2004年04月30日(金)
【天井】 真っ白な自室の天井すら 今の私には異質に見えて 世界から拒絶された気持ちになる 独りを望んで閉じこもるけど 誰にも声を掛けて貰えずに居るのは とても寂しい 身勝手なんだと解っているけれど 身勝手なんだと知っているけれど 愛して欲しいなんて 世界から愛して欲しいなんて 私が世界を拒んでいるのに 天井が白ければ白いほど 私はきっと孤独になるよ 2004年04月29日(木) 【さらさら】 足元をさらさらと 砂が通り過ぎていく 波が僕の心も一緒に 海へとさらって行く ぼんやりと波を見つめては 涙を流した どうして泣いてるのかなんて 理由なんて考えもしないで さらさらと 流れる全てに身を任せた 僕はきっと今 透明な存在になったんだ 海と空と一緒の 何かになったんだ そんな気がした 2004年04月28日(水) 【なにを】 何を望んでいたのか 直ぐに見失ってしまうのは 僕の精神が脆弱だから? 大人になっても 良く泣いてしまう僕は やっぱり弱いと 他人に言われるのだろうか ただ 優しい人になりたかったんだ 特別じゃなくてもいい 優しい人に なりたかったんだ 2004年04月27日(火) 【からっぽ】 何も何も浮かんでこない からっぽが自分の底に 闇のように広がってる もう ”今” すら見失って 泣きそうになる 何も何もこの手には無い 何も何もこの目は映さない からっぽだ からっぽだ 自分の全部に絶望した 2004年04月26日(月) 【雨】 生憎の雨が降って 僕は傘を取り出した 真っ赤な傘が 不自然で少し笑った 通り雨だったのか すぐに雨はやんで光りが射し始める 僕の直ぐ足元の地面にも 太陽が降り注ぐ 暖かさが傘を包んだ 嗚呼 僕にも この優しさがあれば良かった この力強さがあれば良かった そうしたらきっと 君を傷つけることなく 僕は、僕を貫き通せただろうに 2004年04月25日(日) 【貴方の道】 殺めてお仕舞いなさい そんなに嫌いならば いっそのこと 己の手で 己の首を 絞めてお仕舞いなさい 貴方の道です 貴方の道です 行くも進むも戻るも止めるも 貴方次第なのです 笑うも泣くも諦めるも楽しむも 貴方次第なのです 解っているのでしょう? 理解しているのでしょう? 解っているというくせに 貴方は嘆いてばかり 貴方は泣いてばかり 世界は貴方から広がっています 閉じるも開くも貴方の目線 ひとつなのですよ 自分の責は自分で負いなさい 誰かの所為にせず 誰かに依存もせず 貴方の道です 貴方の道です どうぞお好きに歩みなさい 2004年04月24日(土) 【刻まれた】 生き抜いてきた証が この体中に刻まれてる ひとつも無駄なんて無かった 生きる事全てに意味があって 起きた事全てに意味があった 挫けそうになったら 思い出せばいい 体中を見返して 手のひらをぎゅっと 握り締めて 己の体に刻まれた その証を きっと今日が無理でも 明日には笑える事が出来るよ そして明日が無理でも 明後日には笑えるだろう 人は進化する 全てをその内に消化して 2004年04月23日(金) 【選択】 何度も何度も間違えるんだ 自分で納得して選んでる筈なのに 踏み出しては 嗚呼、違ったなと感じて 振り向いて、また悩んで 選ぶ 一歩 歩き出しては 嗚呼、ここも違ったと 気付き そうして 嘆く 最近は そんな事ばかり 繰り返してる 僕はきっと馬鹿なんだ 2004年04月22日(木) 【視線】 冷たく視線が射抜くよ 嗚呼 きっと向こう側では 私は見下されてるのだろう そう自意識過剰じゃなく 感じるときがあるよ 寂しい事だけれど 人間同士が 根本的に分かり合うなんて 多分無理な事で 人に許されたのは ただ、歩み寄る事だけ 優しさを持って お互い歩み寄る事だけ だからどうか その刺さる視線に笑顔で返して 他人からの価値を気にして 自分の価値を 貶めるような生き方はしたくない 人に惑わされずに、生きていきたい 2004年04月21日(水) 【刻印】 月がか細く光を届ける夜に 窓を開けて外の空気を吸いこんだ 夜にしか世界が見えない僕は それでも太陽に憧れて 降り注ぐ光に憧れて まるでそれは 恋する乙女のように焦がれた この手には抱けないと知りながら それでも 触ってみたかった 光りに 僕は我慢が出来ずに外へと飛び出す 刻印は焼け、僕を瞬時に燃やすだろう けれどきっと光りは 僕を優しく包み込むのだ そうしてその瞬間 僕は光りを手に入れる あの切ないほどに焦がれた 光りを 2004年04月20日(火) 【怖いのは】 他人の目 非難の目 行動が逐一見られている そんな気すらして 馬鹿みたいだと思うのに 被害妄想が止まらない 自意識過剰が止まらない 怖いのは他人と 僕を取り巻く世界そのもの 2004年04月19日(月) 【ただ】 泣きたいと思いました すべてを投げ出して すべてを吐き出して 子供の頃のように 理不尽なすべてを 全部 世界のせいにして ただひたすらに 泣きたくなったのです 込み上げる何かが あまりにも切なく 悲鳴をあげるものだから 目の前の全てから逃げ出して 泣き叫びたくなったのです 2004年04月18日(日) 【津波】 大きなうねりが 僕を今にも呑み込もうとしている 足元から波にさらわれて 一瞬の後にもう息が出来そうに無い 手を伸ばし暴れる僕の 辛うじて開いた瞼の隙間からは 太陽が反射して光る水面が見えた 綺麗だと思った 瞬間 ガボッと何かが 肺にまで達した気がした 咄嗟に零れた刹那の僕の言葉は 何処にも行けずにただ流れて 波の泡(あぶく)に紛れて消える きっとその時 僕も消えたのだ 津波に紛れて 僕は消えたのだ 2004年04月17日(土) 【毒】 他人との会話の為 自分の引き出しを全開にした そのツケが夜に襲ってくる 家に着いた途端 口から出るのは溜息と愚痴 出来るなら延々と零し続けたい 根性足りないと罵られても それでも尚 何かを吐き出したい ドクドクと流れ続ける血脈に 果てない愚痴を染み込ませて それでも不安で 積もったなにかは きっと眠る間に体中を巡って 毒になる 明日僕は笑えるだろうか 2004年04月16日(金) 【乗り越えて】 両肩に圧し掛かる それは新しい明日への畏怖 未知の事はいつだって恐くて 知らない事は誰だって不安で そう慰めるけれど 今もただ恐くて震えるだけ 明日から始まる僕の世界は どんな事が待ち受けているのだろう? 夜空に辛うじて光る星を見つけて 僕は無理やりに笑顔を作った 笑っていこう せめてこの両肩分くらいの恐さは 自分の力で乗り越えて行けるように 2004年04月15日(木) 【吐き気】 止まらないのは、吐き気 ずっと今も胸に何かを抱えていて グツグツと気持ち悪い匂いで一杯 吐き出してしまいたいのに 何もこの口からは出てこなくて するりと言葉も抜け落ちて 完成する前にみんなほどけた 吐き気が止まらない でも、何も吐き出せない 2004年04月14日(水) 【嗚呼】 どうしよう 恐怖で心が一杯になってしまった みっともなく子供のように怖いよと 泣き叫んでしまいたい そんな事出来ないけれど 押し込めるからこそ 想いが逆に圧し掛かって 心を圧迫して 枕に顔をうずめては 聴こえない叫びをあげる 嗚呼 嗚呼 震えるのは 足 凍えるのは 手 発作のように体が揺れて 涙が無駄にこぼれ続ける 恐怖が恐怖が恐怖が 嗚呼 今夜も胸を支配してる 2004年04月13日(火) 【一歩】 簡単に踏み出した先が 意外と泥沼だったりして 身動きできなくなる そんな事日常茶飯事で この一歩の先が 僕にどんな未来を運んで来るかなんて 誰にも解らない でも恐怖だけじゃないよね? この未来にはきっと希望もあるよね? 空も今も曇ってるけど 明日はきっと晴れるよね? この一歩の先には 誰も知らない僕の未来 2004年04月12日(月) 【ぎりぎりと】 静かに細い紐で絞めていくように 僕の声はかすれて声も出なくなる 両手を見つめては その指の隙間から 僕の声が、僕の世界が ガラガラと壊れて行く気がして 涙が溢れた 何も望まなかった訳じゃない でもこんな自分を望んだ訳じゃない 言い訳だってどっかの風が叫んで 僕はまた涙を零す 今更両手を握り締めても 様々な僕の隙間から きっと僕の声は零れていく ぎりぎりと軋むのは僕の どこ? 2004年04月11日(日) 【雑音】 周囲の雑音がとても五月蝿くて あっという間に呑み込まれてる 気付けば また昨日と同じ場所に佇んで ざわざわざわざわ 大事な情報など一つも無い どれも無駄ばかりの世界 雑音ばかりの毎日に慣れて 自分の音がどっかに消えた 2004年04月10日(土) 【消える】 何度も言葉を重ねては デリートを繰り返す 言葉が生まれては消え 真っ赤に膿んでは消え 突き刺さった何かを 喉に抱えたまま また言葉を重ねるけれど 何も ここからは何も 産まれはせず 空虚な想いが 僅かに空をかすめて 消えていくだけ 僕はまた静かに言葉を消した 2004年04月09日(金) 【願っていた】 いつだって僕は願っていた この手に希望を宿す事 この胸に夢を抱く事 そうして綺麗な僕のまま あの真っ青な大空へ飛び出す事 真っ直ぐに歩む誰かを見下し 馬鹿みたいだと思いながらも その裏でとても憧れた 夢を持って邁進する誰かに 希望に瞳をキラキラさせる誰かに 汚されても綺麗なままの誰かに そしてそんな誰かになること いつだって本当は願っていた なれはしない事を 自分が一番知っていたのに 2004年04月08日(木) 【そら】 窓から空を仰いでは溜息をつく そんな毎日を繰り返して 今もまだ踏み出せない この一歩 今日もまた空を眺めて 移り行く景色に他人を重ねる 人の動きばかりを眺めて 人の進む背中ばかりを見つめて 自分は何をしてるのだろうと 虚しくなるのももう何度目なのか きっと多分明日もただ一人 時の流れに乗る事が出来ずに佇んで 空を眺める 2004年04月07日(水) 【人並】 夜でも駅から溢れ続ける人並みを 酔いそうになりながら眺めた きっとみんなそれぞれに 悩みを抱えて生きている そんな事解りきっているのに 人の持ちものばかり羨む心を 僕はどうしても止められなくて 様々な葛藤が僕を追い立て 同時に僕を責め立てる なけなしの勇気で やっと一歩を踏み出しても 雑多な人々に紛れると やはり多すぎる人並みに 酔ってしまって 寂しさで思わず泣きそうになるんだ 泣きそうになるんだ 2004年04月06日(火) 【言葉】 何故こうも言葉に囚われる 雁字搦めの言葉は 決して僕を救いはしないのに 固められた思想に育てられた僕に 何処までも染み付いてる選民思想 そんなものくだらないと吐き捨てる度 それでも心のどっかで周囲を見下してた そんな気がする お父さん貴方の道は歩まない お母さん貴女の過ち許せない 言葉はどんどん鋭利を増す 言葉はどんどん尖って行く 救われないままきっと終わるよ 2004年04月05日(月) 【小さな星】 言葉が出ない 夜空には小さな星が沢山 瞬いてるというのに 何を想うのか 何を願うのか 僕は 僕自身のことが一番 解らなくて 泣きそうになる あの小さな星よりも 自分が小さい事に 今ごろ気付いて 泣きそうになる 2004年04月04日(日) 【花見】 近所の桜が綺麗な学校へ行ったんだ 懐かしさなんて一つも無い学校だったけれど 不思議と郷愁めいた気持ちが湧いて来るから なんて単純な自分と笑った 校庭には花吹雪に紛れて 花見をしている家族連れがたくさん 小さい子が大きな桜の木を眺めて 口をぽかんと開けている様子を お父さんがビデオで撮ってた それを眺めて思わず僕も微笑む 嗚呼 なんて幸せ 春の日差しが こんなにも優しい事に 今更ながら気付く 儚げに散っていく桜が 少しだけ僕の背中を励ました 2004年04月03日(土) 【止められない】 穢れていく言葉を 止める事が出来ないで居る 言葉を発する度に 己の中のどす黒い何かが 一緒に出て行くのを感じて 嗚呼 また傷つけてしまう そう目を覆ってから気付く いつも手遅れな事に どうしても 穢れていく言葉を 止められない 2004年04月02日(金) 【この先に】 この先に何を求めているのか 自分でも解らないんだ 親に責められ 世間体からも責められ 僕の居場所は何処にも無い この箱の中にだけ 僕の言葉や存在がある 哀しいと 馬鹿みたいだと 誰かが言った それは僕も理解している だけどそれでも 弱さがここを求めるから この箱の中に真実が無くても 僕はこの先にしか 居場所を見出せない たとえその先が とても孤独だとしても 2004年04月01日(木) 【嘘】 嘘を平気でつくようになった 小さな嘘ばかりだけれど その度に自分が汚くなる気がした 事実 汚くなっていった 真っ白だった靴は どんどん汚れて行った 泥が跳ねたり 人に踏まれたり 時々自分でわざと汚して 白色が灰色に変わったのは もうずっと前のこと それでもアタシは その白かった靴を履き続けてる これしか持ってないから これだけがアタシの財産と言うのは あまりに哀しい事だけれど 事実 鏡に映るのは 滑稽なほどに嘘で塗り固められた 今の自分自身 |