P-diary
Piccolo,Play,Practice,Pleasure,Process,Pray,…Precious!

2004年11月23日(火) 近畿大会「打合会」

本日は、高校演劇近畿大会の、打合会。
ワタシは、「運営」側の人間として、同席。
兵庫、和歌山、滋賀、京都、奈良、そして大阪の高校が次々とやってきました。

運営のお手伝い、というよりは、好奇心から打ち合わせの様子を傍観。
さすが近畿大会、それぞれのこだわりが溢れていて、面白い!
やっぱり「姿勢」が違うなぁというのを実感しました。
とにかく、自分たちの芝居を舞台に乗せるための努力は惜しまない、そのための協力を最大限に引き出そう、そんな感じ。
自分たちの道具の仕様について即答できる態勢とか、気になることはとにかく何でも聞いておこうという姿勢とか、見ていて気持ちよかったです。100を越えるキューには驚いたけど、それでもその一つ一つをきちんとてきぱきと説明できてるのが、凄いなぁと思いました。大変なことにはなっていたけど…。
個人的には、『壁は動かせるんですか』「動かせなくはないけど…」「スピーカーがあるから無理だよ」「動かすようなプランを考えてたの?」『いえ、そういうわけじゃないんですけど』「可動式って書いてあったから?」『はい』っていうやりとりが、とても好きでした。

しかし。
ワタシが密かにワクワクしながら各校の打ち合わせを後ろから覗いて、個人的な感動を覚えている間も、同じように見ていた他の先生方は、ちゃんとセットの様子とか道具の量とかチェックして把握してはって、さすがです。見るところが違いました。ワタシは何をみてたんだぁ!?と反省いたしました。

今回は、ピッコロでの近畿大会で裏方が経験出来てよかったなぁと思います。出場校だったら、あんな学校やこんな学校の打ち合わせや仕込みや上演を、こんな間近にじっくり見てるなんてできないですからねぇ。純粋に、興味津々の打合会でした。

今週は、木曜から連日ピッコロ通いになるけれど、色んな意味で凄いモノが見れそうで、本当に楽しみです。折角の機会、しっかり勉強させてもらおうと思います。



2004年11月20日(土) 観劇日記「2004県大会」

at揖保川町 アクアホール

尼崎北「黄昏色」
八鹿「蝸牛、舞!」
姫路東「RESET」
甲南女子「純愛って」
三木東「あめつちのうた」

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19日(金)から21日(日)の3日間に渡って行われる、高校演劇県大会。
体調もよろしくないので、2日目の20日(土)だけ、観劇。

9時前に家を出発して、ついたのは1校目の上演が終わる頃。

地区大会で見ることが出来なかった尼北「黄昏色」は、道具も芝居も丁寧な作り方をしてるのが伝わってきた。
めっちゃ心が動かされるという感じではなかったけど、じんわりと心地よい雰囲気。

お昼休み、河川敷でお弁当を食べながらぼーっとしてたら、最後の稽古をしている学校がいた。
先輩(OB?)の指示のもと、発声と動きの確認。役者は二人。制服のままだけど、動きがよくて、ちょっと見とれていた。
張りのある声も、気持ちいい。
こんなところで稽古できて、ちょっとうらやましい。

午後の上演が始まって、さっきの学校が姫路東であることに気がついた。
去年の県大会で、なかなかシュールな芝居がちょっと話題になった学校だ。今年の作品「RESET」も独自の世界観があって、なるほど〜って感じだった。
去年も良い味出していた子が今年も鮮やかな七変化を軽やかに演じていて、魅力的だった。でも、河川敷で見た方が、格好良かったなぁ。

甲南女子の「純愛って」は、伊勢物語「梓弓」が用いられていて、国語教師としては、授業を見ているような気分で、何となく後ずさってしまった。

今日、一番好きだったのは、三木東の「あめつちのうた」。これも、ほとんどの場面が二人の女の子だけ。
これも大きなドラマがあるってわけじゃないけど、丁寧に、誠実に創り上げた空気がとても切なくて、…つい、もらい泣きしてしまった。かなり早い時点で、タネは分かっていたんだけど。
ちょっぴり、甲南女子が終わった時点で帰ろうかなって思ってたけど、帰らなくて、良かった。

客席は、甲南女子のあたりでようやくちょっと増えたかなって感じで、午前中とかあまりに人が少なくて、びっくりした。
せっかくの県大会なのにねぇ、もったいないなぁ。



2004年11月14日(日) 部活日記「終わりと始まり」

早朝から緊張して目覚めた。が、そのまま、夢うつつになり、気が付いたら8時…ひ〜〜

おかしいくらいに緊張して、生徒の楽屋と本部楽屋と舞台と事務所の間をウロウロウロウロ熊のように彷徨い、つっこまれる。
まだ何かすることあるんじゃないか、できることあるんじゃないか、って気がするのだ。
ここまで来たら、ホントに生徒に、役者に任せるしかないのに。

あっというまに上演になり、今年は初めて「写真を撮りたい!」って思って、カメラを持って客席の後ろへ忍び込む。
いろいろあって、中途半端な付き合い方しか出来なかった芝居だけど、やっぱり愛おしさには変わりない。
アラもいっぱい気になるけど、やっぱり、頑張れ!楽しめ!!って応援してしまう。

結果は、3年連続の無冠。
悔しかった。
いろんなことが、悔しかった。
…あかん。こんなん書いてる場合じゃないや。
やっぱり、ワタシは芝居を作るのが好きだし、演劇部好きだから。
当たり前のことを、再確認してしまった。

みんなはどうだったんだろう?

終わってから、顧問の先生たちと、審査員の先生方を交えて打ち上げ。
審査員のSさんは、3年前にワタシが顧問になって初めて優良賞を頂いたときも審査員だった。
その話をしたら、あの芝居「トランス」をちゃんと覚えていて下さって、それが何より嬉しかった。



2004年11月13日(土) 部活日記「まもなく」

朝9時に出動。だがしかし。忘れ物に気付き、家に一度戻り、再び出動。一時間無駄にした〜
昨日一日留守にしていたおかげで、えらい惨事になっている机を見ないふりをして、体育館へ。
今日は久しぶりにアップに口を出す。
絶対ね、「しっぽ鬼」をやってほしかってん。緊張と緩和。これがキーワード。
予定が狂ったりして、通しをしてすぐに劇場へ移動する段取り。
かなりピリピリして、余裕のない面もあり、一方でのんびり(と、ワタシには見えた)昼食タイムをとる余裕もあったり、端から見ていると、ホントにはがゆい。
通しは、恐怖の59分コース。ふむ。セリフは早くなる可能性があるとしても、動きは延びそうな気がするんだなぁ、下手するとタイムオーバーするかなぁ…
赤帽さんが思ったよりも余裕をもって早めに来てくれたので、逆に焦る。
(慌てすぎて、体育館の機械警備をするところまでは良かったのに、その鍵をキーボックスに戻したかどうか、自信がなくて、帰り道あまり気になるから意を決して学校に寄ったら、案の定、机の上に置きっぱなしだった、なんてオチもついてます…)
仕込みは、夏の経験が生かされたような、相変わらずのような…。
何を最優先させるべきか、がやはり分かっていないのと、臨機応変に判断を下すことが苦手。
初の吊りモノは、思ったよりも簡単で、思った以上に素敵で、写真撮りまくってしまった。
とりあえず、舞台に上げても素敵な楽しい芝居になりそうな予感は消えない。
あとは、ホントに楽しんで、そのために出来ること・すべきことをキチンと丁寧にやってくれたら、たくさんの人に楽しんでもらえるんじゃないかなぁ。

何か、まだできることがあるんじゃないか。まだ何か…って、気持ちが消えない。
顔つきが違う、って言われたけど、自分でもどうしていいか分からないくらい、気が張りつめているのだ。
緊張しすぎて、肩とかパンパンに凝りまくっている。
役者と違って、幕が上がってしまえば、ワタシに出来ることは何もない。それがなんとも…

去年の使い回しの道具が、元々耐久性のない作りだったのに、そのまま使って持って行ったもんだから、積むときにちょっと壊れて、急遽修理が必要になった。
今回はたたくような道具もなく、ワタシのガチ袋の出番もないはずだったのに、たまたま車の中に積みっぱなしだったので、思いがけず出番!
人知れず、外でたたいておりました。…みんなぁ、ちょっとは気にしてよぉ〜



2004年11月12日(金) 部活日記「裏方当番」

朝から、劇場入り。
生徒は、受付・幕間司会・批評の仕事。
ワタシは、舞台進行。
今ひとつ仕事内容を把握していないので、朝からウロウロ。
言ってくれたら動くで!と言ってくださるけど、何をお願いしたらいいのかよく分からないので、とりあえず一人でウロウロ。
今日のビックリ!
その1。とある機械を持ってくる人が電車事故?で遅れてる。動揺が走る。仕込みで色々調整しなきゃいけないけど…仕方ない。出番は芝居のラストということで、とりあえず幕を開ける。不安いっぱいの役者たちと顧問の先生。無事、20分位のところで、到着。ぶっつけ本番になってしまったけど、焦りながらも準備完了。ちゃんと間に合いました!袖で出番を待っている役者さんのホッとした顔に、ワタシも他人事と思えず、ホッ。
その2。開演予定時刻になっても、審査員の先生が戻ってこられない…これが一番焦った…
その3。とある集団規律に富んだ高校の上演中。そろそろ終わりかなぁと思って袖に通じるドアを開けたら、思ったよりも力が入ってしまって、ちょっとドアノブの音がした。閉めるときも勢い余って、ちょっとだけ音がした。袖にいた控えの部員たちが一斉に振り向いた。…恐かった。

よその上演を見ていたら、むずむずしてくる。…もっと稽古したい!(正確には、させたい?)
最終日の上演、というのは準備に余裕があるけれど、精神衛生上、かなりよろしくないです…。
明日、もう一足掻き、できるかなぁ。

「演じる」ということにおいて、最終的に責任を取るのは、顧問の先生ではなくて、役者自身だ。という講評の言葉が、胸に、響いた…。



2004年11月07日(日) 部活日記「念願の校内リハーサル」

やっと、上演一週間前に校内でリハが出来るようになった。
毎年、今年こそやるぞ!と言いながら、結局間に合わなくて、それどころじゃないって状況で、うやむやのうちに上演日を迎えるというパターンだったのだが、ついに今年はちゃんと校内リハが出来た!大きな成長!!

まぁ、リハとは言いつつ、照明も吊りモノもなしだけど、それでも3年生2人、OB2人を迎えて、それなりの緊張感の中で演じることが出来た。
細かなミスとか練習不足はあるけれど、とりあえず流れはできた。ちょっとだけ、いい風が吹き始めている。あとは、自分たちの中に吹いてる風だけじゃなくて、ちゃんと追い風も向かい風も飲み込んで、もっともっと色んなモノを巻き込んでいく、大きな渦を作るのだ。
せめてその小さな追い風になれるよう、多分今日中に済ませないと後が大変になるであろう作業に、黙々と専念するワタシ。
ここからが勝負。あと一週間で、もう一化け、できるハズ。



2004年11月06日(土) 部活日記「イイ感じ」

1年は午後まで模試。ということで、稽古は午後から。
紙コップ使いなどを中心に抜き稽古。道具の使い方が上手くなってきた。やはり、モノを増やしたのは正解。
1年が合流してから、通し。
実は今日、初めてきちんと通しを見た。副顧問のU先生も来て下さった。
思ったより、と言ったら失礼だけど、だけど、本当に思った以上にイイ感じ。
ワタシは性格上、細かい部分の詰めの甘さが気にはなるけれど、全体的には当初の不安を払拭する仕上がり。テスト前の最後の稽古を覗いた時点では、本気で、最悪のパターンも覚悟したのだけれど。
途中で全体的な構成が変わるかも…などの問題を含みつつ、最終稿の完成が11月頭になってしまったけれども、とりあえず基本の台本自体は9月中に出来ていたってのは、やっぱり大きい。
あとは、どれだけ極められるか。こだわりを見せることができるか。
稽古への集中の仕方も変わってきた。目つきが違う。



2004年11月05日(金) 部活日記「最後の休み」

当初、というのは2ヶ月くらいまえのプランでは、テスト中も結局やらざるを得なくて、そろそろ疲れもピークに達してるだろうから、ここらで最後の休みを取って、ラスト一週間突っ走ろう!
っていう状況になってるだろうと予測をして、今日はお休み、って予定表に書いておいた。

実際には…テスト前、テスト中共に稽古も作業もなく、客観的に見て作業や稽古の遅れの方が気になるのだが、体調を崩す者もいたりとかで、ちゃっかり休みを取ることに。う〜む…

まぁ、いずれにせよ、これを最後の休みに、しっかり体力気力をチャージして、突っ走ってよ〜と切に願う顧問です。



2004年11月04日(木) 部活日記「スタッフ打ち合わせ会」

本日はコンクールのスタッフ打ち合わせ。
ワタシは朝からホールに張り付き。
よその学校の打ち合わせを覗きながら、自分とこの打ち合わせのシミュレート。
音響のHさんが「MDの録音には、くれぐれも気を付けて」と念入りに毎回言われてるのを聞いて、小さくなる。
さて、今回、照明も装置も、今まであまり使ったことのないモノを使うので、ちょっとドキドキしながら打ち合わせ。
しっかり者の演出は、準備の仕方とか、ちゃんと質問事項をまとめてきている。
とりあえず、打ち合わせ会に関しては、これまでの経験をちゃんと生かせている様子で、落ち着いて無難に終了。
さて、これでいよいよ上演が見えてきた。最後の追い込みの始まりだ!!



2004年11月03日(水) 部活日記「印刷三昧」

台本の製本と、新しい台本でのセリフ等の確認と、明日の打合会の準備。
すっかりチラシのことを忘れていて、昨日の放課後に慌てて確認。
で、今朝持ってきたが、あまりにシンプルすぎて必要な情報が足りないので差し戻し。
今度はサービス精神旺盛すぎて、生真面目な顧問として、しばし葛藤の末、苦渋の選択。
台本も、いくつかミスが見つかったので、4ページ分、朝から印刷し直し。

部員たちが稽古やら作業やらをしている間、ワタシは明日配付の週末課題の印刷に大わらわ。
切り貼りがめっちゃ面倒くさくて、思いがけず時間がかかり、結局午後いっぱいかかってしまった。
で、問題がA3両面印刷1枚、解答がB4両面印刷2枚、を6クラス分。そして、チラシ700部(両面印刷)。それを、また延々印刷。
終わったのは6時。
ちょうど部員たちも一段落ついて、明日の資料のコピー。
細かいミスとかチェックして書き直して…しかも、まだ照明のQシートができてないことも発覚して。
それは明日の朝、チェックしてコピーすることに。
7時すぎに彼女らを見送って、それからちらかしまくった印刷室を片づけて、ようやく学校を出たのが、7時半。

昨日からひたすら印刷三昧。印刷室の住人のようで、たまたま昨日今日と夜の印刷室で出会った先生に「帰ってないんちゃうん?」とからかわれたけど、正直、帰るのも面倒くさくなってます。



2004年11月02日(火) 部活日記「最終稿完成!!」

2時間目の授業に行くと、空席が。座席表を忘れてきたので、誰だっけ?と後ろの生徒に聞くと、作家生徒でした。授業とは関係なく、個人的に心の中で悲鳴。
無事、4時間目に遅刻して復活。案の定、台本完成に力尽きていた様子。
おかげで、ワタシが指摘した問題点もほぼクリア。まぁ、細かいことを気にすればキリがないけど、後は彼女らの持ち前のパワーで押し切れることでしょう。というか、押し切ってもらいましょう。
そこが腕の見せ所。

昼間はとにかく時間がなかったので、最終稿の印刷は放課後になってしまった。
今日中に渡せなくてごめんなさい。
自動紙送りで印刷できる機械のはずなのに、紙送りがちゃんと出来なくて、結局一枚ずつ原稿を入れ替えて印刷する羽目に。
1ページずつ印刷が終わったら次のセットして、出来たのは紙折り機で折って、積んで…ってまるで印刷屋さんのように黙々と作業。
気が付いたら8時すぎでした。放送部も明日のコンクールに向けて、時間がない〜と残ってました。
文化の秋です。



2004年11月01日(月) 部活日記「却下」

結局、ワタシのプランは却下され、当初の構成のまま行くことになった。
自信あったんだけどなぁ。いかんせん、「一緒に作る」時間がない。彼女らにきちんと向き合う時間がない。
まぁ、今回は全面的に任せようと、初めから決めてはいたのだけど。
どうしても、欲が…(これが嫌われるんだろうなぁ)
とりあえず今日は、作家が持ち帰り、手直し。


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