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2007年02月19日(月) 「ハンカチ世代」を連呼し続けるマスコミの恥かしさ

今日の読売夕刊に「ハンカチ世代」の特集記事が掲載されていた。
つまり早大に進学した昨年夏の甲子園優勝投手・斎藤佑樹や
同準優勝投手・楽天の田中将大らの世代の野球選手のことである。
それにしても「ハンカチ世代」などと恥かしいレッテルを一生貼られた
斎藤、田中らこそいい迷惑だ。
昨年来、マスコミが「ハンカチ王子」を連呼するたびに背筋が薄ら寒くなる。
斎藤を「ハンカチ王子」などと呼称するのは、別にファンの間で発生したわけでも、
まして大衆に影響力のある著名人の誰かが命名したというわけでもない。
マスコミが勝手に呼び始め、呼び続けることで強引に決め付けてしまっただけである。
それも、殆どのマスコミが横並びで採用しているところからみて
おそらく甲子園担当の各記者が顔を合わせた際に斉藤にキャッチフレーズをつけることを
提唱し、「談合」で決まったものと想像される。
さぞ気の利いた名前をつけたつもりで得意なのだろう。
以来、「ハンカチ王子」なんて斎藤ファンの誰も呼んでいないし
(普通は単に「斎藤君」とか「佑ちゃん」だろう)、
斎藤本人も「ハンカチなんてひ弱そう」と変更を希望したにもかかわらず
マスコミだけが恥かしくもなくこのセンスのない呼称を吹聴し続けている。
これこそまさに「自作自演」の見本である。
臆面もなく「ハンカチ」「ハンカチ」を連呼する記者は自分の顔を鏡で見てみろと言いたいが・・・
もっとも、その程度を恥かしく思うような面の皮だったら記者など勤まらないのだろう。


2007年02月09日(金) 「柳沢失言」騒動に見るマスコミと野党の「誤算」

「柳沢失言」問題では既存マスコミの弱体化と野党の無能を曝け出した。
かつてマスコミがありもしない「世論」なるものを形成し、
その尻馬に乗って野党が騒げば政局が動くと言う時代があった。
だがそれもインターネットなど新たなメディアの発達、
更に小泉純一郎という稀有な宰相の出現によって頓挫したかに見えた。
しかし小泉は退場し、新たに登場したのは小泉に比べると
はるかに役者の格の下がる安倍チャンである。
現に郵政造反議員の復党問題や閣僚の辞任問題で統治能力のなさを暴露し、
支持率は下落する一方。
そこへ飛び出したのが、今回の「柳沢発言」である。
「夢よ再び」とばかりこれに喰らい付いて大々的に「失言」として取り上げたマスコミ。
と、ここまでは良かったのだが、おバカな野党がまたぞろ税金ドロボーの国会欠席戦術という
ヘタを打ったたために、批判の矛先は野党にも向かってしまった。
慌てたマスコミと野党は更に柳沢の「健全」発言なるものを第二の失言として取り上げたが、
与党からは「言葉狩り」とにべ゜もなく切り替えされ、世論の反応もイマイチ。
ちなみに、柳沢厚労相が「(小宮山)委員のような開明化された女性議員」云々と言ったのに対して
小宮山が「開明化されていない女性もいるということか」とまた揚げ足をとったが、
さすがに馬鹿馬鹿しくなったのか、マスコミではあまり取り上げられなかったようである。
と言うことで、この問題は結局ぐだぐだのまま終結しそうな様相である。
相変わらず安倍政権がぱっとしないことにも変わりはないが、
ただ相手が小泉であろうが安倍であろうが、既存マスコミにはかつてのような世論を動かす
影響力が低下しているし、そして野党が底なしの能無しである、ということ
が明らかになったことが今回の騒動の唯一の「成果」であろうか。













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