新世紀余話
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2003年04月27日(日) 棄権もまた、投票なり

今日は、地方選挙の投票日。
もっとも、選挙権を行使したことは、これまでに一度もない。
票を入れたくなる候補者というのが、地元では見つからぬままなのだ。

わかってる。棄権しても責任から免れるわけじゃないってことは。
地元の代議士が不祥事をしでかした場合、そんな野郎を選出した地域の住民としての咎は受け入れよう。
それが民主主義社会のルールだ。

本当の話、この腐った町からどんな悪事が明るみに出たって、いまさら驚きはしない。


2003年04月15日(火) 記念日

米英軍はイラク全土を掌握した。
ヒトゲノムの解読が完了した。
なにかが一段落した気がする。


2003年04月09日(水) オムダーマン

 バクダッドはまもなく、陥落する。
 今回の戦争は、旧世紀の民族主義を新世紀の電子計算力が圧倒し、駆逐してしまった戦いだろう。
 それは、戦力の差というものにおいて、ドイツのポーランド作戦よりも十九世紀末のオムダーマンの戦いに近い様相をさらすこととなった。
 ブッシュの強引さが各方面からかまびすしく非難される現状だが、米国はまぎれもなく、グローバリゼーションを代表し、イラク攻撃を遂行している。
 ほとんど一国による行動であり、なおかつ国連という多国家の寄り合いとも袂を分かちながら、人類の新しい価値観によって足場を支えられたものなのだ。

 たしかに「歴史は勝者によってつくられ」はするが、時は適性を備えた者だけを勝者に選ぶという、ずっと大きな真理を見落としてはならない。
 時は今度も、アメリカを利便にかなった道具として用いたのである。


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