2005年04月30日(土)



【枯れる】


枯れるのは
言葉ではなく 感情だ


いつの間にか麻痺した感情は
何も感じなくなって行く
言葉を選び取ろうにも
感情が無いから
何も浮かばない


吐き出す言葉が見つからない


僕は 今 何を想う


ただ 抱え切れない程の
淋しさだけが
今の僕とこの世界を繋いでいる







2005年04月27日(水)



【咲】


言葉が枯れてしまうと言うのなら


地の底に落ち込み染み込んだ
言葉の隅々の欠片までも
全てはいつか何かの糧になり


また 咲き誇る事もあるだろう
それを信じてみてもいいだろう


もう既に言葉が枯れてしまったと
彼方は言うのなら
これから無言を保てばいいでしょう


無言で全てを呑み込んでいるうち
彼方の中に波紋は小さく広がり
静かに降り積もる様々な感情は
いつかまた言葉となって


彼方を救うでしょう


言葉は枯れる事はありません
彼方の感情 すべて ですから
嘆く事はありません
言葉はまたいつか きっと


咲き誇ります





2005年04月21日(木)



【懇願】


神様 神様
どうか僕に
立ち上がるだけの力を下さい


大きな何かに押しつぶされて
もう立っている事さえ
困難になりました
座りこんで ただ ただ
流れる雲を眺めて居ます
このままでは僕は朽ちて行くだけで
そんなのは哀しくて淋しい


神様 神様
どうか立ち上がるだけの力を
その優しさの小さな欠片を
空から零してください


立ち上がれたなら
僕はきっとまた自力で
前に進めるよう頑張るから


神様 神様
たとえ弱いと罵られても
立ち上がる為の小さなキッカケが
僕は 欲しいのです






2005年04月14日(木)



【何を】


何を
掴みたかったのだろうね
この手に
この胸に
この心に


僕は
何を
手に入れたかったのだろう?


何も出来ず
だらだらと消費する日々に
何処か反発しながらも
何処かで安心して
結局そうやって
流されるままの弱さが
僕を此処まで腐敗させた


僕は何が欲しかったのだろう
富? 名声? 権力?
そんな風に単語で割り切れるものなら
きっともっと解りやすかったのに





2005年04月13日(水)



【無題】


静かに降り積もって行くのは
日々消化出来ずにいる
小さな後悔や涙


細かい塵のようなそれらも
いつの間にか僕の心を占領して
世界を濁らせて行く


繰り返す日々に彩りなど
感じる事を忘れて
流れて流されて
雑事を繰り返す事で終わる日々が
あまりにも淋しく


何も見たくないと目を塞いだ





2005年04月12日(火)



【悪魔】


この大き過ぎる不安を
僕はなんと呼べばいいのだろう


毎晩溺れそうになるんだ
あまりに大きなその波は
僕のどんな感情も飲み込んで行くから
今もほら 笑いたいと思うのに
それすら何処かに消えてしまう


呆然と立ち竦んだまま
前にも後ろにも進めずに
引いて行く波だけを感じた


このどうにも処理出来ない気持ちを
僕はなんと呼べばいいのだろう





2005年04月06日(水)



【孤独】


とても小さい事が辛い
被害妄想は酷くなるばかり
生きる気力も無くしそうで
慌てて目を覆う


優しくして欲しくて
誰かに優しくして欲しくて
でもそんな都合良く
他人が自分の望む言葉を
言ってくれる訳無くて


孤独が心臓を貫いて
死んでしまえたら良いのに


今日も泣きそうなまま空を仰ぐ







 


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