ナナとワタシ
INDEX|前へ|次へ
| 2009年01月12日(月) |
カラスとオシャレとパンの話 |
年の瀬に、ナナと一緒にブランチしたときのことなんですが。 田舎だと、午前10時前に食事できるお店って、ファミレスかファストフードしかなくて、なんつーかシャレてないんですが。 まあワタシは会って話ができれば、そのへんの道ばたでもかまわないんですけどね。
で、いつものファミレスでまた「なんか食べるか」ってことになりまして。 その頃はランチとモーニング、どちらも頼める時間になっていたので、ナナは「これをお昼にしちゃお」ってことでパスタを頼みまして。 ワタシはモーニングメニューというものが好きなので、スクランブルエッグのモーニングを頼んだのですよ。
そしたら店員さんがワタシに 「パンかライス、お選びいただけますが」と。
あ、そっか。どうしようかな。 と考えてメニューを見て、ええとーなんて考えてましたら、ナナが
「これで」
と、トーストを指さして勝手に決定。 ちなみにワタシのメニューですよ?
店員さん、確認のためか、ワタシの顔をちらりと見てくれたので「あ、それでお願いします」と。 店員さんが行ってしまってから
「なんで勝手に決めるのさー」とワタシ。なぜかうれしそうに。
ナナは栄養バランスとかにけっこううるさいので、何かしらワタシの健康を考えてそれに決めてくれたんだと思ったんでが。 返ってきた答がこちら。
「えー。だってあたし、パンが食べたかったんだもん」
おまえの都合かよ! <やっぱりなぜかうれしそうに しかしホントに好きだね、パン。
「でもなんでトースト?」とワタシ。 「え? だからパンが食べたいから」 「パン、2種類あったんだよ、ほら。 ワタシはどっちのパンにするかで悩んでいたのだ」
トーストと、ライ麦パンとあったのです。 ナナはたぶん、ライ麦パンのほうが好きなんですよね。 と思ったので、聞いてみたわけです。
「あ!ホントだ!」とナナ。「えー、ライ麦パンのほうがよかったな・・・」 「変更してもらおうか?」 てか、ワタシのメニューなのにワタシも鼻の下伸ばしすぎです。 「めんどくさいからいいや」 あっそ。
そして元旦、初日の出を見に行ったときも、同じファミレスに入ったわけですが。 そのときモーニングを頼んだナナは、迷わずライ麦パンを選んでおりました。 それを見て思わず笑っちゃったんですが。 そしてワタシは中学時代のある「パンにまつわる一日」を思い出したのであります。
------------
確かあれは中2。 そして、確か秋の終わり頃の日曜日か祭日でありました。 なぜかワタシはナナの家におりまして。(めずらしい)(ワタシが押し掛けた可能性大) 体育着ではなく普段着だったので、部活帰りとかでなく、純粋にナナの家に遊びに行っていたのだと思います。
ナナの家に着いてすぐ、ナナが言いました。
「あたし今、カラス飼ってるの」と。 「カラス? なつくの?」 「なつくよ。かわいいんだよ。カータンて呼んでるの。カラスのカータン。もう友だちになったよ(・∀・)」 「・・・ふうん」
相変わらずアタマおかしいなー、と思いながら相づち。
「信じてないでしょ?」とナナ。 「だってカラスってなつかない気がして」 「じゃあカータン見せてあげる」
ナナの家は小学校のすぐ近くだったのですが、その小学校にカータンはいるらしく。 ふたりして小学校まで歩いて行きました。
「小学校で飼ってるの?」とワタシ。 「ちがうよ。そのへん飛んでるの」
それ、ただのカラスに適当に名前つけているだけでは・・・(°▽°) しかもこの調子だと、カータンは現れなそうです。
と思っていたら、少し離れたところでカラスが一羽、ぴょんぴょんぴょん、と、地面を跳ねるようにして歩いていました。
「あ、ほら! カータンいたよ!」 とナナ。
痩せた小さめのカラスでした。 が。 ホントに他のカラスと区別できてんのかなぁこれ・・・。
「他のカラスとカータン、区別つくの?」とワタシ。 「うん、あれはカータン(・∀・)」とナナ。 「どうしてわかるの?」 「たぶん呼べば来るよ。 カーターーーーン」
ぴょんぴょんぴょんぴょん。 確かにカラスはやってきました。
「ほらね?(・∀・)」 「・・・・・」<まだ疑っている。ただの偶然だろうよ・・・。
「この子はねえ、カラダが小さいから、カラスの世界ではひとりぼっちなの。 だからあたしがたまに来て遊んであげるの」 と14歳のナナ。 「ふうん・・・何回くらい遊んだの?」 「今日で3回目」
少な!
その後、ナナが勝手に考えたカータンの物語を聞かされ。(今思うと、次女ちゃんや末子ちゃんの話す話によく似ていたなあ) カータンが行ってしまってから、ナナが突然言いました。
「あたし、服買いに行きたい」と。 「え? 今から?」 「うん。じょりぃ、一緒に行かない?」
ここで自分のカッコを見てみるじょりぃ。 まだオシャレっ気のなかった頃ですよ。 というか、ナナやマユコといったオシャレな友の影響で自分のダサさを自覚しはじめ、オシャレになりたいなーと思いつつ、どうしたらオシャレになれるのかわからなくて、自分の服装がひたすら恥ずかしかった頃でした。 この日のワタシは、だっさいグレーのトレーナーにジーンズ。(デニム ではなく、ジーンズ。というよりジーパン) ナナはといえば、白ベースに赤い柄が編み込んである、なんかえらく女の子らしくてかわいいセーターに、ボトムはチャコールグレーの、良さそうな生地のスカート。プリーツだったかな? 一緒にお街(お店のいっぱいある地区をこう呼んでいた)に行くには、自分のカッコがなんかすごく恥ずかしい・・・(*´・ω・`) 恥ずかしいけど行きたい。 ナナが洋服選ぶところ見たい。ワタシもオシャレになれるかも。
「うん、いいよ」とワタシ。 「じゃ、乗せてって☆」
え! 自転車2台で行くんじゃなくて、ワタシが乗せてくの?Σ(´д`)
と一瞬思いましたが、まあほとんど毎日学校帰りは後ろに乗せていた頃でしたからあまり抵抗なくOKしまして。 でも街までは遠い・・・。しかも往復か・・・。しかも帰りはずっと登りか・・・。
が、ナナと一緒にお街にお出掛けなんて機会、これは逃すわけにはいきません。 自分の服装も憂鬱だったし、ほとんどお金なんて持たずに来ちゃったし、ワタシ的には買い物☆な気分では到底ない状態でしたが、 自分みたいなダサいのとおしゃれなナナが一緒に服を買いに行けるチャンスがあるなんて思ってなかったので、コンプレックスにもじもじしながらも一緒に行くことに。 自転車二人乗りで遠出は体力的にはキツイものでしたが、二人乗りだとナナがぴとっとカラダをくっつけてくるので、状況的にはうれしかったですし。
行きはたぶん、ナナがカータンのことをずっとしゃべっていたように思います。けど、ここはよく覚えていません。 ずっとゆるやかな下り道なので、けっこうすぐに街に到着しちゃいましたし。 で、ナナのペースで服を見てまわったわけですが。
なんかですね、ワタシが母と一緒に服を買いに行くような店とは、店からして違うわけですよ。 てか、ワタシ、服ってデパートで買うモンだと思ってましたし(°▽°)(もちろん、当時は田舎のデパートなんかに若者向けのオサレな店なんて入ってなかったですよ!) ナナはブティックと呼ばれている店をハシゴするんです。 当時ワタシたちの住んでた市の「お街」は、田舎にしてはおしゃれな店がたくさんありましてね。 市が昔からそういうところだったんですね。 オサレ人の街、みたいな決定的なキーワードがあるんですが、その言葉を出すと、ググれば市の名前が判明しちゃうので出せなくて残念です。 そんな環境だったもんで、当時の田舎町にしては、オサレな若いムスメたちのためのブティックもけっこうあったんです。(今は廃れてますが・・・) が、ワタシはもちろんそんな店入ったことなかったですし。 ナナの後について店に入っても、なんだかそわそわ落ち着かなくてですね。 オマケにワタシの服装のダサさと言いましたら。もうホントダサい(´Д⊂) 店によっては、ナナ、お店の人と仲良しのようで、なんかオシャベリしてたりして。 ワタシ個人的にはえらく居心地悪かったんですが、そんなナナはやけに大人びて見えて、カッコイーーなんて思いました。
ま、それが今では「家にいるときはありえないほどダサいカッコ」している人になってしまったようですが・・・ァ'`,、('∀`)
結局ナナ、見ただけで何も買わず。 日も暮れて来たので、また二人乗りして家路に向かったのですが。
街を出る頃になって、ナナが「おなかすいた」と言いだしましてね。
「え! ・・・あ、じゃあ、街に戻る?」とワタシ。
で、でも、こういうオシャレな子って、こういうお出掛けのときって、いったいどんな店に入ってどんなモン食べるんだろ・・・と悩むワタシ。 なんもわからないので、「じゃあ○○でも食べる?」とか、なんも提案できないんですわ。
「あ、ここでいい。ここ寄って」とナナ。
なんか、フツウのボロいパン屋さん。 パン屋さんといっても、ベーカリーではなく、昔よくあった、山崎製パンのパンばかり売ってるような、そーゆーパン屋さん。(若い人にわかるかしらこれ・・・) パンのついでに塩とかお菓子とかあまつさえ洗剤とかも一緒に売ってるような、そーゆーパン屋さん。 かといってコンビニとは全然違うわけですが。
「え? ここでいいの?」 「うん。パン食べたい」 「あの・・・フツウのパンでいいの?」 「どういう意味?(・.・)」 そりゃそうだ。
フツウの菓子パン買って、自転車の荷台でワタシにつかまって半身をワタシの背中に預けつつ、もぐもぐとパンを食べるナナ。 ワタシはといえば「そうか、ああいうところでパン買って食べるのもアリなんだ」とか、なんかよくわからないことを考えてました。 こんなモンに、アリもナシもないわけですが。 今思えば、ナナが単にパンが大好きというそれだけのことでありますよ。 でもほら、オシャレになりたかったワタシは、いちいちナナの行動を「心のオシャレノート」につけてしまっていたわけだったのです。
「おいしいー( ^ ∀ ^ )」と、ワタシの後ろでゴキゲンなナナ。
そうか、パンておいしいのか。そしてあんなパン屋(失礼です)のパンでもいいのか。 と、ナナの「おいしい」を受けて、それもまた心のオシャレノートにメモメモ。
「じょりぃも食べる?」 「いらない」
このころから既に、「好きな人の食べ物をもらって食べる」ということができなかったじょりぃ。 今でもちょっと苦手です。とにかく恥ずかしくてならないのです。 取り分けメニューとかも苦手。自分のを相手にあげるのも苦手。 これすべて、理由はひとつ。 なんかこっぱずかしいから。これだけ。
なので、冒頭のファミレスのシーンで、ナナがあたりまえのように「あたしももらうから」という理由で、勝手にワタシのチョイスをトーストにしたことが、 そしてワタシも、恥ずかしいながらもナナと一緒に一枚のトーストを食べていたことが、なんだかとっても嬉し恥ずかしだったのであります。 ワタシも大人になったものだ、なんてことも思ったりして。 大人になりかたのスケールが小さすぎますが。
--------------
とまあ、ファミレスでパン食べた話から、長々と昔話を語ってしまいましたが。 しかも話の中でパンが出てきたの、ちょっとだけでしたね。ァ'`,、('∀`) この日のことって、ワタシホントによく覚えておりましてね。 カラスを見たり、あのとき自転車で走った街までの道を通るたびに思い出すのです。 ホントよく覚えている。
ナナがパンを買ったお店も、ナナと回ったブティックも、もうありません。 が、特にパン屋さんがあった道を車で通るときは、あの頃の気持ちにまるっと戻って、通るたびに不思議な気持ちになります。 ナナはもう覚えていないだろうな、パン屋さんに寄ったこと。 ワタシと街に行ったことも覚えているまい。(当然、ワタシがヒーヒーしながら帰り道の上り坂を自転車漕いでいたことも!)
カラスのカータンの話は、少し前に「覚えてる?」と聞いてみたことがあります。 ナナの答は
「全然覚えてない。 てか、あたし、どうかしてるねー(笑) カラスを飼うなよ」でした。
中学のときの話を振るたびに「あたしどうかしてるね」と答えるナナもどうかしてると思いますが。 まあでも確かに、かなりどうかしてましたけどね、あの頃のナナ。
今ではもう、カラスと友だちになろうともしないし、あの頃ほどオシャレにも情熱を燃やしていないナナですが。 パン好きだけは変わらないようです。 でもナナ。
菓子パンは太るよ?(大きなお世話)
前回のナナワタで、ちらりと次女ちゃんのことが出ましたが。 現在反抗期まっさかりの次女ちゃん。 長女ちゃんの反抗期のときとは、またひと味違った難しさを発揮しているようです。 ある意味、長女ちゃんより厄介。
が。
ナナは長女ちゃんのときのように、あわあわオタオタしておりません。 まず、ナナが自分のことで忙しいので、長女ちゃんのときのようにそれだけで頭をいっぱいにしてしまう、という事態になっていないのが良いようです。 それともうひとつ。 次女ちゃんとナナは、よーく似ているのであります。 なので長女ちゃんのときと違って「何考えてるのかわからない」と考え込むことが少ないようです。 ただ逆に、「わかるだけにムカつく」「似てるだけにムカつく」ということは多々あるようですが、「どうしたらいいかわかんなーい(つд-。)」という行き詰まった悩み地獄に陥ることはまったくないようで。
で、先日、次女ちゃんが荒れに荒れたらしくてですね。 次女ちゃんが受験のことでグズグズ言っていることに対して、長女ちゃんが説教したそうなんです。 そうしましたら次女ちゃん「よりによって、さんざんグズグズ言ってたおねえに言われる筋合いねえんだよっ」とやり返し、姉妹ゲンカ勃発。 今までたいてい、長女=次女間のケンカの場合、長女ちゃんがひとこと多くて怒られるパターンが多かったのですが、このときはどうも次女ちゃんが悪い子だったらしくてですね。 とにかくパパが激怒。 ナナも当然「あんたたちいい加減にしなよ!」状態。 それらを見て、怯える末子ちゃん。(かわいそうに・・・(´;ω;))
怒って、だん!だん!だん!だん!と二階に上がっていく次女ちゃん。 それをパパが「あいつ許せねえ!殴ってくる!」と追いかけようとしまして。
「ちょっと!やめてよ!」とナナ。 「だってどうかしてるだろ? 誰かがガツンとやって頭冷やさせないとダメだろ?」 「とにかくやめてよ! パパが殴って事態が良くなるはずないでしょ?!」
押し問答。
「・・・で、どしたのさ」とワタシ。 「鍋を投げた(・∀・)パパに」
怖ーーーーーーーーー!!!!!((((;゚Д゚)))
あなたきょんのこと言えないじゃないの!(笑)<以前、きょんがワタシに暴力をふるうことにえらく怒ったのです てか、とっさに鍋を投げるとは、サボリ部員だったとはいえ、さすがは元ソフト部です。 って、そういう問題ではない。
「また投げたのか!(笑)」
正確には、ナナが以前やらかしたのは「投げた」というより、「茶碗を床に叩きつけた」ですが。
「鍋ったって、軽くて小さい鍋だよー?(笑)」 「それだってさー(笑)」 パパはともかく壁や床が凹んだらどうするのさー。 「だって、パパ言うこと聞いてくれないんだもん。とりあえずビックリさせれば動きが止まるかなと思って」
何の動物の調教の話だ。
「で、効果あった?」とワタシ。 「あったあった(笑) 動き止まった(笑)」 「当たったの?」 「当てないよ! とりあえず場を収めようとしただけだもん」
乱暴な場の収め方だな!
「で、次女ちゃんどうなったの?」 「ああ。 結局あたしが、次女ちゃんを殴ってしまった(笑)」 「え!」 「頬を張る、ってやつ?」
えらく古風な言い方だな。
「てことは、ビンタ?」 「そう」 「パパに鍋まで投げて止めたくせに、結局自分で殴ったのか(笑)」 「うん(笑) でもパパのとあたしのは違うから」 そんな勝手な。 「なんで殴ったの?」 「だって言葉通じないんだもん」 「なるほど。 で?」 「で? 次女ちゃんとふたりしてビービー泣いた(笑)」 「わははははははは」
人によっては、「親が子どもに暴力だなんて!」と思われるかたもいらっしゃるかと思いますが。 ワタシは時と場合によっては、アリだと思ってます。愛情を伴っていれば、という条件つきですけれども。 教師の生徒への体罰(って言葉に問題があると思うワタシ)も、行き過ぎなければ別にいーじゃんと思ってます。必要な場合だってありますよ。 ワタシだっていろんな先生に殴られましたけど(激怒した教師にほうき振り回されて追いかけられたこともありますわ)、根に持ってもいないですし、だいたいそういうときは殴られて当然のことをしております。 意味もなく殴る、狂ってるとしか思えない暴力教師もおりましたが(怖かったー)、それを「おっかねぇー」と怯えながら、回避したりやりすごすことに知恵を使うのも良い経験だったと思います。 悪いことしてなくても運が悪ければ殴られることもある、って経験ができますしね。(ただしその教師のことは恨みますが) ただ、その子その子の感受性とかにもよりますから、一概に「必要があれば殴ってもいいんじゃね?」と単純には言えませんが。 ものすごーーーーーく気にしちゃうマジメで繊細な子もいるかもしれませんからねえ。 中学のときに、なぜかいつもワタシだけ怒ったり殴ったりした教師がおりましたが(ワタシはけっこうマジメだったんですけどね)(ナマイキでしたけど)、一度本気で「なんでワタシばっかり?」みたいにムッスーとした顔しましたら、その先生、怒りながら大いばりで言ったんですよ。
「なんで俺がおまえばっかり怒るかわかるか? それはな、おまえが怒りやすいからだ」
何その開き直り(°▽°) と、そのときは心底「そりゃあんまりだ!」とプンスカしたんですが、大人になった今思うと、それもアリかなと思います。 現にワタシは、そのときは「ひっどーい」と思ったものの「こんな風に言われちゃったよ!」と親や友だちに笑い話として話せましたし、他の生徒には悪い言葉で言えば、良い見せしめになったわけですし。 一度殴られたらもう学校来れなくなっちゃった、なんて子ではなく、ワタシを選んで殴った教師は、案外頭が良かったのかもですよ。
ワタシの両親は基本的に体罰といえば、幼少時の軽いゲンコツとお尻ぺんぺんくらいでしたが、一度妹がシンナーでカンペキにラリってたときに、穏やかな父が、妹が壁にふっとぶくらいの張り手をかましたことがありましてね。ワタシの目の前で。 そのときは、もう、ものすごくショックだったんですが。母も大泣きするし。 あの父がそこまでの暴力を娘にふるった、という事実もショックでしたし、妹の小さい体が目の前をふっとんでいったのもショックでしたし、ふっとばされてもなおラリラリしている妹の姿もショックでした。 が、殴った後、目に涙を浮かべてふるふる震えていた父に「この人本気だ。真剣だ」と感じて、ショック受けた後は父親の妹を思う気持ちにじーんとしたりもしました。 ついでに語ると、それからちょっとして、母の留守中に、妹が家でミシンをかけていて、ミシン針を親指の爪の上から貫通させてしまうという事故が起きたんですが。
「おねえちゃん、これ、どうしよう」
と、妹は少し手をふるわせながらも冷静に自分の親指を見せにきたんですが、それを見たワタシはもう動転しちゃいましてね。 階下にいた父を慌てて呼び、指示を仰いだんですが、父も泡食っちゃいまして。 父と口もきかない妹に対して「痛くないのか?大丈夫?痛いよな?どうしよう(´д`;)」と、滑稽なほどあわあわと心配する姿を見て、父が妹に張り手を喰らわせたときのことを思い出して、なんだか泣けてきた記憶があります。
とまあ、話はそれましたが。
ナナは暴力に非常に敏感に反応します。 両親のことがあったからだと思いますが。(ちなみにナナ本人は親からの暴力は受けておりません)(パパ(夫)から殴られたこともありません) そのナナが「頬を張った」(笑)のですから、まあ、次女ちゃんの態度も相当なモンだったのでしょう。
で、まあ、もちろん今は、ナナも次女ちゃんもケロッとしているわけですが。 しかし話を聞いたワタシはですね。
ナナ、子どもに暴力ふるうなんて、ひどいじゃないか!
なんてことは、前述のようにまったく思わずですね。
鍋を投げるナナが見たかったな。と。 いっそのことキャッチボールならぬキャッチ鍋とかしてみたいなと。 それよりなにより
ワタシの頬も張ってみてくれないかな。 と。
そんなことを考えて、ひとりで興奮しておりましたといういつもどおりの話でございます。がっぷ。
| 2009年01月08日(木) |
次女ちゃんがんばって! |
さて、だらだら書きますよと。
前回のナナワタで初日の出を無事に見られたご報告をさせていただきましたが。 見終わって、車に乗り込んで「寒い寒い」言ってましたら、長女ちゃんが 「あたしあったかいモン飲みたい」 と言い出しましてね。
「じゃ、ファミレスでも寄って帰ろうか」とワタシが提案いたしましたら、 「あたし学校あるしなー」と気乗りしなそうなナナ。
(´・ω・`)
「あ、そうだっけね。ええと、じゃあ、コンビニでも寄ろうか」と代替え案を出すじょりぃ。 「てかさ、ファミレス寄るなら、いったん家に帰って、車を別々にした方がいいと思うんだよね」とナナ。
てことは、お茶する気はあるのかな(*´∀`*)
「そうか。じゃあ車取りに行こう。 ・・・でも、長女ちゃん、すぐ欲しいよね、あったかいもの。とりあえずコンビニ寄る?」 「ああ、あたしは自販機でもいーし」 「じゃあ、とりあえず車出すね」
ぶぶーーーーーーー。
「じょりぃ、時間厳しいんじゃなかったっけ?」とナナ。 「え? ああ、でも9時までに戻ればいいんだから、あなたとたいして変わらないよ?」 「てかさ、 長女も来るわけ?」
それはワタシに聞いているのか長女ちゃんに聞いているのか。 いや、ワタシではないよねたぶん。
「あたし? なんで?」と長女ちゃん。そりゃそうだ。唐突だったもん今の。 「あなた来るなら、お茶した後、じょりぃにあなたを送ってもらわなきゃならないでしょ」
キミがまた家まで送ってそれから学校へ、という選択肢はないのかね(笑)
「あ、そっか」と長女ちゃん。 「大丈夫だよ、送り迎えするから( ^ ∀ ^ )」とワタシ。 「でもじょりぃだって時間忙しいんだし。・・・・どうする?(<長女ちゃんに)」
・・・来てほしくないのかしら・・・。(朝も起こさなかったらしいし) てかそれならそうとハッキリ言ったほうが感じ良いような気が・・・。
「あたし眠いからいいや。家で寝てる」 と長女ちゃん。
な、なんか。 気まずいのはワタシだけかしら。
ということで
「眠いの? お茶してれば目が覚めるかもよ? 一緒に行かない?」と長女ちゃんをしつこく誘ってみるじょりぃ。 「いや、ホントに眠いの。帰ってまた寝直す。 じょりぃちゃん、気ぃ使わなくて大丈夫だよ(笑)」
そうか。ならいいんだけど。 なんかナナ、機嫌悪そうだし。 長女ちゃんはといえば、全然気にしていない様子。大人になったネ。
最初のコンビニに寄って長女ちゃんの飲み物とワタシのガムを買って、ナナの家へ。 ナナ、いったん家に入って学校の荷物を取り、戻って来まして。 そして自分の車に乗 るのかと思ったら、ワタシの助手席へ。
「??? あなた、自分の車で行くって言ってなかった?」とワタシ。 「あ、そうだ。あははははは。ゴメン間違えた」
そうか、そんなにワタシの隣がいいのか。それなら
「じゃあこのままどっか行っちゃおうか(*´∀`*)」 「いや、学校行くから」
ノリが悪いな。
「で、店なんだけどさ」とナナ。「いつものK市のファミレスより、近くのヤツのがじょりぃが帰りやすいと思うんだよね」 「うん、どっちでもいいよ。でもそっちだと道がよくわかんない」 「あたし先に行くから」 「わかった」
ぶっぶーーーーーー。 と今度は2台連なって車を走らせたのですが。 どうもなんか、方向が違くないかなーこれ。 まあでも、あちらは地元ですし。ワタシは方向音痴ですし。ついていくしかないけどー。
しかしやはりおかしい。反対方向へ進んでいる気がする。 が、ナナは裏道裏道選んで走っているので、詳しいところがワタシにはわからない。たぶん秘密の道なんだ。 もののけ道みたいなモンで、「あらいつの間に店の駐車場に?!」なんて具合に到着してしまうのかも。
なんて思いながらついていったら、いつの間にか店の駐車場についてました。 行こうとしていた地元の店ではなく、いつものK市のファミレスの方へ。 もう、今日のナナ、何がしたいかちっともさっぱりわかりませんわ。 なんだか中学の頃を思い出します。
車を降りてきょとんとしてましたら、ナナがてこてこやってきまして。
「ごめん。やっぱこっちの店にした(笑)」と。 「あ、そうなんだ。ワタシ、また自分の方向感覚がおかしくなったのかと思って不安になったよ(笑)」 「あたしの学校が、こっちのが近いの」 「あ、そうなんだ(°▽°)」
さっきは別の店のほうがワタシが帰りやすいって配慮してくれてなかったっけ?
「こっちもあっちも、じょりぃんちに帰るならあまり違いはないことに気付いてさ」 「うん、そうだね」 「だとしたら、あたしの学校が近い方が、ギリギリまで一緒にいられるかなと思って」
なにそのワタシが喜びそうな理由!!!
「そうか!そうだよね!(*´∀`*)」
と答えて、うれしかったのでちょっと踊ってみたのですが、ナナには見てもらえませんでした。もう店入っちゃった。 代わりに手押し車みたいの押して散歩してるおばあさんと目が合いました。 あけましておめでとうございますおばあさん。踊りはワタシからの新年のサービスです。
で、モーニング食べながら、なんてことない話をだらだらといたしまして。 ナナはめでたく高看に進むことができたそうで、これで春からは午前中は准看護師として働いて、午後からは正看護師になるための学校、ということになります。 ますます会えなくなります。 今までたまーーーーに一緒にブランチできてましたが、これからはそれもできなくなるのか・・・。 あとはもう、ワタシが患者として病院へ乗り込んでいくしかないですナ! あ、それとも医者になるかナ ァ'`,、('∀`)
なんてやってたら、あっと言う間に8時35分。 そろそろ時間が気になるところであります。 ワタシは家に帰るのが遅れてもきょんに怒られるだけで済みますが、ナナを授業に遅刻させるのはこれはいけません。
「35分だよ。まだ大丈夫?」 「うん。 じょりぃは?」 「大丈夫」 「じゃ、あたしの都合ギリギリまでいてもいい?」 「うん(*´∀`*)」
ナナ。
そんなにワタシと一緒にいたいのか!
思えば長女ちゃんをやたら邪魔にした。(単に子どもがじゃまくさかっただけ) 思えば間違えたフリしてワタシの助手席乗りやがった。(心底間違えただけ) 思えばギリギリまで一緒にいられるようにとこっちの店にした。(こっちのがナナの学校が近いだけ) そして今、ギリギリまで一緒にいたいってゆった!(早く学校着いても寒いってだけ)
(カッコ)内がナナの真実だとしても! そうかそうか!ワタシと一緒にいたいのかねキミは!(もう富士山のてっぺんで腰に手を当てて牛乳飲みながら高笑いしているような気分)
時間になったので、ニコニコしながらナナと一緒に店を出るじょりぃ。 外は寒い。風強い。 しかし寒くない寒くない。ハートウォーマーじょりぃ。ぽっかぽかー。
車まで歩きながら、そうだそうだと確認。
「3月の温泉旅行、行けるよね?(*´∀`*)」 <会うたびに確認しているしつこさ 「ああ、うん」
(*´∀`*)にこにこにこにこにこ
「でも、こないだも言ったけど、次女ちゃんの受験が終わってからね?」 「うん」 「それと、次女ちゃん、さっき話したようにどうなるかわからないからさー、どう転ぶかわかんない」 「え? 次女ちゃんの進学が?」 「・・・に伴い、温泉も」
( ° д ° )え?
富士山のてっぺんから、転げ落ちるじょりぃ。 飲んでた牛乳も鼻から出ました。
「え?」 「いや、たぶん行けるけどー」 「う、うん」 「もしも っつー可能性もないとはいえない、くらいには思っておいてもらえるとアレだ」 「アレ?」 「まあ、大丈夫だよたぶん」 「・・・・・(°▽°)」 「行く行く、行けるって。 でも次女ちゃん優先ね」 「それはもちろん」 「まあ、そういうことで」
どういうことだ!
「行く気は?」 「ある。行きたい」
(*´∀`*)-3
「でも浮かれすぎないでね? もーあたし、ホントに不安でさー、次女ちゃん(´д`)」
わ、ワタシも不安! すごい不安!
「じゃあね」 「うん、またね」
自分の車まで歩きながら。 か、風が冷たい。寒い。 さっきまでのぽかぽか感はどこへ。 浮かれきったワタシはどこへ。 ちなみに手押し車のおばあさんはまだそこにいます。
浮かれた心が一気に不安に変わったので、いけね!うっかり「温泉のときはナース服持ってきてね」って頼むの忘れた!
次女ちゃん、頼む。
受験がんばってね。<自分のエゴにより心からエール
| 2009年01月02日(金) |
今年最初の無駄な禊ぎ |
少し前の掲示板にもちらりと書きましたが。
「今回は忙しすぎて無理。それにそんな時間あったら寝たい」と断られることを予想しつつも、
「初日の出どうするー?ワタシはできれば一緒に見たいんだけどさー」
とナナにメールしましたら、あっさり「いいよ」と。 喜ぶ前に「うそ!きょんとも朝から初詣の約束しちゃってるのに!」と焦ったワタシは、実は行く気がなかったのかもしれません(°▽°)
まあ一瞬焦ったものの、きょんにいそいそと 「またナナと初日の出見に行くことになったんだけど、9時に間に合うように帰ってくるからー」 と報告しましたら、こちらもあっさりと「はいよー」と。 もう、新しい年に向けて幸先がいいったらありませんよ!
で、ナナに「何時に迎えに行けばいい?」と聞いたら「日の出は何時?」と。 だいたい6時50分頃かな?と返信しましてね。 前回もそれくらいだったにも関わらず、希望お迎え時間は5時半と早めに設定されたので、今回もその心づもりでいたじょりぃだったんですが。 返ってきた返事は
「じゃあ6時20分で」
すげえギリギリ具合( ´;゜;ё;゜;)
前回、早すぎるお迎え時間設定に「ワタシと少しでも長く過ごしたくて時間を早く設定したのかも☆」と浮かれていたワタシとしては、
「今回は前回より愛が冷めたのね・・・orz」
と、がっくりと膝をつきかけたのですが、そもそもナナはそんな具合にはワタシを愛していなかったということに気付いて立ち直ったという、わけのわからない現象でもって復活。 てか、割とタナボタ式に初日の出を一緒に見に行けることになったので、もうそれだけでうれしいわけですが。
6時20分にお迎えということは、ナナんちまで30分ですから、ワタシは5時50分に家を出ればいいわけですよね。 早起きの負担が軽くなってよかった。 うん、ガッカリなんて全然してないよワタシ ァ'`,、('∀`) ということで、大晦日の夜、ていうか、1月1日の午前2時半頃、ワタシは目覚ましを4時半にセットし、ぐうぐうと寝ました。
目覚めたら5時。 この時点で30分寝過ごしております。 が。 なぜか「おお、目覚ましよりも早めに目が覚めた(・∀・)」と自分に大満足していたじょりぃ。
なんか、寝ぼけてたんだと思いますが、脳内時計が1時間狂ってしまっていたようです。 5時50分に出かけねばならない、ということはわかっていつつ、5時で早い('∀^v)余裕と思いこんだ。 思いこんだじょりぃはお風呂に入りまして。 なんかほら、どんな展開になるかわかりませんからね☆ 丁寧にカラダを洗いまして。 耳たぶ噛まれたりしてもいいように、耳も丁寧に泡泡泡。<この時点で本気でこう思って洗っている<誰にでも覚えのある愚かさですよね?<そうだと言ってください まあ、その勢いで、いつもより丁寧にお風呂に時間を費やしていたわけですよ。 ちなみに前日のうちに顔パックは済ませておいたりしちゃってネ☆乙女
で、はーさっぱり(*´∀`*)、これで桃色アクシデントが起こっても準備万端、パンツも新しいの用意したし(ほら本気でしょ)とほくほくしつつ、仕上げにゆっくり湯船にでも浸かるかー( ^ ∀ ^ )と思ったところで、お風呂にある時計を念のため見たわけですよ。 なるべく長い時間あったまりたいですからね。 どれくらい湯船でまったりできるか確認しておこう、とな。
時間は5時40分。 てことはー(・∀・)
てことはー(・∀・)
Σ(゚Д゚;) あと10分で家を出るのか!!!!!!
もーーーー、焦った焦った。 入浴後のお肌の手入れしてる間がねえ。とりあえずこれ塗っとけ! 髪とか乾かしてるヒマねえーーーーー!!! 服! 決めてなかったよ! 何着ていけばいいんだ! 何これどうなってんの早く起きたはずなのに時間の進み方がおかしい! ワタシったら時を駆ける少女?原田知世?過去も未来も星座も越えられるの? てかとにかく急げーーーーーー!!!!!!! そもそも約束の時間がギリギリめいていたというのに。遅刻するわけにはいかん! 日が昇ってしまうーーーー!!!
濡れた髪にとりあえずワックス塗りたくり、適当なモン着て車に飛び乗りまして。 濡れた髪が寒ーーーーー! しかしそんなことはいい。飛ばせ飛ばせ。 朝闇を駆け抜けるのだじょりぃ! てか、東の空がもう赤い。ぎゃあーーーー。
とひとりで大騒ぎしながらスピードを出しまくりまして。 ナナは割と縁起をかつぐので、初日の出間に合わなかったりしたら、 「なんか今年はいろいろと間に合わない年になるのだろうか」 とかつぶやきかねませんからね。 車を飛ばしながら、そう言われたときに励ます言葉まで考える、ものすごく大きなお世話なじょりぃ。
が。 道がすいていたせいか、6時16分にナナ宅へ到着。すげえよワタシ。 5時55分に家を出られた段階で既にミラクルですが。
ナナの携帯に電話。
「もしもし」 ものすごく低い声でナナ。怖いよあなた。 「あ、 着いたよ(・∀・)」 気にせずかわいらしい声で報告するじょりぃ。 「そうなんだ」
そうなんだ って、 どうなんだその答。
「ちょっと待ってて」
割と長い「ちょっと」だったので、マシマロの更新ができてしまいました・・・。 日の出、間に合わないかもな・・・。(また励ましの言葉を考えるじょりぃ)
えらく着込んだナナがやってきました。
「おはよー( ^ ∀ ^ )」とワタシ。 「おはよ。 あのさ」
あのさ?
何その不吉っぽい予兆を感じさせる言葉。
「・・・なに?」 「長女も行きたいらしいんだけど、いい?」
ほっ (´∀`)-3 なんだそんなことか。
「あ、いいよもちろん。じゃちょっと後ろ片づけるね」 「ごめん急に」 謝りながらなぜあなたがムスっとしてるんですか。 「いやいや。ワタシは大歓迎よ」
実際うれしいです。 ひとりで浮かれてヨコシマな気持ちでもってカラダの隅々まで洗った身としましてはアレですが。ァ'`,、('∀`) といっても、毎回ナナとのデエトのときは、必ず何かを期待して禊ぎのようにカラダを洗い倒すワタシってだけですし。
「で、長女ちゃんは?」 「もう少し仕度に時間かかるみたい。いい?」 「全然いいよ。 でももしかして、日の出に間に合わないかもだけど」 念のため事前告知。 「え!」 「あ、でもほら、ドライブしながら『出たー!』とかでも楽しそうじゃんね(´∀`;)」 「んー・・・・」
んー・・・・ って。 あなたが登場した時点で、既に時間ヤバイ感じなんですから、そんな顔すんなっつーの。
「しかもあたし、今日学校あってさ、9時には学校に着いてなきゃならないんだ。 だから前回みたいに、日の出観賞のあとゆっくりお茶ってわけにいかないみたい」 とナナ。 「あ、ワタシも9時には家に戻らねばって感じだったから、気にしないでよ。 ・・・しかし、元旦から学校あるの?」 「うん。先生の都合で今日でないとダメになっちゃったんだよね。 でもその先生の授業は受けたかったので、まあしかたないね」 「そっか」 「じょりぃは? 9時って、仕事?」 「仕事じゃないよ」 「きょんさんと初詣?」
千里眼かおまえ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル てか、フツウそう思うものかしら。
「うん」 「そう。よかったじゃん」 なにが?(°▽°)
なんてやってたら長女ちゃん登場。
「よー。久しぶりー」とワタシ。 「久しぶり(笑)」 「あけましておめでと」 「あけましておめでとー。 じょりぃちゃん、飛び入りごめんね?」 「いやいや、うれしいよー。長女ちゃんとも久しぶりだもん。じゃ、行こうか。飛ばしますよ?」 「え? 飛ばさないと間に合わない感じ?もしかして」 「ちょっと微妙かなーと思ってさ」
ぶぶーーーーと車を走らせまして。
「ママが悪いんだよー」と、後部座席から長女ちゃん。 「なにが?」とナナ。 「ママ、起こしてくれなかったじゃん」 「・・・・・・」<ナナ 「起こしてないのに『起こしたのに起きなかった』ってあたしにウソついたよね?」 「一応声かけたんだけど」 「ウソだよー。 あたしを置いていくつもりだったでしょ(`Д´*)」
なんてことだ。
ナナ。
ホントはワタシとふたりっきりがよかったんだね!!!!
なんてはずはないんですが、気付けば顔がにこにこしているじょりぃ。 後ろでは長女ちゃんがまだプリプリ文句を言い続けております。
「行きたいんだったら、自分でちゃんと起きろっつーの」とナナ。
やっぱり起こさなかったのだろうか・・・その理由はわからんが、悪魔やあんた。
「まあまあ、とにかく間に合わせるからさー(´∀`:)」 安請け合いして場を取り繕うじょりぃ 「あ!」 と後方から長女ちゃんの声。 「な、何? Σ(゚Д゚;)」とワタシ。
「ママ、化粧してる!ずるい。あたしすっぴんで来ちゃったのに!」
今度は、ナナが助手席で化粧し始めたことについて文句を垂れる長女ちゃん。
・・・たいていの母と娘って、こんな風にやかましいのでしょうか。 ワタシと母親では考えられないようなどうでもいい諍いが続いております。
それにしても。 そうかー。長女ちゃんも「お出掛け時にはお化粧して当然」なんてお年頃になってきたのねー。 ワタシなんぞと初日の出見に行くなんつーお出掛けでも、「あたしも化粧!」とか思うのねー。 しみじみ・・・。
・・・そしてごめん。 ワタシ、すっぴんどころか、入浴後のスキンケアもろくにしないで来ちゃったよ!
まあ、そんなこんなで、もっぱら長女ちゃんとワタシでおしゃべりしながら現場に到着。 日の出にも無事に間に合いました。なんかもう、ホントにワタシってエライと思うんですよねー。 で、3人して前回と同じ場所、すなわち墓場(今回よく確認したら見事に墓場でした)まで歩きまして。 他にも7〜8人、人が来てました。 お墓の中の人に失礼かしら・・・ともちょっと思ったのですが、「今年もお世話になりますー」とつぶやきつつ、お墓の人もにぎやかな年明けで良いだろうと勝手に解釈したりして。
寒い寒い言いながら、お日様が顔を出すの待っていたんですが。 そうしましたら長女ちゃんが言いました。
「ママ、なんで今日かわいいカッコしてるの?」
それはね、長女ちゃん。 たぶんきっと、ワタシとのデエトだからだと思うよ!!! ワタシなんてカラダの隅々まで洗って、パンツだっておニューなんだから!
と、ここでもまた勝手に解釈しようとしたんですが、かわいいカッコつーより、いつも通り、フツウのカッコのナナなんですけど。
「別に? てか、スカートは制服だし」とナナ。 「あ、そうなんだ」と長女ちゃん。 「まあ最近、家では超ーーーー適当なカッコしてるからね(笑)」 「うん。ホントに適当だよね。ありえないほどダサいよね」
・・・中学時代、ワタシにとってオシャレの象徴だったヒトが・・・。 ありえないほどダサいカッコで家にいるのか・・・( ´_ゝ`)
しかし、長女ちゃんのママへのツッコミの数々を聞いていると、 こりゃ確かに連れて来たくなくなるだろうなと思って笑っちゃいました。
と、ひとりでニヤニヤしておりましたら、地平線がチリチリし始めましたよ!
「あ、ほら!チリチリ始まったよ!お日様出てくるよ!」 大はしゃぎじょりぃ。だってほら、これ、ワタシの手柄だから(・∀・)
マシマロ更新用にと何枚かカメラに収め、ふとまわりを見回してみましたら。
みなさん、同じカッコ。 日の出に向かって、携帯構えてます。
日本人が初日の出を迎える光景といえば、昔は手を合わせ目を閉じ、凛とした神妙さをを感じさせたものでしたが。 なんとマヌケになったことでしょう。 と言ってるワタシも同じようにマヌケなカッコしていたわけですが。 しかも寒いので、コートのフードをすっぽりかぶってましたから、たぶんワタシがいちばんマヌケっぽかった。
撮った画像をふふふふと眺めておりましたら
「あ、じょりぃちゃん、やっと携帯変えたんだ? 前のデカくてマジダサかったもんね(・∀・)」
ワタシにも容赦なく、長女ちゃんのツッコミが入ってきました(°▽°)
ホントに口が減らないけど、親が親だから、まあしょうがないか。 とにかくキミが一緒で楽しかったよ長女ちゃん。 今年もよろしくね。
|