月)
★阿川佐和子。 『ウメ子』

さくさく読めた。
挿絵がすごくかわいい・・・・「ぐりとぐら」や「たんたのたんけん」
のやまわきゆりこさんの絵を彷彿とさせる。
ストーリーは・・・・ううーむ。前半はかなりよかった気がする。
主人公は幼稚園児だが、子どもの細かい心の動きや考え、行動なんかが
とてもよく書かれていると思う。でも、幼稚園児、こんなにすごいこと
思ってはいないぞ、きっと・・・・
小学生くらいの雰囲気かなあ。
自分の子どもがすっごく幼く思えるよ。(去年まで幼稚園児だった)
ラストはちょっとおしいかな。確かに感動的な場面ではあるのだが、
ちょっと実感がない。

サーカス、もうすぐわが町にもやってくる。

2002年06月14日(金)
★若竹七海。 『ヴィラ・マグノリアの殺人』

ずっと前からこの本のタイトルを見ていて、一体「ヴィラ・マグノリア」
ってなんなんやろ・・・と見当違いの謎を抱いていたのだった。
なーんだ、ヴィラって、建物のことなんじゃん・・・って、わかるの
遅すぎ。しかも、完璧に「古書店アゼリアの死体」と連続物だと
勘違いしていて、まったく散々な出だしだ。
(こんな感想をかくひともおらんやろな)
個人的には、読む順番のせいもあるかもだが、「古書店」よりも
「ヴィラ・マグノリア」の方がよりユーモアをうまく料理しているような
気がする。若竹風に、かなりスパイスが効いているから単におもろいと
いうのではないが。

コージーミステリとユーモアミステリとは違うのかな?
よくわからないけど・・・・昔怒涛のように読んだ赤川次郎さんなんかの
作品にかもしだされる雰囲気とは、ちょっと違うような気がする。
うーん・・・・
登場人物たち、笑えないほど一癖もふた癖もあるのになんだかリアルだし。

でもでも海の側に住むってすごくあこがれ。
海無し県育ちだからねえ・・・・(しみじみ)
それから、かぼちゃのスープも飲みたいぞ!

2002年06月13日(木)
購入本、たし。

「本だな」のミドクの塔の方にはあげてあるのだが、
一応先日買っ(てしまっ)た本をば。

「遠い約束」(光原百合)←ちょっと気になっていた作家さん。
実はワタシがファンである某氏のファンクラブ会報に、ご本人の投稿が
載っていた!びっくり〜
「ピリオド」←ひいきの乃南アサさんの新刊だが、この本
文庫なのにもかかわらず、見開きや裏表紙にあらすじが載っていない!
(そーゆーのを指針にしているのに・・・・)
「童話作家はいかが」(斎藤洋)←好きな童話作家さんなのでつい・・・・
「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズ最新刊をムスコが読みたがって
いる。

3冊?あっ少ないじゃない、今回は。
あはははは←空虚な笑い
・・・・だって、怒涛のようにたくさん図書館で本借りちゃったからねえ。
2002年06月12日(水)
雑誌。 「ダ・ヴィンチ」7月号

特集が「あの名作・ファンタジーをもう一度!」。
子どもの頃どんな本を読んではまったのか、ほかのひとの体験を
聞くのはなかなか興味深いし、自分の子どものころの思い出と
本を重ね合わせるのも楽しい。
「車のいろは空のいろ」「ももいろのきりん」「スプーンおばさん」
ああ懐かしいぞ。
そして・・・自分が読んでいない有名なファンタジーもたくさん
あって、ちょっぴりくやしかったりもする。
「エルマーのぼうけん」なんかは、子ども時代からあったらしいが
ワタシは知らなかった。子どもから教えられて読み聞かせを
話をおぼえるぐらいしたが、これは本当に名作!!
いわゆる誰もが知っている「古典名作」とか「おはなし全集」なんかが
多かったように思う、ワタシの子ども時代の本。

おこちゃまに本を選んだり読み聞かせするようになってからは、
図書館に行くと、児童書のコーナーに行って、ふと昔読んだあの
本を手にとってみることが多々ある。(借りることもある)
ああ、もっと読んでおけば良かった。
今読むのと、あの時読むのとは、きっときっと違うのだ。
2002年06月11日(火)
図書館デー。

図書館の開館は10時なのだが、今回万全を期して10時過ぎに
行ったら、なんともう駐車場がいっぱいではないか。
うーむ、恐るべし学校週休完全2日制効果・・・・
といっても、駐車場で車を待つのは、ダンナなので、文句は
まったく言えません。はい。
(ダンナは活字とはまったくさっぱり縁がなし)

今回借りた本は、次の通り。
「ヴィラ・マグノリアの殺人」←「古書店アゼリア・・・」の前作
「ウメ子」←懲りずに延長
「プレゼント」←ハードは中身がわからない・・・
「ドミノ」←発見して小躍り
「よもつひらさか」←これもたまたま発見
「オルファトグラム」←書店の新書は高かったので
「話を聞かない男、地図を読めない女」←いまさらだが
「はじめての宿根草・球根12ヶ月」←・・・・;^^)
2002年06月10日(月)
コミック。 『ミステリー・ママ』

「研修医なな子」などでおなじみの森本梢子さん作品。
そっちはドラマにもなった有名どころだが、読んだことは無い。
「わたしがママよ」は全巻持っている。面白い。
それに出てくる息子タケが、わがムスコに顔がクリソツだったのだ(笑)。

「ミステリー・ママ」は、そういうイメージから離れた、ちょっと
軽いレディースミステリコミック的な作品で、サクサク読めた。
いかにもマンガらしい設定だが・・・・
ふたつのシリーズ共、子どもがいい味出してるのがうれしい。

それで!
実は○ックオフに初めて行ったのだ。(ブック○ーケットは行ったこと
あるけど)
ちょっとドキドキ(なんでやねん)。
2002年06月07日(金)
★若竹七海。 『古書店アゼリアの死体』

失敗した。これってシリーズ第二弾だったのか・・・・
うーむ、やはり舞台が続き物だと、一作目から押さえておきたかった。
ちょっと近くの本屋を捜して見たけれど、図書館の返却日までに
見つかりそうもないので、もう思いきって読んでしまった。
「コージー・ミステリ」って初めて聞いた。まあ自分には
たくさんあるいわゆる「ミステリ用語」がほとんどと言っていいほど
わからないので、裏表紙や見開きの煽り文句はけっこう参考に
させてもらっている。
(なにせフーダニットとかもついこないだまで知らなかったん
やもんね・・・・あっ、笑ったな?!)
それにしても、複雑な話だった。人間関係と過去の事件が絡み合って
「コージー」のイメージを勝手に頭で作り上げ、軽い気持ちで
読んだワタシとしては大変に苦しい展開・・・・やっぱり読みなおすべき?
ロマンス小説わかんないし・・・(もっとも苦手な分野、ロマンス)

それにしても、若竹さんの本って、杉田比呂美さんが表紙とかイラスト
多い。友人?このひとの絵、とても好きなのだ。
2002年06月06日(木)
ドラマ。『天国への階段』

まだ途中なんだけど。
惜しいのは、「スマスマ」の裏番組なので、たぶんすごく
視聴率が取れてないこと。ワタシは普段から見てないので
別にいいのだが、うーん、多くの人にも見てもらいたい
オトナのドラマなのにな。
原作ファンから見ると、ちょっと無理のある設定(笑)や
なんでというシーンもあるかもだが、所詮ドラマはドラマ以上には
ならない。すっぱり切り離して楽しむことにしている。
ドラマとしては充分いけると思う。
未央さんの演技を除いては・・・・(本上ファン、すまん)。

ワールドカップが始まり、今週の分のドラマは録画をさっき見た。
・・・・ああー、昼間から見るんじゃなかった。大後悔。
号泣〜〜〜目が腫れまくり。児玉さん〜〜うっうっうっ。
いや、そうなることは原作で知っていたのに・・・・泣きました。
ああっこれで来週の頭にも再び泣きが入る・・・・。
2002年06月05日(水)
★渡辺容子。 『斃れし者に水を』

「斃れし」は、「たおれし」と読む。
渡辺容子さんは、江戸川乱歩賞作家だ。受賞作「左手に告げるなかれ」
は、ワタシの未読の塔に積まれたままである。

病院での日常が、実にリアリティにあふれていて、一気に読める。
どちらかというと、サスペンスの要素が強いようにも思えるが、
多くの謎がたたみかけるように解かれていく過程は、やっぱり本格なのか。
主人公は妻子ある男性と交際中だが、「彼を守るために」という大義名分
を持って謎に迫っていく。その姿勢は最後の最後まで崩れることはない。
ワタシの辞書にはそういう恋愛の形はないけれど、愛することは
守ること、それは真実かもしれない。
「あのひとを守るのはこの私」。
時々破綻しそうになるほどの、彼女の激しい情熱にとまどいながらも、
不思議とこの主人公の生き方はそれほど嫌ではない。

それにしても・・・・糖尿病とは本当に大変な病気だと思う。
もちろん、大変なのは他の病気でも同じことではあるけれど。


2002年06月03日(月)
By ちゃいむ

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