ナナとワタシ
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| 2005年02月27日(日) |
縁側で語る、子供たちとの出会いの日・その2 |
さて。前回の続きです。
末子ちゃんは、まだ物心つかない赤ちゃんでしたから、ワタシもそれほど抵抗なく会えました。 が、上のふたりにはなかなか会う勇気がありませんでした。 先にも言いましたが、怖かったからです。 ナナの話を聞く限りでは、ふたりともやさしくておもしろい良い子ですが。 まあ、たいていの親は、自分の子にたいしてそのように思うでしょうからねえ。
そのような訪問が、どれくらい続いたでしょう、半年くらいかな? ある日ナナが言いました。
「そろそろ上のふたりにも会わないとさー、『なんだかこそこそしているママの友達』と認識されてしまうよ(笑)」
う。
それってかっこわるい。 し、子供たちに失礼です。
「うん。・・・でも、なんかやっぱり恥ずかしくて」 ホントは怖いんです。 「わかるけどさ(笑)。 子供同士みたいなもんだしねー。もじもじもするか」
30代ですが、子供同士って、何か?
「長女はねぇ、大人と話をするのが大好きなんだよ。変わってるよね(笑)」 「そうか」 「次女ちゃんは本来さらに変わってておもしろいんだけど、あの子は人見知りするんだよね。 最初は冷たいかも」 「そうか」 「今日は会っていく?」 「・・・・・帰る」
子供たちに嫌われたら、きっとナナにも嫌われてしまう。 このころになると、その思いが強くて二の足を踏んでおりました。 「なんでそんなに子供に好かれるんだろうね」と日頃評価されているワタシでございますが、だからこそ、ナナの子供たちにだけ嫌われたらどうしようと怖くてしかたがなかったのです。
が、ナナと再会して1年弱がたったお正月。
「○○○に、『おじゃ魔女ドレミショー』が来るんだよ。パパは行きたくないって言ってるんだけど、じょりぃ、一緒に行ってくれないかなぁ」 と、ナナからお誘いが。
ワタシとナナでおじゃ魔女ドレミを見るはずがありませんから、当然「子供連れで」ということでございます。
覚悟を決めました。
さて。上のふたりの印象は。
長女ちゃんはよくしゃべりました。ひっきりなしです。 ワタシに対する興味も素直に表して、「じょりぃちゃんて××××なの?」などといろいろな質問も浴びせてきました。 最初は「よくまあしゃべる子だなあ。わかってるぶってるなあ。ナマイキだなあ」と思いましたが、これが彼女なりの気づかいでありサービスであることはだんだんとわかってまいりました。 いつもは憎たらしいことばかり言いますが、こちらが弱気になったり、立場が弱いときなどはさりげなくかばってくれます。 子供同士のつきあいだと、このへんがわかってもらいづらそうで心配なほどです。
長女ちゃんは、自らよく話してくれるので、楽といえば楽でした。
が、次女ちゃんはやりづらかったです。
人見知りするとは聞いておりましたが。 なんにもしゃべってくれません。 ナナの話によると、すごく変わった感性を持つおもしろい子らしいのですが、その日にはそのカケラも見せてくれません。 ナナから聞いた印象では、次女ちゃんはナナの中学時代の感性によく似ていて、ワタシは怖がりつつも次女ちゃんと話すのを楽しみにしていたのですが。 とりつくしまがありません。 警戒心の強い子犬みたいです。
が、ワタシを嫌いなわけでは・・・なさそうです。 ちらちらとこちらを見ます。 ワタシが次女ちゃんを見ると、さっと目をそらして恥ずかしそうにふらふらとどこかへ行ってしまいます。 ワタシの方を見て、長女ちゃんに嬉しそうに何かヒソヒソと耳打ちしています。 「寒くない?」と訊くと「うん」と目を合わせずにうつむきながら笑って答えます。
これはこれで、なんだかとってもかわいいです。 不器用そうな感じが、非常に好みです。 次女ちゃんとは時間をかけてつきあっていこう、と思いました。
一見人なつこそうに見える長女ちゃんも同様ですが、このふたりは、わかってる風な感じで馴れ馴れしくしたら、一応表面上は仲良くしてくれるでしょうけれど、おそらく相手を信用しないだろうし、軽蔑すらするのではないか、と思いました。 もとよりワタシには馴れ馴れしくしようという気持ちはありませんでしたが、小利口なこの子たちに対して、ワタシは時間をかけて「キミたちの人格を認め、尊敬しているよ」ということを伝えていきたいな、と思いました。 そう思わせてくれる子供らでした。 ナマイキなやつらですが。
が。 ご対面だったこの日の印象とは逆に、次女ちゃんはあっという間にワタシになついてくれまして。 次に会ったときは、かたときもワタシのそばから離れなかったほどでございます。 次女ちゃんも末子ちゃん同様、ワタシを「大人の、ママの友達」としてではなく、「あたしの友達」として扱ってくれたのがワタシには嬉しかったです。
その点、長女ちゃんはもう思春期の入口でしたので。 人あたりの良さとは裏腹に、「じょりぃちゃんになつく」ということはいたしません。(あたりまえです) 長女ということで割も食ってました。 妹たちの、ワタシに対する傍若無人な振る舞いに「じょりぃちゃんに悪いよ」とブレーキをかけなければなりませんし(いいのに、気を遣わなくて)、長女ちゃんがワタシを独り占めしたいときもあるのですが(うぬぼれかしら)、妹たちがいればそれは叶いません。 「今日学校でさー」なんて話し始めても、とたんに末子ちゃんか次女ちゃんに乱入されます。 ふたりはワタシが長女ちゃんやママと話をするのを許してくれませんでした。 これはナナに対しても同様で、ナナは長女ちゃんとゆっくり話をする時間がとれないのを、ずいぶんと気に病んでおりました。 ワタシも長女ですが、よく世間で「いちばん上は割食うよね」みたいなことを言われてもピンとこなかったのですが(メリットもありますしね。まん中も末っ子も、メリット・デメリット総合すれば似たようなものかと)、長女ちゃんを見ているとやはり「上って割食うなあ」なんてことも思いました。 いつも遠慮している長女ちゃんを見て、「長女ちゃんが2歳くらいのときから一緒に過ごしたかったなあ。思い切りいんぐりもんぐりしてかわいがりたかった」とつくづく思い、またそれを本人に伝えてみましたら「気持ちわりー(笑)」と言われてしまいましたが。 「あたし、小さい頃かわいかったよー。ね?ママ。 残念だったね、じょりぃちゃん☆」ですって。 憎らしいヤツめ(にこにこにこ)。
ああ、懐かしい。 いくらでもしゃべっていられそうです。
最近の子供らはと言えば。
長女ちゃんは中2になってしまいました。 「なってしまいました」というのも失礼な言い方ですが、どんどん大人になっていってしまうのは、頼もしくもありますが、やっぱり正直なところ、さびしいです。 もともと一筋縄ではいかない娘でしたが、輪をかけて難しくなっております。 一時はナナに対して「おまいさん、ちょいとそれはあんまりだろうよ」という態度を取っていたのですが、最近はあんなに大好きだったパパに冷たくなってきております。 ということで、順調に育っております。 感受性が強くて偽善や欺瞞が許せないタイプなのに、人を傷つけることもできず、友人関係に葛藤中です。 「標準」枠からはみ出すことを極度に恐れているのに、「自分は他とは違う」というプライドが高くてバランスが取れていません。 ということで、まっとうな思春期真っ盛りです。 今現在、しんどそうですが、理解ある両親に恵まれておりますので。 とことん悩み抜けばいいと思います。 キミのおかげで、ママが随分と強くなったね。 あまりパパに冷たくするなよ。
次女ちゃんは5年生です。長女ちゃんと初めて会ったときの年齢です。 長女ちゃんより子供っぽいですが、異性関係では長女ちゃんよりませているみたいです。 去年あたりから、ワタシに巻き付いてこなくなりました。さびしいです。 かわいい顔立ちとスリムな体型なので「モデルになる」と言ってます。背を伸ばさないとね。 パパに似れば、これからどんどん伸びるでしょう。 独特の感性と、お年寄りと小さい子供へのやさしさ・面倒見の良さを、そのままキープしてほしいなあ。 テストの珍回答もあのままでいてほしいけど、いつまでもアレだと困っちゃうしなあ。 素直でマイペースな次女ちゃんですが、思春期に難しいほうに転ぶと、長女ちゃんよりもさらに苦戦が予想されます。 ナナ、がんばれ。
末子ちゃんは6歳になりました。 なんと今年は小学生ですよ。じーーーーーーん。 感情の起伏は姉妹の中でいちばん激しいです。ナナの隠れた気性の強さが、そのまんま表に出ているようで、愛しくてしかたありません。 そんなわけで、このお姫様のどんなわがままも聞いてしまい、躾上ではワタシは「悪いおばちゃん」です。(でもおばちゃんて言ったら怒る) でもいいんです。ワタシの立場としては、この子たちは徹底的に甘やかしていこうと思っております。 お姉ちゃんふたりに鍛えられ、ちょっとやそっとのことではへこたれない子になってます。今のところは。 ワタシがナナの家に遊びに行くと、いつも転がるような勢いで玄関から走り出して出迎えてくれます。 「じょりぃちゃーーーーーーーん!」の絶叫つきで。 これも今度会うときにはどうかな。 だんだん離れていくんだろうな。 ああ、考えると猛烈にさびしいです。 よくママと3人でデートしたね。末子ちゃんがいてくれると、間がもって助かったものです。 今度の旅行も、おそらく末子ちゃんは一緒でしょう。これが最後かなあ。
・・・・と、とりとめもなくだらだらと語らせていただきましたが。 縁側で話を聞かされる猫も、なかなか大変です。
子供らよ。 ゆっくりと大人になっていってくれ。 焦ることはないのだ。 イヤでも大人になってしまうのだ。 イヤでも心が頑丈になっていってしまうのだ。
と、もっともなことを言いつつ、実はあんまり早く大人になっていってしまわれると、自分がさびしいだけだったりするんですが。 まあ、どんなキミたちでもじょりぃちゃんは大好きだ。 でもあんまりママを泣かせるなよー。 ママも泣くなよー。 パパに冷たくするとかわいそうだぞー。
ちなみに。 「じょりぃちゃん、○○(子供の名前)ちゃんが大好きさ」と伝えたときの、それぞれの通常の反応。
長女ちゃん→「げっ。きもっ(笑)」
次女ちゃん→「はずかしいじゃーーん、そーゆーこと言わないでーん」(踊りと殴りつき)
末子ちゃん→「じょりぃちゃん、オトナでしょー? もー」(顔をしかめながら)
・・・・・・・・・・・・それでも、大好きだ。 くやしい。にこにこにこ。
| 2005年02月24日(木) |
縁側で語る、子供たちとの出会いの日・その1 |
掲示板で、「子供」に関する話題が出まして、あらためてナナの子供たちについて思いを巡らしてみたりいたしました。 そこで今日は、ナナの子供たちに出会ったときのことを、年寄りが縁側で猫に話しかけるような気持ちでとりとめもなく書いてみようかな、という気持ちになりました。 しーーーばらく子供たちに会えていないので、その欲求不満の解消も兼ねさせていただきます。
ぽかぽかぽかぽかぽか。 <日当たりの良い縁側にいるかのような効果音で気分を盛り上げ中
ナナとつきあいを再開し、しばらくはメールやファックス、電話だけのやりとりで。 会うことはほとんどありませんでしたが、ナナが勤めていた派遣先が電機店だったので、わざわざ用事を作ってはちょろっと話したりということをしておりました。 当時はそれだけで、汗びっしょりになっていたものです。とにかく恥ずかしくて恥ずかしくて。
「うちに遊びにくればいいのに」 とナナが誘ってくれるようになりましたが、ワタシは二の足を踏んでおりました。
ナナの子供たちに会うのが怖かったからです。 パパに会うのも怖かったのです。 それらはとっても「リアル」なもので、ナナに対して空想と妄想だけで十何年を過ごしてきてしまったワタシにとって、「ナナを取り巻く生身のリアル」というものは、ワタシを臆病にいたしました。
「ワタシの中の」ナナ像を壊したくない、というのがまずありましたし。 それに、パパや子供たちに好かれなかった場合のことを考えると、もうどうしたらいいのかわからなくなりました。
ワタシは人当たりが良いですし、その場を適度に良い具合に盛り上げる才にも長けております。 いやらしいほどです。 ですが、こと、この件に関しては臆病でした。嫌われたくなかったし、嫌いたくなかったのです。 さらに、なんとなくなんですが、ナナの子供たちには、ワタシの上っ面の外交術なんて通用しないだろうと思いました。 心に思っていないことは見透かされるでしょう。 怖い。
が、きっかけは忘れましたが、ナナの家におじゃますることになりまして。 当時長女ちゃんは5年生、次女ちゃんが2年生、末子ちゃんは2歳でした。
「子供たちに会うのが恥ずかしければ、2時頃には帰るようにすればいいじゃん。 ただし、末子はいるけどね。まだ赤ちゃんだから、怖がらなくて大丈夫だよ(笑)」
ナナがそう言ってくれたので、その段取りでおじゃますることに。 ワタシは元来、子供は好きですので、2歳の末子ちゃんに会うのはちょっと楽しみでした。 もちろん、会うのがいちばん怖かったのは、5年生の長女ちゃんです。 ナナの話を聞いていると、相当ませていてナマイキそうですし。
ナナの指導通りに、上のふたりがまだ学校から帰ってこない時間を見計らって、ナナ宅へ。こそこそと。
末子ちゃんを見てびっくりしました。 ナナと顔が同じなんですもの。笑えるほどです。
そうしたら、なんだかもう、嬉しくて嬉しくてですね。 ナナもきっと、こんな顔した子供だったんだろうな、とかいう嬉しさももちろんだったんですが、好きな人の遺伝子を持った人間、というだけで、ほかの人間とは違う、特別な生き物のように感じました。 なんてかわいいんだろう(ぶーちくりんですけど)。なんて愛しいんだろう(ナマイキですけど)。 そして、そう思えた途端、まだ会ったこともないパパに対しても、心の鎧のようなものがなくなりまして。 すごく偽善ぽくてアレなんですが、パパに感謝の気持ちでいっぱいになったのでございますよ。
末子ちゃんはすぐにワタシになついてくれまして。 まだしゃべれませんでしたが、「ママ」「パパ」は話せて、あとは言葉にならないながらも自分の感情や希望・不満を伝えるのは十分できておりました。 たまにナナの通訳が入って、そんな会話も楽しくて。
「かわいいなあ」と、心から呟くじょりぃ。 「あたりまえじゃん」 憎たらしいナナ。
2歳ですから、すぐに眠くなっちゃいます。 ママに抱っこされて、むにゅむにゅしている末子ちゃん。 末子ちゃんを見つめるナナの目は、日頃のクールなポーカーフェイスを崩さないようにしていても、いつものそれとは全然違います。
「母子像」というものは、画家にもよくとりあげられるテーマでございますが。 ワタシはこのとき初めて、それを描きたくなる画家の気持ちがわかりました。
泣けてくるほど、幸せだったのでございます。 ナナが末子ちゃんを抱っこしている、末子ちゃんを見つめているその姿を見るだけで、今まで感じたことのない感情が、みぞおちのあたりからわき上がってきたのです。
ワタシの心は末子ちゃんになって、得も言われぬ幸せな気分に浸っておりました。 ワタシの母親も、きっとこのようにワタシを愛してくれたんだろうな、と、なんだか自分に自信が持てたような気がしたのです。 一種の退行現象なのでしょうが、親に対してさびしく感じ、ワタシの中にわだかまっていたものたちが、ゆるゆると溶かされていくような感じでございました。 ワタシはナナの腕の中で揺られておりました。
今までにも友達とか妹で同じ光景を目にしていたはずなんですが。 このような感覚になったのははじめてのことで、驚きました。 やはり「ナナだったから」起きた現象なのだと思います。 が、理由はわかりません。 母親的なものを求めてナナを好きだ、と思ったことはなかったですし。
ただ、後になってわかったのですが、ナナが長女ちゃんを産んだ当時の写真の顔が、ワタシの幼少時の母の面立ちに似ていて驚きました。 何か、無意識のうちに、ナナにそういうものを求めているのでしょうかワタシ。
ナナが末子ちゃんのおでこに、すごく自然にキスしました。 においをかぎながら、そのまま「むーーーっ」という感じです。 ナナもカッコつけなので、人前で(しかもそういうことに対して「けっ」とか言いそうなワタシの前で)それを行ったことにビックリしつつ、そのキスから感じられる深い愛情にくらくらいたしました。 恋人同士のキスとは全然比べものにならない、 なんて言ったらいいのかわかりませんが とにかくカルチャーショックというか、愛情ショックでございました。 ワタシは自分でもわかるほど、うっとりした顔でふたりを見ておりました。幸せでした。
それからは、末子ちゃんをかわいがるナナを見たくて、かわいがられている末子ちゃんを見たくて、ナナ宅へたまにおじゃまするようになりました。 末子ちゃんが寝ているとワタシが激しくガッカリするので、ナナに笑われたほどです。 末子ちゃんが「じょりぃちゃん」と呼べるようになったときなどは、もう本当に嬉しくて嬉しくてですね。
末子ちゃんとの出会いについてはこんなところです。 長くなってしまったので、上のふたりについては次回へ。
先日、ナナと長電話したときに出た話題なんですが。
「結婚前はパパも軽薄で浮気っぽかったみたいでさ」とナナ。
パパも、というのは、もちろんじょりぃも、にかかっている「も」なんですが。
「ふうん」 どーでもえーねんそんな話。 「なんか、女の子を口説くのが、彼なりにサービスだと思っていたみたい」 「ふうん」 ヤなヤツだな。<人のことが言えるのだろうか 「それなりに、けっこうモテたみたいだよ」
へえっ。(<「へ」を強く発音してください)
ここで、ワタシが聞いてもちっともおもしろくも楽しくもない、「パパしか証人のいない、パパのモテ話」を聞かされ、すっかり不機嫌になるじょりぃ。 (いやだって、ホントに、なんか眉唾ですよ、パパのその手の話ってさー) その話、あなた全部鵜呑みにしちゃっていいんですかぁ?<性悪・ひがみ・嫉妬
「へーえ。 まあ、パパがどんなにモテたか知らないけどさ、ワタシのが上だね」 <陳腐な勝負 「そうなの?(笑)」 「うん。まず、パパよりワタシの方が条件が厳しい。口説きづらいもの」 「まあ、そうだろうね」 「それに、数はパパの数がわからないから張り合いようがないけどさ、女性の質では全然ワタシのが上だね」 「たとえば?」 「まず、みんなキレイだ」 「ほかには?」 「アタマがいい」 「ほかには?」 「性格もいい。なにしろワタシとつきあえるんだもん」 根拠がなさけないですが。 「ほかには?」 「ええと、仕事ができる」 「ほかには?」 「スタイルがいい」 「ほかには?」
なぜそんなに訊く?
「なんで?」 「いいから。ほかには?」 「まあそんなとこかな。とにかく、ワタシという人間はさておき、ワタシのつきあった人たちはみんな素晴らしい!という自信はあるよ」にこにこにこ 「ふうん。 で?何が言いたいわけ?」
へ? 訊かれたから答えただけだけど・・・。
「いや、別に。張り合っちゃっただけ。えへへ」 「そう。あたしには『パパの選んだ女はたいしたことない』って聞こえたけど?」 「まあ、そうとも言うかも」 わかってるんじゃないか。 「そう。 じゃあ、あたしもたいしたことない女なわけね?」
Σ (゚Д゚;)そうきたか!
マズイ。
「それは違う」 きっぱりと言い切ったものの、さてどうしようじょりぃ。 「どう違うの?」 「パパも愚かで、きっとアホな女どもに声をかけまくったりモテまくったりしてしまったんだろうけれど ごほん」<口が減りません 「で?」 「最終的にこのように素晴らしい女性を手に入れ、奥さんにしたということで、パパって素晴らしい!、という話です」
ナイスフォロー! ・・・・・にはなって ませんよ ね。
「なんだそれ(笑)」 「とりあえず、ワタシには手の届かないものを手にしたパパは、ワタシよりすごいよねー、ということです」 「(冷笑)」
失敗。 ていうか、くそー、ひっかかってしまった。 ていうかナナ、そんな自分が不愉快になるような罠を張らないでください。
口は災いの元でございます。 あー、汗かいた。
ていうか、パパの悪口言っちゃダメですよ。もう。ダメだなあ。>自分
ナナと久しく会っていません。電話すらしていません。
年明けに「じょりぃに恋愛感情はない」とナナに告げられてから、なんだかやっぱりお互いぎくしゃくしていたのは事実でして。 それに加えて、ワタシは超多忙になってしまい、ナナと電話する間もなかったのですが。 今までなら無理にでも時間を作って話したり、ナナも子供のことで悩んで電話してきたりしていたのですが、子供たちは今落ち着いているし、ワタシも仕事を犠牲にしてまで話すこともないかな(まだお互いわだかまっているし)という感じで、疎遠に。
で、メールでもなんだかお互いの文面に過剰反応してはお互いイライラする傾向があったので、それも控えておりまして。 要はめんどくさかったのです。 相手がどうしているか、元気なのか気になってメールしたのに、険悪になっていたのではアホらしくてやってられません。 いちいち深読みしたりされたりするのも疲れましたし。
そんなわけで、1月の終わりに会って、その後メールでゴタゴタしたりしたのを最後に、ほぼつきあいがなかったワタシたち。 ナナが気を遣ってくれたのか、2〜3度短いメールが届きましたが。 星がキレイだよ、とか、ワタシの仕事に関することでちょろっと、とか。 今までなら、返信にさりげなく愛情のエッセンスを一滴垂らしていたりしたワタシだったんですが(効果はありませんでしたが)、ここのところのメールには、そういったこともせず、まさに「オトモダチ」づきあい。 これはこれで、案外気が楽です。
が。 なっちゃんが仕事を持ち帰ってまでがんばってくれたおかげで、すこーしだけ時間に余裕のできたじょりぃ。 今日なら電話できるかも。 ということで、ナナにメール。 今までの学習を活かし(やっと活かせるようになったワタシ)、「電話してもいい?」と、シンプルに。 返事も「いいよ」と極めてシンプル。 このシンプルなやりとりに辿り着くまでに4年かかってしまいました。アホらし。
「もしもし? こんばんは」とワタシ。 「こんばんは」 「話はないんだけど、電話してしまった」 「そう」
しーーーーーーーーん。
何この気まずさ。
ワタシの心に、実は引っかかっていたことがありまして。 ここ半月以上、ナナに対してワタシがそっけなかったのが、「じょりぃは結局、あたしが恋愛感情じゃないとつきあいたくないんだ。そーゆー(性的な?)ことが望めないのなら、あたしのことはどうでもいいんだ」と誤解されていたらどうしよう、ということでありました。 実際は忙しかっただけでそんなことはこだわっていませんでしたし(ショックでしたけどぉ)、「あたしのカラダ目当てだったのね」とか思われていたらとってもイヤだなと思っていたのですよ。 もちろん、ナナは全然そんなこと思っていなかったかもしれませんが。
でも、そんなこと、いちいち説明するのも野暮ですし。
ナナもナナで、「じょりぃは何考えているのか、あたしとのつきあいはどうするつもりなのか」と不安に思っていたようです、どうも。 これは話しているうちにわかってきたことですが。
とまあ、そんな具合にあまりにもあからさまにふたりしてぎくしゃくしてしまっていたので、何か、何か話題はないものかと考えるじょりぃ。 電話をかけた者の義務でもありましょう。
「あの、旅行の日程を決めちゃわない?」 ナイス話題。 「ああ、そうだね」 よかった。行く気は失せていないようです。
旅行の話をあれこれしているうちに、氷がじわじわと溶けるようにだんだんとうち解けてまいりました。 ああよかった。
それからはお互いいつも通りに話し出しまして。 (結局5時間半話したワタシたち。つ、つ、疲れました)
そのうち、ワタシの恋愛遍歴について話を振ってくるナナ。それも主に、女性ターゲットについて。 ワタシについて、いろいろと理解しようとしてくれているようです。 なのかな? よくわかりませんが。
で、さんざん話を聞いておいて「楽しそうだねー。愛されていたのだねー」とナナ。 そしてさらに 「でも、あたしはじょりぃには恋愛感情まったくないけどね」と。
な ん で わ ざ わ ざ そ こ で 念 を 押 す ?
「わかってますよ。別にそれでかまわないし」 「(笑)」 「でーもさー、パパよりワタシのがいいと思うけどなあマジで。 恋愛感情って、ナゾだな」
ナゾなのは、おまへのそのずうずうしい思考だ。 と、自分で心の中でちゃんとツッコミ入れましたから、見逃してやってください。
ちょっと他の話をした後に。
「じょりぃはさ、じょりぃを好きな人は好きにならないんでしょ?」 「うん。追いかけるのが好き。 だからきょんもキミも、まったくもって理想的だね、皮肉なことに」 「もし誰か素敵な人が現れてさ、その人に追いかけられたら?」 「逃げる」
鬼ごっこじゃないんですから。
「なんかじょりぃの場合、それってよくわかるよ」 「だからさ、キミがワタシに対して恋愛感情はないよって強調するたびに、かえってワタシはキミに執着することになるわけだ」 「(笑)どうすりゃいーんだ。 じょりぃ好き好き好きーー!って、泣きながら家まで押し掛けていったりすればいいのか?(笑)」 「あ、それいいかも。 たぶんばっちりキライになるよ」 「ほらね」 「え?」 「だからさ、その程度のものなんだよ、じょりぃの好きって。条件があって、それに合わなければ好きじゃなくなるんだよね」 「そんなことはないよ」 「本当の好きっていうのはさ、嫌いなところとか条件に合わないところがあっても、例えばこたつで寝ていたって(笑)、好きなモノは好きでしょ? でも、あたしに対しては、じょりぃの望むあたしでなければ、すぐにキライになれるんだと思うよ」 「それは違う。 今ワタシがキライになるって言ったのは、ワタシに嫌われたくてそんなアホみたいな声出して好き好きって家に押し掛けられたらキライになるよっていう話だよ」 「まあ、それもそうだ(笑)」 「でもねえ、キミがワタシを好きにならないから、ずっと追いかけてしまうというのは実際ありだと思うよ」 「あたしは、その部分だけだろうと思うよ。じょりぃのあたしに対する執着って」 「手に入らないものだから、欲しいのか」 「うん。 きっとそうだよ。 たまたまそれがあたしだったというだけで」
そう思いたければ思うがいいさ。 実際そうかもしれませんしね。
「友達としてのじょりぃは失いたくないんだよね、勝手だけど。 もしかしたら、それってじょりぃにとっては、いっそ迷惑なのかもしれないんだけどさ」 「(笑)そんなことないよ」 「だから、じょりぃの気持ちを聞いたときは、マジでどうしようって思った」
思ったより悩ませていたようです。
「それは申し訳ない。ごめんね」 「ううん。そういうことじゃなくて。 もう、気持ちの整理もついてきたし。今は悩んでないんだけどね」
向こうは向こうで気持ちの整理なんてもんをしていてくれていたのですね。 ワタシのことなんて、「ダメならダメでいーや」くらいにしか思ってくれていないのかと思っていましたから、ちょっと嬉しい。 が、整理した結果「ダメならダメでいーや」になっていた可能性は大ですが。
「あたしはじょりぃには恋愛感情はないし、だけど、そのことによってじょりぃを落胆させて、挙げ句にじょりぃの中からあたしへの恋愛感情がなくなったら、じょりぃはあたしに対する友情も消えるだろうって、わかってたから」 「そんなことはないよ」
いえ。ホントはちょっとそのことで自分でも悩んでおりましたが。
「あたし、こんなに深いつきあいをしたことがないのね、友達と。そもそも別に求めていなかったし」 「うん」 「じょりぃはすごく大事な友達。大切なの。いなくならないでほしい。大好きなの」 「あははははははははははははは」 なぜ笑うワタシ。 「はははははははははは」 キミも笑うのか。 「今日はサービスいいね(笑)」 「別に(笑)。だってホントのことだもの。友達としてはね」
そ ん な に 強 調 し な く て も わ か り ま し た か ら も う 。
「しかしね。キミがそのように余裕しゃくしゃくなのも、ワタシがキミに本気出していないからだねきっと。(へらへらへら)」
まだこんなこと言ってますよワタシったら。本当に負けず嫌いですね!('-^v) 振られても振られても、根拠のない過剰な自信を伴ってよみがえる迷惑な不死鳥じょりぃ。
「だからなんだよ本気って(笑)。 じゃあなんで本気出さないの?」 「ワタシもマジメだからさ、こう見えて。 キミには家庭があって、子供がいるじゃないですか」 「うん」 「キミがワタシに夢中になってしまったら、それらに悪い影響が出るでしょ」 「全てを捨てたくなってしまうかもね。本気で好きになってしまったら」 「でしょ?」<実際は好かれていない人の虚しい『でしょ?』 「でもさ、本気でかかるって言うなら、じょりぃだって、全てを捨てなきゃいけないんだよ? 捨てられるの?」 「何を?(笑)」 「きょんさんを」
何かの商取引のような話になってまいりました。
「無理だね」 「あたしもそう思う。じょりぃにはきょんさんが必要だし、きょんさんはじょりぃじゃなきゃ、今のように幸せになれないと思う」
よくわかっていらっしゃいますね。そのとおりです。
「うん。そのとおりです。きょん本人がそのように思っていないことが問題ですが(笑)」 「でも、だからこそ、未だにきょんさんを追いかけていられてるんでしょ? 結果オーライだね(笑)」 「そうだね。 そして、キミも、ワタシ同様、何も捨ててはいけないと思う」 「そうだね」 「だから本気出してないんじゃん」 <小学生並の理屈です 「じゃあさ、じょりぃのこと、本気で愛してくれる人が現れたとして、じょりぃももしその気になっちゃったら、どうするの?」 「想像できない」 「想像してよ。 もしそうなったら、きょんさんを捨てるの?」 捨てるって言葉、イヤだなあ。 「ワタシがそれを真剣に悩むことがあるとしたら、その相手はあなただけですよ。 そして、あなたにその気がない以上、やっぱり想像できないというか、想像する意味がないよね?」
無言。
「それでも、じょりぃはやっぱりきょんさんを捨てられないと思う」とナナ。 「ワタシもそう思う。だから、保身の意味でも、ワタシはキミに本気を出さない。自分も困るから」 「出せるもんなら出してみればいーじゃん(笑)。あたしは別に好きになったっていいけど? やれるもんならやってみれば?(笑)」
この後には「あたしは絶対じょりぃを好きにならないから」が続いている模様です。
「でも、もしうっかりあなたがワタシを好きになったとしてさ、それって誰も幸せにならないんだよね」 「確かにね」 「一緒に暮らしたりできるのかな」 「(笑)できない。じょりぃをもし好きになったとしても、それはない」 「ワタシもそう思う。 しかしキミもハッキリ言うね(笑)」 「だってあたし、きょんさんみたいに寛容になれないもん。『新規のお客さんがかわいかったー』なんて話を聞けば、それどういうこと!?って怒りまくるだろうし。どこに出かけるのよ?とか、いちいち心配してうざがられるだろうし」 「ああ(笑)」 「で、あっという間にじょりぃに嫌われると思うよ。 じょりぃ相手じゃ、あたしはホントに気が休まらない。落ち着かないと思う」 「ワタシもキミと一緒にいても落ち着かない」
こんなことで、やっと気が合いました('-^v)
「じょりぃはさ、きょんさんのところが居心地がいいんだよ」 「それはそうさ。だから、きょんと一緒にいるんだもん。そして、キミも今の家族のところがいちばん居心地がいいのだよ」 「相性が悪いってこと?あたしたち」 「たぶんね。 相性っていうより、なんだろな・・・要は居心地が悪いんだよ。うまくいかないんだよ。 で、ワタシはそれは、ずっと前からわかっていて、それでもあなたを追いかけ続けてしまったのですよ」 「『だからこそ』追いかけていたんでしょ? じょりぃの方を向かないことがわかってたから」 「かもね(笑)。 で、このままキミが『友情』を強調すればするほど、この後も追いかけられ続けてしまうわけだね」 「友達でいなくなられちゃうより、そっちのほうがいいかも、と思っている、勝手でズルイあたしがいるんだよね。 じょりぃがいなくなったら、あたしはホントにさびしいから」 「ワタシは友情優先で行くよ、これからも。 だから、そのへんは心配しないで」 「・・・・うん」 「でもさ、ワタシの気持ちも、今日みたいに冗談めかしたりしながら、小出しに伝えていくと思う。それくらいは許すといいだろうね」 「(笑)」 「今までは好きだって言えなかったから、自分の中にひとりよがりに気持ちが溜まっていったじゃん?」 「うん。だろうね」 「こうやって、伝えて発散していくのは、お互いにとっていいことだと思うんだよ。そのうち、伝えきってしまえば、好きという感情に飽きるよ」 「飽きるのか」 「いや、わかんないけど実は。 でも、ひとりで考え込んでいるよりは、サッパリした感情になる可能性は高いよね?」 「うん」 「そうなると、好き好き!って感情にも、飽きる可能性が高くなる。伝えるたびに玉砕するわけだしさ」 「んー・・・・」 「だから、この感じで行かせて欲しいな」 「きっと飽きちゃったら、今まで通りのつきあいの友達じゃなくなっちゃうよ、じょりぃ。 自分でもそう思うでしょ?」 「今までの経験から行くとその可能性は高いけど、キミとこんな展開になるのは初めてだから、先のことはわからない」
そして。 この前までは、この手の話の時は「母親が子供に対する愛情」に近いものとして、自分の気持ちを伝えてくれていたナナだったのですが。
「じょりぃと関係した人たちってさ、みんな『おかあさん』化しちゃうのね」 「うん。そうだね。まわりじゅう、おかあさんばっかり」 「あたしはじょりぃのおかあさんになるつもりはないから」
え!
なにその突き放したような感じ。 さびちい。
「なにそれ」 「ていうかさ(笑)。あたしは自分の子供たちにも、いわゆる『おかあさん』的な感情を持たないようにしようと思ったのだよ」 「ますますわからん。あなたはおかあさんじゃないですか」 「日本的な親子ってことでさ、子供にべったりな母親にはなりたくないなと思って。 今のままだと、子供たちが巣立っていったら、あたし、ぽっかりと穴が開いたようになって、悪い方向へ行ってしまいそうだから」 「その可能性はあるよね」 「だから『おかあさん』はやめるの」
ええと。 ワタシに対する「おかあさん」をやめるのはナゼ?
と問うてみましたら
「(笑)よくわかんない。 けど、あたしはとにかく、友達としてのじょりぃを失いたくないのだよ」
友達友達うるさいなあ。
が、もともとはこんなに友達とか友情とか人とのつながりに執着する人ではありませんから。 ナナなりに、特別な感情を持って、ワタシを大事に思ってくれていることは間違いないのでしょう。
それにだいいち、単純に「友」としてのワタシをこんなに欲してくれた人が今までいたでしょうか。いや、いない。
ならばワタシも、このオトモダチ関係を大切にしなければいけません。 ていうか、大切にしたいです。
20年以上の過剰な独りよがり的恋愛感情と、友愛のぶつかり合いを、オトモダチという関係に昇華させれば、ワタシとナナはうまくつきあっていける、というわけですね。
恋愛感情 × 友愛 = 良いオトモダチ
今現在の、ナナとワタシの方程式です。 (算数が苦手なので、おそろしくシンプルな式しか立てられませんが) 今のところ、ワタシは概ね満足です。 旅行の時に「ご希望があるのなら」ナース服も着てくれると言ってますし。(まだそんな話をしているワタシたち) 「せっかく買ったのに、もったいないもんね」だそうです。
ワタシたちも、せっかくここまで来たのです。 仲良くしていかないともったいないもんね でございます。 ワタシもナナも初体験となる、「深いオトモダチ関係」のなりゆきに、まだしばらくは身を任せてみようと思っております。 ていうか、それしか手がないんですけどね。 (°▽°)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ <これ、ホントに便利
失恋モードでメソメソとした日記をアップした昨日のじょりぃだったんですが。 アップした夜、ナナからメールが来ました。 ナナ用着信音(プリキュアCM終了メロディ)を合図に、タックルする勢いで携帯を手に取るじょりぃ。 トテーモかっこわるいです。
元気にしてる?
嬉しい。 気にかけてくれたんだ。 なんたる幸せ。サンタルチア。って、ギャグにもなりません。
・・・って、またここで過剰反応してはいけませんよ?ワタシ。 この過剰な一喜一憂がいけません。
まずは、心をスナオモードに。 ソフト部魂のこもった書き込みの数々を思いだしまして。 直球よ直球。 取りやすい球を投げるのだ。 伝えたいことをそのまま伝えればいいのだ。 わかりやすい表現で伝えればいいのだ。 (だいたい、ワタシは「わかりやすい=カッコ悪い」と思っているフシがあります。それがいけない)
うん。まあまあ。
今までなら余計な心配をかけたくなくて、元気がなくても「うん」で終わらせていましたが、現在いじいじ落ち込んでいるというのが真実ですので、やや正直に「まあまあ」をつけることに。 こんなモンも「よいしょぉ!」という気合いで伝えるじょりぃ。 よいしょぉ!で「まあまあ」。 バカみたいです。
このあいだはゴメンね。 なんかやっぱ、ちょっとおかしいみたいだねワタシ。 すまんでした。
まずは謝りました。(しかしこれはいつものことという気も・・・) いじいじビクビクおどおどモードでおかしくなっているのも事実ですので、そのことを打ち明けつつ、謝罪。
次女ちゃんのプレゼント買ってあるんだ。 夕方、次女ちゃんいるかな?
ホントは黙って行って、「ドアのところにプレゼントぶらさげて帰って来ちゃおうかな、でもそれって『陰湿』と誤解されたらどうしよう」なんて悩んでおりましたので、この機会にスナオに「次女ちゃんがいるなら渡しに行きたい」とお伝え。
えいっ。送信。
ドキドキドキドキドキ。
30分後、ナナから返信。
おかしいって?どこか具合悪かったの?
とんちんかんなこと言ってます・・・。が、無理もないのでしょうかね、あちらにしてみたら。
次女のプレゼント、ありがとう。いつもすみません。 でも今うちに来るのはやめた方がいいよ。
え! なんで?
インフルエンザウィルスがいっぱいなので、もう少し後でもいい?
ほっ。 なーんだ。 インフルエンザか。
って。
なーんだ、じゃないですよねえ、ワタシったら。 ナナ宅は大変でございましょう。お気の毒に。
げ! インフルエンザはやばいな。<自分の身を案じております わかった、日を改めます。 一応、次女ちゃんに、用意してあるよと伝えておいてください。 ママも気を付けて。
ここで、「おかしい」について、答えなきゃならないかしら?と思ったじょりぃ。 体調が悪いと思われたらウソツキになってしまいますし。 なんか難しいなー、それ。 でもまあ、考えすぎずに、心配かけないような内容を送ろうっと。
ワタシがおかしいのはカラダじゃないよ。心配しないで。 (といってもアタマがおかしいというわけでもないですよ。元気元気)
うん。 まあまあだなっ。<得意そう
と、ひとりで満足しておりましたら。 次のメールでさっそくカチンと来てしまった未熟者じょりぃ。
うん。伝えとく。
…心配しないでと言いつつ心配して欲しいのだろうなと、いつも思ってるんだけど(笑)。
カチーーーーーン。
こっちはいつも心配かけないようにいっしょーけんめー考えてるのにーーーー! なんだよそれ! 失礼なヤツだな!!!!!
しかしここでひと呼吸おかねば。 はぁはぁはぁはぁ。
まず。 ナナがここでわざわざケンカを売ってきたとは考えづらいです。<いつもならこんなことにも後になってからでないと気付かないワタシ 次女ちゃんにプレゼントあるよ、ありがとう、の流れのあとに、イヤミを言うとは思えません。 きっと、悪意はないはず。 ならば怒るな早まるな。(標語)
で、ナナの愛する(けっ)パパは心配してもらうのが大好き。 なので「そーゆーもんだろ」と思いこんでいるフシも十分考えられます。
さらに。 今までのワタシの言動の積み重ねがあります。 「だいじょーぶだいじょーぶ」と言っているのに、フタを開けてみればたいてい大丈夫ではない、ということが、この3年ほどのつきあいで露呈していることでしょう。
ここまでは、「良い解釈」。
ワタシが引っかかるのは。
「ホントは心配してほしいなら、とっととそう言えよ、グーズ」
と言っているようにも取れることです。
いつもなら、こちらをピックアップして、またわかるようなわからないようなイヤミに満ちたメールを速攻で送ってしまうところですが。
まあ、待て。 直球だ。 取りやすい球だ。 わーたしピンクのサウスポーだ。 右利きだけど。
カッコつけた粋がったメールを送ったところで、険悪になれば結局「ホントはこう思って、それがイヤだった」とバレバレになるのは学習しております。 だからこそ「心配しないでと言いつつ、心配して欲しいんでしょ」なんて思われちゃってるわけです。 ならば、険悪の部分を省略して、最初からスナオに正直なところをバラしてしまえ。オブラートを捨てるのだ!
いや。心配しないでください、本当に。 そう思われるのはちょっとイヤ。
イヤ、って言えた。 すごいぞ自分。
それで行き違いになることが多い気がするし。 このあいだは、ホントになんてことなくメールしたかっただけなんだよ。 用がないから引け目を感じていたのだ。
正直申告。 税務署も喜びます。 ホントはそれに加えて「きょんさんには話せないの?」と、なぜかきょんを引き合いに出されたこともワタシがひねくれた原因だったのですが、それはメールだとこじれそうなので割愛。
「心配して」と思ったことはあまりないと思うよ。 「かまってちゃん」にはたまになるけど。
同じじゃねえか、とかツッコんじゃいけません。 ワタシの中では違うのです。 コミュニケートはしたい。 が、心配はかけたくないのです。
で、そういうときのワタシが、恥ずかしさと自信のなさで、素直にそれを伝えられないからいけない。 と反省した。
うわーーーん。こんなこと言いたくないけどーーーーー。 でもこれ言わないとだしーーーー。(どうも今ひとつ潔くないじょりぃ)
そして、メールって誤解を招きやすいよね。 今この話も、ちゃんと伝わるか不安。
はふーーーーーーーーーー。
つ、つ、疲れた・・・・・・・。
ケータイメール撲滅運動に一票。 ナチュラルキラー細胞が減ってしまいますこれじゃ。
こんなに苦労して送ったメールの返事は、これだけです↓
そうですね。メールは難しいよ。 でもじょりぃの言っている意味はよくわかったよ。
糸 冬 了 。
まあね。 ナナにしてみたら、ささいなことなんでしょう。 どうでもいいんでございましょう。 そんだけかよ!と、もちろん思いました。 思いましたが。
自分としては、よくやりました。 ナナの反応はそんだけかよ!ですが、とりあえず、険悪になりませんでしたし、なにしろ自己嫌悪にならずに済みました。 これって、精神衛生上、非常によろしいです。
気取り屋・カッコつけ・強がり・ひねくれた表現好き。 いずれもワタシの欠点ですが(もっとありますけど)、たぶん気に入っていた欠点だったんです。 いやらしいですねえ。
「それってジャマだから」とみぞおちに一発喰らわせてくれたのがナナ。 げほげほしているワタシの背中をさすりながら、あるいはその様を笑いながら 「そんなもん、いらないんじゃないの? バカだねえ」と介抱してくださったのはみなさまでございます。 と、勝手に解釈させていただきました。
おかげさまで、もしかしたらワタシったら、ちょっとだけ成長したかもしれません。 ありがたいことでございます。
が、すぐに退行してしまう。 それもじょりぃの愛らしい欠点でございます。
長い目でおつきあいくださると嬉しゅうございます。
明日はナナの次女ちゃんの誕生日です。
いつもなら電話が来そうなもんなんですが。 来ないです。
しゅん。
心から しゅん。
まあ、ナナから電話が来ようが来まいが、次女ちゃんの誕生日はやってきますから。 本日プレゼントを買いに出かけまして。 仕事でショッピングモールに寄ったついでに、きゃわいいものを物色。
歩きながら、いろいろなものが目にとまります。
映画、今なにやってるのかな。 そういえば、このシネコンでナナと映画を観たっけ。 楽しかったな。
あ、あの子供服売場のポスターの子供、末子ちゃんに似てるなあ、ほっぺぷっくらしてて。 末子ちゃん、かわいかったな。
なーんて具合に、何を見てもナナを思いだしま
て、 待てよ。
なにこれ。
ナナに関するすべての思いが「かった」と過去形になっております。 過去形の思いに悲しげに微笑みつつ、ワタシの胃の上あたりは、キュンキュンと痛みます。 胸のあたりが、もやもやとせつなく重たい感じです。 おえええええ。ってそれは違いますけど。
これは。 この感じは。 覚えがあります。
失恋時の心身シフトでございます。
そうか。
ワタシは失恋したのか。 今まで気付かなかった。
いえ、状況的には、このあいだのナナからの宣告の前と後で何も変わっていないはずなのですから、正確には失恋とは言えないはずなのですが。 ワタシの心の中では、実は大きく何かが変化していたのですね。 こんなに喪失感を感じていたとは。 気付かないフリをしていたのかワタシったら。
まったく。
重なりますが、何も状況は変わっていないのであります。 なのにこの、失恋めいたメソメソっぷりったら。 自分で自分がイヤになりますホントにもう。 もうもう。
牛。
いつまで自分をかわいそうがっているのでしょうワタシ。 早く、根拠のない自信に満ちあふれたずうずうしいじょりぃに戻らなければ。
と、鼻息だけは荒いんですが。 実際の息づかいはといえば、現在、青息吐息のじょりぃであります。 困ったモンです。 はふー。
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