★柴田よしき。 『柚木野山荘の惨劇』

柴田よしきさん、初挑戦。
でも、あのRIKOシリーズとは全然違うらしい。
・・・・全然違ってた。
しっかし・・・・・ネタばれにならずに何をどう書く?
(苦笑)

内容はちゃんと本格の謎解き。
しかし、そういうのより、このストーリーに出てくる主人公と
その友人たちが気に入っている。
やっぱりキャラ&ストーリー優先(笑)
テンポよく話は進んでいく。
にやりとする場面もあって、読んでいて楽しかった。
謎解きはちょっと唐突かな、という気もしたが、それは
ワタシが彼らのことを良く知らないせいかもしれない。
そのへんは、「保留」だ。

むむ。
「ちょっぴり切ない」ぞ。
2002年01月30日(水)
◆コミック。 『ぶたぶた2』

愛してやまない「ぶたぶた」の、コミック版2巻が出た。
さらに劇画タッチであるが、これは作画者の意向らしい。
普通のマンガのように7〜8頭身にしたら、それこそバレーボールくらいの
ぶたぶたとのバランスが壊れるから・・・・原作を大事にしてくれる
気持ちが伝わってきて、そういうメモ書きをみると妙に嬉しい。
物語は、最終章「桜色を探しに」で「終わる」。
読み終わったとき、また原作とは違った感じでじーんときてしまった。

実はダンナは本を読まない。
ぬいぐるみと遊びコミックを読んでいたオコちゃまたちと
原作の大ファンであるワタシがぎゃいぎゃい騒いでいるのを横目で
見ていたが、ついにコミックに手を出した!
ニヤニヤ笑いながら感想を聞くと、面白かったそうである。
そらそうじゃ!
やっと仲間入り出来てうれしそうな?ダンナ(笑)。
さあ、活字も読め〜〜〜!
2002年01月28日(月)
★東野圭吾。 『予知夢』

連作短編集。
読んだ気がしていたけど、全然覚えてない、いつものように。
あー、8割方は過去の作品はクリアしているはずなんだが、
思いこみなのかも。
超常現象は、ミステリ好きには受け入れられない人も
多いと思う。
ワタシ個人はSFやアニメも好きなので、別に
きちんとかかれていれば全然OKなのだが。
今回はちょっとばかりツメが甘い章も?
ああ、これはきっとこのガリレオさんに馴染めないせいか。
それとも、東野さん特有の乾いた文体のせいか。
ただし、彼の科学する眼は、説得力がある。
非科学的な現象に対する科学的な証明が、だからこそ
ひんやりと際だつ。
科学の苦手なワタシにはきっと、助手はつとまらないな。



2002年01月25日(金)
★佐藤多佳子。 『神様のくれた指』

ちまたでは「しゃべれどもしゃべれども」がけっこう
あちこちで聞こえてくる、佐藤多佳子さん。
「神様のくれた指」存在は知っていて、一度は手に
取ったのだが、馴染めないかなあ、とその時は読まなかった。
そして今回。
とっつきにくかった。薫さんのギャンブルのシーンが出た
ころには、感情移入出来なくて「だめかな」とも思った。
読み終わった今は、全然感想が違う。
読んで、よかった。まったく、読ませてくれた。
なんて表現したらいいのかな。登場人物がリアルで生き生きしてるとか
心地よい裏切りとか。
月並みな言葉しか浮かばないのがかなしい。
最初は気になっていた二段組が、中盤から気にならなく
なっていた。←長いの苦手
スピーディーな展開には本当にハラハラさせられた。
咲ちゃんのキャラが、今時ちょっとお目にかかれない純すぎる感じが
したが、まあ清涼剤と言うところか。
相手がマッキーなので、あまり嫌みにならないのかも。

マッキーって言ったら、やっぱり想像するのはあのミュージシャン?
・・・・ワタシ的には、ジャイアンツのマキハラなんだが。ヘン?

2002年01月24日(木)
◆月刊ガラスの仮面。 第9号。

あらっ・・・・先月第8号について書いてないような?
ううーん、むむむむ。
8号は、真夏の夜の夢で妖精パックを演り成長したマヤが、
亜弓さんの相手役のオーディションを受ける所。
オーディションシーンは、マヤの才能がいかんなく発揮される
ので大好き。
そして、9号はふたりの王女、亜弓さんとマヤの対決。
やっぱり一気読みすると、お芝居にどっぷりつかれていい感じ。
それにしても、亜弓さん、ほんとにいいひとだ。
自分は地下劇場に住んで、マヤを自分の家に住まわせる。
役作りとはいえ、マヤ、おいしすぎるぞ!
ワタシもお手伝いさんを雇いたい(爆)

しかし・・・・今回も月影先生はあのお姿で喫茶店に。
想い出すのはドラマ化されたときの、野際陽子さんの怪演。
もうそっくりなんてもんじゃありませんでした。感動。
しかし、「ふたりの王女」に出演なんかなさって、お身体
大丈夫だったのかしら・・・・舞台はハードだもんね。

綴じ込みの、「ガラスの仮面開運シール」、ムスメに取られた(泣)
2002年01月23日(水)
コミック買う、三冊。

単行本も持っているのに、なぜか毎月買ってしまう、
『月刊ガラスの仮面』。
やっぱり一気読みは良いですな。ほほほほ。
(自分の本出せよ)
今回は、亜弓さんとマヤの一騎打ち、「二人の王女」。
そして、見つけました、
『ぶたぶた・2』。
もうひゃひゃひゃひゃひゃあ〜って感じ。
かまびすしいオコちゃまがいない間にじっくり読もうっと♪
さらにそれまでのコミックけっこう好きだったけらえいこさんの
『あたしンち』。
これは初めて読みます。期待。


2002年01月22日(火)
★アンソロジー。 『かなわぬ想い』今邑彩ほか

作家は全部で5人。
今邑彩、小池真理子、篠田節子、服部まゆみ、坂東眞砂子。
サブタイトルに『惨劇で祝う五つの記念日』とあるとおり、
これはホラーアンソロジーの書き下ろしなのだ。
いったい、この恐がりで小心者のワタシが、ホラーだなんて
どういう風の吹き回し?風邪?(謎)
でも、このそうそうたるメンバーに、ふらふらと触手が動いた。

ホラーが苦手なわけは、もちろん第一に怖いのとかスプラッタとか
幽霊とかがダメ、ということなのだが、決定的なことは
「お話がハッピーエンドでない」である。
ハッピーエンド大好き、救われない話はつらいのだ。
ただ単にワガママ読者なのであるが。
そういう意味では、このアンソロジー、本当に「ホラー」だった。
怖いよお・・・・・
篠田節子さんの「誕生」はなかでも怖すぎ。
どこを旅してきたのか・・・・帰って来られてよかった。
2002年01月21日(月)
よくばり図書館。10冊〜

本当に本に関しては欲張りだと思う。
読めもしない・・・かもしれない・・・のに、手に入れたい。
本屋で読みたい本を買ったら、満足して積んでしまう、あの
安心感に似ている。

図書館にはどこでも、話題の本のコーナーがあると思うが、
今日は土曜日で人も多く、本も少なかった。
しかし、人が多いということは、何度かチェックしたら
本がひょっと戻ってきてまた新しいのが並べられていたりする。
何度目かのチェックの時、読みたいなと思っていた本の
下巻が帰ってきていた。
うーん・・・下巻じゃねえ・・・。あきらめるしかない。
すると、次にそこを通った時、その本の上巻を手にとって
眺めているおじさんが!
ああー、しまった。ちょっとしたスキに、上巻が帰ってきたのだ。
側には、下巻。
そこで下巻を手に取る、などというコスイ真似は出来なかった(笑)。
ひたすらおじさんの気が変わるのをさりげに待ったが、
おじさんは結局二冊ともゲットして行ってしまった・・・(泣)。
さ来週、お持ち申し上げておりまする。

今回ゲットした本は以下の通り。(延長本二冊のぞく)
『すてきな奥さん増刊 パソコン大好き』←(笑)いまだにハウツー本に頼る
『予知夢』←本当は「悪意」が借りたかった
『柚木野山荘の惨劇』←柴田よしきさん、初挑戦
『かなわぬ想い』←ホラーアンソロジー、大丈夫か??
『展望塔の殺人』←吉敷刑事、三作目
『プラスティック』←「メドゥサ・・・」もまだなのに
『神様がくれた指』←「しゃべれども」とどっちか
『建築屍材』←たまには賞物も
2002年01月19日(土)
☆佐藤多佳子。 『イグアナくんのおじゃまな毎日』

ふふ。はらだたけひでさんの挿し絵が、とてもキュート。
ホントにイグアナはこんなのか、と思わず思って読んでしまう。
でも、本当のイグアナは、もっとグロイ(笑)
さらに、本文中にもあるがお世話がめちゃめちゃ大変なのだ。
以前テレビで、イグアナを放し飼い(もちろん家の中)している
のを見たことがあるが、あの時はたまげた。
部屋の中はまさに、ジャングル。緑と木と湿度。
人間が飼っているのではなく、熱帯密林のイグアナのすみかに
人がおじゃましている、という雰囲気だった。
そんな環境がいきなり振って沸いたようにお気に入りのサンルームを
占拠し、悪戦苦闘する樹里とパパとママ。
イグアナなんて捨ててやる!と言いつつ、なんとなく毎日共生していく
ストーリーは目新しいものではないけれど、家族達の無責任さに
情けなさがリアルで、それに主人公樹里の冷めた小学生ぶり
と淡い恋が、さりげなく楽しめた。

恐竜好きのムスコが読んだら「イグアナ飼いたい!」とか言いそうで
怖いかも・・・・
この本、しまっときたいような、出しておきたいような。
2002年01月17日(木)
★乃南アサ。 『引金の履歴』

昨日本屋に行って、文庫新刊の乃南さんの本を手に取った。
本を買うときは、まず作者を見て、それから文庫なら
裏表紙のあらすじを読む。
内容が面白そうだったら、買う。
ただし、好きな作家は手当たり次第の時もある。
あらすじを見て、なんだかどっかで聞いたような話・・・・
ぱらぱらと今度は目次を見る。
その各短編のタイトルを見て、「やっぱり」。
読みかけの『引金の履歴』である。
文庫オチして、タイトルが改題されていたのだ。
(こういうので騙されて?、過去何度か同じ本を買ったことアリ)
新しいタイトルは『冷たい誘惑』(だったと思う)。
ううーーーーーーーん。
タイトルは、本の命とも言える。
『引金の履歴』の方がカッコイイような気もするが・・・・・
タイトルが直球過ぎ、ということなのだろうか?
それを充分おぎなうほどのストーリーだと思うが。
個人的には、一作目「母の秘密」が一番好きかな。ふふ。
ワタシも、こうなのかな?
2002年01月16日(水)
新年本屋。8冊。

あー、今年に入って、初めての本屋だわあ。
もほほほほほ(謎)
やっとムスメがお弁当始まり、少しフリータイムが延長。
臨時収入で気分もでかいぞ!←危険

あっでもどうしてだ・・・・
アレとアレがないぞっ!ううっ・・・・・やはり地方は入るのが遅いか。
というわけで、今回のゲット本は以下の通り。

『ダヴィンチ2月号』←最近買っている
『煙の殺意』←本当は「しあわせの書」がほしかったんだけど・・・
『光の帝国』←あっこないだドラマやってた
『不安な童話』恩田もの二冊目、ふふ
『コミカルミステリーツアー3』←こんなところに!
『幽霊は行方不明』←ううむ・・・・
『オーロラの彼方へ』←一目惚れってやつ
『目に見えないけれど大切なもの』←このひとの言葉は好き
2002年01月15日(火)
読書すすまず。

あんまり年末に入る前に、とばしすぎたかしらん?
年末年始は移動日なので、読書は出来ない。
また、連休だったりすると、出来ない。
なーんて言い訳をしておりますが。
ただいまの読書中は、乃南アサさん『引金の履歴』
もうすぐ終わりそう・・・・・
でもやっぱり家事しながらの読書はあかんわ。
入り込めないから、たぶん正当な読後感?が得られないと思う。
でも、時間は惜しいしなあ・・・・
主婦としては難しいところですわ。
・・・って。夜もう少しパソコン減らしたら?←墓穴
2002年01月14日(月)
★近藤史恵。 『ガーデン』

時々、近藤さんのHPをのぞいて見ることがあるのだけれど、
『ガーデン』は「これが近藤」とあったように思う。
うん、なんだかわかるような気がする。
イメージ的には何となく、『凍える島』のように
もやもやしたけだるい空気の中で、エキセントリックな登場人物が
動き回るところが似ているか。
よその書評サイトをのぞくと「退廃的」とある。そうかもしれない。
いなさそうでいるかもしれない、ダイヤの原石のような女の子たち。
そしてたぶん、ワタシと対極にいる人間。
以前のワタシなら、きっと拒否反応があったかもだ。

先に『ねむりねずみ』を読んでしまったので、今泉&山本コンビの
イメージがちょっと違った。
しかし、こっちが先なのだ・・・。
やはり、謎解きに終始しない、近藤作品らしさを持っていると思う。

近藤さんの作品には、本当にきらきらする言葉、はっとする言葉が多い。
「げんきのもと」にも何度も引用させてもらっている。
近藤強化月間は続く(笑)。
2002年01月10日(木)
★島田荘司。 『出雲伝説7/8の殺人』

吉敷刑事もの。
最初怖くて、かなり飛ばした(笑)。
だって、スプラッタ苦手なんだもの。すごくリアルだった。
あー、でもこんなこと言ってたら、ミステリなんて読めないのだけど。
だが出雲の伝説の部分はかなり興味を持って読んだ。

うーむ・・・・・時刻表はやっぱり苦手だ。
だが単に二時間ドラマでやるトラベルミステリーとはひと味もふた味も
違っていた。
もちろんもうこれをテレビ化は出来ないだろうけれど。
なにせ、もう岡山から鳥取に吉敷さんが乗ってきた、「急行砂丘」は
廃止されてしまったのだから。
はい、地元です;^^)
2002年01月09日(水)
★今邑彩。 『つきまとわれて』

面白いな、と思ったのは、その連作短編集の形。
その話の中の主人公でない登場人物が、次の話の主人公になる、と
いう形が繰り返し続いていくのだ。
ほとんどの連作短編は、一人の主人公を中心として書かれることが
多いが、そうではないところが妙にリアルだ。
脇役もそれぞれの人生を生きていて、様々な人生の局面を迎えて
いるに違いないから。

この人は本当に短編がうまいと思う。
しかも最後にさくっとやられる;;^^)
そうじゃないかなーと思うその上を行かれることも多い。
好きなのは『六月の花嫁』『逢ふを待つ間に』。
後者は電子ペットを話題にしていたが、ウチにもポスペがいるから
ヒトゴトではないかも・・・・



2002年01月08日(火)
まずは、新春図書館から。

タイトルなんのこっちゃ(笑)
つまり、冬休み前にどっぷり借りた本を返して、代わりのを借りた
それだけなんだが・・・これだけの長い休みなのに、なんと
「延長本」あり(爆)
こ、今度こそ・・・・・←かなりむなしい

というわけで、今年初めての図書館本は以下の通り。

「つきまとわれて」←去年に引き続き今邑彩強化月間?
「ガーデン」←そして近藤史恵強化月間も?
「引金の履歴」←さらに乃南アサ強化月間も?
「出雲伝説7/8の殺人」←順番がようわからんぞ
「コミック将棋入門」←・・・・ムスコに負けてくやしい
「ああ言えばこう行く」←話題の本のトコにあった
あと、延長本が三冊アリ。「ドラゴンの眼・上下」
「イグアナくんのおじゃまな毎日」

2002年01月07日(月)
あけましておめでとうございます。

正月休み、ゆっくり読書した人も多かろう。
我が家は実家巡りの旅、本を読むヒマは皆無。
かといって働きづめというわけではなく、食ってばかりだったので
誉められたものでもないのだが。

昨日、大量に借りた本を返しに、子どもと一緒に図書館へ。
新年の休みあけで、図書館は大混雑。
返却カウンターには、係の人の顔が見えないほど本が積まれて、
まるで城壁のようだ。
ああー、ここであの本を元に戻すアルバイト、時給いくらくらいだろう?
図書館で本に囲まれたアルバイト、なんて素敵な!
そうぶつぶつつぶやいていたら、ダンナが
「本を読めるわけじゃないじゃん」
ほっほっほ!そういう問題ではないのだよ、明智君。←古すぎ
本を整然と並べる作業もまた、本好きにはたまらなくいいのである。
むっとしたダンナが
「・・・・じゃあウチの本もちゃんと整理して並べてよ」
うっ・・・・・墓穴を掘った。
2002年01月06日(日)
By ちゃいむ

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Edit by オレンジミルク。